キャンプやピクニック、海水浴など、屋外レジャーで活躍する「シェード」。強い日差しや急な雨から守ってくれるだけでなく、荷物置きや子どもの遊び場としても便利な存在です。そんなシェードの中でも、コールマンの「スクリーンシェード」と「クイックアップシェード」は特に人気の高いモデル。しかし、名前が似ていることもあり「どっちを選べばいいの?」と迷ってしまう方も少なくありません。
この記事では、両モデルの構造や設営方法、使い勝手の違いを徹底的に比較。どちらが自分に合っているのかが分かるよう、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます。

特にスクリーンシェードはプライベートで5年以上使ってきていますので、その経験も加えていきます。
キャンプ歴15年以上の視点から、それぞれのシェードの特徴を活かした使い方やおすすめポイントも紹介していますので、購入前の参考にしていただければ幸いです。
記事のポイント
- 使い方と設営方法の違い
- 性能と快適性の違い
- シーン別おすすめモデルと選び方
- 価格帯とコスパ
著者PROFILE


経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、アウトドア情報を発信し15年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール) 名前:Masaki T
使い方と設営方法の違い|スクリーンシェードvsクイックアップシェード


スクリーンシェード


クイックアップシェード
- 設営スタイルの違い:ポール式とポップアップ式
- 設営時間と手軽さ
- 設営の安定性と風対策
設営スタイルの違い:ポール式とポップアップ式
設営・撤収時間の比較表|スクリーンシェード vs クイックアップシェード
項目 | スクリーンシェード | クイックアップシェード |
---|---|---|
設営にかかる時間 | 約3〜5分(慣れれば3分前後) | 約15秒〜1分 |
設営の手順 | ポール組み立て → スリーブ通し → (必要であれば)ペグ打ち | 収納袋から取り出して広げるだけ |
設営に必要な人数 | 1〜2人(1人でも可能) | 1人でOK |
撤収にかかる時間 | 約3〜5分(ポール解体+折りたたみ) | 約1〜2分(折りたたみ要コツ) |
撤収の難易度 | シンプルで安定 | 慣れるまでは畳み方が難しいことも |



スクリーンシェードはテントと同じく「ポールを組み立てて設営する」タイプです。スリーブにポールを通して立ち上げる形式のため、一人での設営にはやや慣れが必要ですが、構造がしっかりしている分、安定感があります。
一方、クイックアップシェードは「ポップアップ式」。収納袋から取り出すと自動でパッと広がるワンタッチ設営タイプです。初心者でも戸惑うことなく使える手軽さが魅力です。
設営時間と手軽さ
- スクリーンシェード:設営に3〜5分程度。風の強い場所ではペグとロープの固定も可能。
- クイックアップシェード:15秒〜1分。袋から出すだけ。



設営の時間、そして撤収の時間と手間を考えると、圧倒的にクイックアップシェードの方が楽です。
過去に急な雷雨で撤収することなった時、スクリーンシェードは撤収にも時間かかるので、ちょっと煩わしく感じたことあります。
設営の安定性と風対策
スクリーンシェードはペグ打ちとフレーム構造により、ある程度の風でもしっかり自立します。対して、クイックアップシェードは軽量であるがゆえに風に弱く、突風で飛ばされる可能性が高いです。風が強い日は重しやペグが必須です。



スクリーンシェードは硬いフレームを使うため、強風に強いです。一方、スクリーンシェードは元々ぐにゃぐにゃに曲がる柔らかいフレームのため、少し強い風が吹くだけでシェード全体が風に押されてグニャグニャと動きます。そのため、安定した居住性という意味ではやはりスクリーンシェードに軍配が上がります。




性能と快適性の違い|スクリーンシェードvsクイックアップシェード


スクリーンシェード


クイックアップシェード
- 居住空間の広さ
- 天井の高さはスクリーンシェードがやや高く、高い部分が広い
- 通気性・換気性能
- プライバシー確保と着替えスペース
- UVカット・遮熱性能
居住空間の広さ




