人気・おすすめの登山用マット
クローズドセルマット、(セルフ)インフレータブル、エアー&インシュレーテッドマットのおすすめ登山用マットをご紹介します。
クローズドセルマットのおすすめ
クローズドセルマット(Closed-Cell Foam Mat)は、英語表記からわかるように、マットの中に閉じられた気泡膜が多数あります。クローズドセルマットの断熱性能は素材・マットの厚さ・気泡膜の細かさ(1つ1つの気泡膜が大きいと膜内の空気が対流し断熱力が低下する)・マットの凸凹加工により決まります。
持ち運びは嵩張るものの、パンクしない絶大な安心感により初心者からプロまで広く使われているクローズドセルマットのおすすめをご紹介。
サーマレスト Zライトソル
S(ショート) | R(レギュラー) | |
---|---|---|
カラー | シルバー/レモン |
シルバー/レモン シルバー/ブルー |
大きさ | 51×130cm | 51×183cm |
重量 | 290g | 410g |
材質 | 架橋ポリエチレン | 架橋ポリエチレン |
厚さ | 2cm | 2cm |
収納サイズ (長さ×直径) |
51×10×14cm | 51×13×14cm |
R値(ASTM) | 2.0 | 2.0 |
生産国 | Made in USA | Made in USA |
[出典:thermarest]
2012年発売から数年経過し、今も山で見かけるロングセラーマットです。
amazonに多数のレビューあり、高評価です。(2019/10/11時点:レビュー数186件、評価4.5)。
レビューを見ると、登山用途だけでなく、キャンプや車中泊まで幅広い用途で選ばれています。
以下、登山用途で参考となるレビューを一部抜粋。
- 登山家愛用(2012年7月3日):登山家の竹内洋岳さんのザックについている写真を見て、この人が使ってるくらいのものなんだから多分間違いないだろう・・・と思って買いました(笑 今までは普通の銀マットを使っていたので、それとくらべると雲泥の差です。マットの購入で迷っている方は、これを買って損はないと思いますよ。
- 信頼性で選ぶならこれが一番(2015年8月4日):以前エア注入式マットを使用していましたが、数年の使用でエア漏れが発生しました。もし縦走中や冬期登山でマットが破れてしまったらと思うとぞっとします。有名な登山家たちが、未だにこの安価で持ち運びにも不便なこのマットを利用している人が多いのか?やはり破損しないという絶対的な信頼が有るからだと思います。登山道具は性能も大事ですが、耐久力も重要な選択肢の一つです。その点ではこの商品を選ぶのはベストなチョイスだと思います。でも・・・・・やっぱりかさ張るんだよな~!!
登山家から初心者まで広く愛されているZライトソル。パンクの心配ない、確実に寝れる安心感があります。耐久性あり、3シーズン用でクローズドセルマットを探されている方には一押しです。2020年からレギュラーサイズは新色のブルーが加わりました。
「サーマレスト Zライトソル S(ショート)&R(レギュラー)」の購入者レビューと実売価格
サーマレスト Zライトソルについては、別途個別で特集記事も掲載しています。↓
サーマレスト リッジレストソーライト
ロール収納式のクローズドセルマットレスです。アルミ蒸着加工により体から出る熱を反射し、表面の凹凸に閉じ込めて温かさを保ちます。軽さとコンパクト性を重視したソーライトは、厳冬期をのぞく初春から初冬までに対応。キャンプから登山まで、幅広い場面で使用できます。[出典:thermarest]
S(ショート) | R(レギュラー) | |
---|---|---|
カラー | シルバー/セージ | シルバー/セージ |
大きさ | 51×122cm | 51×183cm |
重量 | 260g | 400g |
材質 | 架橋ポリエチレン | 架橋ポリエチレン |
厚さ | 1.5cm | 1.5cm |
収納サイズ (長さ×直径) |
51×17cm | 51×20cm |
R値(ASTM) | 2.1 | 2.1 |
生産国 | Made in USA | Made in USA |
[出典:thermarest]
コストパフォーマンスに優れた高断熱のロール式のクローズドセルマットです。マットの厚さは1.5cmですが、Zライトソル(マット厚2.0cm、R値2.0)よりフォーム自体の厚さがあり、断熱力は高くなっています。単位面積あたりの重量はZライトソルより若干軽い程度です。
私はこのマットを数年間に渡って4シーズン使ってきています。メーカーサイトには、”厳冬期を除く”と書かれていますが、私は八ヶ岳の厳冬期登山(最低気温-15℃程度)でこのマットを何度か使っていますが、確かに少し夜中底冷え(なんか背中が少し冷たいな~という感じ)しますが、寝れるには寝れます。
