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シュラフカバーの基本的な役割、テント泊における長所(水濡れ・結露濡れ防止)・短所(内部結露)、基本的な選び方(簡易防水or完全防水、撥水と防水透湿性、耐水圧、耐久性(3レイヤーor2レイヤーorその他)、耐用年数、サイズ)、人気・おすすめシュラフカバー一覧をまとめました。

無積雪期登山・雪山登山はもちろんのこと、バイク・自転車ツーリング、車中泊での利用を検討されている方にも参考になると思います。

シュラフカバーとは?

シュラフカバーとは、マミー型のシュラフを入れるカバーです。わかりやすく言うと、シュラフのレインウェアです。

シュラフカバーは必須なのでしょうか?結論を書くと必ずしも必要ではありません。

私自身、様々なシーン(無積雪期登山、冬期登山、野宿等)でシュラフカバーを使ってきましたので、その経験を踏まえて初心者の方にもわかりやすくシュラフカバーについて解説していきたいと思います。

IMGP4706.jpg

厳冬期八ヶ岳。雪の上にマット広げて、シュラフカバーを付けて、テント外できらめく星空眺めてみる

 

シュラフカバーは必要?不要?

おそらく”シュラフカバー”の単語を知っている人は、テント泊の登山や沢のぼりなどの本格的なアウトドアを楽しまれている方が多いと思います。

シュラフカバーというのは、状況により必ずしも必須ではないアイテムなので、その必要性についてはいろいろと議論されているアイテムでもあります。

登山初心者がいきなりシュラフカバーを最初から購入するケースは稀で、様々な山行を重ねる内にその必要性を実感して探し求めるケースが多いようです。

簡潔に、シュラフカバーのメリットとデメリットをまとめました。

○メリット

  • シュラフが雨・結露で濡れにくくなる(ダウンシュラフの場合、長期山行でも安心。 ただし、使い方注意)
  • 保温力が上がる
  • シュラフが汚れない(メンテナンスが楽に)

△デメリット

  • カバー分だけ荷物の重量、容量が増加
  • シュラフ内が蒸れる、内部結露発生
  • サイドジッパー使えないためシュラフの出入りが面倒
  • ストレッチ系シュラフの場合、カバーの大きさで伸び幅が制限される

以下、上記の内容を元に詳しく解説します。

 

シュラフカバーの役割(メリット)

シュラフカバーの役割は

  • シュラフが雨・結露で濡れにくくなる
  • 保温力が上がる
  • シュラフが汚れない(メンテナンスが楽に)

です。

 

シュラフが雨・結露で濡れにくくなる

シュラフカバーを使用することで、シュラフ自体が雨・結露で濡れにくくなりますが、

  • 濡れるとどうなるか
  • どのような時に濡れるか

というところから話をしたいと思います。

 

ダウンは濡れると保温力が低下する

登山等で使われているシュラフの中綿(保温材)の主流はダウン(グースダウン・ダックダウン)です。

ダウンは、水に濡れると極端に保温力が低下する性質があります。

ダウン

抜けてきたダウンを撮影してみました

ダウン

羽枝&小羽枝の拡大写真

ダウンの羽毛を拡大すると、太い羽毛(羽枝:うし)の先にも小さな羽毛(小羽枝:しょううし)が無数に生えているのが確認できます。この羽毛が対流しにくい空気を抱える(通称:デッドエア)ことで高い保温力が実現できています。

ダウンが濡れると、この羽枝が隣接する羽枝と密着し束になり、デッドエアが減少し、シュラフ自体の保温力も低下していきます。

この現象は、1泊登山ではそれほど大きな問題になりません。1日目でシュラフが多少濡れて保温力が低下しても、翌日は使わないためです。

近年販売されているシュラフの生地は強い撥水加工がされており、少しテント内の結露やテント外から雨が吹き込んでも内部に染み込みにくくなっています。

シュラフの生地に霧吹きすると撥水する

上の写真は個人所有の登山用の寝袋(左:マウンテンイクイップメント、右:モンベル)に霧吹きした後の写真です。このように多少の水が降り掛かっても、乾いたタオル等ですぐに拭き取れば大丈夫です。(拭き取らないとマットの上に水が落ちてマットが濡れ、シュラフも濡れ移りします)

 

こんな時にシュラフは濡れる

私自身様々な山行を重ねる内、シュラフが濡れるシーンが大体わかってきました。

  • 人為的期な濡れ(鍋や飲み物をこぼす)
  • 雨天・濃霧による濡れ
  • テント・ツェルト内の結露や浸水
  • マットの濡れ
  • 就寝時の発汗による濡れ
  • 収納時に濡れる
人為的期な濡れ(鍋や飲み物をこぼす)

経験上、高確率で発生するのが、この人為的な濡れです。

悪天候時や、気温の低い夜はテント内で過ごす時間が長くなりますが、長い登山で疲労し、慣れない狭い空間で過ごすため、ついつい飲み物をこぼしてしまったり、鍋をこぼしてしまうことがあります。他には、テント内で煮炊きしていて鍋が沸騰して周囲に飛び散って濡れることもあります。

