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タケモという2015年7月に設立されたメーカーをご存知でしょうか?国内登山用寝袋メーカーにて30年勤務した武本さんが”本物と呼べる良いものをより安く!”をポリシーに設立した寝袋シュラフのメーカーです。

takemo.png

https://www.k-takemo.com/

当サイトは寝袋専門の情報サイトということもあり、2015年末に武本さんから相互リンク依頼のメールが着たのがきっかけで、私も存在を知りました。

その後、サンプル品をぜひ試してもらえないか、と依頼があり、実際に使ってみたので使用体験談を踏まえて、タケモの紹介をしたいと思います。

※この記事は2017年に作成したものですが、一部情報が古くなっていたので更新しました。

実際に雪山で厳冬期モデルを使ってみました

いきなりですが、使用体験談から掲載したいとおもいます。

ちょうど武本さんからメールを頂いたのが、これから雪山という時期だったため、厳冬期対応モデルのタケモ スリーピングバッグ9をサンプル提供していただき、実際に2016年の1月と2月の厳冬期の八ヶ岳登山で使ってみました。

タケモ スリーピングバッグ9を使ってみました。

結論から書くと、さすが国内登山用寝袋メーカーで長年勤務されていただけあって、そのエッセンスを大いに引き継いだ完成度の寝袋でした。

私はここ数年はモンベルの厳冬期用寝袋を使用したため、ストレッチしない他社の寝袋を使うと窮屈に感じるのではないか、と思っていましたが、実際にタケモ スリーピングバッグ9を使ってみると、広くもなく、狭くもない、必要以上のコールドスポット(冷えの原因となる隙間)が発生しない体を優しく包み込むような絶妙なフィット感に感心させられました。

実際に2つ雪山持っていって、比較しましたが、モンベルのような伸びはなく、そのままあぐらかくのも難しいですが、遊びが無い分、寝袋に入ってすぐに暖かいと感じました。

P1090357.jpg

特に気に入ったのは、スリーピングバッグ9は、足裏のダウン封入量が非常に多く、ダウンの膨らもうとする力でパンパンになるくらい入っているのですが、それが素晴らしいと感じました。

タケモ スリーピングバッグ9 足先

どの寝袋メーカーも、”冷えやすい足先はダウンを増やしています”とカタログには書かれていますが、実際の封入量はメーカー間でかなりばらつきがあります。実際にテントで寝ると、寝る人の身長にもよりますが、寝袋の足裏部分のダウンは、テントの生地と足裏に挟まれてに潰されることとが多々あります。そうなる理由としては、山では平坦な場所といっても緩やかに傾斜していることが多く、頭を山側に(高い位置)にもっていくため、寝ていると下っている側(つまり足側)に徐々にずれ落ちること、また、頭側にテントの生地が近いと視覚的に圧迫感があり、テントの生地が風でバタつくのと距離置くため、頭側は余裕を開けて、足側に詰めがちになるためです。

足裏のダウンが押しつぶされると、当然断熱力が低下しますから、足裏が冷えやすくなってきます。ところが、タケモのスリーピングバッグ9は、足裏のダウンが膨らみきれないくらいダウンがパンパンに入っていて、多少足元に体がずれ落ちてきても、テントの生地をそのまま外側に押してしまうため、足裏がほとんど冷えない構造になっていることがわかりました。これは素晴らしい!

 

その後1年間、耐久性を試すためキャンプ等で何度もこの寝袋を使い続けましたが、羽抜けはほどんど無く、さすがの一言です。(ただし、まだ洗濯は1度もしていませんので、洗濯耐久性は未確認です)

この寝袋は、タケモのホームページに記載されているように

昨今の登山用品は素材、機能の進化それに掛かる宣伝費などにより益々、高価格になっています。
Takemoでは登山用寝袋として最低限ではなく、必要十分以上の素材と品質、構造にこだわりながら、インターネット販売に限定することで徹底的にコストを削減し低価格を実現しました。
個人事業ではありますが大企業に負けない最高品質の寝袋をお届けいたします。

を体現した、非常にコストパフォーマンスに優れた厳冬期用寝袋でした。

 