2015/01/21 厳冬期八ヶ岳でリッジレストソーライト使用
それだけの断熱力のため、雪の無い3シーズン使用ではほぼ底冷えすることが無いでしょう。(雪洞(雪の斜面につくった洞窟)でアルミ蒸着なしのリッジレスト(現リッジレストクラシック)使いましたが、雪洞は意外にも外よりも暖かく-3℃程度のため、底冷えしませんでした)
山でこのマットを使っているのは、積雪期か無積雪期であれば山岳部系の登山者でしょうか。
価格はZライトソルより2~3割安く、コスト重視の方にはおすすめですが、レギュラーサイズで比較した時、収納サイズはZライトソルより嵩張り、ロールマット独特の巻グセも付き、地面の凸凹緩和能力もZライトソルの方が高いため、3シーズンしか登山しない方はZライトソルの方が使いやすいと思います。
amazonに多数のレビューあり、高評価です。(2019/10/16時点:レビュー数60件、評価4.3)。
以下、参考となるレビューを一部抜粋。
- 登山、電車ではちょっと…(2018年7月3日):軽さと価格が魅力で買いました。大きいことを承知で買いましたが、やっぱり不便です。バックパックに装着すると、電車では網棚に載せれず永遠と立つ羽目になり、登山では木などに引っかかり邪魔です。あと保温性は抜群でしたが、ちょっと硬かったです。朝起きたら背中が痛かったです。インフレータブルマットを併用したほうが良いかもしれません
- いくつもの類似品を買いましたが、やっぱりこれかな!(2018年11月18日):コストパフォーマンスを考えるとやはりこちらが一番いいと思いました。ザックの中で壁を作るように広げて収容して、広がった中の空間に他の荷物をパッキングしてます。そうすることでしまい癖もつきにくいです。
「サーマレスト リッジレスト ソーライト S(ショート)&R(レギュラー)」の購入者レビューと実売価格
(セルフ)インフレータブルマットのおすすめ
インフレータブルマットは、マット内部にフォーム(ウレタンフォーム、スポンジとも呼ばれる)が溶着されているエアマットです。このフォームによりマット内部の空気対流を抑え、断熱力を発揮します。また、フォームの復元力により、空気を入れるバルブ(栓)を開けると、ある程度マット内に空気が入り、膨らむため、自動膨張式マットレスとも呼ばれます。
パンク・剥離リスクがある以上、軽量・コンパクト性と共に、製品耐久性も踏まえて選択されることをおすすめします。
サーマレスト プロライト
自動膨張式マットレスの中で、軽量でコンパクトなモデルです。空気を均一に含み、軽量でコンパクトに収納できるアトモスフォームを使用した3シーズン用。スタッフサックが標準装備。[出典:thermarest]
S(ショート) | R(レギュラー) | WR(プロライト女性用) | |
---|---|---|---|
カラー | ポピー | ポピー | カイエン |
大きさ | 51×119cm | 51×183cm | 51×168cm |
重量 | 350g | 510g | 510g |
材質 | 50Dミニヘックスポリエステル | 50Dミニヘックスポリエステル | 50Dミニヘックスポリエステル |
厚さ | 2.5cm | 2.5cm | 2.5cm |
収納サイズ (長さ×直径) |
28×8cm | 28×10cm | 28×10cm |
R値(ASTM) | 2.4 | 2.4 | 2.7 |
生産国 | Made in USA | Made in USA | Made in USA |
サーマレストのR値チャート[出典:thermarest]
サーマレストは1972年創業のマットが主力のメーカーであり、インフレータブルマットを発明した会社でもあります。同社のプロライトシリーズは長年に渡って世界的に支持を受けているインフレータブルマットです。
現状ではこのプロライトよりも、軽量なインフレータブルマットは他社が作っていますが、ここでプロライトを紹介するのはその卓越した耐久性(長年使える)にあります。
インフレータブルマットは、その耐久年数が3~5年程度と言われています。理由は、基本的に口で膨らませるため、マット内部に湿気が入り、加水分解を起こして溶着が剥離してしまうためです。サーマレストは素材が湿気に強く作られているようで、加水分解が起きにくく、結果長く使えると言われています。私は実際にサーマレストのインフレータブルマットを10年以上使っている話を2名から聞いたことがあります。2人とも長年アウトドア関連の仕事に就く知識豊富な登山上級者の方なので、丁寧にメンテナンスしている(1名の方は使ったあとのマットを自宅で膨らませてマットの生地と内部を乾燥させていました)のも長年使えている秘訣と思いました。
