<2026年7月更新>日本の主要な登山用シュラフメーカーは、モンベル・ナンガ・イスカ・タケモ・ファイントラック・プロモンテの6社です。この記事では各社の特徴や代表シリーズ、温度表示、重量、価格、保証内容を比較し、夏山・3シーズン・冬山に合った寝袋の選び方をやさしく解説します。
※この記事の温度・重量・価格・サイズは、基本的にレギュラーサイズの代表的な数値です。モデルやカラーによって変わることがあるので、購入前には公式サイトで最新情報をチェックしてみてください。
※表の「肩幅/全長」は、寝袋を広げたときの目安サイズです。タケモだけは「肩幅」ではなく「肩回り」(体を包む一周の長さ)で公表しているため、他社とは分けて表記しています。
ナンガのDXシリーズは、確認できたモデルの数値をもとにシリーズ内の他サイズにも当てはめた推定値のため、購入前に公式サイトでご確認ください。数値が確認できなかった製品は「要確認」としました。
使用シーズン別 早見表(夏用・3シーズン用・冬期用)
国内メーカー48製品のうち、使用可能温度がわかっている47製品を「夏用」「3シーズン用」「冬期用」の3つに分けました。この分け方は本記事オリジナルの目安なので、実際に向いている季節は標高や天候、装備によっても変わってきます。
目安は、使用可能温度3℃以上が夏用、-10℃より高く3℃未満が3シーズン用、-10℃以下が冬期用です(この分け方は本記事独自の基準で、メーカー公式の季節区分ではありません)。各表は温度が高い(暖かい環境向き)モデルから順に並べています。
温度は「使用可能温度/快適温度」の順で表記し、快適温度が非公開の製品は「―」としています。中綿は化繊・ダウン・ダックダウン・撥水ダウンで分類し、わかる場合はフィルパワー(FP)も記載しました。ダックかグースかまで確認できたのはタケモとプロモンテのみで、他社は「ダウン」とだけ表記しています。
価格はメーカー公式の希望小売価格(税込)で、確認できなかった製品は「要確認」としています。重量は各社の公表値ですが、本体のみか収納袋込みかなど測り方がメーカーによって違うため、あくまで参考としてご覧ください。
- 夏用
- 3シーズン用
- 冬期用
夏用(9製品)
使用可能温度がおよそ3℃以上のモデル。低山の夏山・盛夏キャンプ向けです。
| メーカー | 製品名 | 使用可能温度/快適温度 | 重量 | 肩幅/全長 | 中綿 | 公式価格 (税込) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ファイントラック | ポリゴンネスト ブルーUL | 9℃/13℃ | 330g | 要確認 | 化繊 | 25,300円 amazon |
| イスカ | エアドライト140 | 8℃/― | 300g | 肩幅70cm 全長180cm | 撥水ダックダウン(770FP) | 23,100円 amazon |
| イスカ | エアドライト160 | 8℃/― | 360g | 肩幅70cm 全長180cm | 撥水ダックダウン(770FP) | 24,750円 amazon |
| タケモ | スリーピングバッグ2 | 8℃/― | 500g | 肩回り158cm 全長205cm | ダウン(750FP) | 22,000円 amazon |
| イスカ | エアドライト190 | 7℃/― | 415g | 要確認 | 撥水ダックダウン(770FP) | 30,800円 amazon |
| ファイントラック | ポリゴンネスト グリーン | 7℃/11℃ | 465g | 要確認 | 化繊 | 31,680円 amazon |
| ファイントラック | ポリゴンネスト イエロー | 3℃/7℃ | 695g | 要確認 | 化繊 | 38,280円 amazon |
| プロモンテ | コンパクトダウンシュラフ150 | 3℃/― | 425g | 要確認 | ダウン | 要確認 amazon |
| ナンガ | ミニマリスム ハーフ | 5℃(ナンガ独自基準)/― | 265g | 要確認 | 撥水ダウン(770FP) | 40,700円 amazon |
3シーズン用(19製品)
使用可能温度がおよそ-10℃〜3℃未満のモデル。春〜秋の一般的な登山や、多くの高山テント泊をカバーします。
