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山岳・登山用の寝袋マットの選び方の基本(無積雪期)

主に登山で使われる

  • クローズドセルマット[マットの中に閉じられた多数の気泡膜あり]
  • エアー系(空気注入型)マット
    • インフレータブル[内部にスポンジ]
    • エアーマット(&インシュレーテッドマット)[空気のみ or 空気+断熱構造]

以上の各種マットについて、詳しく特徴を見ていきます。

クローズドセルマット

山岳・登山用のクローズドセルマットの選び方

クローズドセルマット(Closed-Cell Foam Mat)は、英語表記からわかるように、マットの中に閉じられた気泡膜が多数あります。クローズドセルマットの断熱性能は素材・マットの厚さ・気泡膜の細かさ(1つ1つの気泡膜が大きいと膜内の空気が対流し断熱力が低下する)・マットの凸凹加工により決まります。

特徴

○優れた点

  • 非常に高い耐久性(摩耗・キズ付いても使用上問題ない)があり、確実にマットとして機能する絶大な安心感がある
  • エアー系マットと異なり、パンクのリスクが無い
  • 凸凹の地面に直接敷ける
  • 設置と撤収にそれほど時間がかからない
  • 価格が数千円と手頃
  • ハサミで簡単に切断できるため、自分の体格にあわせた軽量化が可能

△気になる点

  • 収納サイズが大きく、ザックの外付けになる
  • 外付けすると、雨天時にマットの凸凹加工に雨水たまり、その後使いにくい(ザックカバーで一緒に覆うのである程度解消可能。悪天候を想定するなら個別で収納袋に入れると良い)
  • 折りグセ、曲げグセがつくため、広げても綺麗にまっすぐ広がらない
  • インフレータブルマットやエアーマットに比べ寝心地が硬い

 

登山用のクローズドセルマットは、一般キャンプ向けの廉価なクローズドセルマット・銀マットより気泡が目視が難しいほど細かくなっています。

クローズドセルフォーマット 気泡の細かさ比較

左側は登山用、右側は一般キャンプ用。登山用の気泡は非常に細かい

また、マットにアルミ蒸着膜が付いて熱反射により体温を逃さない加工など、断熱力を高めつつ軽量性を実現する工夫が施されているものもあります。

ロール式とアコーディオン式

クローズドセルマットには、

  • ロール式
  • アコーディオン式(蛇腹)

の2種類あります。

クローズドセルマットには、  ロール型 アコーディオン型(蛇腹)

左右:ロール式 真ん中:アコーディオン式(銀と黄色)

ザックに外付けする際にアコーディオン式の方が扱いやすいです。ロール式のマットは、マットの厚みが15mm程度になってくると、ザックのサイドストラップでの取り付けがギリギリになったりします。

こんな方におすすめ
  • できるだけ費用を抑えてマットを用意したい初心者の方
  • テント外の地面に気軽に敷いて使いたい方
  • クライミング要素のある岩稜登山をしない方
  • 道幅の広い登山道を中心に歩く方(藪こぎはあまりしない)

 

(セルフ)インフレータブルマット

(セルフ)インフレータブルマット

インフレータブルマットは、マット内部にフォーム(ウレタンフォーム、スポンジとも呼ばれる)が溶着されているエアマットです。このフォームによりマット内部の空気対流を抑え、断熱力を発揮します。また、フォームの復元力により、空気を入れるバルブ(栓)を開けると、ある程度マット内に空気が入り、膨らむため、自動膨張式マットレスとも呼ばれます。

特徴

○優れた点

  • ザックの中に収納でき、登山歩行中の安全性は高まる
  • クッション性があり、寝心地が良い
  • マット厚に比例して、床の凸凹を吸収してくれる
  • マットの硬さは空気注入量で調整できる
  • パンクしても、フォームの復元力により、僅かながらクッション性と断熱力が得られる

