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世界の寝袋・シュラフの製造メーカーから、海外の高所登山・極寒地向けに開発された製品を集めてみました。

ここでは、-20℃以下に対応した保温力と、軽量性も兼ね備えた寝袋を厳選して紹介します。

文字通り凍てつく寒さの中でも睡眠がとれるよう各社の工夫、シュラフメーカーとしての意気込みが感じ取れます。

包括すると、参考使用温度-40℃が極限極寒地用シュラフの目安で、おおよそどのメーカーも重量が2000g前後となっているようです。

 

寝袋一覧

モンベル ダウンハガー800 EXP[-22℃]

montbell / down hugger 800 EXP

  • リミット温度:-22℃
  • 中綿:800フィルパワーダウン
  • 重量:1,493g(1,547g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量です。

抜群の快適性と軽量性を備え、コンパクト収納も実現した高品質モデルです。長年の実地経験と技術の粋を投入し、南極など極寒地での使用に耐え得るように作った極寒地向けのモデルです。

モンベルは日本の総合アウトドアメーカーです。極地向けモデルの中では、手頃の価格です。amazonに購入者レビューの書き込みありましたので、ご参考に。

 

フェールラーベン ポーラー -30[-30°C]

FJALL RAVEN / Polar -30

  • リミット温度:-30°C
  • 中綿:95% 800フィルパワーグースダウン, 5% フェザー
  • 重量: 2150 g

フェールラーベンはスウェーデンのアウトドアメーカーです。顔の周辺にファーが取り付けてあり、放熱を低減します。また両腕が出せるようになっており、寝袋に包まった状態で作業できます。

 

イスカ パフ1100 EX[-35℃]

ISUKA / Puff 1100EX

  • 最低使用温度:-35℃
  • 中綿:800フィルパワーダウン
  • 平均重量:1760g

厳冬期をはじめ、あらゆる条件の国内山岳からヒマラヤや極地まで、冬のハンタ-やカメラマン、自然観察者などの保温性を最優先する方々にも最適のモデルです。

イスカは寝袋が主力の日本のメーカーです。表地には優れた防風性と高い透湿性と撥水性を備えたゴアウインドストッパーを採用しています。

 

ウエスタンマウンテニアリング バイソンゴアウィンドストッパー[-40℃]

Western Mountaineering / Bison GWS

  • 使用温度域: -40℃
  • 中綿:850+ フィルパワーグースダウン
  • 平均重量 :2095g

海外の高所登山や厳寒地の使用に対応するハイロフトモデル。シェル素材は防風性、撥水性、通気性に優れたウィンドストッパー

ウエスタンマウンテニアリングは1970年創業のアメリカのシュラフメーカーです。

 

ザ・ノース・フェイス インフェルノ -40[-40℃]

THE NORTH FACE / INFERNO -40

  • 使用温度域: -40℃
  • 中綿:RDS認定800フィル ProDown
  • 平均重量:レギュラー/1,758g

過酷な環境での活動を成功させるために開発された高品質のスリーピングバッグです。マイナス40℃の極低温にも対応、濡れやすい背面と頭部、足下部分に防水透湿素材を採用しています。中わたには撥水性のある800フィルパワーのプロダウン™を使用し、結露などによる濡れや保温力の低下を徹底的に防ぎます。サイドからのヒートロスを軽減するセンタージッパーや、中わたの保温効率を保温効率を上げるトラぺゾイドバッフル構造、荷重がかかる後頭部、肩部、腰部、踵部には化繊パッドを内蔵するなど、テクノロジーを集結させています。

ザ・ノースフェースは、日本ではおなじみのメーカーです。ウエアーなどは日本のゴールドウィンが商標権を得て企画していますが、ギア系はアメリカ本国のものになります。

濡れやすい部分に防水透湿素材を使う、荷重がかかる部分には化繊パッドを内蔵するなど、場所によって素材を使い分けたテクニカルな寝袋です。海外のページを見る限り、使用者の評価が高いです。

 

マウンテンハードウェア ゴースト[-40°C]

Mountain Hardwear / Ghost -40°C Sleeping Bag

  • 参考使用温度:-40℃
  • 中綿:Qシールドダウン800フィルパワー
  • 重量: 2,140g(Rサイズ)

-極地のシビアな環境から身を守る防水ダウンシュラフ-
透湿性に優れた防水素材ドライQエリートのシェルに、すぐれた撥水性をもつQシールドダウンを封入。外部からの濡れをよせつけず、内側のムレは効果的に排出するので、いつもドライでロフトを損ないません。シビアな環境でしっかり身体を休ませ、体力を温存するためのキーアイテムです。
使用目安:極地遠征、厳冬期の北アルプス、北海道での登山など。
※個人差や使用状況により体感温度は異なりますので、目安としてご参考にしてください。

 

ラブ エクスペディション1400[-40°C]

Rab / Expedition 1400

  • 参考使用温度:-40℃
  • 中綿:850フィルパワー ヨーロピアングースダウン
  • 重量: 2090g

Rabの製品の中でも、最も暖かく、重さもある Expeditionシリーズの寝袋は、8000m級の山や極寒の環境下での使用の為にデザインされました。

1400gの最高品質850フィルパワーの疎水性ヨーロッパ産グースダウンを使用し、-40℃の気温下でも暖かさを保ちます。表地と裏地に高品質のPertex® 素材を使用しており、エクスペディションウエアの使用に対応する為、大きめの作りとなっています。

水の侵入を防ぐ為頭部・足部に耐水性裏地、ダウンの移動を最小限に抑える縦長のバッフル構造、フードとの使用でより暖かいフェイスバッフルといった機能を備えています。エクスペディションシリーズの寝袋のダウンはイギリスのダービーシャーで手詰めされています。 