雨天・濃霧による濡れ

山の雨は、標高が上がるほど横殴りの雨になりやすく、特に森林限界(標高2,500m程度)以上のテント場では猛烈な風雨にさらされることもあります。

トイレや水くみなどでテントを出入りする際に、その雨がテント内に吹き込んできて、シュラフやマットが水濡れすることがあります。(風下側をテントの出入り口にするのは基本ですが、天候や場所によっては風が渦巻いたり、テント場が混雑して所望の方向に向けにくいということもあります)

最近のテントは軽量化のため、短辺に出入り口がある(通常テントは真上から見て長方形の物が多く、テントの出入り口が長辺、もしくは短辺にある。)ものも多い。

エアライズ1

短辺出入り口のライペン エアライズ1(ダブルウォール)

 

短辺出入り口のテントは、出入り口が斜めに傾斜しているため雨が侵入しやすい例え真上から雨が降っていても出入り口部分が雨で濡れてしまいます。(長辺に出入り口のあるテントは、出入り口が垂直に近いため、短辺より雨が入りにくい)

また、雨天だった場合、手持ちの装備品(特にレインウェアやザック)がべしゃ濡れで、狭いテント内でシュラフを広げた時に、濡れが移ってしまうことがあります。

テント・ツェルト内の結露や浸水

外気温が低かったり、テント内と外との温度差があると、テント内が結露します。

冬に自宅の窓を見ると結露で窓ガラスがべちゃべちゃになりますが、それと同じ現象がテント内でも起きるのです。

テントのレインフライの結露

朝起きると、テントのフライシートがこんな感じに(雨降ってません。)

テント内に人間が入ると、テント内の温度は外よりも上がり、人間が放出する息や汗が内生地で冷やされてテント内生地はほぼ結露します。構造上、結露量はダブルウォール(2枚生地テント)より、シングルウォールテント(防水透湿性素材の1枚生地テント)の方が量が増え、透湿能力が低いツェルトはまるで内側で雨が降っているかのように内側に結露します。

ツエルト テント

結露のツェルトに宿泊(09/15 槍平小屋のテント場)すると・・・

ツェルト内部の結露により底面に水たまりができる

翌朝になると、内部に水溜りが。。。(一度も雨が降っていません。)

上の写真では、ツェルト内部が大量に結露して、写真右下部分に水溜り発生。透湿性のある結露しにくいと謳われたツェルトなのですが、この結果には山仲間皆が唖然となりました。

テント内部の結露があまりに多いと、テント内部で滴り落ちてマットを濡らせ、シュラフも濡れ移りします。また、テントがバタつくほどの強風だと、生地に付着した結露がテント内に降り注ぎ、外は雨が降っていなくても、テント内部で結露の雨が降り注ぐこともあります。

シングルウォールテントとダブルウォールの違い 結露

シングルウォールテントとダブルウォールの違い[出典:モンベル]

このテント内での結露雨の現象は、シングルウォールテント、ツェルト系は起きることがあります。ダブルウォールテントは結露がレインフライの内側を沿って落ちるか、結露が風に煽られて落ちてきても、内側生地で受け止めるため、雨のように落ちてくることはほぼありません。(もちろん、内側が結露で濡れる、テントの床面(通称バスタブ)が濡れる現象は起きます)

 

また、冬期登山においても同様の現象が起きます。

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厳冬期の八ヶ岳、赤岳鉱泉(2012年1月)

実際に冬山でテントに宿泊した場合、深夜が氷点下の場合はテント本体の生地に結露が凍りつきます。

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テント本体の内側に凍りついた結露 まるで針のように尖っています

この結露は、テントが風で揺らされるとサラサラと落ちるため、まるでテント内に雪が降ったかのような状況になります。

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冬山のテント内。シュラフカバーの上に大量の凍った結露が降り注ぐ。

テント内で寝ていると、チラチラと冷たい氷が顔にあたり、冷たいです。

ただ、雪や氷は固体ですから、そのままではシュラフを濡らしません。

実際には、テント内で朝食をとるためにバーナー・火器を使用したときの温度上場や日中の温度上昇などで、一気に凍っていたすべての結露が水へと変わりシュラフを濡らします

そして、冬ならではの問題として、積雪が多い場合、テント内の出入り口付近に雪が入ります。

IMGP4694.jpg

これは、どれほど気をつけても、どうしても入ってしまいます。

テントの出入り口付近に入り込んだ雪は、テント内が温かい場合は、すぐに水へと変わり、あらゆるものを濡らします。

 

また、購入から5年程度経過したテントは、テントの防水コーティングとして普及しているポリウレタンコーティングの劣化により、徐々にテント内部に水分が染み込んでくる現象が起きることがあります。

ポリウレタンコーティングの劣化により、徐々にテント内部に水分が染み込んでくる

雨天時に、テント下部が徐々に水が染み込んでくる

ダブルウォールテントの場合、外側のレインフライの防水コーティングが劣化しても内側生地があるためそこまでひどくなりにくいのですが、テント下部のバスタブ部分は1枚生地のため、防水機能が劣化するとテント下を流れる雨がそのまま染み上がってきてしまい、テント内がベチャベチャになってしまうことがあります。

私自身が実際のこの経験をして、シュラフカバーのお蔭でシュラフは濡れずに済んだ経験があります。(年数の経過したテントは要注意です)

マットの濡れ

上記のように様々な要因で、シュラフ自体にも濡れる機会が訪れるのですが、シュラフの下に敷くマット自体も同様に濡れてしまいます。空気で膨らます系マット、EVA系のマットどちらも濡れます。濡れたマットの上にシュラフを載せて寝ると、シュラフ生地に水圧がかかった状況になり、シュラフの中綿に徐々に濡れが移ります。