△気になる点

  • パンクのリスクがある(補修キットは付属している)。今まで山仲間がパンクさせている話、様子を見てきているが、マットの上でナイフ落とす、少し離れたバーナーの熱で溶着が剥がれる(エアー系マットは熱に弱い)、原因不明で寝ている間に徐々に空気が抜けるなど様々。
  • マットが劣化や製品不良で、マット内部のフォームと溶着している生地が剥がれる”剥離”の現象が起きることがある。マット内部の出来事なので補修キットによる修理は不可能。
  • 補修キットが付属していも、結露でマットが濡れている、どこに穴が空いているかわからない、パンクが発覚しているのが夜中(暗い・仲間に迷惑かかる)、登山中に補修の時間を取りにくい、など登山中に修理できないことも多々ある
  • バルブから口で空気が吹き込むと、湿気や唾液がマット内部に入ってしまい劣化を促進してしまう可能性がある(唾液に関しては、顔を地面と垂直にして吹き込めばほぼ入らない
  • 一度マット内に水分が入ると乾かしにくい(天気のいい日に、口を使わずマット内のフォームの自動膨張を生かして何度も空気を入れる出すを繰り返すで乾かせるが、かなり手間)
  • 石・草木・土の上に直接置くと、あっさり小さな穴(空気を入れて寝ている間に徐々に空気が抜けるような小さな穴)が開く可能性があるため、基本的にテントの中、何らかのシートの上で使うなど、マットの置く場所に気を使う
  • ”自動膨張で空気が入る”と言っても入る量は普段の保管状態に大きく依存する。普段から膨らませて保管していれば非常によく入るが、小さく畳んで保管しているとフォームの復元力が落ちるため、実際に使う時にバルブ開けてもそれほど空気を吸わず、ほぼ自分で空気を入れることになる(マットサイズや肺活量にもよるが、5回~10程度でほぼパンパンになるため、慣れればそれほど手間ではない)
  • テント設営の度に、広げる→膨らます、空気抜きながら上手にくるくる折りたたむの作業が発生。テント場は凸凹地面がほとんどで、綺麗に空気が抜けず購入時のサイズよりも実践の収納サイズが大きくなる(購入時に収納袋がダブついているのはこの理由)
  • 撤収で空気を抜く時フォームの吸引力があるため、テントの中で屈んだ姿勢である程度床に押し付けながら丸めることになるが、テント設営場所が岩場や凸凹だと、床についている膝が痛い(登山中に使うシットマットを膝に入れるなどで解消可能)
  • 価格がクローズドセルマットより高い
基本的な構造

インフレータブルマットは、

  • 生地(ポリエステル+TPUフィルム)
  • 内部のフォーム(スポンジ)
  • 空気を出し入れするバルブ

の3つで構成されています。

化学繊維(ポリエステルorナイロン)の生地に、空気を通さない弾力性のあるTPU(熱可塑性ポリウレタン)と呼ばれるフィルムが貼り合わされたものが使われているようです。(メーカーにより素材は異なるかもしれません)。その内部に、スポンジが溶着されており、バルブで空気を出し入れする構造となっています。

 

メーカーによる差

インフレータブルマットで使われている素材は、公表されていない内容も多々あり、公表されている範囲内で各メーカーの差を見ていきたいと思います。

主に、

  • 生地に使わてている繊維の太さ・織り方
  • 内部フォームの肉抜き
  • 無駄を省いたマット形状

がスペック的な差になってきます。

登山用のインフレータブルマットには、実使用に耐えうる生地強度と軽量・コンパクト性を極限まで調整された生地が使われています。昨今販売されているインフレータブルマットは非常に生地が薄く、手荒な扱いをすると穴が空きそう・・・と直感的にわかります。

3シーズン用はマットの厚さが2.5cmの物が多いです。

セフルインフレータブルマット 厚さ2.5cm

厚さ2.5cmあれば、ある程度の凸凹地面でも気にならない

内部フォームが”肉抜き”されている製品が多々見られます。

インフレータブルマットの内部フォーム

インフレータブルマット内部のフォーム[出典:thermarest]

 

インフレータブルマットのフォームの肉抜き方法

各社のフォームの肉抜き方法

 

NEMO ZOR ニーモ ゾア フォームに縦横2方向の肉抜き加工(2アクシスコアリング)

NEMO ZOR(ニーモ ゾア):太陽にマットをかざすと肉抜き穴がよく見える

製品により肉抜きの方法や量が異なりますが、肉抜きにより断熱力は低下します(特に縦型は上下の空気の対流が発生)。ただ、モンベルのU.L.コンフォートシステム パッド(旧モデル)のように全く肉抜きしない場合、積雪期でも寝れた、冷たくなかったという話も聞いています。(現行のアルパインパッドも肉抜きしない同様の構造です)。登山者の多くが3シーズン用途のため、ある程度肉抜きして、3シーズンで使える断熱力を保持しつつ、軽量・コンパクト性を追求しているメーカーが多いです。