| メーカー | 製品名 | 使用可能温度/快適温度 | 重量 | 肩幅/全長 | 中綿 | 公式価格 (税込) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| タケモ | スリーピングバッグ3 | 2℃/― | 730g | 肩回り158cm 全長205cm | ダウン(750FP) | 25,300円 amazon |
| モンベル | ドライ シームレス ダウンハガー900 #3 | 0℃/5℃ | 582g | 要確認 | ダウン(900FP) | 57,000円 amazon |
| モンベル | アルパインダウンハガー800 #3 | 0℃/― | 548g | 要確認 | ダウン(800FP) | 26,460円 amazon |
| ナンガ | オーロラテックス ライト350DX | 0℃/5℃ | 730g | 肩幅80cm 全長210cm | ダウン(760FP) | 47,300円 amazon |
| ファイントラック | ポリゴンネスト オレンジ | −2℃/4℃ | 940g | 要確認 | 化繊 | 47,850円 amazon |
| ナンガ | ミニマリスム ゼロ | 0℃/― | 325g | 要確認 | 撥水ダウン(770FP) | 49,500円 amazon |
| モンベル | シームレス ダウンハガー800 #3 | -1℃/4℃ | 555g | 要確認 | ダウン(800FP) | 36,300円 amazon |
| イスカ | エアドライト290 | -1℃/― | 560g | 肩幅78cm 全長210cm | 撥水ダックダウン(770FP) | 39,600円 amazon |
| イスカ | エアプラス280 | -1℃/― | 550g | 要確認 | グースダウン(820FP) | 48,400円 amazon |
| ナンガ | UDDバッグ 380DX | -2℃/3℃ | 680g | 肩幅80cm 全長210cm | 撥水ダウン(770FP) | 51,700円 amazon |
| ナンガ | UDDバッグ 450DX | -4℃/1℃ | 825g | 肩幅80cm 全長210cm | 撥水ダウン(770FP) | 58,300円 amazon |
| ナンガ | ミニマリスム 5ビロー | -5℃/― | 415g | 要確認 | 撥水ダウン(770FP) | 57,200円 amazon |
| ナンガ | オーロラテックス ライト450DX | -5℃/0℃ | 865g | 肩幅80cm 全長210cm | ダウン(760FP) | 52,800円 amazon |
| プロモンテ | コンパクトダウンシュラフ450 | -5℃/― | 820g | 肩幅80cm 全長210cm | ダウン | 要確認 amazon |
| イスカ | エアプラス450 | -7℃/― | 840g | 肩幅78cm 全長213cm | グースダウン(820FP) | 66,000円 amazon |
| イスカ | アルファライト700X | -6℃/― | 1,300g | 要確認 | 化繊 | 19,800円 amazon |
| タケモ | スリーピングバッグ5 | -6℃/― | 960g | 肩回り158cm 全長205cm | ダウン(750FP) | 33,000円 amazon |
| イスカ | エアドライト480 | -7℃/― | 870g | 要確認 | 撥水ダックダウン(770FP) | 50,600円 amazon |
| モンベル | ダウンハガー800 #1 | -9℃/-3℃ | 946g | 要確認 | ダウン(800FP) | 51,150円 amazon |
冬期用(19製品)
使用可能温度がおよそ-10℃以下のモデル。残雪期の厳しい条件〜厳冬期・海外遠征向けです。
| メーカー | 製品名 | 使用可能温度/快適温度 | 重量 | 肩幅/全長 | 中綿 | 公式価格 (税込) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ファイントラック | ポリゴンネスト レッド | -7℃/-1℃ | 1,280g | 要確認 | 化繊 | 60,500円 amazon |
| ナンガ | UDDバッグ 630DX | -10℃/-5℃ | 要確認 | 肩幅80cm 全長210cm | 撥水ダウン(770FP) | 69,300円 amazon |
