WAQ XPEフォーム 2人用キャンプマット (厚さ16mm)を7月に購入しました。そんなに使い込んでませんが、フォーマットは様々なメーカーのを複数枚使ってきているので、その経験を踏まえてレビューを記載したいと思います。
著者PROFILE
経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、寝袋・マットの情報を中心としたこのサイトを運営して10年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール) 名前:Masaki T
購入理由
既に類似製品の「キャプテンスタッグ EVAフォーム キャンプマット」を持っていて長年使ってきているのですが、別件でもう一枚必要になり、同じキャプテンスタッグでも良かったのですが、折角の機会なので、違う製品をと探して購入したのがWAQ XPEフォーム 2人用キャンプマット (厚さ16mm)です。
特徴
このマットの素材としてXPEフォームが使われています。
弾力性・耐久性に優れたXPE素材を使用。マットの凹凸が荷重を分散させ寝心地が良くはあなたの睡眠を快適にしてくれます。 XPE素材は吸水・吸湿性が少なく屋外での使用に適しており水洗いも可能です。エアマットと違い穴があく心配もなく長くご使用頂けます。
丸い凸凹形状で、マットの厚みを出しつつ(地面の凹凸の影響を受けにくい)、断熱力も上げるキャンプマットで広く使われている形状です。
また収納袋が付いてます。
重量は約1150 グラム。軽いです。
感想
キャンプで使い込んで無いので細かなことは書けませんが、気になった点がいくつかあります。
小石のような小さい塊が埋まっている
購入前にamazonのレビューを読んだのですが、
混入物(2020年4月21日):キャンプ、車中泊の為に購入しました。サイズ感、軽さともに良かったんですが、緑の面に手をついた時に固い感触が。よくよく見ると、製造時に混ざったと思われる石?のようなものがありました。かなりの数が入っており除去すれば、そこには穴が空いてしまうので困ります。クッション性も良くコスパが良いだけに残念です。他の方はどうなのか気になります。
と書かれていて、たまたまなのかな?と思って注文したら、私のところに届いた製品も同様の混入物が多数見られました。
実使用には、特に問題ないものの、混入物は硬いので、マットを触ると異物が引っかかる感じがあります。私はいままで様々なフォームマットを見てきましたが、このような硬い異物が混じっている製品を見るのは初めてです。
マットは結構固め
似たような形状のフォーマットがありますが、触ってみると製品によって違いがあることに気づきます。このWAQマットは、けっこう固めです。他製品と比べるとわかるのですが、フォーム自体がかなりしっかりしていて、沈み込みが少ないです。これを気に入るかどうかは好みによると思います。
また、この小さな凸凹も、この上に寝ると、しっかりしたフォームの硬さも相まって「小さい凹凸あたってるな」感
がでます。また、この小さな凹凸は、飲み物やお菓子等をこぼした時に掃除しにくそうと感じました。
簡易的な収納袋
amazonのレビューに散見されるのが、この収納袋の事。「商品は良いのに袋がダメ」「外装の袋破けて・・・」「収納袋がヤワすぎる」など書かれていますが、そんな感じです。
取っ手が2つ付いていて使い勝手には配慮されていますが、この袋に一緒に重い道具入れたら取っ手外れるかも、という感じがします。
他製品との比較
折角なので、長年使っている”キャプテンスタッグ EVAフォーム キャンプマット”とも比較してみました。
展開時のサイズは
- キャプテンスタッグ :サイズ (約)幅140×217×厚さ1.5cm
- WAQ :サイズ 長さ幅160cm x 200cm x 厚さ1.8 cm
ですので、それほど大きな差はありません。
素材はキャプテンスタッグがEVAフォーム、WAQがXPEフォームと異なり、凹凸形状も違います。
キャプテンスタッグのマットは購入して数年経過しているので、マット自体が柔らかくなっていて、厳密な比較はできませんが、恐らく新品同士でも寝心地はキャプテンスタッグの方が柔らかいと思います。
また、キャプテンスタッグの凸凹は大きめなので、寝た時に背中に当たる感じがソフトで、飲み物こぼした時の雑巾での拭き取りもキャプテンスタッグの方がしやすいでしょう。
収納袋に関しては、キャプテンスタッグの方がしっかりした作りです。
もう何度も使ってきていますが、まだ使えてます。
まとめ
今回、WAQのマットを手持ちのキャプテンスタッグと比較しつつレビューを書きましたが、2つを比較した結果
- できるだけ断熱力が高いフォームマットが欲しい方 ⇒ WAQ
- 極力地面の凸凹を緩和したい ⇒ WAQ
- それ以外の方 ⇒ キャプテンスタッグ
という印象です。
昨今のファミリー向けのキャンプ場はある程度整地されているところが多く、両者どちらでも対応できると思います。
価格は、キャプテンスタッグの方が安く、袋もしっかりしていて、レビュー評価が高く実績あります。
WAQは、フォームが硬めでしっかりしていて、厚みもあるので、秋冬の寒い時期にも使いたい方はこちらが良いでしょう(冬は2つ折り(2枚重ね)にを推奨)。キャプテンスタッグの断熱力は経験上、春夏使用であれば問題ない(底冷えしなかった)です。
このフォーマットの上に別途エア式マットを重ねて使う場合は、価格の手頃なキャプテンスタッグで十分かな、と感じました。
キャプテンスタッグマットのレビュー記事はこちら↓
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[cc id=”3091″ title=”寝袋マット・スリーピングマット関連コンテンツ”]著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
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寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