コールマン「ツーリングドーム/ST」は、前室付きクロスフレームで居住性と設営性を両立した 1~2 人用テントです。収納サイズ Φ19×49 cm・重量約 4.4 kg と軽量コンパクトながら、耐水圧 1,500 mm、3 方向ベンチレーションを備え、春~秋の日本キャンプを幅広くカバーします。

本記事では特徴・注意点・口コミ・FAQ を網羅しました。
記事のポイント
- 前室を活用した快適性と設営時短の両立
- 軽量収納とバイク積載の相性の良さ
- 実売 2 万円弱で得られる高いコストパフォーマンス
- 公式スペック+ユーザーレビューで裏付けた信頼性
著者PROFILE


経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、アウトドア情報を発信し15年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール) 名前:Masaki T
コールマン ツーリングドーム/STの特徴とメリット


- 前室付きクロスフレームで雨天でも荷物が濡れにくい
- ポールポケット+吊り下げ式インナーで設営 15 分以内
- 耐水圧 1,500 mm &シームテープで安心の防水性
- 3 方向ベンチレーションで夏場の蒸れを軽減
- Φ19×49 cm/4.4 kg でバイク積載に最適
- キャノピーポールでリビング拡張が可能
- 価格帯が手ごろでエントリー層に人気
コールマン ツーリングドーム/STのスペック一覧


- 使用サイズ:210×120×100 cm(インナー) 前室奥行き約 60 cm
- 収納サイズ:Φ19×49 cm/重量:約 4 kg
- 素材:75D ポリエステルタフタ(UVPRO・PU 防水・耐水圧 1,500 mm)
- フレーム:FRP2 本+1 本
- ベンチレーション:トップ・フロント・リア
サイズ感と居住性


インナーテントのフロアサイズは 210 × 120 cm、対角線は 245 cm 近くあり、身長 185 cm の男性でも頭と足先に 15 cm ほど余裕が生まれます。幅 120 cm はワイドタイプの 60 cm マットを 2 枚並べられる寸法で、ソロなら片側を荷物置きにすれば居室がさらに広がります。天頂高 100 cm はあぐら姿勢でひじを張っても圧迫感が少なく、着替えや荷物整理も快適です。前室 はブーツや 30 L クラスのザックが余裕で収まり、雨天時にクッカーを置いても動線を確保できます。
フライとインナーのクリアランスは平均 7 cm で結露が壁面に触れにくく、雨滴が室内へ滲みにくい構造です。ソロ使用時は荷物をすべて前室に出せばコットも設置でき、冬場の地冷え対策にも活用できます。
設営のしやすさ


ポールが 3 本構成でシンプルなため、迷いなくスリーブに差し込めます。クロスする 2 本を立ち上げた後、インナーをトグルで吊り下げるだけで自立し、残り 1 本のフロントポールを通すと前室が形成されます。慣れれば 10 分程度で設営が完了し、風雨が迫る状況でも安心して準備できます。撤収時もポールとフライを分けて畳めばコンパクトに巻け、パッキングが迅速です。
前室キャノピー活用


フライ前面にはジッパー式ドアがあり、市販 180 cm ポール 2 本で跳ね上げると雨よけタープに早変わりします。バーナー調理や靴の脱ぎ履き、簡易メンテナンススペースとして便利で、天候が変わりやすい山間部ツーリングでも居住域を広げられます。キャノピーによってテント本体の通気性も高まり、インナーの結露を防ぐ効果も期待できます。



180 cm ポール 2 本は別売(標準装備ではない)です。
ベンチレーション性能


トップ中央と前後に配置されたメッシュベンチレーションは、上昇気流を利用してこもった湿気を効率的に排出します。夏場はインナーのメッシュパネルと併用することで空気が循環し、蒸し暑い夜でも温度上昇を抑えます。