| ナンガ | レベル8 -10 UDDバッグ | -10℃/-5℃ | 1,140g | 肩幅90cm 全長220cm | 撥水ダウン(770FP) | 88,550円 amazon |
| ナンガ | オーロラテックス ライト600DX | -11℃/-4℃ | 要確認 | 肩幅80cm 全長210cm | ダウン(760FP) | 64,900円 amazon |
| イスカ | アルファライト1000EX | -12℃/― | 1,720g | 要確認 | 化繊 | 23,100円 amazon |
| ナンガ | レベル8 -13 オーロラテックスライト | -13℃/-8℃ | 1,260g | 肩幅90cm 全長220cm | ダウン(770FP) | 90,750円 amazon |
| ナンガ | UDDバッグ810DX | -13℃/-7℃ | 1,260g | 肩幅80cm 全長210cm | 撥水ダウン(770FP) | 79,200円 amazon |
| モンベル | シームレス ダウンハガー800 #0 | -15℃/-8℃ | 1,180g | 要確認 | ダウン(800FP) | 56,650円 amazon |
| イスカ | エアドライト670 | -15℃/― | 1,070g | 要確認 | 撥水ダックダウン(770FP) | 63,800円 amazon |
| イスカ | エアプラス630 | -15℃/― | 1,030g | 肩幅80cm 全長213cm | グースダウン(820FP) | 85,800円 amazon |
| ナンガ | オーロラテックス ライト750DX | -16℃/-8℃ | 要確認 | 肩幅80cm 全長210cm | ダウン(760FP) | 71,500円 amazon |
| ナンガ | オーロラテックス ライト900DX | -19℃/-10℃ | 要確認 | 肩幅80cm 全長210cm | ダウン(760FP) | 77,000円 amazon |
| ナンガ | レベル8 -20 UDDバッグ | -20℃/-11℃ | 1,540g | 肩幅90cm 全長220cm | 撥水ダウン(770FP) | 114,950円 amazon |
| イスカ | アルファライト1300EX | -20℃/― | 1,960g | 要確認 | 化繊 | 25,300円 amazon |
| プロモンテ | コンパクトダウンシュラフ780 | -20℃/― | 要確認 | 要確認 | ダウン | 要確認 amazon |
| ナンガ | レベル8 -23 オーロラテックスライト | -23℃/-13℃ | 1,670g | 肩幅90cm 全長220cm | ダウン(770FP) | 117,700円 amazon |
| イスカ | エアドライト860 | -25℃/― | 1,330g | 要確認 | 撥水ダックダウン(770FP) | 75,900円 amazon |
| イスカ | エアプラス810 | -25℃/― | 1,280g | 要確認 | グースダウン(820FP) | 105,600円 amazon |
| タケモ | スリーピングバッグ9 | -25℃/― | 1,420g | 肩回り165cm 全長208cm | ダウン(750FP) | 45,100円 amazon |
※プロモンテのコンパクトダウンシュラフ300は、公開情報から使用可能温度が確認できなかったため、上記の分類には含めていません(要確認)。
国内シュラフメーカー6社の早見表
特に定番なのはモンベル・ナンガ・イスカの3社です。まずは各社の特徴をひと目で比較できる表をご覧ください。
| メーカー | 主な特徴 | 代表シリーズ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| モンベル | 軽量性・伸縮性・サイズ展開が優秀 | シームレス ダウンハガー800、ドライ900、アルパイン バロウバッグ | 軽量性、寝返りのしやすさ重視 |
| ナンガ | 国内縫製、永久保証、防水系生地、豊富なダウン量 | オーロラテックスライト、UDD BAG、マウンテンロッジ、LEVEL 8 | 日本製、保証、濡れへの強さ重視 |
| イスカ | 寝袋専門メーカー。温度別の選択肢が明確 | エアプラス、エアドライト、アルファライト | 登山用として堅実に選びたい人 |
