<2024年更新!>サーマレスト プロライト(PROLITE)の特徴(女性用含む)、耐久年数、購入者レビューのご紹介です。
著者PROFILE
経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、寝袋・マットの情報を中心としたこのサイトを運営して10年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール) 名前:Masaki T
S(ショート) | R(レギュラー) | WR(プロライト女性用) | |
---|---|---|---|
カラー | ポピー | ポピー | カイエン |
大きさ | 51×119cm | 51×183cm | 51×168cm |
重量 | 350g | 510g | 510g |
材質 | 50Dミニヘックスポリエステル | 50Dミニヘックスポリエステル | 50Dミニヘックスポリエステル |
厚さ | 2.5cm | 2.5cm | 2.5cm |
収納サイズ (長さ×直径) |
28×8cm | 28×10cm | 28×10cm |
R値 | 2.4 | 2.4 | 3.0 |
生産国 | Made in USA | Made in USA | Made in USA |
サーマレストのR値チャート[出典:thermarest]
サーマレストは1972年創業のマットが主力のメーカーであり、インフレータブルマットを発明した会社でもあります。同社のプロライトシリーズは長年に渡って世界的に支持を受けているインフレータブルマットです。
現状ではこのプロライトよりも、軽量なインフレータブルマットは他社が作っていますが、ここでプロライトを紹介するのはその卓越した耐久性(長年使える)にあります。
インフレータブルマットは、その耐久年数が3~5年程度と言われています。理由は、基本的に口で膨らませるため、マット内部に湿気が入り、加水分解を起こして溶着が剥離してしまうためです。サーマレストは素材が湿気に強く作られているようで、加水分解が起きにくく、結果長く使えると言われています。私は実際にサーマレストのインフレータブルマットを10年以上使っている話を2名から聞いたことがあります。2人とも長年アウトドア関連の仕事に就く知識豊富な登山上級者の方なので、丁寧にメンテナンスしている(1名の方は使ったあとのマットを自宅で膨らませてマットの生地と内部を乾燥させていました)のも長年使えている秘訣と思いました。
空気注入型のマットは、クローズドセルマットに比べて消耗品要素が強いですが、使用頻度にもよりますが、大事にメンテナンスすれば長年使える可能性があり、世界的なトップブランドとなっている理由でもあります。
サーマレストのプロライトは、表面の生地に50D(デニール)ポリエステルが使われています。昨今のウルトラライト製品では20D(数値が小さいほど繊維が細くなる、つまり摩耗に弱くなり、より繊細な扱いが求められてくる)などの化学繊維が使われている中、50Dはしっかり感のある太さです。
内部フォームは軽量化のため、肉抜きされていますが、軽量化と断熱性を両立する斜め抜き(フォームを斜めにカットすることで空気の流れが最小限に抑えられる)になっています。
他社の多くのインフレータブルマットは垂直(円柱状)に肉抜きしますが、サーマレストは肉抜き1つにメーカーの工夫とこだわりが入っています。
サイズは、日本人サイズに該当するのは、
- S(ショート、51×119cm、350g、R値2.4)
- R(レギュラー、51×183cm、510g、R値2.4)
- WR(プロライト女性用、51×168cm、510g、R値2.7)
の3種類です。(Lサイズもありますが、大きすぎて大柄な外国人向きです)
ここで注目していただきたいのが、WR(プロライト女性用)はR(レギュラー)と同じ重量&収納サイズながら、断熱力指標であるR値が0.6高くなっていることです。WR(プロライト女性用)は、体重のかかりやすい背中部分などの肉抜き数を減らすことにより、断熱力が向上しています。
プロライト
プロライト女性用
通常のプロライトと女性用では肉抜きの数(上写真の丸い突起の数)が異なる
暑い夏を除いてはマットの断熱力は高いに越したことはありません。
女性用は少しマットが短くなりますが、別途枕を継ぎ足すなど工夫で対応できますので、レギュラーよりプロライト女性用がおすすめです。(紅葉登山で使われる方は特に)
プロライトにはプロライト プラス(レギュラーサイズ:51×183cm、650g、厚さ3.8cm、R値3.2)という厚さと断熱力の増した積雪期対応のインフレータブルマットもありますが、重量と収納サイズが増えますので、3シーズンのみの利用であれば通常のプロライトである程度対応できると思います。
万が一のパンク時の修理もしっかり対応してくれるのも魅力の一つです。(日本正規品のみが保証対象、限定保証(5年)、詳しくはこちら)
以下、参考となるレビューを一部抜粋。
- エアーのみのタイプより寝心地がいい(2021年10月1日):以前から使っていたサーマレストのエアータイプとの比較です。プロライトはエアーより薄いのですが、コアが入っているので、一点に重量がかかっても底付きしないため、ゴツゴツ感はないです。エアーは寝返りのときのボヨンボヨンした感じや、肘で地面を感じるのが気になってました。エアーが350cc缶くらいに対して、1000ccナルゲンボトルよりちょっと太いくらいの仕舞い寸法です。夏期しか使ってないですが、遮熱性能もエアーより良さそう。仕舞い寸法が気になる徒歩旅以外なら、プロライトのほうが、いろいろな面で優れてると思いました。主にバイク旅で使用。
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著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆
自動膨張式マットレスの中で、軽量でコンパクトなモデルです。空気を均一に含み、軽量でコンパクトに収納できるアトモスフォームを使用した3シーズン用。スタッフサックが標準装備。[出典:thermarest]