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軽量・コンパクトなニーモ(NEMO )のインフレータブルマットの「ゾア」(ZOR)と「オーラ」(ORA)の違いや、マットの特徴、スペック、個人的意見、気になる点を記事にしました。

  

クローズドセルマットだと寝心地が固くて収納も大きいし、エア注入式のマットは軽量・コンパクトだが価格が2万円以上するし、寝心地が良くて軽量・コンパクトで1万円台で買えるマットは無いのか? という方の有力候補マットです。

ニーモ ゾア オーラ マットレス 違い

 

「ゾア」と「オーラ」の違いは?

  

ゾアとオーラを比較した概要的な違いをリストアップしました。

  • 生地が、ゾアは20D(デニール)ポリエステル、オーラは上側30Dで地面側が75Dポリエステルで、生地はオーラの方が強い
  • 重量は生地の違いにより、同サイズのゾアに比べて、オーラは約1.2倍に増える
  • オーラには、ゾアには無い横幅64cmのワイド レクタングラーサイズもラインナップ
  • その他の断熱力や基本的な内部構造はゾアもオーラも一緒
  • メーカー価格がゾアの方が高い設定だが、実売価格はそれぞれ変動するため、それほど差がないことも
以下、それぞれのマットの特徴になります。

「ゾア」の特徴

ニーモ ゾア NEMO ZOR

POINT

季節を問わず重量と保温性のバランスのとれたパッドを持ち歩きたいミニマリストのために開発した超軽量・コンパクトなスリーピングパッドです。極限までの軽量化を図り、かつ断熱性を維持するためにパッド内のフォームに縦横2方向の肉抜き加工(2アクシスコアリング)を施しています。驚くほどコンパクトに収納できるため、バックパック内の省スペース化にも大きく貢献します。寝心地と耐久性を向上させるために高密度のPUフォームを採用。さらに素早いセットアップと収納、マットの上に横たわったまま指一本での固さ調節を可能にするマルチファンクションバルブを備えています。

  

旧モデルを数年使った経験あります。現行モデル(2021年~)は旧モデルの懸念点を改良されています。

旧モデルからの改良点

  • 寝心地と耐久性を向上させるために高密度のPUフォームを新たに採用
  • 素早いセットアップと収納、容易な固さ調節を可能にするマルチファンクションバルブを備える

現行モデルは、旧モデルより若干重量が増えています。

 

  

3サイズあります!

ショート ミディアム レギュラー
大きさ 122x51cm 160x51cm 183x51cm
重量 295g 415g 450g
収納サイズ 20×Φ10㎝ 20×Φ10.5㎝ 20×Φ11㎝
厚さ 2.5cm 2.5cm 2.5cm
R値(ASTM) 2.7 2.7 2.7
素材 20DポリエステルRS 20DポリエステルRS 20DポリエステルRS
断熱材 オープンセルフォーム(PU) オープンセルフォーム(PU) オープンセルフォーム(PU)
POINT

(セルフ)インフレータブルマットとして、単位面積当たりの重量がかなり軽いマットです。

  

インフレータブルマットとしては最軽量クラスです。

 

 

「オーラ」の特徴

ニーモ オーラ NEMO ORA マットレス

POINT

ボトムに耐久性に優れる75D、トップに軽量な30Dポリエステルを採用することで丈夫でかつ軽量なパッドが欲しいという要求に対して高いレベルで応えるスリーピングパッドです。山岳用パッドとして高レベルの耐久性を持たせながらもコンパクトなパックサイズと軽量化を実現しています。寝心地と耐久性を向上させるために高密度のPUフォームを採用。さらに素早いセットアップと収納、マットの上に横たわったまま指一本での固さ調節を可能にするマルチファンクションバルブを備えています。

旧モデルからの改良点はゾアと同様に、

  • 寝心地と耐久性を向上させるために高密度のPUフォームを新たに採用
  • 素早いセットアップと収納、容易な固さ調節を可能にするマルチファンクションバルブを備える

現行モデルは、旧モデルより若干重量が増えています。

  

4サイズあります!