| タケモ | 登山用ダウンシュラフに特化。価格が比較的安い | スリーピングバッグ2・3・5・7・9 | コストパフォーマンス重視 |
| ファイントラック | 化繊シート中綿を使った濡れに強い寝袋 | ポリゴンネスト | 沢登り、湿潤環境、結露対策重視 |
| プロモンテ | 軽量な登山用品を展開。ダウン量別で選びやすい | コンパクトダウンシュラフ150・300・450 | シンプルな軽量モデルを探す人 |
- 特に主要な3メーカー
- 選び方の目安
特に主要な3メーカー
1. モンベル
全国に直営店を展開し製品ラインナップが豊富で、登山初心者から冬山まで対応します。独自の伸縮構造により、マミー型でも窮屈さを感じにくいのが強みです。(モンベル公式)
2. ナンガ
滋賀県発祥のダウン製品メーカーです。登山向けからキャンプ向けまで幅広いですが、登山なら「オーロラテックスライト」「UDD BAG」「マウンテンロッジ」が中心です。(ナンガ公式)
3. イスカ
登山用シュラフの専門性が高いメーカーです。軽量重視の「エアプラス」、撥水ダウンを使う「エアドライト」、化繊の「アルファライト」など、用途が分かりやすく整理されています。(イスカ公式)
選び方の目安
- 総合力・入手しやすさ:モンベル
- 国内縫製・修理保証・防水性:ナンガ
- 登山用としての堅実さ:イスカ
- 安さとダウン量:タケモ
- 濡れ・結露・沢登り:ファイントラック
- シンプルな軽量モデル:プロモンテ
なお、ロゴス・コールマン・スノーピーク・キャプテンスタッグも日本企業が扱う主要ブランドですが、主力はキャンプ・車中泊向けです。「ザックに入れて長時間背負う登山用シュラフ」という条件では、上記6メーカーを優先した方が適切です。
寝袋の温度表示の見方
寝袋の温度表示には、主に「快適温度(Comfort)」と「使用可能温度・下限温度(Limit)」の2種類があります。Comfortは寒がりな人でもリラックスして眠れる目安、Limitは寒さに強い人がなんとか眠れる下限の目安です。同じ「温度」でも意味が違うので、この2つを混同しないようにしましょう。
温度の測り方や表示方法は、実はメーカーによってバラバラです。モンベルは国際規格ISO 23537-1:2022、ナンガはヨーロピアン・ノームという基準で快適温度・使用可能温度を公表しています。一方でイスカやタケモは、独自の基準で最低使用温度だけを表示しています。
そのため、ブランドが違う製品同士を数字だけで単純比較するのは避けたほうが安心です。寒さを感じやすい人や、高所・強風・多湿な環境で使う人は、LimitよりComfort寄りの数値を目安に、少し余裕のあるモデルを選ぶのがおすすめです。あわせて、気温に合った断熱性(R値)のマットを組み合わせることも忘れずに。
モンベル(mont-bell)の寝袋ラインナップ
モンベルは全国に直営店があり製品ラインナップが豊富で、独自の「スーパースパイラルストレッチシステム」で伸縮性に優れるのが特徴です。ここでは登山向けの代表モデル5製品を紹介します。
- シームレス ダウンハガー800シリーズ(#0・#3)
- ダウンハガー800 #1
- ドライ シームレスダウンハガー900 #3
- アルパインダウンハガー800 #3
シームレス ダウンハガー800シリーズ(#0・#3)
モンベルの主力モデルで、隔壁を廃した「スパイダーバッフルシステム」により軽量化と保温効率を両立しています。#3は快適温度4℃・使用可能温度−1℃、重量555g(税込36,300円)で、3シーズン登山の有力な定番候補です。
より低温対応の#0は使用可能温度−15℃、重量1,180g、税込56,650円で、厳冬期の重ね着にも対応できます。ちなみにモンベルは本体だけの重量とスタッフバッグ込みの重量を両方公表していますが、この記事では他社と比べやすいよう、スタッフバッグ込みの重量で統一しています。
※#3(品番1121401)は、モンベル公式ストアで「ファクトリー・アウトレット」扱いになっており、後継品番(1121487)が案内されています。この記事の数値は品番1121401時点のものなので、購入前に公式サイトで最新スペックをチェックしてみてください。
ダウンハガー800 #1
#0と#3の中間にあたる残雪期向けモデルで、使用可能温度−9℃、重量946g、メーカー希望小売価格51,150円(税込)です。現行の「シームレス」仕様とは仕様が一部異なる可能性があるため、購入前に最新スペックの確認をおすすめします。
