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登山時に、クローズドセルマットを取り付ける複数の方法について、ご紹介したいと思います。

 

ザックへの取付け方法

 

ボトムストラップに取り付ける

クローズドセルマットをザックのボトムストラップに外付けする

○良いところ

  • マットの取付け、取り外しが容易

△いまいちなところ

  • ボトムストラップが付いていないザックではできない
  • ザックを地面に置いたときに、マットが土に付く(地面がぬかるんでると汚れる)
  • ザックカバーで覆えない(雨天時にマットにカバーしていないと濡れる)
  • ザックの底面積が広くなり、段差の大きな箇所では引っかかって非常に危険
こんな状況におすすめ

大きな段差が無い、難易度が低い登山ルート

クローズドセルマットをザックのボトムストラップに取り付ける方法は、あまりおすすめしません。

上記の記載したように、ザックを地面に置くとマットが地面に付く、マットからザックからはみ出し過ぎて雨天時にザックカバーで覆えない、ザックの底面積が広くなり、段差の大きな箇所では引っかかって転倒しそうになることがあるからです。

ザックの底面積が後ろに広くなる

 

クローズドセルマットをザックのボトムストラップに外付けする

後ろにマットが飛び出る

 

クローズドセルマットをザックのボトムストラップに外付けする

段差の大きな岩場の下りで、マットが段差に残り、引っかかりやすい

その昔、北アルプスの少し難易度のあるルートを下山した時、段差の大きな岩場があったのですが、上の写真のようにマットが後ろに残り、自分は段差を抜けたと思って足を付けようとしたら、マットが引っかかり、自分が前転して転びそうになりました。

感覚的にザックの幅は感じられますが、それプラスマット分も幅が増えるのは、正直体感しにくく、結構幅とって降りたつもりでも、まだ足りずマットが引っかかったりします。登山で疲労していると、「自分の予想以上に後ろに飛び出ている」という感覚がぼんやりしてきます。ある程度難易度のあるルートでこの方法でのマットの取付けは避けるのが無難です。

他の取り付け箇所が埋まっていてここしかない、ルート上に引っかかりやすい箇所がない、など条件が整っている時の取付け方法と言えるでしょう。

クローズドセルマットをザックのボトムストラップに外付けする

ザックに荷物満載の時には便利(2016/02/02八ヶ岳テント1泊アイスクライミング)

 

雨蓋で挟む

c

○良いところ

  • 雨蓋式のザックであれば、大概できる
  • マットの直径が大きくても対応できる

△いまいちなところ

  • ザック本体から荷物を出し入れをする度にマットも着脱する手間が発生する
  • ザックの荷物容量を圧迫する(雨蓋が上に伸縮できないザックは特に)
  • 樹林帯ではマットが木の枝葉に引っかかることがある
  • ザックカバーでピチピチだと、覆えない(雨天時にマットにカバーしていないと濡れる)
  • ザック本体に荷物があまり入っておらずガバガバの状況だと、マットを上手に挟み込むことができず、徐々にマットがズレ落ちて落下する可能性がある
こんな状況におすすめ

登山ルートが短く、ザック本体からの荷物の出し入れが少ない状況

この方法は、雨蓋式のザックであれば大概できる方法です。

マット厚があるクローズドセルマット(積雪期対応など)は、収納時の直径が大きく、他の方法では付かないこともあるのですが、この方法なら装着できます。

雨蓋で挟む方法は、直径の大きい2枚重ねのロールマットでも取付けできる

ただ、ザック本体から荷物を出し入れをする度にマットも着脱する手間が発生するため、荷物の出し入れが多い登山時間の長いルートや、外したマットを置く場所の無いような細く切り立ったルートには不向きです。

登山中に休憩が多く、頻繁にマットを座布団にして休憩する方には良いかもしれません。

サイドベルト(サイドストラップ)で締めて取り付ける

クローズドセルマットをサイドベルト(サイドストラップ)で締めて取り付ける

クローズドセルマットをサイドベルト(サイドストラップ)で締めて取り付ける

○良いところ

  • あらゆる状況で安定してマットを固定できる
  • 体の横幅とマットの横への飛び出し幅がそれほど変わらず、マットのことをそれほど気にせず登山に集中できる
  • マットが登山中に引っかかりにくい
  • マットごとザックカバーで覆える