 

マーモット CWM[-40℃]

Marmot / CWM

  • 参考使用温度:-40℃
  • 中綿:800フィルパワー グースダウン
  • 重量: 2066g

高品質の800+充填ガチョウと防水通気性メンブレンは、このポータブルな環境の中核を形成し、最も厳しい高山の環境で安眠することができます(-40°Fまで)。耐久性のある快適性と保護のために、丈夫な補強ライニングと無数のバッフルで設計されています。

 

ヴァランドレ トール ネオ[-40℃]

Valandre / Thor NEO

 

  • 参考使用温度:-40℃
  • 中綿:800フィルパワー グースダウン
  • 重量: 1870g(Mサイズ)

高山でのどんな冒険も、暖かい快適な寝床でゆっくり眠ることが成功の鍵となります。トール ネオは、極限の温度と厳しい条件下で快適に眠るということに対してヴァランドレが出した答えです。

 

ニーモ キャノン[-40℃]

NEMO / canon -40º down sleeping bag

  • 参考使用温度:-40℃
  • 中綿:850フィルパワーダウン
  • 重量: 2000g

他の登山バッグは、ベースキャンプからサミットまで同じ快適さを提供することはできません。キヤノン™-40度バッグは、技術的な機能と素材を満載しており、あなたの探検に最高の経験を提供するように設計された極限状態のギアの標準を設定しています。

ジッパー式のアーム開口部は、嵐を待っている間に朝食やゲームをするのに必要な柔軟性と器用さを備えています。Thermo Gills™を使用すると、内部温度を最大20度に制御し、冷たい空気を急激に流さずに体の熱を排出することができます。

 

マウンテンエクイップメント レッドライン[-45°C]

Mountain Equipment / REDLINE

  • 参考使用温度:-45℃
  • 中綿:800フィルパワー ロシアグースダウン
  • 重量: 1980g

耐水性に優れたGORE THERMIUMを使用し、インサレーションを小雨や小雪から耐性を上げています。

 

フェザーフレンズ スノーイーオウル[-51ºC]

Feathered Friends / Snowy Owl EX -60 Sleeping Bag

 

  • 最低使用温度:-51ºC
  • 中綿:900フィルパワー・グースダウン
  • 平均重量:レギュラー/2,268 g

この地球上で一番暖かいスリーピングバッグとも言えるスノーイーオウルは、誕生以来極地エクスペディション用スリーピングバックとして長年選ばれてきました。立体的なデザインは頭部と肩の領域を十分な量かつ均一なロフトで満たし、保温性を維持します。メインジッパーと平行して内側に施されたセカンドジッパーは、ディファレンシャルカット構造内の一定の厚みを保ち、均一でタイトなドラフトチューブ密封を維持します。気温がマイナス50゜Cの命にかかわる極寒の中で、1つのジッパーが破損した場合には、バックアップとしても機能します。今までよせられた唯一の苦情と言えば、「スリーピングバッグが温かすぎる」こと。要はそこがポイントなのです。もしあなたが世界中の極寒地帯を追い求めて旅をするならば、スノーイーオウルは最高の供となるでしょう。

フェザーフレンズはアメリカのメーカーです。受注生産品です。私が調べた中では最も保温力のある寝袋です。メーカー製品情報ページの英語版には、いくつかのレビューの書き込みがあります。

 

最後に

各社の表地(外側の生地)に、通気性・撥水性のあるナイロンやボリエステルの他に、独自の防水透湿素材、gore(WINDSTOPPER,THERMIUM)、pertex(Endurance 、Shield)などの防風性と透湿性と多少の防水性も兼ねた素材を採用し、水濡れから保護するよう工夫が見られます。

極寒用の寝袋の保温力表示に、最近浸透している保温力表示規格EN13537で表示されていないのが気になった方もいるかも知れません。マウンテンハードウェアに”EN13537はマイナス18度以下ではテストの精度が正確でなくなるため利用しません”と書かれており、その他のメーカーも同様の理由でEN13537を採用していないと思われます。(EN13537についてはこちらで解説しています

日本国内で、この温度域の寝袋に対応するのは、厳冬期の富士山や北海道の2000m級の山々(大雪山、十勝岳など)でしょうか。そのため、ここで紹介した寝袋は、日本国内ではほぼ出番がないとも言えます。

極寒地では、肌の露出は極力避ける(肌が外気に触れると一瞬で体温が奪われるため)、夜中にテントが埋まらないように除雪する、トイレ、その他トラブルで起きることもあり、防寒着を着たまま寝袋の入るのが一般的です。そのため、厳冬期の八ヶ岳(最低気温-20℃程度)では、山仲間と過去何度もテント泊していますが、リミット温度-15℃程度の寝袋でも睡眠とれます。(個人差あります)

 

このクラスの寝袋を探されている方は、具体的な予定が決まっていると思いますので、気になった製品のメーカーに直接に問い合わせて見るのも良いかもしれません。寝袋のことだけでなく、関連情報や今まで使われた類似例など教えてもらえることもあります。

日本メーカーであれば日本語で会話できますし、海外メーカー製が気になる方で英語ができる方は、直接メーカーに問い合わせてみると良いでしょう。製品名で調べると、「デナリの登山で使った」などレビューが掲載(英語ですが)されていたりします。

 

極寒地で活動するには道具選びも慎重にならなければいけません。海外遠征、極地遠征など活動期間が何泊にも及ぶ場合、同様の遠征の経験者と相談して装備を選択してください。

私が山仲間から言われた言葉、

 「生きて自宅に帰るまでが登山」

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