フライとインナーの隙間が十分確保されているため、雨天時にベンチレーションを開けたままでも雨の侵入が少なく、結露も軽減します。
耐水圧とシーム処理
フライシートおよびフロアは PU コーティングで 1,500 mm の耐水圧を確保し、縫い目にはシームテープを施しています。通常の雨量で浸水の心配はほとんどありません。加えて、フロアは 210D の厚手オックスフォード生地を採用し、地面の凹凸や摩耗にも強い設計です。長期使用でも劣化しにくく、メンテナンスも容易です。
コンパクト収納と積載性
直径 19 cm のスリム筒状収納バッグはパニアケースやシートバッグに収まり、公共交通利用でも持ち運びやすいサイズです。重量 4.4 kg で片手でも楽に移動でき、女性キャンパーや初心者でも扱いに困りません。付属ペグとロープも専用ポーチにまとめられ、紛失リスクを軽減しています。
コストパフォーマンス
前室付き国産ブランドテントとしては実売価格 2 万円弱と手ごろで、初めてのソロテントにも選ばれます。競合モデルと比べ、防水・通気・設営性のバランスが高く、長期的に見ても買い替えの必要性が低い点が強みです。
カスタムパーツ互換
コールマン純正キャノピーポールやマルチグランドシート 210W、別売リペアパーツなどアクセサリーが豊富で、ユーザーのスタイルに合わせた拡張性があります。純正品以外にも汎用アルミポールや軽量ジュラルミンペグがフィットし、アップグレードの自由度が高いです。
コールマン ツーリングドーム/STの気になる点・注意点


- スカートが無いため冬は冷気が侵入しやすい
- 前室は低めでチェア高さに制限がある
- FRP ポールはアルミより折損リスクが高い
- 収納袋の余裕が少なく畳み方にコツが必要
- 人気モデルゆえ在庫欠品が起こりやすい
冬季の冷気対策
スカート非搭載のため隙間風が入りやすく、氷点下ではフロア周りが冷え込みます。インナーにリフレクティブシートや断熱マットを敷き、シュラフカバーを併用すると快適度が向上します。
テントのスカートとは?


テントのスカート(スノースカート、タープスカートとも呼ばれます)は、フライシートの裾まわりに取り付けられる防風・防寒用のハーフフライのことを指します。主に冬山登山用や風の強い場所での使用を想定した4シーズンテントに装備されることが多いです。以下、スカートの特徴と役割をまとめました。
スカートの主な役割
- 風の侵入防止
テント底部から吹き込む強風をブロックし、居住空間を安定させます。 - 保温性の向上
地面近くの冷気や雪、砂埃の侵入を抑え、テント内の温度低下を防ぎます。 - 雪・砂・小石の侵入防止
積雪や砂地の野営地で、インナーテント内への雪や砂の侵入を防ぎ、快適性を維持します。 - 水の浸入抑制
雨や融雪水が裾から室内に流れ込むのを軽減します。 - 泥はね防止
雨天時に地面の泥が跳ね返ってフライやインナーテントを汚すのを防ぎます。裾部分が地面との間のクッションとなり、泥の付着を抑制します。



暑い夏を除いてスカートがある方が効能が多いです。
前室高さの制限
前室は頂点でも約 80 cm と低めで、ハイバックチェアは収まりません。ローチェアやあぐらスタイルで過ごすのが基本となります。
FRP ポールの耐久性
アルミに比べ折れやすいため、強風時はテンションを分散する配置や補強用のショックコードを携帯すると安心です。
収納袋のタイトさ
付属収納袋はジャストサイズ設計で、フライを濡れたまま収納すると入れにくくなります。別途スタッフバッグに分けると撤収がスムーズです。
在庫欠品リスク
ハイシーズン前は品薄になりやすく、早めの購入計画が吉です。公式サイトで在庫状況を確認しましょう。
コールマン ツーリングドーム/STの口コミ・レビュー
amazon 実購入レビュー
「雨キャンプでも前室が役立ち、荷物が濡れず助かりました。設営も 1 人で 12 分程度。コストパフォーマンス抜群です」[amazon]
楽天 実購入レビュー
「収納サイズが想像より小さく、125cc バイクでも余裕で積めました。風が強い日に追加ガイラインが必要と感じました」[楽天]
ポジティブ評価の傾向
設営スピードと前室活用に高評価が集中。初心者でも扱いやすい点が支持されています。
ネガティブ評価の傾向
冬季利用での結露やスカート非搭載に関する指摘が散見されます。
総合評価まとめ
平均評価 4.5で、コストパフォーマンスと実用性が両立した良コスパテントといえます。
コールマン ツーリングドーム/STの関連動画



コールマン ツーリングドームは販売から歴史があるため、様々な動画がありますが、撮影が新し目のものをピックアップしました。
ツーリングドームシリーズの違い(ST・エアーST・LX・エアーLX)