空気注入型のマットは、クローズドセルマットに比べて消耗品要素が強いですが、使用頻度にもよりますが、大事にメンテナンスすれば長年使える可能性があり、世界的なトップブランドとなっている理由でもあります。
サーマレストのプロライトは、表面の生地に50D(デニール)ポリエステルが使われています。昨今のウルトラライト製品では20D(数値が小さいほど繊維が細くなる、つまり摩耗に弱くなり、より繊細な扱いが求められてくる)などの化学繊維が使われている中、50Dはしっかり感のある太さです。
内部フォームは軽量化のため、肉抜きされていますが、軽量化と断熱性を両立する斜め抜き(フォームを斜めにカットすることで空気の流れが最小限に抑えられる)になっています。
他社の多くのインフレータブルマットは垂直(円柱状)に肉抜きしますが、サーマレストは肉抜き1つにメーカーの工夫とこだわりが入っています。
サイズは、日本人サイズに該当するのは、
- S(ショート、51×119cm、350g、R値2.4)
- R(レギュラー、51×183cm、510g、R値2.4)
- WR(プロライト女性用、51×168cm、510g、R値2.7)
の3種類です。(Lサイズもありますが、大きすぎて大柄な外国人向きです)
ここで注目していただきたいのが、WR(プロライト女性用)はR(レギュラー)と同じ重量&収納サイズながら、断熱力指標であるR値が0.6高くなっていることです。WR(プロライト女性用)は、体重のかかりやすい背中部分などの肉抜き数を減らすことにより、断熱力が向上しています。
プロライト
プロライト女性用
通常のプロライトと女性用では肉抜きの数(上写真の丸い突起の数)が異なる
暑い夏を除いてはマットの断熱力は高いに越したことはありません。女性用は少しマットが短くなりますが、別途枕を継ぎ足すなど工夫で対応できますので、レギュラーよりプロライト女性用がおすすめです。(紅葉登山で使われる方は特に)
プロライトにはプロライト プラス(レギュラーサイズ:51×183cm、650g、厚さ3.8cm、R値3.4)という厚さと断熱力の増した積雪期対応のインフレータブルマットもありますが、重量と収納サイズが増えますので、3シーズンのみの利用であれば通常のプロライトである程度対応できると思います。
万が一のパンク時の修理もしっかり対応してくれるのも魅力の一つです。(日本正規品のみが保証対象、限定保証(5年)、詳しくはこちら)
以下、参考となるレビューを一部抜粋。
- 安心感がハンパない[女性用](2018年8月15日):無雪期用に購入しました。使用感、重量感、価格のバランスの良さは最高クラスです。敢えて難点があるとすれば、エアーを入れるとき、せっかく吹き込んだ空気が漏れてしまうこと。シートゥー◯◯◯◯のような漏れ無しの機能があったらどんなに良いか!とは思いますね。
「サーマレスト プロライト S(ショート)&R(レギュラー)&女性用」の購入者レビューと実売価格
(※1 通常のプロライトとプラスが混ざって表示されるのでお間違い無いように)
(※2 日本よりアメリカamazonの方が購入者レビューが豊富のため、リンク掲載しました。)
エアー(&インシュレーテッド)マットの人気・おすすめ
エアーマットは、ポンプで膨らませるマットです。マットの厚みがあり、よほどの凸凹でも感じません。マット内部が空洞なものは断熱力が低く夏用ですが、内部に断熱構造を持つエアーマット(インシュレーテッドマットと呼ばれる)は紅葉時期や厳冬期にも対応できる断熱力を持つものもあります。世界各国のメーカーによる近年の開発競争はこの分野が中心といえるかもしれません。
マット内部がエアーのみのものは断熱力が低く、登山ではあまりに使う時期が限られるため、ここでは3シーズン対応可能な断熱構造を持つインシュレーテッドマットをご紹介します。
サーマレスト ネオエアーXライト
ネオエアーシリーズで最も汎用性が高いマットレスです。トライアンギュラーコアマトリックスと1枚のサーマキャプチャー層(熱反射板)をもつ3シーズンモデル。表側にはソフトで肌触りがよく、滑りにくい生地を配しました。寝返りを打ったときの生地音も少なく、快適な眠りが得られます。女性用モデルはサーマキャプチャー層(熱反射板)を2枚にし、より温かく、快適に使用できます。このモデルにはスタッフサックとリペアキットが標準装備です。[出典:thermarest]
S(ショート) | R(レギュラー) | WR(女性用) | |
---|---|---|---|
カラー | マリーゴールド | マリーゴールド | レモンカリー |
大きさ | 51×119cm | 51×183cm | 51×168cm |
重量 | 230g | 350g | 340g |
材質 | 30D高強度ナイロン | 30D高強度ナイロン | 30D高強度ナイロン |