就寝時の発汗による濡れ

人間自体が就寝時に発汗するため、シュラフ自体を湿らせる原因となります。1泊程度では、それほど気になりませんが、連泊するとシュラフの中綿が徐々に湿ってくる感になってきます。この発汗による濡れは、シュラフカバーを付けると、外部に放出するのを阻害するため、シュラフカバーを付けたほうが起きやすくなります。これは、シュラフカバーの防水透湿性能が高ければ起こりにくくなります。

収納時に濡れる

1泊目に使用したシュラフは、再び小さな収納袋に入れますが、実はこの時に中綿の濡れを促進します。

野外で(特に山で)シュラフを使用すると、ほぼシュラフの外側の生地は湿っぽくなります。天候によっては、雨や結露による水滴の付着もあるでしょう。それが付着したまま圧縮率の高い小さな収納袋にギュッと収納したらどうなるでしょう?一部分が濡れた雑巾を絞ると、全体が湿るように、シュラフ全体の中綿に濡れが移っていきます。

 

以上のように、登山においては様々な要因で、シュラフが濡れる状況は発生します。

 

保温力が上がる

シュラフにシュラフカバーをかぶせることで、全体として保温力が上がります。

その保温効果ですが、メーカーから直接伺った話ですが、

-------------------------------
気温が0℃以上なら 約+2~3℃
気温が0℃以下なら 約+1~2℃
-------------------------------

になるそうです。

シュラフカバーには、カバー内側が起毛していたり、アルミ蒸着加工による輻射熱でより保温効果をあげているものもあります。

3シーズン用のシュラフで紅葉時期(夜は氷点下)の登山へ行く時、少し保温力をあげたいな、という選択肢の一つとしてシュラフカバーの活用があげられます。

 

シュラフが汚れない

実際にシュラフカバーを使って実感しているのが、このシュラフ汚れ防止の効果です。

テント内で鍋・ラーメンを作る

悪天候時や外気温が低すぎる冬期登山では、テント内で食事を作る機会が増える

テント内でお水&お湯しか飲まない、という方はおそらく少数派で、コーヒー、ジュース、お酒、更には鍋やラーメン、味噌汁などの汁物を食べる方も多いと思います。

テントで過ごすのは主に夜と朝です。

夜は登山の疲労、朝はいつも以上の早起きで寝ぼけていて、だいぶ集中力や注意力も落ちています。うっかり飲み物をこぼしてしまった、トイレに行こうとして他の人が手に持っているコップにぶつかってこぼしてしまった、鍋の汁をこぼしてしまった、このようなことはよくあることです。

シュラフの生地が撥水しても場合によっては完全に拭き取れないこともあります。登山後にこの汚れを乾かすだけでいるとカビ発生の温床となるため、シュラフ寿命を縮める可能性があるため、洗濯するとなったら結構なかなか手間がかかります。(特に乾燥後のダウンの偏りを直すのが面倒)

シュラフカバーを付けておけば、外からの汚れに対してはシュラフ本体は保護されるため、シュラフ内側に付着した汗や衣類についた砂土よごれ程度になり、帰宅後は湿ったシュラフを干すだけで済むこと多いです。

もし、シュラフカバー自体に汚れが付着しても拭き取りやすく(縫い目が少ないため汚れが溜まりにくく、耐水圧もあるため染み込むことを気にせずしっかり拭きやすい)、薄い生地ですので帰宅後に洗うのもシュラフ本体を洗濯するのに比べてずっと簡単です。

 

シュラフカバーのデメリット

カバー分だけ荷物の重量、容量が増加

シュラフカバーの分だけ荷物の重量と容量が増えます。

シュラフカバーは様々なメーカーから発売されていますが、おおよそ重量は150g~450gの範囲内です。

シュラフカバーの選び方

大きさは、ペットボトル500mlより一回り大きい程度になります。

※シュラフカバーの種類については後記参照

シュラフ内が蒸れる、内部結露発生

シュラフにシュラフカバーを装着することで、内部結露(シュラフカバーの内側)が発生しやすくなります。

これは高性能と言われる、ゴアテックス生地でも発生します。

この結露はシュラフ自体の保温力低下に繋がります。

厳冬期ではシュラフカバー内側の結露が凍っていることも

気温の低い厳冬期雪山では、早朝にシュラフカバー内側の結露が凍っているのが確認できる

サイドジッパー使えないためシュラフの出入りが面倒

シュラフのサイドに出入りや温度調節のためのファスナー・ジッパー(日本で普及しているのは寝た時に右側にジッパーがある、海外では左ジッパーが普及)がありますが、シュラフカバーを付けるとこれが実質使えなかったり、シュラフカバーのジッパーの長さに制限(ジッパーがあるモデルでも肩から腰ぐらいまでの長さであることが多い)されたりします。

私はジッパー付きのシュラフカバーを使ってきていますが、シュラフとシュラフカバーの2つのジッパーの開け締めが面倒なのでシュラフカバーのジッパーはほとんど閉じたままのことが多いです。

ストレッチ系シュラフの場合、カバーの大きさで伸び幅が制限される

モンベルのようにストレッチするシュラフにシュラフカバーを付けると、現状販売されているシュラフカバーのほとんどがストレッチしないため、ストレッチ幅がシュラフカバーの横幅で制限されます。