ドライ シームレスダウンハガー900 #3
防水透湿素材「ウィンドストッパー ファブリクス バイ ゴアテックス ラボ」を採用したフラッグシップモデルです。900FP EXダウンで快適温度5℃・使用可能温度0℃を実現し、シュラフカバーが不要になる分、総重量を抑えられます。重量582g、価格57,000円(税込)とやや高価ですが、結露の多いテント泊では心強い一本です。
アルパインダウンハガー800 #3
伸縮機構を省いて軽量性を優先したモデルで、使用可能温度0℃、重量548g、実勢価格26,460円(税込)です。通常版ほど大きく伸びないため、体格との相性を試着などで確認したい一本です。
| 製品名 | 使用可能温度/快適温度 | 重量 | 肩幅/全長 | 中綿 | 公式価格 (税込) | 適性 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| シームレス ダウンハガー800 #0 | −15℃/−8℃ | 1,180g | 要確認 | ダウン(800FP) | 56,650円 amazon | 残雪期・厳冬期 |
| シームレス ダウンハガー800 #3 | −1℃/4℃ | 555g | 要確認 | ダウン(800FP) | 36,300円 amazon | 一般的な3季・高山 |
| ダウンハガー800 #1 | −9℃/−3℃ | 946g | 要確認 | ダウン(800FP) | 51,150円 amazon | 残雪期・寒冷3季 |
| ドライ シームレスダウンハガー900 #3 | 0℃/5℃ | 582g | 要確認 | ダウン(900FP) | 57,000円 amazon | 一般的な3季・高山 |
| アルパインダウンハガー800 #3 | 0℃/― | 548g | 要確認 | ダウン(800FP) | 26,460円 amazon | 夏山〜3季 |
ナンガ(NANGA)の寝袋ラインナップ
滋賀県発祥のナンガは、防水透湿素材と国内縫製にこだわるメーカーです。ここでは4つのシリーズ・16製品を紹介します。
ナンガの寝袋は、期間を区切らずに修理を受け付けてくれる「永久保証」の対象です。ただし、修理がすべて無料になるわけではありません。収納袋の劣化や、生地の広範囲な破損などは、有償になったり修理できなかったりすることもあるので、申し込み前に公式のアフターケアページを見ておくと安心です。
- オーロラテックス ライトシリーズ(350DX〜900DX)
- UDDバッグシリーズ(380DX〜810DX)
- レベル8シリーズ
- ミニマリスムシリーズ
オーロラテックス ライトシリーズ(350DX〜900DX)
防水透湿素材「オーロラテックスライト」を使い、シュラフカバーなしでも結露や雨に強いのが特徴です。ただし本体の生地が防水系でも、ファスナーや開口部、使用環境によっては水の侵入を完全には防げません。ダウン量に応じて350DX(快適5℃・下限0℃)から900DX(快適−10℃・下限−19℃)まで5段階展開しており、価格は47,300円〜77,000円(税込)です。
UDDバッグシリーズ(380DX〜810DX)
超撥水加工を施した770FPダウンを使用し、水濡れという弱点を克服したシリーズです。380DX(快適3℃・下限−2℃)から810DX(厳冬期向け)まで4段階あり、価格は51,700円〜79,200円(税込)。オーロラテックスライトより軽量な分、防水性能はやや控えめです。
レベル8シリーズ
モデル名の数字がそのまま下限温度を表す、遠征・厳冬期向けの最上位ラインです。オーロラテックスライトをベースにした「-13」(快適−8℃・重量約1,260g)「-23」(快適−13℃・重量約1,670g)と、UDDバッグをベースにした「-10」(快適−5℃・重量1,140g)「-20」(快適−11℃・重量約1,540g)の計4モデルがあり、いずれもレギュラーサイズは肩幅90cm・全長220cmです。価格は88,550円〜117,700円(税込)と高価格帯になります。
ミニマリスムシリーズ
「ゼロ」(想定温度0℃・重量325g)「ハーフ」(想定温度5℃・重量265g・ダウンジャケットとの併用が前提の半身タイプ)「5ビロー」(想定温度−5℃・重量415g)の3モデルからなる軽量ミニマル系ラインで、いずれも770FPの撥水ダウンを使用しています。価格は40,700円〜57,200円(税込)です。これらの温度はISOやEN規格ではなく、NANGA独自基準によるエキスパート向けの目安です。
