コールマンのツーリングドームシリーズは、バイクや自転車での移動を想定した軽量・コンパクトなドームテントです。雨をしのげる前室とドーム構造による高い居住性を両立し、設営も簡単なポールポケット方式を採用しています。現在の国内正規ラインナップは次の6モデルです。
- ツーリングドーム/ST … ソロ~デュオ向けのベーシックモデル
- ツーリングドーム/ST+ … STに遮光生地(ダークルーム™)を追加(2021年モデル)
- ツーリングドーム エアー/ST+ … ST+をベースに通気性を大幅強化した2023年以降モデル
- ツーリングドーム/LX … デュオ~トリオ向けのワイドモデル
- ツーリングドーム/LX+ … LXに遮光生地を追加(2021年モデル)
- ツーリングドーム エアー/LX+ … LX+をベースに通気性を大幅強化した2023年以降モデル
記事のポイント
- ツーリングドーム ラインナップ早見表
- ST+ と エアー/ST+ の違い
- LX+ と エアー/LX+ の違い
- エアーモデル専用ファン(リバーシブルファンベンチレーション)
- 選び方のまとめ
著者PROFILE

経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、アウトドア情報を発信し15年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール) 名前:Masaki T
ツーリングドーム ラインナップ早見表(主要スペック比較)
モデル | 型番 | 推奨人数 | インナーサイズ (cm) | 収納サイズ (cm) | 重量 | フライ耐水圧 | 特筆機能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ST | 2000038141 | 1~2人 | 210×120×100(h) | φ19×49 | 4.0kg | 1,500mm | 前室・ポールポケット |
ST+ | 2000036435 | 1~2人 | 210×120×100(h) | φ19×49 | 5.0kg | 3,000mm | ダークルーム™, クリアルーフウィンドウ |
エアー/ST+ | 2000039086 | 1~2人 | 210×120×100(h) | φ19×49 | 4.5kg | 3,000mm | ダークルーム™, ワイドエアメッシュ, サークルベンチレーション, ファン取付口 |
LX | 2000038142 | 2~3人 | 210×180×110(h) | φ21×49 | 5.2kg | 1,500mm | 前室拡大・ハイフロント |
LX+ | 2000038143 | 2~3人 | 210×180×110(h) | φ21×49 | 5.7kg | 3,000mm | ダークルーム™, クリアルーフウィンドウ |
エアー/LX+ | 2000039085 | 2~3人 | 210×180×110(h) | φ21×49 | 5.9kg | 3,000mm | ダークルーム™, ワイドエアメッシュ, サークルベンチレーション, ファン取付口 |
ST+ と エアー/ST+ の違い
項目 | ST+ | エアー/ST+ | 違いのポイント |
通気構造 | 標準メッシュ + 小型ベンチレーション | ワイドエアメッシュ (通常の約1.5倍の通気量) + サークルベンチレーション | エアー版は夏場の換気性能が大幅アップ |
冷却オプション | ― | リバーシブルファンベンチレーション (別売) 取付口あり | ファンによる強制換気が可能 |
重量 | 約5.0kg | 約4.5kg | エアー版は約0.5kg軽量化 |
付属品 | ペグ・ロープ・収納ケース | ペグ・ロープ・収納ケース + メッシュハンガー | ファンハンガーが追加 |
発売年 | 2020年モデル | 2023年モデル | モデルチェンジによる改良版 |
こんな人におすすめ
- ST+ … 真夏以外のシーズン中心、価格を抑えつつ遮光生地を取り入れたいソロ~デュオ。
- エアー/ST+ … 真夏の低地フェス・海キャンプで「涼しさ」を最優先したいライダー、愛犬と一緒に寝るユーザー。
LX+ と エアー/LX+ の違い
項目 | LX+ | エアー/LX+ | 違いのポイント |
通気構造 | 標準メッシュ + 小型ベンチレーション | ワイドエアメッシュ + サークルベンチレーション | エアー版はテント四周から効率的に排気・吸気 |
冷却オプション | ― | リバーシブルファンベンチレーション (別売) 取付口あり | 暑い夜でも強制送風が可能 |
重量 | 約5.7kg | 約5.9kg | エアー版は+0.2kg (換気パーツ追加分) |
本体サイズ | 約325×210×110(h)cm(※カタログ値) | 約345×210×120(h)cm | エアー版は前室ポールが高くなり動線改善 |
発売年 | 2020年モデル | 2023年モデル | モデルチェンジによる前室拡張と通気強化 |
こんな人におすすめ
- LX+ … 春秋メインで荷物を広げてゆっくり過ごすデュオ、コストを抑えつつ遮光テントを選びたいユーザー。
- エアー/LX+ … 真夏のキャンプでテント内滞在時間が長いデュオ・ファミリー、悪天候時も換気と遮光を両立したいユーザー。
エアーモデル専用ファン(リバーシブルファンベンチレーション)