膨らました時のマット形状は、軽量・コンパクト化のため、寝袋で寝た時にあまり使われない部分は削られています。

(セルフ)インフレータブルマット

マミー形状になっている

写真の赤いサーマレストのインフレータブルマットのように、接地面積の多い背中部分など接地部分により肉抜き量を増減し、軽量化と断熱性が調整されたこだわりのマットもあります。

サイズ選び

同モデルでも120cm,160cm,180cm,の3種類の長さが用意されている製品が多いですが、登山での軽量・コンパクト化を考えると、160cmが初心者にも扱いやすく、おすすめです。

セルフインフレータブルマットのサイズ選び

160cmのインフレータブルマット+枕で全身のせれる(身長176.5cm)

上の写真のように、エア枕、もしくはスタッフバック(寝袋の収納袋でもOK)に衣類を入れた枕を足すことで全身をのせることができます。

使い方

インフレータブルマットは、ある程度まで自動膨張してくれるため、

  • [設置手順]:マットを広げる ⇒ バルブを開けて数分放置 ⇒ ある程度膨らんだら口で膨らませバルブを締める
  • [撤収手順]:バルブを開けてある程度空気抜く ⇒ 大きく畳み体重をかけてある程度空気を抜きバルブ締める ⇒ 一度広げ残った空気を押し出すように丁寧に丸める ⇒ ある程度丸めると残った空気が端にたまるので、バルブを開けて丸めながら空気を押し出す ⇒ 空気をバルブから押し出したところでバルブを閉めて収納袋へ入れる

の手順で使います。(急いでる時は最初から口で膨らませることもあります) 

以下の動画をご参考に。(撤収最終部分でマットを縦に折りたたんで収納していないのが少し参考になりませんが)

インフレータブルマットの多くは、息で膨らまします。息で膨らませると、どうしてもマット内に湿気が入りマットを劣化を促進させるため、別途ポンプが使える製品もあります。

息で膨らませる時、下を向いて息を吹き込むと唾液が入りやすいため、できるだけ真横を向いて吹き込むことをおすすめします。

セフルインフレータブルマットに息を吹き込む(膨らます)時の注意点

セフルインフレータブルマットに息を吹き込む(膨らます)時に唾液が入らないようにする

この作業は、天気の好い日であればテントの外で難なくできるのですが、雨天時に狭く高さが1m程度の頭を上げにくいテント内でやるには、ちょっと気合が必要なときがあります。

その他

数年前まで登山用のエアー系マットといえば、ある程度自動で空気が入り、口で空気を吹き込む回数も5~10回程度で終わり、寝心地もよいインフレータブルマットが主流でした。しかし、ここ数年は技術の進化により

  • エアーマット内部に断熱構造を持ち、インフレータブル以上の軽量・コンパクト性・断熱性を持つエアーマットが作られるようになった
  • エアーマットを膨らませるには多量の吹込みが必要だが、エアーポンプバッグにより多量&簡単に空気を入れることができるようになった(エアーポンプバッグの使用により、マット劣化の原因となる息の湿気が入らなくなった)

となり、スペック的にはインフレータブルよりエアーマットが優れる傾向にあります。

価格は

  • インフレータブルマット:8,000~13,000円程度
  • 高性能エアーマットは15,000~25,000円程度(別途、エアーポンプバッグ3,000~4,000円が必要となる製品あり)

となっていて、エアー系マットを試したいが高性能エアーマットは価格的にちょっと・・・というユーザーから需要あります。

 

こんな方におすすめ
  • マットをザック内に収納したい方
  • 岩場の稜線、藪こぎ、アルパインクライミングなど、難易度の高い登山ルートを歩く方
  • 寝心地・クッション性を重視したい方

 

エアーマット(インシュレーテッドマット含む)

登山・山岳用 エアーマット インシュレーテッド

 

エアーマットは、ポンプで膨らませるマットです。マットの厚みがあり、よほどの凸凹でも感じません。マット内部が空洞なものは断熱力が低く夏用ですが、内部に断熱構造を持つエアーマット(インシュレーテッドマットと呼ばれる)は紅葉時期や厳冬期にも対応できる断熱力を持つものもあります。世界各国のメーカーによる近年の開発競争はこの分野が中心といえるかもしれません。

特徴

○優れた点

  • ザックの中に収納でき、登山歩行中の安全性は高まる
  • マット厚がある(5~10cm程度)分、非常に高いクッション性があり、よほど凸凹している場所でも快適に寝れる
  • マットの硬さは空気注入量で調整できる
  • 製品によってはエアーマット内に特殊な断熱構造を持ち、軽量・コンパクト性を維持しながら、非常に高い断熱力を実現している
  • インフレータブルマットのように自動膨張機能が無いため、小さく折りたたみやすく、慣れば山でもほぼ購入時のサイズで収納できる