ショート ミディアム レギュラー ワイド レクタングラー
大きさ 122x51cm 160x51cm 183x51cm 183x64cm
重量 375g 500g 530g 690g
収納サイズ 20×Φ10㎝ 20×Φ12㎝ 20×Φ13㎝ 24×Φ15㎝
厚さ 2.5cm 同左 同左 同左
R値(ASTM) 2.7 同左 同左 同左
素材

30D(トップ)

75DポリエステルRS(ボトム)

同左 同左 同左
断熱材 オープンセルフォーム(PU) 同左 同左 同左

 

POINT

「オーラ」は「ゾア」に比べて、同じ大きさで約1.2倍の重量になります。また、オーラのラインナップには横幅64cmのワイド レクタングラー(角が削られていない長方形)もあります。

 

  

軽量コンパクトなゾアはは山岳登山向け、生地強度を高めBIGサイズもあるオーラはキャンプ向けかな、と思います。価格はメーカー価格では、オーラの方が安い設定になっていますが、ネットの実売価格はそれぞれ変動するためその時々で変わっているようです。

 

 

個人的意見

  

リニューアルされた現行モデルは持っていませんが、旧モデルの「ゾア」は登山等で主力マットとして使ってきましたので、その経験を踏まえていろいろ書きたいと思います。

 

寝心地

セフルインフレータブルマット 厚さ2.5cm

厚さ2.5cmあれば、ある程度の凸凹地面でも気にならない

(セルフ)インフレータブルマットは、フォームなしのエア注入式マットより、寝心地がしっかりして安定感があります。(フワフワした感じがほぼ無い)

  

ある程度のマット自体の厚みもあるため、よほどゴツゴツした場所でない限り、厚さ2.5㎝あれば十分快適に寝れます。

NEMO ZOR ニーモ ゾア フォームに縦横2方向の肉抜き加工(2アクシスコアリング)

旧モデルのNEMO ZOR(ニーモ ゾア):太陽にマットをかざすと肉抜き穴がよく見える

 

断熱力

  

R値 2.7は3シーズン対応可能な断熱力です。

『ASTM F3340-18』温度チャート

[出典:thermarest]

上記はサーマレストの温度チャートですが、R値2.7は3シーズン対応できる断熱力があります。

測定規格

現在、世界的なマットメーカーでは、断熱力(R値,R-value)測定規格『ASTM F3340-18』が採用されています。この新規格のお陰で、メーカーが異なっても同じ評価方法で算出されていますので、異なるメーカーのマット断熱力比較が明瞭になっています。(詳しくは「断熱力(R値,R-value)測定規格『ASTM F3340-18』とは?」)

 

  

経験的にR値2.7の断熱力があれば、紅葉時期の登山まで使えると思います。流石に積雪期は底冷えすると思います。

 

 

サイズ選び

  

どの長さを選ぶかは、使用スタイルによります。

マットの長さ120~130cm,150~160cm,180cm選択基準例

ニーモ「ゾア」は、

  • ショート:122x51cm
  • ミディアム:160x51cm
  • レギュラー:183x51cm

の3サイズですが、登山では上の図のように使ったりします。

できるだけ軽量化したい登山用途であれば、ショートかミディアム、キャンプ用であればレギュラー、という感じでしょうか。

  

因みに私は旧モデルのミディアムを使ってきました

マットの厚みが2.5cmなので、枕も足しやすいです。(もっと厚みのあるエアマットだと枕をそれだけ高くしないと枕になりませんので)

 

地味に効果のある滑り止め

マット背面に滑り止め

登山では、テント場が傾斜地であることが少なくないです。寝ている間にテントの中で徐々に下り側にマットがズレ落ちていってしまうことが良くありますが、このマットは滑り止めが付いています。

  

旧モデルにも付いていましたが、体感できるほどに滑り止め効果発揮してました!

 

気になる点

新モデルの耐久性はどうか?