カバーなしのときは、座ったらあぐらかけたのに、カバー付けたらできなくなった、ということも起こりえます。(足が長い人ほど起こりやすい)

ストレッチするシュラフをお持ちの方がシュラフカバーを購入する時は、その点を留意されてください。

シュラフカバーには、レギュラーサイズ(無積雪期)とワイドサイズ(冬期用)があるため、「どうしてもストレッチ幅を十分に活かしたい」という方は、ワイドサイズを選ぶという選択肢もあります(ただし、生地量増加分の重量・容量増になります)

 

シュラフカバーの選び方

シュラフカバーの選び方

選ぶ前に

シュラフカバーを使う前に、ご自身の使う状況(山行スタイル(3シーズンor4シーズン)など)を明確にして選ばれることをおすすめします。

私自身がシュラフカバーを使い続けて実感しているのが「シュラフカバーは使用頻度はそれほど多くないな」ということです。2泊以上の登山や1泊でも沢登りなどのビバーク(野営:タープの下で寝る)する機会は、年に片手で数えるぐらい、という方も多いのではないでしょうか。

使用頻度がそれほど多くないと、シュラフカバーは傷みにくく、予想以上に長い期間使う登山アイテムとなりえます。

選ぶ基準

選ぶときのいくつかの基準について解説します。

簡易防水or完全防水

シュラフカバーには、大きく2種類あり、簡易防水モデルと、完全防水モデルがあります。

簡易防水モデルは、使われている生地自体にはある程度の撥水性や防水性はあるものの、生地の縫い目はシームテープ処理(縫い目の穴から水が侵入しないように特殊なテープで塞ぐテープ)していません。処理が簡単なため、安価で軽量になります。

完全防水モデルは、レインウェアと同じくシームテープ処理してあります。

ゴアテックスのシュラフカバーのシームテープ処理

ゴアテックスシュラフカバーの縫い目と裏側のシームテープ処理

また、このモデルは生地自体の撥水性や防水性(耐水圧)や透湿性が簡易モデルの生地より高性能であることが多いです。

その昔、シュラフカバーといえば、防水透湿性素材を使用し、縫い目を裏側からシームテープで処理した完全防水のものが主流でしたが、最近はタイベックなど軽量で縫い目のシームテープ処理しない、簡易的なものも普及しています。

シームテープ処理していないシュラフカバー

簡易モデルは、シームテープ処理無し

撥水と防水透湿性

一部、ナイロン生地のみのシュラフカバーもありますが、ほとんどが防水透湿性素材が使われています。

防水透湿性素材が使われる登山用品の代表格であるレインウェアは、雨風に直接さらされるのが前提ですが、シュラフカバーは主ににテント内での使用が多く、どの程度の撥水性・透湿性・耐水性があればよいのかは考えさせられるところです。

シュラフカバーにおける各性能の役割は、

撥水性

ゴアテックス シュラフカバーの撥水

手持ちのゴアテックスシュラフカバーは、7年経っても水玉コロコロ

タイベックシュラフカバーの撥水性

タイベックのシュラフカバーは水の膜が残る

撥水能力が高いと、シュラフカバー自体が汚れにくくなり、透湿性も生きる(撥水性能が低いと水分が表面に付着し水の膜ができるため、透湿性を阻害する。そのため、透湿性が高くても撥水性能が低いと、濡れ面積に比例して透湿能力が落ちる)

透湿性

厳冬期ではシュラフカバー内側の結露が凍っていることも

厳冬期登山で高性能と言われるゴアテックスのシュラフカバーでも、シュラフカバー内側に結露の氷が確認された

透湿性はシュラフカバー内の結露量に影響します。人間自体が水分の塊のようなもので、絶えず呼吸や皮膚から水分を放出しているため、シュラフカバーの透湿性は欠かせない(透湿性0の中に人間が入ると短時間で内側がベシャベシャになる。)また、夏は家のガラス窓はあまり結露せず、冬は結露でべしゃ濡れになるように、結露量は、内外の温度差と湿度と透湿性能によって変化します。日本は、夏は多湿(湿気が外に逃げにくい)、冬はシュラフカバーの内外の気温差が大きいため、高透湿性が好まれます。(海外の乾燥した地域のトレッキングでは、それほど透湿能力が求められないケースも耳にする。) また、一度濡れるとほとんど乾かない氷点下の雪山登山では、結露によるシュラフの保温力低下は死活問題になることもあります。

「-20℃以下の環境では、内部結露が発生するためあえてシュラフカバーを利用しない」という話も聞いたことがある。また、南極の局地遠征経験者の方からは、「シュラフが一度濡れると乾かすことができないため、シュラフカバーをシュラフの中に入れて自分の湿気でシュラフを濡らさないようにした。」という話も聞いたことがあります。

耐水圧

一見すると、直接雨風にさらされるとは限らないシュラフカバーは、それほど耐水圧が必要無いと思われるかもしれませんが、シュラフカバーの本領が発揮されるのは、マットの濡れによる水分の染み込み防止です。