△気になる点

  • バルブの構造がエアーポンプの使用前提の構造(口で入れるのは難易度が高い。エアーマットは同じ縦横サイズでもインフレータブルマットより厚さあり、登山の疲労後に口で入れようとすると、何度も全力で吹き込むことになり、正直フラフラしてくる)の物が多く、エアーポンプが別売だと別途費用&重量が増える
  • パンクのリスクがある(補修キットは付属している)。今まで山仲間がパンクさせている話、様子を見てきているが、マットの上でナイフ落とす、少し離れたバーナーの熱で溶着が剥がれる(エアー系マットは熱に弱い)、原因不明で寝ている間に徐々に空気が抜けるなど様々。
  • マットが劣化や製品不良で、マット内部の断熱構造と生地が剥がれる”剥離”の現象が起きることがある。マット内部の出来事なので補修キットによる修理は不可能。
  • 補修キットが付属していも、結露でマットが濡れている、どこに穴が空いているかわからない、パンクが発覚しているのが夜中(暗い・仲間に迷惑かかる)、登山中に補修の時間を取りにくい、など登山中に修理できないことも多々ある
  • 石・草木・土の上に直接置くと、あっさり小さな穴(空気を入れて寝ている間に徐々に空気が抜けるような小さな穴)が開く可能性があるため、基本的にテントの中、シートの上で使うなど、マットの置く場所に気を使う
  • 価格がクローズドセルマットより高い

その昔、エアーマットといえば、

  • 収納はコンパクトだが断熱力が低く夏だけ使える
  • マットが厚い分だけ空気を吹き込む量が多く、登山後に口で膨らませるのはしんどい(フラフラする)
  • マットの厚みはあるが、寝心地がフワフワして落ち着かない、落ちそうになる

という理由で、登山用途で人気がありませんでした。

しかし、各メーカーの努力、技術の進化により近年のエアーマットは軽量・コンパクト・高断熱・快適な寝心地を実現しています。

基本的な構造

エアーマット(&インシュレーテッドマット)は、

  • 生地(ポリエステル+TPUフィルム)
  • 空洞(エアーマット)もしくは断熱素材入り(インシュレーテッドマット)
  • 空気を出し入れするバルブ
  • 空気注入用エアーポンプ

で構成されています。

化学繊維(ポリエステルorナイロン)の生地に、空気を通さない弾力性のあるTPU(熱可塑性ポリウレタン)と呼ばれるフィルムが貼り合わされたものが使われているようです。(メーカーにより素材は異なるかもしれません)。インシュレーテッドマットは何らかの断熱構造・素材(メーカーや製品によっと異なる)が入っており、その内部構造により、断熱力が大きく変わります。

メーカーによる差

マットには断熱力を表すR値(R-value)とよばれる指標がありますが、内部がエアーのみのマットの性能を見ると、

  • エクスペド エアマットHL(内部はエアーのみ、厚さ7.0cm、R値1.9)
  • ニーモ テンサー(内部はエアーのみ、厚さ8.0cm、R値ではなく参考使用温度2 〜 7℃)

となっています。

マットの断熱力の標準規格が無いためメーカー間による厳密な比較はできないものの、内部がエアーのみのマットは登山においては夏山用で、睡眠する夜中に氷点下になることも多々ある紅葉時期の登山(この時期は太陽の当たりにくい登山道で霜が見られる)には、厳しそうなのが読み取れます。

涼しく山登りしやすい紅葉時期こそ登山が盛り上がる時期のため、この時期のテント泊でも使えるエアーマットとなると、内部に何らかの断熱構造・素材を持つインシュレーテッドマットを選ぶことになります。 

登山・山岳用 インシュレーテッド 各社の内部構造

各社のインシュレーテッドマットの内部構造

メーカーや製品により内部構造は異なりますが、基本的な工夫の方向性は

  • フィルムで内部空間を仕切り、マット内部の空気の対流を抑える(仕切り量と層の増加で断熱力上昇)
  • 銀の熱反射フィルムで地面からの冷気を防ぐと同時に体から出る熱を反射(熱反射フィルムの枚数増加で断熱力上昇)
  • 断熱素材(化繊綿・ダウン)の封入により空気対流を抑える(断熱素材の厚み増加で断熱力上昇)