エアーモデル専用ファン(リバーシブルファンベンチレーション)は、別売です!(テントに付いてないです)。
また、このファンとは別にモバイルバッテリーも必要になります。(これは既に持っている方多いと思います)
どんな機能?
- ダークルーム™で光と熱を遮ったまま、テント内外の空気を強制的に循環させるUSB電源式ファン。
- スイッチひとつで “吸気⇄排気” の風向きを反転できるため、季節や天候に応じた効率的な換気が可能です。
主な仕様
項目 | 内容 |
直径 | 約12 cm |
風量 | 約10 m³/分(メーカー測定値・最大モード) |
騒音 | 約40 dB(弱風)〜55 dB(強風) |
電源 | USB Type‑A 5 V / 2 A 以上推奨(モバイルバッテリー使用可) |
連続運転時間* | 約8 時間(10,000 mAh バッテリー・強風時) |
質量 | 約220 g(ケーブル含む) |
付属品 | 吊り下げ用フック、延長ケーブル(1.5 m) |
*駆動時間はバッテリー容量・使用環境により変動します。
設置方法
- エアーモデル天井の丸形開口(直径約13 cm)にファンをはめ込む。
- 内側の面ファスナーリングで固定し、外側の雨よけカバーを閉じる。
- USB ケーブルをテント外へ通し、モバイルバッテリーやポータブル電源に接続。
- 操作スイッチで風向と風量を調整。
使いどころ
- 真夏の停滞時は強制排気で熱気を逃がし、内部温度を最大−5 ℃程度低減(メーカー比較)。
- 湿度が高い夜間は弱風運転で結露を軽減。
- 冬場は吸気モードでランタンやストーブの暖気を循環させ、温度ムラを緩和。
互換性の注意
- 取付口は エアー/ST+・エアー/LX+ のみ に装備。従来の ST+/LX+ や ST/LX には装着できません。
- 同梱のフックで市販メッシュハンガー等にも懸架できるため、車中泊やタープ下でも単体ファンとして使用可能。
選び方のまとめ
- 「遮光が不要」 → ST / LX
- 「遮光だけで十分」 → ST+ / LX+
- 「遮光 + 最大限の換気・ファン対応」 → エアー/ST+ / エアー/LX+



キャンプする季節とサイト環境(標高・風通し)を軸に、遮光重視か換気重視かで両モデルを選び分けると失敗しにくくなります。
実売価格



ST+ / LX+は旧商品になり、おそらく在庫無くなり次第終了します。実売価格は 遮光なし<遮光モデル です。ただ、STモデルだと、遮光あり、なしでそんなに価格差がないので、熱い夏も使うのであれば遮光モデルを検討されると良いと思います。
また、私が確認した時は、遮光モデルは、旧商品よりも新商品の方が安かったです。価格は変動しますので、タイミングによるかもしれませんが、基本的に換気性能がUPした新モデルの方が良いと思います。
Amazon、楽天では大型イベントセール、タイムセール、値引きクーポン、ポイントアップキャンペーンで実質売価は変動します。
STモデル(1~2人)






LXモデル(2~3人)






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