大容量ポータブル電源を探しているとき、候補に挙がりやすいモデルのひとつが Jackery 3000 New です。容量3072Wh・定格出力3000W というスペックを持ちながら、3000Whクラスでは最軽量級の約27kgで、サイズも小さく抑えられています。

2025年3月の発売以来注目を集めているモデルです。本記事では、搭載技術や主な機能を整理したうえで、購入前に知っておきたい注意点、EcoFlow DELTA Pro 3 との比較、そして価格情報の見方まで解説しています。防災・アウトドア・車中泊を視野に入れている方の参考になれば幸いです。
この記事でわかること
- Jackery 3000 New の主なスペックと搭載技術の概要
- 防災・キャンプ・車中泊での具体的な使用シーン
- 購入前に知っておきたい注意点
- EcoFlow DELTA Pro 3 との比較ポイント
- セールの傾向と価格チェックの考え方


名前:Masaki T
経歴:2019年にポータブル電源を初めて購入して以来、現在まで日常的に活用しています。防災やアウトドアなど用途は幅広いですが、特にPC電源としての使用経験が豊富です。
日本の大手電機メーカーで、回路設計エンジニアとして約5年勤務。自分自身も勉強しながら、実使用と技術の両面から、信頼性の高い情報発信を心がけています。
【購入前必読】ポータブル電源の失敗&後悔あるある25選|知らないと損する選び方の全ポイント
主な参照先:日本ポータブル電源協会(JPPSA)/経済産業省(METI)/NITE(製品評価技術基盤機構)
Jackery 3000 New とはどんな製品か


Jackery 3000 New は、2025年3月4日に発売された大容量モデルです。バッテリー容量は3072Wh、定格出力は3000W(瞬間最大6000W)。3000Whクラスの容量帯では最軽量・最小サイズとされるモデルとして位置づけられています。



ポータブル電源は近年、地震や台風などの自然災害への備えとして関心が高まっています。停電対策では、容量だけでなく出力や充電方法も含めて選ぶことが大切です。3000Whクラスはその中でも安心感のある容量帯のひとつです。
WhとWの違い:読む前に押さえておきたい基本


スペック表に出てくる「Wh(ワットアワー)」と「W(ワット)」は、別の意味を持ちます。Wh はどれだけの電力を蓄えられるか(電池の大きさ)を表し、W はどれだけ消費電力の大きい家電を同時に動かせるか(出力の強さ)を表します。



たとえば「3072Wh・3000W」であれば、「合計3000W以内の家電を動かしながら、トータルで3072Wh分の電力を使える」というイメージです。
主なスペックの概要


メーカー公式サイトに記載されている主なスペックは以下のとおりです。
- 型番:JE-3000B
- バッテリー容量:3072Wh
- 定格出力:3000W(AC出力合計)/瞬間最大6000W
- 電池種類:リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)
- 充放電サイクル:約4000回(70%維持)
- AC充電時間:約2.5時間(フル)/約1.9時間(0〜80%)
- サイズ:幅416 × 奥行325 × 高さ305mm
- 重量:約27kg
- 出力ポート:AC×5/USB-C×2/USB-A×2/シガーソケット×1
- UPS機能:20ms(0.02秒)以内に自動切替
- 保証:公式購入で5年(3年+2年延長)
Jackery公式サイトの通常価格は359,800円です。最新価格は販売ページでご確認ください。セール時には大幅に割引されることがあります(詳細は後述の価格チェックの項をご参照ください)。
Jackery 3000 New が小さくて軽い理由:CTB技術とは


「3000Whで27kgは軽い」と言われても、ピンと来ない方もいるかもしれません。参考として、比較対象としてよく挙がるモデルであるEcoFlow DELTA Pro 3はEcoFlow公式によると約51.5kgです。
軽量化の背景のひとつとして、CTB技術があります。ただし、比較機種とは容量差(3072Wh対4096Wh)もあるため、重量差の原因をCTB技術だけに帰することはできません。
CTB技術の仕組みと効果


CTBとはCell To Body の略で、電気自動車(EV)の分野で実用化されてきた設計思想です。従来は「バッテリーセル → モジュール → パック → 筐体」という階層構造で組み立てられていましたが、CTB方式ではセルを筐体の構造体に直接統合します。