  

「ゾア」に関しては軽量化してるため、製品強度が高いとはいえません。

実利用に耐えうる範囲内まで軽量化しているため、マットの生地強度、マットの剥離トラブルが起きる可能性があります。

  

旧モデルでは業界関係者から度々剥離トラブルが起きた話を耳にしました。

 

エアマット・インフレーターマット 剥離故障

  

私自身が使った旧モデルも数年使ってこの剥離現象が起きました。穴あきパンクは修理できてもマット内部の故障は修理できません

実は、リニューアルされたモデルでは、メーカー説明に「寝心地と耐久性を向上させるために高密度のPUフォームを採用。」とあるように耐久性が強化されています。

そのため重量が、ゾアでは

  • ショート:旧275g ⇒ 新295g
  • ミディアム:旧360g ⇒ 新415g
  • レギュラー:旧380g ⇒ 新450g

と増えいています。

  

生地は旧モデルと同じ20Dポリエステルですので、PUフォームの強度UPが重量増につながっていると推測されます。

 

口で入れにくくなった

  

旧モデルは、基本口で息を入れるバルブ方式でした。

セフルインフレータブルマットに息を吹き込む(膨らます)時の注意点

 

  

新モデルは、バルブ方式が変わりました。

ニーモ ゾア NEMO ZOR バルブ

ニーモ ゾア NEMO ZOR バルブ

別メーカーのマットの、このタイプのマットを使ってますが、口で息を吹き込みにくいです。(逆止弁は付いていて空気は出て来ないですが、顔を下むいていれると唾液はいるため、横向いて口つけて入れましょう)

ポンプのメリット・デメリット
  • 手早く簡単に空気入れられる
  • マット内部への唾液侵入リスクを低減できる(唾液侵入はマットの劣化を早める)
  • 別途費用がかかる
  • 重量も増える(60g)

ポンプの使い方はこちら↓

  

どうも口では入れにくい、という方は別商品の「パッドポンプ」の利用も検討してみてください。

 

アメリカ本社ではラインナップされていない

  

なぜかニーモのアメリカ本体のWebサイトに、この「ゾア」「オーラ」がラインナップに入ってません

数年前から気づいていたのですが、廃盤になるのかな?と思っていたら日本ではリニューアルされて販売が続いていますが、アメリカ本体のWebサイトのラインナップには、ゾアが掲載されていません。(日本代理店のイワタニ・プリムスには掲載されています)

日本では需要あるので、販売が続いているのでしょうか?

この件は謎です。

 

 

軽量性、価格のバランスで有力な選択肢になる

  

重量、収納時のコンパクト性、寝心地、価格のバランス的に良いマット

POINT

クローズドセルマットだと寝心地が固くて収納も大きいし、エア注入式のマットは軽量・コンパクトだが価格が2万円以上するし、寝心地が良くて軽量・コンパクトで1万円台で買えるマットは無いのか? という方の有力候補マットです。

  • 軽い(2022年7月24日):軽い、痛くない。とてもいいです。自転車乗ってリュック背負って山岳キャンプに最近ハマってるのですが軽いですし石ころゴロゴロの山にテント張ってニーモ敷いて寝てますが全く痛くありません。車で行くキャンプにもニーモ持って行こうかって家族と話しています。おすすめです。
[出典:amazon]

 

 

  

旧モデルの懸念点だった耐久性も改善されているようですし、新モデルのamazonのレビュー評価も上々です。登山用なら生地の薄いゾアでも丁寧に扱えば問題なかったです。

 

 

  

ちょっとラフに使いたい、という方はオーラの方が良さそうですね。

 

 

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この記事を書いた人寝袋選びで大切なこと寝袋とマットは2つで1つ

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著者: Masaki T

2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆

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雪山 クローズドセルマット

谷川岳の雪洞で宿泊

今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。

雪山 テント泊 八ヶ岳

雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)

雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。

自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。

楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆

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山岳・登山用の寝袋マットの選び方の基本(無積雪期)

寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。

キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。

『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。

これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。

登山ルート上のキャンプ場・テント場

『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。

テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆

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