厚さ | 6.3cm | 6.3cm | 6.3cm |
収納サイズ (長さ×直径) |
23×9cm | 23×10cm | 23×10cm |
R値(ASTM) | 4.2 | 4.2 | 5.4 |
生産国 | Made in USA | Made in USA | Made in USA |
サーマレストのR値チャート[出典:thermarest]
サーマレスト ネオエアーXライトは、同社のインフレータブルマットのプロライトより、軽量、収納もコンパクトでありながら、高い断熱力を実現していますが、難点は同サイズのプロライトの約2倍くらいの金額(レギュラー24,000円程度)であることでしょうか。
マット内部には、空気対流が起こりにくくするため、薄い白いシートもしくは銀色の熱反射板で仕切られています。
この熱反射板は熱を反射する役割(石油ストーブの銀の反射板と同じ原理)なのですが、このマットに寝ているとその反射板のカサカサ音が聞こえるため、音に敏感な方は「音が気になって眠りにくい」ということもあるようです。
マットの厚さは十分あるため、石ゴロゴロの河原等でも快適に寝れるでしょう(もちろん、マットの下にシートがある状態でです)
生地が薄く、取扱にはある程度の繊細さが求められますが、軽量・コンパクト・高断熱・高いクッション性を求められる方には、おすすめです。
マット厚が6.3cmもあり、ショートサイズでマットやザックで継ぎ足すのはやりにくく、全身用を選ばれることをおすすめします。
また、マット厚があるため、空気を入れる量も多いです。登山で疲れたあと口で入れるのは結構な労力のため、別売りのポンプを用意されるのを推奨します。
以下、参考となるレビューを一部抜粋。
- クッション性も良く、暖かいです。(2019年7月9日):登山でのテント泊のために購入しました。夫婦で登山しますので、こちらは妻が使用しております。エアーマットにありがちがフワフワ感も少なく、しっかりと身体を支えてくれます。また、商品説明に、遮熱性能に優れているとの記載がありますが、その通りの、とても優れた性能だと思います。とても軽くて、コンパクトに収納できる点も満足です。サーマレストというブランドイメージを納得させる、とても満足感の高い商品です。
空気を入れるパンプは付属していませんので、膨らませるのには、息を吹き込みます。始めはなかなか膨らまなくて焦りましたが、5回ほど吹き込んで、パンパンになりました。登山時でも、それほど負担には感じない範囲だと思いますが、負担を減らしたい方は、別売りのポンプを購入されると良いかと思います。
「サーマレスト ネオエアーXライト S(ショート)&R(レギュラー)&女性用」の購入者レビューと実売価格
(アメリカのamazonでは評価が高く、多数のレビューが付き、参考になります)
最後に
クローズドセルマットは構造上高い耐久性がありますが、エアー注入式のマットはパンクのリスク、初期不良や数度の使用で剥離することもあります。そのため、エアー注入式のマットを購入するなら信頼性の高いメーカー製のマットを選ぶのが懸命です。多くの製品が海外メーカー製ですから、日本の代理店で修理やサポートを行っているかも大事です。
あらゆる点で優れているメーカーはサーマレストで、そのためサーマレスト中心の紹介になってしまいました。
エアー注入式マットの場合、1点のわずかな穴でも使い物にならなくなる繊細な道具になります。上記以外にも軽量なマットはありますが、故障率が高い話も耳にします(販売代理店や販売数の多いアウトドアショップでないわからないことも)。
多くの購入者レビューを確認したいなら、日本のサイトより、アメリカのサイト(アメリカのamazon,REIなど)の方がレビュー数が豊富です。出て間もない製品は、海外の方は情報が早いので、調べてみるとよいでしょう。
様々なサイトや購入者レビューを参考に、ぜひ最適なマットを選んでみて下さい(^^)
マット・スリーピングマット
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登山用マットを買う前に知っておきたい情報
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実験・How to
スペック比較
個別製品の紹介
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆
アコーディオンのように折りたたんで収納できる3シーズン用のクローズドセルマットレスです。表側にはアルミを蒸着。アルミ蒸着なしのモデルと比較して、断熱性が20%向上しています。折りたたみ式は広げるのも収納するのも素早くできるので、たとえば短い休憩でも、さっと出してストレスなく使用できます。[出典:thermarest]