となっています。

製品により、仕切り量や熱反射フィルムの枚数、断熱素材の量や質を変えることにより、3シーズン、4シーズン、極寒地対応の断熱力のマットが制作されています。

超軽量・コンパクト・高断熱のインシュレーテッドマットには、銀の熱反射フィルムが積極的に使われていますが、就寝中に体を動かすとフィルミのカサカサ音が発生するため、気になるとのレビューも散見されます。

サイズ選び

エアーマット(&インシュレーテッドマット)は、幅は50cm程度、マットの厚さが60mm~80mm程度(製品により異なる)あり、マットの長さは120cm程度、150cm程度、180cm程度のものが販売されていますが、基本的に180cmの全身用の長さがおすすめです。

例えば、150cm程度のエアマット+枕を考えた場合、エアマット分の厚み以上に枕を高くせねばならず、扱いにくいからです。袋に衣類を詰めて枕を作る場合、マット厚分以上に厚みが必要になり、よほど無駄に衣類を傾向していないとその高さが出にくいです。エアー枕の場合は、ある程度高さは出ますが、エアーマットの厚みを踏まえた枕選びが必要になってきます。

 

エアーマットと枕選び

衣類詰めた枕は高さでにくくエアーマットに継ぎ足しにくい(枕がエアーマットより低い)

エアーマットの長さ選びと枕

エアーマットは全身用が扱いやすくおすすめ

使い方

エアーマット(&インシュレーテッドマット)は、マットに厚みがあり、インフレータブルマットのようにある程度の自動膨張機能もありません。過去何度も、厚さ8cm・長さ180cmのマットを息で膨らませたことがありますが、はっきり言ってかなりしんどいです。疲れた登山後に全力呼吸で何度も空気を送り込むのはフラフラする可能性あり、連泊する場合「また膨らませないければいけないのか・・・」と負担になりえます。

そのため、エアーポンプ(バッグ)を使うことを強く推奨します。エアーポンプが最初からマットに付属している製品と別途購入(3,000~4,000円程度)の製品あります。

以下、各メーカーの膨らまし方の動画を掲載しますので、ご参考に。

NEMO | Tensor Ultralight Sleeping Pad
Therm-a-Rest | Inflating Your  NeoAir Mattress
Sea to Summit | Ultra Light Insulated Air Sprung Cell Sleeping Mat

以上の動画でエアーポンプ(バッグ)による膨らまし方が理解できたと思います。

 

その他

エアーマット(&インシュレーテッドマット)は、インフレータブルマットより、収納がコンパクトになります。

価格は15,000~25,000円程度(別途、エアーポンプバッグ3,000~4,000円が必要となる製品あり)となり、高級品です。

マット内部に断熱構造を持つものは積雪期にも対応できるものが多数ありますが、パンクのリスクが付きまといますので、それを踏まえた選択をおすすめします。

 

こんな方におすすめ
  • とにかく荷物を小さくしたい方
  • マットをザック内に収納したい方
  • 岩場の稜線、藪こぎ、アルパインクライミングなど、難易度の高い登山ルートを歩く方
  • 寝心地・クッション性を重視したい方

 

個人的意見

登山用のマット選びをするとき、まず最初にクローズドセルマットかエアー系マットのどちらにするか検討すると良いでしょう。

私自身どのタイプも登山で使ってきていますが、エアー系のマットはその取扱いにそれなりの繊細さが求められます。目視が難し見えないような小さな穴が空いただけでもマットとして機能しなくなります。快適な寝心地への期待感が高いため、パンクした時との落差が大きいです。

大手の登山用品店の情報によると、エアー系マットはおおよそ3~5年程度が寿命とされているようです。もちろん、使用頻度や保管環境により大きく変動します。(EXPED社では、最軽量モデルはメーカー保証2年、ある程度強度を残したモデルはメーカー保証5年と記載されています。世界的な業界No.1と言われるThermarest社は寿命の長さに定評あり、ある程度強度を残したモデルは10年程度使った話を2名から聞いています)

エアー系マットを選ぶ際には、パンク時の対処方法も覚えておくことをおすすめします。(近日公開予定)

 

ここまで記事を読むと「安価でパンクリスクの無い丈夫なクローズドセルマットで良いんじゃないか」と思う方も多いと思いますが、収納サイズや寝心地の硬さが許容できるならそれが堅実かもしれません。

私の場合、基本的にはコンパクトで寝心地の良いエアー系のマットを持っていきたいところなのですが、状況によってクローズドセルマットと使い分けています。

 

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