Jackery 3000 New の場合、ハニカム(蜂の巣)構造のボトムケースにセルを直接組み込むことで、部品と部品の間の無駄な隙間をなくし、同じ外寸でも多くのバッテリーを詰め込める設計を実現しています。
Jackeryは、この技術を3000Whクラスに世界で初めて採用したとうたっています。公式情報によると、Jackeryの従来3000Wh級モデルと比較してサイズを約47%縮小し、重量を約43%軽量化できたとされています。
約27kgは、短距離でも気軽に持ち運べる重さではありません。キャスターが付いていないため、長距離の移動や段差が多い環境ではキャリーカートがあると便利です。
Jackery 3000 New の主な特徴とできること


高出力で動かせる家電の目安





定格出力3000W・瞬間最大6000Wというスペックは、家庭で使われる多くの一般的な家電を動かせる出力です。
電子レンジ(約800〜1200W)、エアコン(6畳用で約700〜1000W)、電気ケトル(約1000W)、ドライヤー(約1200W)などが使用の候補に入ります。定格出力3000Wと起動電力の範囲内であれば、複数家電の同時使用も可能です。
ただし、起動時に定格より大きな電力が一時的に流れる家電もあるため、使用する機器の仕様は事前に確認しておくと安心です。
稼働時間は、使う家電の消費電力・設定・外気温などによって大きく変わります。実際の使用前に消費電力を確認して試算しておくことをおすすめします。使い方によっては、一晩の停電対策として現実的な容量です。
約2.5時間のAC高速充電とソーラー充電


大容量モデルの弱点として「充電に丸一日かかる」というイメージがありますが、Jackery 3000 New は家庭用コンセント(AC充電)でフル充電まで約2.5時間と、このクラスとしては高速です。0〜80%なら約1.9時間で到達します。緊急モードを使えばさらに短時間での充電も可能ですが、動作音がやや大きくなる点は考慮が必要です。静音充電モードに対応しており、動作音は充電モードや使用環境によって変わります。
ソーラー充電にも対応しており、最大入力は1000Wです。Jackery公式の案内では800W入力で約5.5時間、400W入力で約11時間、200W入力で約22時間が目安とされています。天候や設置角度によって大きく変動するため、あくまで晴天時の参考値としてご確認ください。1枚のソーラーパネルでの運用は補助的な位置づけで、複数枚を組み合わせることで充電時間を短縮できます。
0.02秒切替のUPS機能とパススルー


UPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)とは、停電が発生した瞬間に電力供給先を切り替える機能です。Jackery 3000 New は停電を検知すると0.02秒(20ms)以内に自動切替を行います。パソコン作業中のデータ消失防止や、冷蔵庫への常時給電バックアップとして活用できます。ただし接続機器によっては影響が出る場合もあるため、実際に使う機器で事前に動作確認しておくと安心です。
パススルー機能も搭載しており、本体をコンセントに接続したまま家電に給電できます。冷蔵庫や通信機器などのバックアップ用途として常時接続しておくことで、停電時の備えをルーティン化できます。
リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)と長寿命設計


バッテリーにはリン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)を採用しています。LiFePO4は一般に、熱安定性と寿命面で評価されやすい電池です。
充放電サイクルは約4000回で、70%の容量を維持することが保証されています。1日1回充電するとして約11年使い続けられる計算ですが、これは単純計算であり、実際の寿命は使用環境や充電方法によって変わります。
アプリ連携と自動充電スケジュール





Jackery公式アプリ(iOS/Android)を使うと、Wi-FiまたはBluetoothで本体を遠隔操作できます。「スケジュール充電」機能を使えば、電気料金が安い深夜時間帯に自動充電するといった使い方が可能です。
時間帯別料金プランを契約している場合に特に活用しやすい機能です。「バッテリー節約モード」をオンにすると充電を85%で停止し、80%を下回ると再充電が始まる仕組みで、バッテリー劣化を抑える運用に配慮しやすくなります。
Jackery 3000 New の注意点