シュラフの下に敷かれるマットは、人為的な飲み物こぼし、テント出入り口からの雨の侵入、テント底結露の濡れ移りなどで、濡れることが多々あります。

クローズドセルマットの溝に水滴がたまる

濡れにくいクローズドセルマットでも、シュラフカバーを滑り落ちた結露が溝にたまったりする

濡れたマットに、撥水機能だけのシュラフを載せて寝ると、背面から徐々に水が浸透してきて保温力低下に繋がります。シュラフカバーを付けることで、水の侵入を防げますが、どの程度防げるかが耐水圧の性能によります。

体重75kgの人が濡れた場所に座ったときの圧力が約2,000mm程度、濡れた場所へ膝を付けているときの圧力が約11,000mm程度と言われています。

摩擦の耐久性(3レイヤーor2レイヤーorその他)

レインウェア同様に、シュラフカバーに使われる生地にも、

  • 3レイヤー:表生地ナイロン、防水透湿メンブレン、裏地の3層構造
  • 2.5レイヤー:表生地ナイロン、摩耗強度を上げた加工された防水透湿メンブレンの2.5層
  • 2レイヤー:表生地ナイロン、防水透湿メンブレンの2層構造
  • その他(タイベックなど特殊フィルム)

があります。

基本的に層が増えると、シュラフカバーとしての重量と容量が増えますが、内側の耐摩耗性が増すため、単体利用が可能になります。

ゴアテックスのシュラフカバーのシームテープ処理

細かなメッシュのような灰色の裏地は、摩耗強度を上げるだけでなく、結露の水滴を拡散させる機能もある

 

2レイヤーシュラフカバーは、防水透湿性素材が露出(大概、白色)していてる状態で、尖ったもの(例えば、腕時計やズボンのベルトやボタンなど)でこすれると容易に傷つくか、削れて剥離していまいます。そのため、2レイヤーのシュラフカバーは、アウトドアショップでも展示していない傾向にあります(容易に傷ついて商品価値がなくなるため)。

その他(タイベックなど特殊フィルム)は、素材により異なるため一概になんとも言えませんが、私が見る限り3レイヤー構造のものより、耐摩耗性は明らかに劣る、と感じています。

タイベック 擦れ 摩耗

軽量・安価で人気のタイベックのシュラフカバーは、ナイロン生地より擦れに弱い

 

耐用年数

シュラフカバーの耐用年数(どれだけ長く使えるか)は、もちろん使用頻度や使い方、メンテナンス状況により変わってきますが、それ以外にも別の指標があります。それは、経年劣化です。

製品は、作られた瞬間から時の経過とともに性能が徐々に落ちていきますが、その落ち具合が使われている素材によって異なります。

一般的にシュラフカバーに使われている防水透湿性素材には、

  • ゴアテックス
  • ポリウレタン系防水透湿性素材(メーカーにより名前が異なる)
  • その他(タイベックなど特殊フィルム)

があります。

実はポリウレタン系の防水透湿性素材は、紫外線や多湿等により加水分解が徐々に起き、製品寿命はおおよそ5年程度と言われています。

一方、ゴアテックスの場合は、経験上もっと長く使えて10年程度使っているという話も耳にしたことがあります。(私自身もゴアテックスのレインウェア、シュラフカバーを使ってきていますが、確かに安価なその他防水透湿性素材より、製品寿命長いです。)

ゴアテックスも劣化していきますが、初期性能が非常に高く、そこから緩やかに低下していくため、同じ使い方でも登山アイテムとして長く使える、といことです。

サイズ(レギュラー、ワイド)

シュラフカバーには、

  • レギュラーサイズ:無積雪期向けの3シーズン用シュラフ対応
  • ワイドサイズ:積雪期向けの4シーズン用シュラフ対応

があります。(メーカーによっては、M・Lサイズと表記が異なったり、レギュラー・ワイド・ワイドロングと細かく分類している場合もあります。)

同じメーカーが作ったシュラフでも、無積雪期向けの3シーズン用と積雪期対応の4シーズン用では、シュラフの内周と外周が異なります。

外気温氷点下で使用を想定した4シーズン用シュラフは、就寝時にインサーレーションジャケットを着込んでの就寝を想定しているため、3シーズン用より内周が大きくなる傾向があります。それに加え、シュラフの中綿量も増えるため、外周も大きくなります。そのため、横幅や縦幅の大きなワイドサイズがあります。

基本的にレギュラーサイズと記載が無い場合は、無積雪期のシュラフサイズに対応したレギュラーサイズです。

もし、レギュラーサイズのシュラフカバーに、厳冬期用シュラフをかぶせるとどうなるか実験したことがあるのですが、中に入ると窮屈で、中綿がシュラフカバーと身体に圧迫されて十分に膨らみきれていない感じになりました。これだと保温力が十分に生きないのもありますが、何より窮屈で長い時間寝ていられない感じでした。

逆に、3シーズン用シュラフにワイドシュラフカバーをかぶせるのは大丈夫です。ただ、シュラフとシュラフカバーの空間がそこそこ空いてしまうので、同素材のレギュラーサイズのシュラフカバーをかぶせた時に比べて、ある程度の保温力低下などは起こりえます。

 

ジッパー・スライダーあり、なし

シュラフカバーには、

  • ジッパー(スライダー)付きモデル
  • 無いモデル

があります。

ジッパー(スライダー)付きモデル

シュラフカバーのジッパー・スライダーの開閉

ジッパー(スライダー)があるモデルは、ジッパーの開け締めによる温度調節が可能です。ただ、大概シュラフ自体のジッパー長より短くなっているため、温度調整幅は小さくなります。また、シュラフの出入りで、シュラフ本体のジッパーとシュラフカバーのジッパーの2度の開け締めするのは結構面倒です。