同じツーリングドームシリーズの各モデルと比較しました。
モデル | 使用人数 | インナーサイズ (cm) | 高さ | 重量 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
ST | 1〜2 | 210×120×100 | 100 | 約 4.0kg | ベースモデル、前室付きクロスフレーム |
エアー/ST+ | 1〜2 | 210×120×100 | 100 | 約 4.5kg | 遮光&大型メッシュパネルで夏場の温度上昇を抑制 |
LX | 2〜3 | 210×180×110 | 110 | 約 5.2 kg | フロア幅+60 cm、前室奥行き拡大で荷物が置きやすい |
エアー/LX+ | 2〜3 | 210×180×110 | 110 | 約 5.9kg | LX に遮光生地とエアベンチレーションを追加し快適性アップ |
違いのポイント
- サイズと収容人数:LX/エアーLX+ は幅 180 cm とゆとりがあり、60 cm マットを 3 枚並べられます。
- 重量と収納性:LX 系は ST 系より約 800 g 重いものの、収納長さは同等で積載しやすさを維持します。
- 遮光・通気性能:エアーシリーズは遮光性の高いダークルーム相当生地と大型メッシュで夏の蒸れを軽減。
- 価格帯:実売価格は ST < エアーST+ < LX < エアーLX+ の順で、LX 系は約 2.5〜3 万円台です。
- 前室スペース:LX 系は前室奥行きが約 80 cm となり、ローチェアが置きやすく調理スペースも確保しやすいです。



基本的に1人用テントとしては、STでも十分な広さがあります。遮光・通気のエアーST+にするかは、夏メインでキャンプするかしないかが大きな分岐点だと思います。昨今、夏の猛暑日数が多くなり、バイクツーリング天国の北海道ですら夏の気温があがってきています。遮光なだけで体感温度と室温上昇が抑えられますので、夏メインで使うならエアーST+も検討しても良いと思います。
コールマン ツーリングドーム/ST のよくある質問
- 対応シーズンは? → 春~秋の 3 シーズンです。
- 二人で寝られますか? → 寝られますが荷物は前室保管となります。
- 自立しますか? → クロスフレームで自立式です。
- スノーフライはありますか? → 純正オプションはありません。
- 公式修理対応は? → ポールやフライのパーツ販売あり。
全体のまとめ
- 前室付きでソロに最適な居住性
- 設営 15 分以内で初心者でも安心
- 耐水圧 1,500 mm で春秋の雨に対応
- 3 方向ベンチレーションで快適
- Φ19×49 cm/4.4 kg の軽量収納
- キャノピー拡張でリビング確保
- 豊富な純正カスタムパーツ
- 実売 2 万円弱の高コスパ
- 在庫欠品前に早期購入推奨
- 競合よりバランスに優れる
実売価格



コールマンのツーリングドームテントは、ソロ用のテントとしてかなりの完成度だと思います。ただ、登山用のソロテントと違い収納サイズや重量が大きいです。登山用は重量1キロ~1.5キロで軽量コンパクトなテントもありますが数倍の価格します。車移動やバイクの積載に余裕があるなら、コスパ含めツーリングドームテントは大きな選択肢だと思います。私が見た時はamazonに3000件もの口コミ付いてますので、大人気ソロテントと言えると思います!
Amazon、楽天では大型イベントセール、タイムセール、値引きクーポン、ポイントアップキャンペーンで実質売価は変動します。
amazon・楽天の口コミ
- キャンプデビュー(初心者)でも設営簡単:買ってよかった!ソロキャンプデビューを飾るテントに最適!!初心者でも設営は簡単でした。小雨降る中のキャンプでしたが、前室も広いので問題なし。少々重さはあるが、今の私には最適なテントでした。
- ツーリングには!!:コンパクトでツーリングキャンプには最高です!!!
- ツーリングキャンプに良いですよ:バイク ツーリング用に購入しましたこれまで使っていたテントは 軽量化 重視で 非常に狭く 使い勝手が悪かった この商品は 広さ もちょうどいい設置も 簡単 商品も信頼できます 皆が認めるベストセラーですよ!
- 自転車でソロキャン:雨の中二泊しました。防水性も問題なく、1人で使う分にはいい感じの広さでした。組み立ても簡単です。ただ自転車で運ぶにはちょっと重く、パニアバッグには骨組みだけ斜めにしないと入りませんでした。ペグは重いので別で買った方がいいです。芝生ならアルミの小型ペグが超軽くて良いです。自転車に乗せて坂道を登るのは結構大変ですが、ザ・ソロキャンを満喫できるギアだと思います。


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