良い点を把握したら、次は注意点を確認しましょう。購入後に「思っていたのと違った」とならないよう、事前のチェックが大切です。
拡張バッテリーには非対応





Jackery 3000 New は外部拡張バッテリーに対応していません。購入時の容量3072Whが最大値です。
EcoFlow DELTA Pro 3 のように拡張バッテリーを追加して容量を増やすことはできません。3072Whで足りるかどうかは、停電時に何をどれだけ動かしたいかで変わります。将来的により大きな容量が必要になる可能性があるならば、この点を考慮したうえで選んでください。
キャスターがないため移動に工夫が必要
重量27kgは3000Whクラスとしては軽量な部類ですが、気軽に持ち運べる重さではありません。競合の一部製品がキャスター付きで設計されているのに対し、Jackery 3000 New にはキャスターがなく、段差の多い環境での移動は手間がかかります。設置場所をある程度固定して使う想定で検討するとよいでしょう。
ソーラー入力端子はJackery独自規格
太陽光パネルとの接続には独自端子が採用されています。他社製のソーラーパネルとの接続可否は、端子の仕様を事前に確認することをおすすめします。Jackery製のSolarSagaシリーズを使う場合は問題なく接続できます。
車からの充電は方法によって速度が大きく異なる


車からの充電方法は2種類あります。一般的なシガーソケット経由では最大120W程度の入力となり、満充電まで35時間以上かかります。
一方、別売りのDrive Charger 600Wを使うと最大600Wの入力が可能で、Jackery公式によれば約6.8時間での充電が目安とされています(最新の充電時間は公式サイトでご確認ください)。
いずれも別売りのケーブル・アダプターが必要です。移動中の補給や緊急時の手段としては機能しますが、日常の主要な充電手段にはなりにくいため、AC充電かソーラー充電を軸に計画するのが現実的です。
Jackery 3000 New と EcoFlow DELTA Pro 3 の比較


ポータブル電源を探しているとき、比較対象としてよく挙がるのが EcoFlow DELTA Pro 3 です。ただし、EcoFlow DELTA Pro 3 は容量4096Whと Jackery 3000 New(3072Wh)より容量帯が上のモデルであり、完全な同条件比較ではない点をあらかじめご確認ください。各スペックは各社公式サイトの情報をもとにしています。
スペック比較表
| 項目 | Jackery 3000 New | EcoFlow DELTA Pro 3 |
|---|---|---|
| バッテリー容量 | 3072Wh | 4096Wh |
| 定格出力 | 3000W(瞬間最大6000W) | 3600W(X-Boost対応・最大5100W) |
| 重量 | 約27kg | 約51.5kg(EcoFlow公式) |
| 拡張性 | 非対応 | 拡張バッテリー対応 |
| 200V対応 | 非対応 | 100V / 200V(単相3線式)対応 |
| 通常価格 | 359,800円(Jackery公式) | 539,000円(EcoFlow公式) |
どちらを選ぶかの考え方



持ち運びやすさと価格を重視するなら Jackery 3000 New が比較しやすい選択肢です。将来的な容量拡張や大出力、200V対応が必要なら EcoFlow DELTA Pro 3 も候補になります。
キャンプや車中泊のように移動を前提とする使い方、または防災用途で一台置いておく用途に3072Whで足りると判断できるなら、重量と価格の面で Jackery 3000 New は検討しやすいポイントがあります。
一方、家庭用蓄電池的な運用で容量を伸ばしたい場合や、200V対応の大型家電を動かしたいと考えている方には、EcoFlow DELTA Pro 3 も比較対象として残ります。販売状況は各社公式サイトでご確認ください。
Jackery 3000 New が向いている人・向いていない人
向いている人
合計消費電力と使用時間の見積もりが合えば、停電時に複数家電を長時間使いたい人にも候補になります。3000Whクラスは、停電対策として安心感のある容量帯です。
アウトドアや車中泊で快適性重視の用途にも向いています。電子レンジ・ドライヤーなどを使いたい方のニーズに対応できる出力があります。積載を前提にすれば検討しやすい重さです。
時間帯別料金プランを契約していて電気代の節約を意識したい人にも活用の余地があります。アプリのスケジュール充電機能で深夜の安い電力を自動的に蓄え、昼間に活用するサイクルを組めます(実際の削減額は契約プランや使用状況によります)。
向いていない人
スマートフォンとノートパソコンの充電が主な用途であれば、3072Whはオーバースペックです。数百Wh〜1000Wh前後の中小型モデルのほうが持ち運びも管理も楽でしょう。
将来的に容量を追加拡張したい、または200Vの大型家電を動かしたいと考えている方には、拡張対応モデルや高出力モデルとの比較検討をおすすめします。
Jackery 3000 New の価格チェックのポイント