| 製品名 | 肩幅/全長 | 使用可能温度/快適温度 | 中綿 | 公式価格 (税込) | 適性 |
|---|---|---|---|---|---|
| オーロラテックスライト350DX | 肩幅80cm 全長210cm | 0℃/5℃ | ダウン(760FP) | 47,300円〜 amazon | 夏山〜3季 |
| オーロラテックスライト450DX | 肩幅80cm 全長210cm | −5℃/0℃ | ダウン(760FP) | 52,800円〜 amazon | 一般的な3季・高山 |
| オーロラテックスライト600DX | 肩幅80cm 全長210cm | −11℃/−4℃ | ダウン(760FP) | 64,900円〜 amazon | 残雪期・寒冷3季 |
| オーロラテックスライト750DX | 肩幅80cm 全長210cm | −16℃/−8℃ | ダウン(760FP) | 71,500円〜 amazon | 残雪期・寒冷3季 |
| オーロラテックスライト900DX | 肩幅80cm 全長210cm | −19℃/−10℃ | ダウン(760FP) | 77,000円〜 amazon | 冬山・厳冬期 |
| UDDバッグ380DX | 肩幅80cm 全長210cm | −2℃/3℃ | 撥水ダウン(770FP) | 51,700円〜 amazon | 夏山〜3季 |
| UDDバッグ450DX | 肩幅80cm 全長210cm | −4℃/1℃ | 撥水ダウン(770FP) | 58,300円〜 amazon | 一般的な3季・高山 |
| UDDバッグ630DX | 肩幅80cm 全長210cm | −10℃/−5℃ | 撥水ダウン(770FP) | 69,300円〜 amazon | 残雪期・寒冷3季 |
| UDDバッグ810DX | 肩幅80cm 全長210cm | −13℃/−7℃ | 撥水ダウン(770FP) | 79,200円〜 amazon | 冬山・厳冬期 |
| レベル8 -13/-23(オーロラ系) | 肩幅90cm 全長220cm | −13℃/−8℃、−23℃/−13℃ | ダウン(770FP) | 90,750円/117,700円 amazon | 冬山・厳冬期 |
| レベル8 -10/-20(UDD系) | 肩幅90cm 全長220cm | −10℃/−5℃、−20℃/−11℃ | 撥水ダウン(770FP) | 88,550円/114,950円 amazon | 冬山・厳冬期 |
| ミニマリスム ゼロ/ハーフ/5ビロー | 要確認 | 0℃、5℃、−5℃ | 撥水ダウン(770FP) | 40,700〜57,200円 amazon | 夏山〜3季 |
イスカ(ISUKA)の寝袋ラインナップ
イスカは寝袋専門メーカーとして、温度帯ごとに選びやすい明確なラインナップが強みです。3シリーズ・14製品を紹介します。
- エアドライトシリーズ(140〜860)
- エアプラスシリーズ(280〜810)
- アルファライトシリーズ(700X〜1300EX)
エアドライトシリーズ(140〜860)
770FPの撥水加工ダックダウンを使用した定番シリーズで、真夏用の140(重量300g・最低使用温度8℃)から厳冬期対応の860(重量1,330g・同−25℃)まで7段階を展開しています。価格は23,100円〜75,900円(税込)と幅広く、初めての1本としても選びやすいラインナップです。
エアプラスシリーズ(280〜810)
エアドライトより上位の820FPグースダウンを使用し、同じ最低使用温度帯でもより軽量に仕上げたシリーズです。3シーズン向けの280(550g)から厳冬期向けの810(1,280g)まであり、価格は48,400円〜105,600円(税込)です。
アルファライトシリーズ(700X〜1300EX)
化繊綿を使用した低価格ラインで、19,800円〜25,300円(税込)とダウンモデルよりコストを抑えられます。重量はやや重くなりますが(1,300g〜1,960g)、濡れに強くメンテナンスもしやすいのが利点です。
| 製品名 | 使用可能温度/快適温度 | 重量 | 肩幅/全長 | 中綿 | 公式価格 (税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| エアドライト140 | 8℃/― | 300g | 肩幅70cm 全長180cm | 撥水ダックダウン(770FP) | 23,100円 amazon |