素材

タケモの寝袋を一言で表現すると「高いコストパフォーマン」です。

性能の割に、価格が手頃になっています。

生地

タケモの寝袋の表地裏地には20デニールのポリエステル リップストップが採用されています。(デニール:合成繊維の太さを表す単位で、数字が小さいほど繊維が細くなり、生地も薄く軽くなる反面、強度は下がる。 リップストップ:格子状に強度の高い糸を配する織り方。かぎ裂き傷ができたとき格子の部分が傷を広がるのを防ぐ。登山用品のウェア等の生地にも広く採用されている織り方。)

モンベルの最軽量モデルのダウンハガー900シリーズは7デニール・ナイロン、ダウンハガー800シリーズは10デニール・ナイロン、ダウンハガー650シリーズは30デニール・ポリエステルが使われています。

それに比較すると、20デニールという太さは、最軽量ではありませんが、軽量な部類に入るかと思います。

 

撥水加工

タケモの寝袋に使われている生地は、すべて撥水加工になっています。撥水耐久性は表記がありませんのでわかりません。

現在、他メーカーの山岳用のほとんどの寝袋の生地は撥水加工がされています。

 

ダウンの品質

750FPオーバーのホワイトダックダウンを使用しています。(FPとは:フィルパワーと読み、ダウンが持つロフト・かさ高の復元力を数値で表したものです。数値が高いほど高品質になります。)

他メーカーの寝袋のハイエンドモデルのほとんどは800FP、価格を抑えた汎用モデルは700FP~650FPを採用しています。

また、グースダウンとダックダウンでは、グースダウンの方がダウンボールが大きく、かさ高に優れていると言われていて、ドレープ性(体に滑らかにフィットする性質)、保温性、耐久性も優れているため、価格も高くなります。

そこで、低価格と高性能を実現するため、タケモでは750FPオーバーのホワイトダックダウンを採用していると思われます。

 

以上の素材から個人的見解を述べると、タケモの寝袋は、価格が高くなりがちな最新の最高素材をあえて使わず、他社に比べて購入しやすい価格を維持しながらも高品質を実現できる材料を採用しているのが伺えます。

 

ラインアップ

タケモのラインアップは、1シリーズのみですが、夏山から厳冬期登山まで対応しています。

  • スリーピングバッグ 2
     (ダウン量:200g、総重量:500g、最低使用温度:8℃、)
  • スリーピングバッグ 3
     (ダウン量:300g、総重量:740g、最低使用温度:2℃)
  • スリーピングバッグ 5
     (ダウン量:500g、総重量:960g、最低使用温度:-6℃)
  • スリーピングバッグ 7
     (ダウン量:700g、総重量:1180g、最低使用温度:-15℃)
  • スリーピングバッグ 9
     (ダウン量:900g、総重量:1440g、最低使用温度:-25℃)
  • スリーピングバッグ 11
     (ダウン量:1100g、総重量:1650g、最低使用温度:-30℃)

見ての通り、商品名にはダウン量の数字が採用されているようです。

温度表記に関しては、日本でも最近普及してきているヨーロッパ規格EN13537は採用されていません。

表示されている最低使用温度は、使用できる限界の温度でその温度で使うと寒くてまともに寝れません。

武本さんが元勤めていた会社の表記から考えても、快適使用温度は、表示温度におおむね5~10℃をプラスした温度と考えられます。

 

価格と返品保証

私が実際に手にとって見させていただいたタケモの寝袋はスリーピングバッグ 9 と スリーピングバッグ 11 に関しては、使われている素材、作りの割に販売価格が抑えられていて、総合的にコストパフォーマンに優れていると感じます。

ネット限定販売のため、実店舗での実物確認はできませんが、安心返品保証で不安を解消しています。

< Takemo(タケモ)の製品を安心してご購入していただくために! >

ネット通販での購入には現物が確認できないという不安がつきものです。

Takemoではご安心頂ける物造りを心がけていますが、ご購入後、万が一、商品が思っていたものと違い、ご満足いただけなかった場合、商品到着後、1週間以内であれば未使用のものに限り返品可能です。

商品代金を全額、返金致します。

但し、返品にかかる送料はお客様のご負担でお願いいたします。

返品手続きについて

当ショップでご購入の場合は商品が到着後1週間以内にお問い合わせページのお問い合わせホームより返品の旨ご連絡ください。速やかに対応させていただきます。返品の商品が到着後、3営業日以内に全額、お客様の指定口座に振り込みさせていただきます。