Jackery の製品はセール価格と通常価格の差が大きく、購入タイミングで数万円単位の差が生まれることがあります。
セールの傾向と購入チャンネル
Jackery の値引きが入りやすいタイミングとして、Amazon のタイムセール祭り・プライムデー・年末年始、楽天市場の楽天スーパーSALE、そして Jackery 公式オンラインストアの独自セールが挙げられます。過去には45%前後のオフが確認されたケースもありますが、割引率・実施時期は変動します。購入前に公式サイト・Amazon・楽天市場の価格を都度確認することをおすすめします。
公式サイトでの購入は5年保証(3年+2年の自動延長)が適用されるという点が大きなメリットです。Amazon・楽天でも公式ストアを通じた購入であれば同様の保証対象になりますが、購入ページでの確認を推奨します。
認定整備済み製品(メーカーが整備した中古品)も Jackery 公式サイトで展開されており、保証が付いた状態でより低価格での入手が可能なことがあります。保証期間・内容は変更されることがあるため、購入前に公式サイトの最新情報をご確認ください。
セール時の価格目安
公式通常価格は359,800円ですが、過去のセール時には45%前後の割引が確認されています。セット商品(SolarSaga 200との組み合わせ)も同様に割引対象になることが多く、単品よりセットのほうがお得なケースもあります。実際の価格は時期によって変動しますので、複数チャンネルの価格を比較したうえで購入を検討してください。
Jackery 3000 New に関するよくある質問
室内で使っても問題ありませんか?
ガソリン発電機と違って排気ガスが出ないため、屋内でも使いやすい製品です。ただし、通気を確保できる場所で使う必要があります。熱がこもりやすい密閉空間への設置は避けてください。静音充電モードに対応しており、動作音は充電モードや使用環境によって変わります。
どこに置くのがよいですか?
通気が確保できる場所であれば、リビングや玄関など室内での据え置きが向いています。重量約27kgのため、頻繁に移動させる場所よりも、常設できる場所を決めておくと使い勝手が上がります。直射日光が当たる場所や、極端に温度が高い・低い環境は避けることが推奨されています。
普段は何につないでおくとよいですか?
パススルー機能を使って、冷蔵庫や通信機器(ルーターなど)をつないでおくと、停電時に自動で給電が切り替わります。UPS機能(0.02秒以内の切替)が働くため、冷蔵庫の中身を守ったりインターネット接続を維持したりする用途に向いています。ただし、接続機器によっては影響が出る場合もあるため、事前に動作確認しておくことをおすすめします。
ソーラーパネルとの組み合わせで停電時に使えますか?
ソーラーパネルと組み合わせると、晴天であれば外部電源なしで充電を続けられます。ただし、SolarSaga 200(200W)1枚での運用は補助的な位置づけで、200W入力時の充電目安は約22時間(Jackery公式値)です。夜間までしっかり回したい場合は複数枚の組み合わせや、使用する機器の絞り込みが必要です。天候によって充電量が変わる点も念頭に置いておきましょう。
エアコンは動かせますか?
定格出力3000Wの範囲であれば、6〜10畳用の一般的なエアコンを動かすことが可能です。エアコンの稼働時間は、機種・設定温度・外気温で大きく変わります。実際の使用前に消費電力を確認して試算しておくと安心です。
まとめ:購入前に確認したい4つのポイント


Jackery 3000 New は、3072WhのバッテリーとAC充電2.5時間・0.02秒UPS切替・静音充電モード・リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)4000サイクルという仕様を備えたモデルです。Jackeryが3000Whクラスへの世界初採用とうたうCTB技術により、重量を約27kgに抑えています。
防災・アウトドア・車中泊など、用途が合えば検討しやすいモデルです。一方で、拡張バッテリー非対応・キャスターなし・ソーラー端子の独自規格といった点は事前に確認が必要です。EcoFlow DELTA Pro 3 と比べると容量・出力では差がありますが、重量・価格の面では検討しやすいポイントがあります。



購入前に次の4点が自分の使い方に合うかを確認しておくと、選びやすくなります。
- 容量:3072Whで、使いたい家電を何時間動かせるか試算できているか
- 出力:同時に使いたい家電の合計消費電力が3000W以内に収まるか
- 設置場所:約27kgを置ける通気のある場所が確保できるか
- 充電方法:AC・ソーラー・車載のうち、どの方法が自分の環境に合うか
最新価格は公式サイト・Amazon・楽天市場で都度ご確認ください。公式サイト購入なら5年保証が適用されます。
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