| エアドライト160 | 8℃/― | 360g | 肩幅70cm 全長180cm | 撥水ダックダウン(770FP) | 24,750円 amazon |
| エアドライト190 | 7℃/― | 415g | 要確認 | 撥水ダックダウン(770FP) | 30,800円 amazon |
| エアドライト290 | −1℃/― | 560g | 肩幅78cm 全長210cm | 撥水ダックダウン(770FP) | 39,600円 amazon |
| エアドライト480 | −7℃/― | 870g | 要確認 | 撥水ダックダウン(770FP) | 50,600円 amazon |
| エアドライト670 | −15℃/― | 1,070g | 要確認 | 撥水ダックダウン(770FP) | 63,800円 amazon |
| エアドライト860 | −25℃/― | 1,330g | 要確認 | 撥水ダックダウン(770FP) | 75,900円 amazon |
| エアプラス280 | −1℃/― | 550g | 要確認 | グースダウン(820FP) | 48,400円 amazon |
| エアプラス450 | −7℃/― | 840g | 肩幅78cm 全長213cm | グースダウン(820FP) | 66,000円 amazon |
| エアプラス630 | −15℃/― | 1,030g | 肩幅80cm 全長213cm | グースダウン(820FP) | 85,800円 amazon |
| エアプラス810 | −25℃/― | 1,280g | 要確認 | グースダウン(820FP) | 105,600円 amazon |
| アルファライト700X | −6℃/― | 1,300g | 要確認 | 化繊 | 19,800円 amazon |
| アルファライト1000EX | −12℃/― | 1,720g | 要確認 | 化繊 | 23,100円 amazon |
| アルファライト1300EX | −20℃/― | 1,960g | 要確認 | 化繊 | 25,300円 amazon |
タケモ(Takemo)の寝袋ラインナップ
「本物と呼べる良いものをより安く」をコンセプトに2015年に設立された国産メーカーです。
スリーピングバッグ2〜9
元イスカ勤務の武本氏が手がける、コストパフォーマンス重視のシリーズです。夏用の「2」(使用可能温度8℃・22,000円)から厳冬期対応の「9」(同−25℃・45,100円)まで揃い、750FPダウンを使用しています。定番の「3」は使用可能温度2℃・重量730g、公式価格25,300円(税込)と、大手メーカーより手頃な価格帯です。
| 製品名 | 使用可能温度/快適温度 | 重量 | 肩幅/全長 | 中綿 | 公式価格 (税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| スリーピングバッグ2 | 8℃/― | 500g | 肩回り158cm 全長205cm | ダックダウン(750FP) | 22,000円 amazon |
| スリーピングバッグ3 | 2℃/― | 730g | 肩回り158cm 全長205cm | ダックダウン(750FP) | 25,300円 amazon |
| スリーピングバッグ5 | −6℃/― | 960g | 肩回り158cm 全長205cm | ダックダウン(750FP) | 33,000円 amazon |
| スリーピングバッグ9 | −25℃/― | 1,420g | 肩回り165cm 全長208cm | ダックダウン(750FP) | 45,100円 amazon |
ファイントラック(finetrack)のスリーピングバッグ
ファイントラックは化繊シート状保温素材「ファインポリゴン」を使った、濡れに強いシュラフ「ポリゴンネスト」を展開しています。
ポリゴンネスト(ブルーUL・グリーン・イエロー・オレンジ・レッド)
一般的な化繊綿ではなく、凹凸構造のシート素材を重ねて保温層を作る独自構造が特徴です。夏用の軽量モデル「ブルーUL」(快適13℃・下限9℃、330g)から、冬の低山にも対応する「レッド」(快適−1℃・下限−7℃、1,280g)まで5色5段階のラインナップがあります。
