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山岳・登山用の寝袋マットのサイズ選び(横幅・厚さ・長さ)

マットの長さ120~130cm,150~160cm,180cm選択基準例

<2023年更新!>登山用のマット選びで意外と悩むのがサイズ選びです。

マットのサイズとして、横幅・厚さ・長さがありますが、厚さと長さはその人の好みや登山スタイルに合わせたものを選ぶことをおすすめします。

横幅

登山用マット 寝心地比較実験①

複数の登山用マットを寝比べる(2019年)

登山用マットは、ほぼどのメーカーも仰向けになって寝た時に両肩が収まる50cm程度です。これ以上横幅があるマットは登山というよりキャンプ向けになります。(日本で流通している登山用のマットは、海外メーカーが主流で、外国人体型に合わせた横幅60cmのサイズもありますが、ほとんどの日本人には大きすぎます)

極力軽量化し無駄を省きたい登山用マットの中には、それほど使われない足元の横幅を削っている製品も多数あります。

厚さ

基本的にマットが厚いほど、地面の凸凹も吸収します。

マットの厚さは、マットの種類に大きく依存します。

  • クローズドセルマット:厚さ1mm~20mm程度
  • (セルフ)インフレータブルマット:厚さ25mm~38mm程度
  • エアーマット(&インシュレーテッドマット):厚さ50mm~80mm程度

経験上、マットの厚さが15mmあれば、ある程度の凸凹であれば快適に寝ることができます。

もっと薄くて軽いマットもありますが、薄くなればなるほど地面の凸凹感がでやすく(岩ゴロゴロのテント場では厳しい)、寝心地も硬くなるため、快適に寝れるかはかなり個人差がでると思われます。

エアーマットは十分な厚みがあり、ブヨブヨせず、左右に落下しにくく設計されているものであれば、よほどの凸凹の場所でも快適に寝ることができ、大概のテント場で快適に寝れる安心感があります。

赤岳鉱泉 テント場(2017/09/30)

平らな場所が埋まり奥の樹林の中にテント設営。エアーマットならこんな場所でも難なく寝れます。

長さ

登山用のマットの長さは、大きく分けると

  • 肩~お尻(120cm~130cm程度)
  • 肩から足(150cm~160cm程度)
  • 全身(180cm程度)

の3タイプあります(必要最低限の90cmもありますが、上級者向きで省略)

マットの長さ120~130cm,150~160cm,180cm選択基準例

上の図にあるように、肩からお尻までの赤色の部分は、寝た時に下(床)との接地面が広く、マットの上に乗せるのが基本です。その他の頭や足の部分は、点で接地するため、軽量・コンパクト化のためマットを使わず

  • 枕(エア枕、もしくは衣類等を防水袋に入れ枕形状にしたもの)
  • ザックもしくはシットマット(休憩時にお尻にしくマット)

で埋め合わせることも可能です。

結論を書くと、初心者にはマットの長さが150cm~160cm程度、もしくは180cmがおすすめです。

理由は、ザックやシットマットで代用すると、

  • 寝ている時にズレる(傾斜したテント場では特に)
  • 寝心地がマットより良くない(足元の凸凹が気になる)
  • 雨天登山後の宿泊だとザックやシットマットが濡れたりするため、マット代わりに敷くと寝袋にも濡れ移りし冷えの原因になる(かなり厄介)

などの現象が起き、面倒なことや気にすることが増えるためです。

次にマットの種類と長さ選びの注意点です。

エアーマットはマット自体の厚さ(50mm~80mm)あり、枕を外付けにすると高さを合わせるのが難しく、エアーマットを選ぶ際は180cmの長さをおすすめします。

エアーマットと枕選び

衣類詰めた枕は高さでにくくエアーマットに継ぎ足しにくい(枕がエアーマットより低い)

クローズドセルマット、インフレータブルマットは150cm~160cm程度,180cmどちらでも大丈夫です。

また、女性の場合、女性用サイズを製品化しているメーカー(サーマレスト)もありますので、検討してみても良いかもしれません。

 

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マット・スリーピングマット
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