シュラフカバーの出入り

そのため、私の経験では、シュラフカバーにジッパーが付いていても、ほとんど動かさずに出入りすることが多いです。

国内で販売されているジッパー付きシュラフカバーは、ほぼ右側にあります。海外モデルのシュラフは左ジッパーが主流のため、右ジッパーシュラフカバーを購入しても向きが合わず実質使えないこともあります。

ジッパー(スライダー)無しモデル

ジッパー(スライダー)無しモデルは、縫製の手間が減り、使用する材料も減るため、軽量で価格も少し手頃になります。軽量化を重要視する方には、ジッパー無しモデルがおすすめです。

 

個人的意見

就寝時の発汗による濡れは、シュラフカバーの使用で発生しやすくなります。一方、登山においては人為的なミスや大雨等で外部からの濡れる状況のが多々あり、シュラフカバーの使用により安心して連泊しやすくなります。

テント1泊の登山では、翌日下山のため、たとえ濡れても翌日使わないためシュラフカバー無くてもやり過ごせますが、2泊以上の場合は、状況によってはシュラフカバーがあったほうが快適に過ごせると思われる場合が多々あります。

私の場合、基本的に2泊以上のテント泊では、ほぼシュラフカバーを持っていくことが多いです。多少の重量は増えますが、あらゆる状況になっても安心してシュラフを扱える感じが気に入っていること、また汁物の飛散汚れなどからシュラフを保護できるため、帰宅後のメンテナンスが楽(干すだけ)で済む(ダウンシュラフは洗濯に手間かかるが、それを極力避けられる)からです。

谷川岳雪洞でシュラフで寝る

2012/02/21 厳冬期谷川岳の雪洞(雪の洞窟)でシュラフカバーで覆って就寝

 

人気・おすすめシュラフカバー一覧

シュラフカバーは、簡易的なものから高性能なものまで様々あります。

製品によって、

  • 重量:150g~450g
  • 金額:6000円~23000円

と非常に幅があります。

ご自身の山行スタイルに合わせて、どのシュラフカバーが最適かは、十分検討してみてください。

以下、

  • ゴアテックス
  • ポリウレタン系防水透湿性素材(メーカーにより名前が異なる)
  • その他(タイベックなど特殊フィルム)

の順に紹介していきます。

イスカ GORE-TEX シュラフカバー ウルトラライト

GORE-TEX シュラフカバー ウルトラライト

超軽量な15デニールナイロンをベースにした、スリーレイヤー(3層構造)のゴアテックス素材のシュラフカバーです。立体裁断のフード部分は圧迫感を抑える設計で、サイドの60cmファスナーが出入りを容易にし、耐久性に優れた3レイヤー素材は、単体での使用も可能です。ゴアテックスの優れた防水性はもちろん、高い透湿性能は、睡眠中の不感蒸散による寝袋への水分の滞留を最小限に抑えます。シュラフカバーの購入は殆どのユーザーにとって1回限りとなるようです。登山を中心にご検討の方々には、高い透湿性能と防水性能を持ったゴアテックス素材のご購入をおすすめします。

  • 参考価格:21,060円(税込)
  • 平均重量:360g
  • サイズ:87(肩幅)×209(全長)cm
  • 収納サイズ:7×8×22cm

ゴアテックスを用いた高耐水圧、高透湿性、縫い目のシームテープ処理も施した完全防水のシュラフカバーです。ゴアテックスは経年劣化しにくく、3レイヤーで耐久性あり、大切に使えば長期間使用できます。

3レイヤーですが、軽量な表地と裏地の使用で重量も抑えられています。

夏の縦走登山から厳冬期登山まで使える、高性能シュラフカバーです。もし、このシュラフカバーで結露したら、他のシュラフカバーではもっと結露する、と思ってもよいでしょう。

特に生死に関わる積雪期の登山では、ゴアテックスのシュラフカバーを推奨します。2メーカーに厳冬期のシュラフカバーの素材について問い合わせたところ、担当者の方から「ゴアテックスが最も耐水圧と透湿性が高い」と回答頂いています。

※個人的考察

イスカ側で数値公表されていませが、一般的にゴアテックスの性能は、耐水圧: 45,000mm 以上、透湿性:13,500g/m2/24hrs(JIS L1099B-2 法)と言われています(参考:wikipedia)ので、このシュラフカバーも同程度と推測されます。

近年、透湿性の数値だけ見ると、13,500g/m2/24hrsよりも高い数字を表示されている製品も多数ありますが、ゴアテックスより透湿性が高いとは限りません。実は、透湿性の評価方法は、

  • JIS L1099B-1 法
  • JIS L1099B-2 法

があり、2 法は厳しい評価方法のため、1 法より2 法の方が数値が下がります。2019年のモンベルのカタログに、ゴアテックスをJIS L1099B-1 法で測定した数値として、25,000~98,000g/m2/24hrsが掲載されていました。この数値幅は、ナイロンの表生地の厚さに依存(薄いと数値良くなる)そうです。