いずれも沢登りや結露の多い長期テント泊で強みを発揮するモデルです。中間の「グリーン」「イエロー」は3シーズン向けの定番として選ばれています。
| 製品名 | 使用可能温度/快適温度 | 重量 | 肩幅/全長 | 中綿 | 公式価格 (税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| ポリゴンネスト ブルーUL | 9℃/13℃ | 330g | 要確認 | 化繊 | 25,300円 amazon |
| ポリゴンネスト グリーン | 7℃/11℃ | 465g | 要確認 | 化繊 | 31,680円 amazon |
| ポリゴンネスト イエロー | 3℃/7℃ | 695g | 要確認 | 化繊 | 38,280円 amazon |
| ポリゴンネスト オレンジ | −2℃/4℃ | 940g | 要確認 | 化繊 | 47,850円 amazon |
| ポリゴンネスト レッド | −7℃/−1℃ | 1,280g | 要確認 | 化繊 | 60,500円 amazon |
プロモンテ(PuroMonte)のダウンシュラフ
プロモンテは軽量な登山用品を展開するメーカーで、ダウン量ごとにシンプルに選べるラインナップが特徴です。
コンパクトダウンシュラフ150〜780
日本国内の工場でダウンの洗浄から縫製までを一貫生産しているのが特徴です。真夏用の150g入り(重量425g・最低使用温度3℃)から厳冬期向けの780g入りモデル(同−20℃)まで揃い、450gモデルは最低使用温度−5℃・重量820gです。
プロモンテは公式サイトでの直販価格を確認できなかったため、本記事では価格を割愛しています。購入時は取扱店の実売価格をご確認ください。
| 製品名 | 使用可能温度/快適温度 | 重量 | 肩幅/全長 | 中綿 |
|---|---|---|---|---|
| コンパクトダウンシュラフ150 | 3℃/― | 425g | 要確認 | ダックダウン |
| コンパクトダウンシュラフ300 | 要確認/― | 要確認 | 要確認 | ダックダウン |
| コンパクトダウンシュラフ450 | −5℃/― | 820g | 肩幅80cm 全長210cm | ダックダウン |
| コンパクトダウンシュラフ780 | −20℃/― | 要確認 | 要確認 | ダックダウン |
国内メーカーまとめ|どう選ぶ?
総合力・入手しやすさで選ぶならモンベル、国内縫製と防水性を重視するならナンガ、寝袋専業の堅実さで選ぶならイスカが軸になります。予算を抑えたいならタケモ、沢登りや結露対策を重視するならファイントラック、シンプルな軽量モデルを探すならプロモンテが候補になるでしょう。
どれも一長一短があるので、「自分がどんな山にいちばん行くか」をイメージしながら選ぶと失敗しにくいです。迷ったときは、この記事の早見表を見返しながら、気になった1〜2製品を公式サイトで詳しく調べてみてください。
登山用シュラフメーカーに関するFAQ
日本の主要な登山用シュラフメーカーはどこですか?
モンベル・ナンガ・イスカ・タケモ・ファイントラック・プロモンテの6社です。中でもモンベル・ナンガ・イスカの3社は、製品数も多く手に入りやすいので「まず候補に入れたい定番」と言えます。
モンベル・ナンガ・イスカの違いは何ですか?
ひとことで言うと、モンベルは「軽さと伸びの良さ」、ナンガは「国内縫製と手厚い保証」、イスカは「寝袋専門メーカーならではの分かりやすい温度別ラインナップ」が持ち味です。
日本のメーカーの製品はすべて日本製ですか?
実は一概には言えません。ナンガやプロモンテ、ファイントラックの一部製品は国内工場での生産・縫製をうたっていますが、同じメーカーでも製品ラインによって生産国が違うこともあります。「日本のブランド」=「日本製」とは限らない、と覚えておくと安心です。
登山初心者にはどのメーカーがおすすめですか?
初めての1本なら、店舗が多くサイズやフィット感を試しやすいモンベルが選びやすいでしょう。国内縫製や長く使える修理体制を重視するならナンガ、温度帯からしっかり選びたいならイスカもおすすめです。
寝袋は表示された温度ぎりぎりまで快適に使えますか?
実はそうとも限りません。体質や疲労、食事、服装、湿度、風、マットの断熱性など、いろいろな条件で体感温度は変わるからです。寒がりな方は、快適温度(Comfort)を目安に少し余裕のあるモデルを選ぶと安心です。