Amazonでご購入頂いた場合は商品到着後1週間以内にAmazonのアカウントサービスより返品リクエストしてください。Amazonの返品システムにより速やかに処理させていただきます。当社よりの直接の返金は出来ませんのでご了承お願いいたします。

又、不良品が発生した場合はお問い合わせページのお問い合わせホームよりご連絡ください。速やかに対応させていただきます。 

 

タケモの寝袋は、タケモのホームページとamazonで販売しているようですが、なぜかamazonの方が安く販売されています。

決済システムも安心できますし、amazonでの購入がおすすめです。

 

購入者レビューと実売価格

販売開始から数年経過し、amazonでのレビュー数も着実に増えています。

必要十分な性能、低価格、丁寧な品質管理の積み重ねで、どのモデルも総じて高評価です。

以下、ご参考に。

  • [スリーピングバッグ 5]間違いないシュラフです(2019年2月11日):この価格帯のシュラフでは間違いなくコスパが高く、長く使える商品だと思います。1月に千葉でデイキャンプ(夕方〜夜20時過ぎ位)に試しで使ってみました感想ですが、外気温は6度程度でしょうか。重ね着して使用すれば耐えられるかな?と言った感想でした。(テント内にはマットとアルミシート使用)足元には多めのダウンが注入されているとの事でしたがサスガに足元の冷えは凌げませんでした。これは商品のせいではなく、致し方ないと思います。

    確か限界温度−6度の商品ですが、5度下回る状況ではかなり工夫しないと厳しいのでは?と思いますので冬や早春時期にキャンプする方で寒がりな人は限界温度のさらに低い商品にする方がいいと思いました。モノは間違いなくいい商品です。これから本格的に宿泊で使用したいと思います。

  • [スリーピングバッグ 3 ]これでいい、というかこれが良い(2018年6月16日):私はシュラフを、貰い物の古いダウンやたたき売りの化繊、布団型やマミー型など色々試してきましたが、タケモのダウンシュラフにはビックリしました。見た目は至ってシンプルなのに、痒い所に手が届く作り。
    冷えを感じやすい足元のダウン量が多くなっていたり、開き止めのベルクロが内外二か所付いていたり、収納袋の口が二重になっていて撤収の際の収納が楽だったり。あって当たり前の部分を押さえつつ、プラス要素があって嬉しいです。使用後のメンテナンスや収納の仕方などについての説明書きが付属しているところにも、作り手の温かさを感じます。

    また、適正シーズンに関しては、日中20度前後のタープ泊で使用しましたが、やや暑いくらいで腰までかけて就寝。明け方に冷えを感じたため肩までもぐりこんだところ、久々に寝坊しました。コンフォート7~8度の、リミット2度の表記通りだと思います。3シーズン使うのであれば、個人的には3番がオススメです。少し冷えを感じたら上着やカイロで十分対応できます。「3シーズンと言いつつ、夏はブランケットだけで良いからシュラフ要らないや」という方なら5番かも知れませんが…

    シュラフの買い替えを検討されている方はもちろん、ダウンシュラフを初めて購入したいと思っている方にもおすすめできます。確かに安物ダウンと比べると、二万円という値段に及び腰になってしまうかも知れませんが、機能面でも決して御三家に劣らず、1~2万円安上がりなので十分検討に値します。このダウンシュラフは絶対に裏切りません。

[出典:amazon]

 

タケモは個人事業で運営しているため、生産数もそれほど多くないようで、頻繁に在庫がなくなってしまうようです。(一旦、在庫切れになると再入荷まで数ヶ月かかるようです)

以下amazonのリンクです。在庫状況、購入者レビュー、実売価格を確認できます。

個人的経験から、無積雪期用にスリーピングバッグ5、雪山登山用にスリーピングバッグ9の2つあれば、夏から冬までの登山を広くカバーできると思うので、参考にしみてください。

■参考リンク

在庫切れによる、再入荷情報は公式ページに掲載されています。

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この記事を書いた人寝袋選びで大切なこと寝袋とマットは2つで1つ

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著者: Masaki T

2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆

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雪山 クローズドセルマット

谷川岳の雪洞で宿泊

今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。

雪山 テント泊 八ヶ岳

雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)

雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。

自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。

楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆

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山岳・登山用の寝袋マットの選び方の基本(無積雪期)

寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。

キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。

『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。

これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。

登山ルート上のキャンプ場・テント場

『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。

テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆

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