△いまいちなところ

  • マットが厚く長いと、サイドベルトが足らず取付けられないこともある(主に中・小型ザック)
  • 枝葉が飛び出している道幅の狭いルートでは、マットが頻繁に枝葉に擦れ、マットに傷がつく(マットカバーで解消可能)
こんな状況におすすめ

あらゆる状況で安定しており、初~上級登山ルートでおすすめ

この方法は、登山中に最もよく見かける取付け方法で、非常に安定しているためおすすめの取付け方法です。

この取付け方法は、ヒマラヤの高所登山(登攀)など、高難易度ルートに挑む登山家の方々にも採用されている方法です。(高所登山ではパンクリスクの無いクローズドセルマットが使われる)

以下、参考動画です。(ザックのサイドベルトにマットが付いているシーンから始まります)

平出和也 銀嶺の空白地帯に挑む カラコルム・シスパーレ

 

竹内洋岳 チョー・オユー 8201m

ザックにあったザックカバーのサイズであれば、サイドベルトでマットを取付けたままザックカバーで覆うことができます。

ただ、厚みがあり、長さもあるクローズドセルマットの場合、サイドストラップの長さが足りず取付けられないものもあります。

大概の大型ザック(50リットル以上)は、この方法でマットが取付けられることを考慮して設計されているためストラップも長く、なんとか付けられますが、中型ザックではストラップ長が足らずに付けられないこともあります。

また、道幅の狭い樹林帯の登山ルートでは、いつのまにかマットが枝葉で何度もこすれ、マットが傷だらけになってしまうこともあるようです。マットサイズのカバーが販売されているので、藪こぎ等多い方はカバーに収納して取り付けると良いでしょう。

ザックのフロント側(外側)に取り付ける

クローズドセルマットをザックのフロント側(外側)に取り付ける

○良いところ

  • ザックからの飛び出しが最も少ない
  • 身体の肩幅内に収まるため、マットが木々の枝等に引っかかくることが殆ど無い
  • マットの飛び出しが少ないため、強風時に煽られにくい
  • ゴム紐で締めれば、フロントポケットの開け締めの妨げにならない
  • ザックカバーに綺麗に収まる
  • サイドベルトがあるザックなら、自作可能

△いまいちなところ

  • この方法で取付けられるように、自作する必要がある
  • マットをザックに張り付くように取り付けるため、市販のマットカバーに入らない(大きめのビニール袋で代用可能)
  • マットの締付けが甘いと、徐々にマットが下にずれ落ち落下する可能性あり、ズレ落ち防止の工夫が必要
状況におすすめ

あらゆる状況で安定しており、初~上級登山ルートでおすすめ

この方法は、適切に安全にザックに取付けられるように自作が必要ですが、他の方法の欠点を解消できるマットの取付け方法です。ザックのフロント側に張り付くようにマットを収納するため、マットの飛び出しが最小限になります。

また、サイドベルトが上下2本ある中型ザック(40リットル程度)であれば、取り付けられる可能性が高いです。

クローズドセルマットをザックのフロント側(外側)に取り付ける

手持ちの約40リットルザックにも取付けてみました

中型ザックはサイドベルトがそれほど長くなく、サイドベルトにクローズドセルマットを取り付けられないものもありますが、この方法であれば取付け可能です。

 

クローズドセルマットをザックのフロント側(外側)に取り付ける

中型ザック(40リットル程度)に取り付けてみました

 

クローズドセルマットをザックのフロント側(外側)に取り付ける

飛び出しは最小限

 

クローズドセルマットをザックのフロント側(外側)に取り付ける

正面からはマットが見えない(胴体から飛び出さず、引っ掛かりにくい)

ザックカバーにも綺麗に収まります。

ザックカバーにも綺麗に収まる クローズドセルマットをザックのフロント側(外側)に取り付ける

ザックカバーにも綺麗に収まる

クローズドセルマットをザックのフロント側(外側)に取り付ける

大型ザックであれば、さらに広げることも可能

アコーディオン式マットだけでなく、ロール式マットにも対応できます。

ロール式マットにも対応 クローズドセルマットをザックのフロント側(外側)に取り付ける

ロール式マットでも対応可能

 