モンベルのカタログに、

  • 表生地12デニールナイロンのゴアテックスレインウェアの透湿性:44,000g/m2/24hrs(JIS L1099B-1 法)
  • 表生地20デニールナイロンのゴアテックスレインウェアの透湿性:35,000g/m2/24hrs(JIS L1099B-1 法)

とありましたので、表生地が15デニールナイロンのイスカ GORE-TEX シュラフカバー ウルトラライトは、JIS L1099B-1 法では、40,000g/m2/24hrs程度ではないか、と推測されます。

(※メーカーによっては、透湿性の記載があっても、評価方法の記載が無い場合があります。JIS L1099B-1 法が普及しているため、評価方法の記載が無い場合は、この方法である可能性が高いです。)

3シーズン用シュラフに対応したレギュラーサイズの他に、外周の大きい冬期シュラフに対応したワイドモデルもあります。

以下、amazonカスタマーレビューより引用。

「イスカ GORE-TEX シュラフカバー ウルトラライト(レギュラー)」の購入者レビューと実売価格

5年使っても問題なしです(2017年6月8日):購入後、随分してからのレビューです。購入してから5年以上使用しています。製品に異常はありません。
ダウンの寝袋は濡らしてしまうと大変なので購入しました。シングルウォールのテントなので夏は結露、冬は霜の雪が降ります。そんな環境でも寝袋を濡らさずにしっかり守ってくれました。
また、カバーを使用すると保温効果もあるような気もします。重量は軽くはありませんが、丈夫でしっかりした作りで長く使用出来ます。長く使用出来て品質もしっかりして安心できます。オススメのシェラフカバーです。

(実売価格は時期により変動しています)

「イスカ GORE-TEX シュラフカバー ウルトラライト(ワイド)」の購入者レビューと実売価格

モンベルダウンハガーにぴったりだった(2018年10月6日):このワイドだとダウンハガー800#3にぴったりだった。・・・あぐらかけて最高です。

使い易い(2018年4月11日):ナンガ450DX に使用。今後、冬季用のシュラフ使用も考慮して、ワイド型を選択。
●ダウンシュラフの膨らみを邪魔せず、まだ少し余裕があります。
●サイドファスナーが有るので、潜り込み易い(使い易さも大切だと思います)ファスナータブに紐を付けて引きやすくしてます。
▲色 もっと明るい系の色(各シュラフの様な)が自分は好みでした。
▲¥高い ゴアだと。。。

(実売価格は時期により変動しています)

 

oxtos(オクトス) NEWシュラフカバーライト

oxtos(オクトス) NEWシュラフカバーライト

縫製部分シームテープ加工。防水の必要な背面部分に従来通りの耐水圧10000mmの生地を使用し、防水性能を下げても透湿度が求められる上面に透湿度の高い素材を使用した軽量で従来品よりも内部が結露しにくい仕様です。透湿・防水を兼ね備えた軽量コンパクトなシュラフカバーです。山小屋泊でもシーツとして、また非常時のビバークにも持っていると安心です。ファスナーは上下どちらからでも開閉可能な仕様です。

  • ■素材
    グレー部分:30デニールナイロン透湿防水ポリウレタンコーティング(頭部/背面部/底部)
    ライムグリーン部分:15Dリップストップナイロン

  • ■グレー部分
    耐水圧 / 10000mm、透湿度 / 5000/m3/24h

  • ■ライムグリーン部分
    耐水圧 / 1000mm、透湿度 / 8000/m3/24h

  • サイズ / 全長202cm・肩口幅83cm・底部幅53cm、ファスナー開口部145cm

  • 重 量 / 約280g

  • 参考価格:¥6,980

廉価で登山用品を販売している国内登山用品メーカー オクトスのシュラフカバーです。実質、耐水圧が求められる頭部、背面部、底部に耐水圧10000mmの生地を、それほど負荷がかからない上側には最低限の耐水圧とそこそこの透湿性をもたせています。必要最低限の性能で作り、軽量化と低価格を実現しているシュラフカバーといえるでしょう。

初期性能が必要最低限なので、経年劣化を考えると数年間使い続ける志向の方にはおすすめしませんが、手頃な価格でナイロン生地のシュラフカバーを試したい、使ってみたい、という方には有力な選択肢の一つといえます。

レギュラーサイズとワイドサイズもあります。(ワイドサイズは冬期利用というより、無積雪期利用でゆったり目サイズをお求めの方に)

私は実物を見たことがないのですが、amazonでの購入者レビューは、好評です。

「オクトス NEWシュラフカバーライト レギュラー&ワイド」の購入者レビューと実売価格

サブに(2018年8月1日):冬用にゴアの物も所有していますが、(古いからか?)嵩張るのでコンパクトなものを。 小さくなって蒸れもなく、夏のアルプスなら十分です。

SOL Escape Bivvy/ソル エスケイプヴィヴィ

SOL Escape Bivvy/ソル エスケイプヴィヴィ

SOL Escape Bivvy/ソル エスケイプヴィヴィ  [出典:SOL]

独自の透湿性素材を使い、マミータイプの寝袋状に作られた画期的な製品です。 内部の蒸れを気にすることなく、オールシーズン快適に使用できます。 単体での使用はもちろん、シュラフカバーやインナーシーツとしてもおすすめ。 登山、バックパッキング、ウルトラライトハイキング、バックカントリーツアー など多方面のアクティビティにお使いいただけます。 エスケープ素材は 湿気を逃す素材で内部が蒸れません。 内側はアルミ蒸着加工で体熱の70%を反射、保持します。 表面は撥水加工処理されているので、水を弾きます。(完全防水ではありません)

