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テント内外温度差 測定結果

背景

以前から、「テントの保温力はどの程度なのだろうか?」という素朴な疑問を抱いていました。

外よりもテント内部の方が温かいのは知っていますが、具体的にどの程度の温度差があるのか具体的に測定してみたいと思っていました。

2019年09月29日から八ヶ岳の行者小屋にテントで1泊した時に、2つの温度データロガーで測定してみました。

八ヶ岳 行者小屋でテント内外の温度差測定

 

測定環境

八ヶ岳 行者小屋でテント内外の温度差測定

テントはモンベルのステラリッジテント4型を使用。

2つの温度ロガーの内、1つをテントの内側にぶら下げ

八ヶ岳 行者小屋でテント内外の温度差測定

 

もう一つは、水濡れで故障しないようにフリーザーバッグに入れて、テントの外に置きました。

八ヶ岳 行者小屋でテント内外の温度差測定

八ヶ岳 行者小屋でテント内外の温度差測定

 

使用した温度ロガーはRC-5 USB温度データーロガー です。温度を1分間隔で記録するよう設定しておきました。

私自身もこのテントで就寝しました。

 

測定結果

  • 測定開始時刻2019/09/29 22:22頃
  • 測定終了時刻2019/09/30 10:06頃

で測定し、グラフにまとめたのが下図になります。

テント内外温度差 測定結果

この日は、雨は多少降りましたが、風はあまりなく穏やかでした。測定した最低気温が7℃になっています。

このグラフに少し解説を加えたものが下図になります。

テント内外温度差 測定結果

測定開始では温度ロガーはほぼ同じ温度になっています(温度計を手で触ると体温が伝わるため、その影響ですぐに温度誤差が生じます)。

テント内に吊り下げた温度ロガーと外に置いた温度ロガーは徐々に温度差が開き、その後も一定の約3℃の温度差を保ちながら推移しているのがわかります。

また、テントの内外共に、日の出時間帯に最も温度が下がっているのがグラフからわかります。

朝7時頃、私自身が起床し、テント内でお湯沸かしたため、急にテント内の温度が急上昇。その後の出入り等で温度変化も大きくなっています。

 

個人的考察

日の当たらない夜中にテント内に人がいないと、発熱するものが無いため、基本的にテント内も外気温と同じになります。夜は、内部の人間の発熱により、テントの内外温度差が発生します。(日中は太陽光の熱によるテント内の温度上昇があります)

今回は、ダブルウォールのステラリッジテント4型(最大就寝数4人・・・実質3人で一杯だが)に1人で寝ているため、通常のテント1人用に1人で寝るより、内部空間が広く、テント内が温まりにくくなっています。また、風も穏やかでした。

あくまである特定の条件下での測定にはなりますが、実際に測定してみて、なんだかスッキリしました☆

経験上、

  • 強風時は外とテント内の温度差が小さくなる
  • テントに定員一杯泊まる(2人用テントに2人寝るなど。経験上これはかなりテント内の温度が上げる)

ということはわかっています。

また、機会があれば、同様の温度測定をしてみると面白いかな、と思っています(^^)

この記事を書いた人寝袋選びで大切なこと寝袋とマットは2つで1つ

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著者: Masaki T

2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆

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雪山 クローズドセルマット

谷川岳の雪洞で宿泊

今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。

雪山 テント泊 八ヶ岳

雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)

雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。

自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。

楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆

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山岳・登山用の寝袋マットの選び方の基本(無積雪期)

寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。

キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。

『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。

これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。

登山ルート上のキャンプ場・テント場

『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。

テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆

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