自作方法

最初に

自分のザックに取付可能か、確認します。

ゴム紐を通せるサイドベルトがあるか、確認します。

大型ザックは、工夫しだいで緑丸と橙色の2箇所から着けることが可能

 

クローズドセルマットをザックのフロント側(外側)に取り付ける

中型ザックであれば、バックルの付け根のベルトの輪にゴム紐を通せる

 

クローズドセルマットをザックのフロント側(外側)に取り付ける

伸縮しなベルトと、ゴム紐を使う方法がありますが、フロントポケットの出し切れやザックの膨らみへの対応しやすさを考えると、ゴム紐が扱いやすいです。

コードロックでゴム紐をしっかり締めれば、かなりしっかり取付けられます。

コードロックで締め具合を調整できるようにする

コードロックで締め具合を調整できるようにする

強風時など、強く締めるなどでマットがバタつくのを最小限にできます。

用意するもの

最初に用意するものは

以上、総額500円くらいになります。

ゴム紐とコードロックM(写真のゴム紐は切った残りで短い)

 

取付け方法

大型ザック(50リットル以上)の場合は、ゴム紐を通す部分ですが、大型ザックであれば上写真のサイドベルト緑部分、サイドベルト橙色部分の2候補あります。

ただ、橙色のところからゴム紐を持ってくると、ザックのサイドを使うときに干渉しやすく、私の場合大型ザックでは、緑色のところからとっています。そのまま緑色から取ると、サイドベルトのバックルを外すとゴム紐も外れてしまうため、ベルトに結び目付けてゴム紐が抜けないように工夫しています。(もっと他にスマートな方法があるかも)

中型ザック(40リットル程度)の場合、バックルの付け根からになると思います。

クローズドセルマットをザックのフロント側(外側)に取り付ける

中型ザックであれば、バックルの付け根のベルトの輪にゴム紐を通せる

 

ザックのゴム紐を通すところを決めたら、ジグザグになるようゴム紐を通してみます。

この時、ザックに荷物を入れある程度膨らませ、マットも取付けた方が良いです(少なくともマットを付けて長さ調整しないと、ゴム紐を短く切りすぎて、キツキツになってしまう可能性大)

そして、少し長さに余裕をもたせた所で切断します。

ゴム紐の切断面は、火で炙って固めます(これをしないと徐々に繊維が解けてファサファサになってしまいます)

ライターがなければ、家庭用コンロの火で軽く炙るのでもOK

次にゴム紐両端をコードロックに通し、終端がスっぽ抜けないよう結んでおきます。

終端を結び、コードロックが抜けないようにする

以上の作業で終えてもよいですが、次のコードロックの位置調整をしておくのがおすすめです。

一度ほどいてコードロックの位置を下の写真のようにずらします。

コードロックが真ん中にある方が、上下のゴム紐のテンション調整がしやすい

以上で終わりです。

 

使用上の注意点として、一番下のラインは、ずり落ち防止の為、マットにかけておくのを強く推奨します。

 

クローズドセルマットをザックのフロント側(外側)に取り付ける

マットがずり落ちないように、紐をかけておくと安心

 

この方法は、ゴム紐で抑えているため、マットの着脱が非常に楽で、マットを取り外して休憩中に座布団として使いやすいです。

また、ザック内の荷物が少ない時、サイドベルトを引かずとも、ゴム紐のテンションで勝手にザックが圧縮されるようになります。

 

ゴム紐をザックに取り付けるのが手間で、他の取付け箇所と多少干渉しますが、慣れると何かと便利です。マットを付けない時は衣類等を付けておくのにも使えます。

ご自身のザックに取付けられそうか確認してから、興味のある方はぜひ試してみてください。

クローズドセルマットをザックのフロント側(外側)に取り付ける

 

最後に

以上、クローズドセルマットの外付け方法の紹介でしたが、最後の方法は登山中にほとんど見かけたことがありません。とても便利な方法なので、もっと普及しても良いんじゃないかと想いを込めて、記事にしてみました。

ぜひ、様々試して、皆さんの登山にあった方法を見つけてみてください(^^)

 

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