  • 重量:241g
  • サイズ:213×81cm
  • 本体材料:アルミ蒸着加工を施した特殊フィルム+ポリエステルシート
  • 参考価格:¥ 5,801

SOL Escape Bivvy(ソル エスケイプヴィヴィ) はアメリカのアウトドア系メーカーの製品です。基本的に遭難時の非常用に使うコンセプトの製品で、シームテープ処理していませんが、一般的なシュラフカバーと同様の形状をしているため、日本ではシュラフカバーとして利用されている方も多数います。内側はアルミ蒸着加工が施されているため、ナイロン生地のシュラフカバーより保温効果が高いです。この製品ではないですが、経験上、アルミ蒸着加工による輻射熱の保温効果は、体感できる程にあり、高い保温効果を求める方にはおすすめの製品です。

ただ、あくまで非常用を想定しているため、耐久性に難があるレビューが散見されます。「10回程度の使用でアルミ蒸着加工がポロポロと剥がれてくる」、「20回程度使うとボロボロになってくる」等の使用者レビューも見られます。

また、透湿性に関しては、メーカーから数値が出ていないようなので単純な比較はできませんが、「夏の使用は結露しませんでした」、「気温0℃では結露がひどく我慢できなかった」、「雪山でも活躍した。しかししっかりレイアリング考えないと結露等おこります。」などの書き込み内容に様々です。

色はカーキとオレンジの2色あります。

以下、amazonカスタマーレビューより引用。

「ソル エスケイプヴィヴィ」の購入者レビューと実売価格

意外と暖かい(2019年4月20日):ビバーク用品としてツエルトと一緒に持参してます。あいにくビバークチャンスはなく3月末の丹沢山行時の小屋泊時に使用。室内氷点下で布団のインナーとして使用。中に入ってすぐにポカポカする感じで確かに熱を反射している感じでした。起床時も中は結露することもなく通気性保たれているようです。

(平行輸入品も出品もあり、販売者により価格差あります)

 

Delta Gear ULタイベック シュラフ

◎世界最軽量のシュラフ(透湿、防水、遮熱ファブリック、Mサイズ) ・本製品は、ファブリック(生地)にタイベックシルバーを使用し透湿性、防水性、防風性、遮熱性、軽量性、省スペース性を兼備したウルトラライトなシュラフです。

◎夏は、単体のシュラフおよびシュラフカバーとして秋、冬、春は、お手持ちのシュラフのインナーシーツまたはシュラフカバーとしてオールシーズン活用できます。

◎軽量、コンパクト、保温力等の特性を活かしビバークサック、防災用品として使用できます。

◎ファブリック(生地)のタイベック®シルバーは、紫外線劣化防止剤、抗酸化樹脂コーティングを施し高い防水耐久性がありまた、アルミ蒸着ポリエステル製のサバイバルシートと異なり繰り返し使用ができます。

【Mサイズ】

  • 外形寸法  : 最大長205cm×最大幅85cm 適応身長 : ~180cm
  • 収納サイズ : φ11 × 23cm
  • 平均重量  : 235g±1g(スタッフサック含む)

ガレージブランド(個人事業や小規模のギアメーカー)のデルタギアの製品です。建築素材のタイベックシルバーを使用したシュラフ&シュラフカバー。タイベックの内側がアルミ蒸着され、アルミニウム蒸着の遮熱性(輻射熱を反射)で保温効果が高くなっています。単体利用可能(寝心地はカサカサします)。前面中央からファスナーが80cm付いており、体温調節しやすい。MサイズとLサイズあります。何度も使えますが、徐々に毛羽立った感じになってきます。

近年発売されたモンベルのタイベックのシュラフカバーの性能が、

【透湿性】7,000g/m²・24hrs(JIS L-1099B-1法)
【耐水圧】1000mm程度

ですので、このタイベックシルバーも同程度の性能と思われます。

私自身、何度かこの製品を利用(10回程度)していますが、アルミニウム蒸着の剥離はほとんどありません。

以下、amazonカスタマーレビューより引用。

「Delta Gear ULタイベック シュラフ」の購入者レビューと実売価格

これはいい!(2018年8月21日):思っていたよりめちゃくちゃいい商品です!こんなこと言うと製造元のDelta Gearさんに失礼ですが、このシュラフカバーは私が使用する範囲の全てをカバーしてくれます!
透湿性や防水性こそゴアテックスに劣るものの、ただ単にテント内での結露によるシュラフ保護は全く問題なくこなしてくれそうです!!
また作りも丁寧で、山を知っている人が作ったアイテムであるという事がよく分かります。
最近、モンベルでも同じようなタイベックシュラフを発売しているようですが、(重量こそ負けてはいるものの)本家タイベックシュラフはDelta Gearであると断言出来るほど良い商品でした!これからの縦走テント泊で大いに活躍してもらいたいと思います!!!

 

最後に

あまりの長文に、慣れない単語が多く出てきて途中でお腹いっぱいになった方もおられると思います。

登山用品に使われる素材は、次代と共に変化していきます。

また、このページも頃合いを見て、更新していこうと思っています(^^)

皆様が、安全に快適にアウトドアを楽しめますように☆

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