スクリーンシェード




クイックアップシェード
どちらのモデルも、展開時の床面積は約200cm×150〜180cm程度が一般的です(モデルにより異なる)。大人2人+小さな子ども1人程度であれば、レジャーシートを敷いてランチを楽しんだり、荷物を置いたりするのに十分な広さがあります。


我が家のスクリーンシェード



特にスクリーンシェードは長方形型に近い設計が多く、寝転んだときの余裕が感じられます。クイックアップシェードは奥行きがやや浅く設計されている傾向があり、体を伸ばしてゴロ寝するには少しコンパクトに感じるかもしれません。
天井の高さはスクリーンシェードがやや高く、高い部分が広い


- スクリーンシェードの天井高:約120〜130cm前後
- クイックアップシェードの天井高:約100〜110cm前後
スクリーンシェードの方がドーム構造で天井がやや高く、また、高い部分の横幅も広く大人がしゃがんで着替える、子どもが立ち上がって遊ぶ、といった使い方がしやすいです。
一方、クイックアップシェードはコンパクト設計である分、三角形型なので、天井が高い部分が僅かで、大人が腰を浮かせるとすぐ頭が当たってしまうこともあります。そのため、過ごしやすさやプライベート空間としての快適性を重視する場合には、スクリーンシェードに軍配が上がります。



上の写真は、たまたま公園で我が家の青いスクリーンシェードとお隣さんのクイックアップシェードが並んだ様子です。スクリーンシェードの方が全体的に天井が高い部分が広いことがわかります。
通気性・換気性能
スクリーンシェードは前後に大型のメッシュドアが付いており、風通しがよく虫除けも可能です。海辺や夏の公園でも快適に過ごせる設計です。
クイックアップシェードはメッシュなしのモデルもあり、風の通り道が少ないため、暑さがこもる場合もあります。使用時にはドアを開けて風を取り入れる工夫が必要です。



スクリーンシェードは4方向をメッシュにできますので、どの方向の風でも流れます。
プライバシー確保と着替えスペース
スクリーンシェードは全面を閉じられる仕様のため、簡易更衣室やお昼寝スペースにも適しています。一方で、クイックアップシェードはフルクローズ非対応のモデルもあり、着替えなどの利用にはやや不向きです。



クイックアップシェードは上部の左右にある通気口がメッシュのみで閉じられません。
UVカット・遮熱性能
どちらもUVカット素材を使用していますが、スクリーンシェードの方がしっかりしたフライ構造で遮光性が高めです。日焼け対策を重視するならスクリーンシェードがおすすめです。




シーン別おすすめモデルと選び方


スクリーンシェード


クイックアップシェード
使用シーンでの選び分け
使用シーン | おすすめモデル | 理由 |
---|---|---|
海水浴や着替えが必要な場面 | スクリーンシェード | フルクローズ・虫除け・プライバシー確保 |
ピクニックや短時間の使用 | クイックアップシェード | 設営が早くてラク |
子連れキャンプ | スクリーンシェード | 子どもを虫から守れる設計 |
公園での日陰作り | クイックアップシェード | 荷物が少なく持ち運びが便利 |
重さと収納性の違い
- スクリーンシェード:約2.5〜3.0kg。収納時はポール込みで細長い形状。
- クイックアップシェード:約2.3kg。収納時は円形バッグでややかさばる。
どちらも軽量ですが、自転車移動や公共交通機関を使う場合は、持ち運びのしやすさにも注目して選びましょう。
価格帯とコスパ
両モデルとも1万円以内で購入できる手ごろな価格設定です。スクリーンシェードの方が機能性が高い分、若干価格は高めですが、耐久性や使用シーンの広さを考えると納得感があります。
まとめ|手軽さ vs 安定性、自分のスタイルで選ぶ
スクリーンシェードとクイックアップシェードは、どちらも優れたアウトドアアイテムですが、使う場所や目的によって最適な選択は異なります。
- スクリーンシェード:
→ 安定性・風に強い・着替えOK・メッシュで快適
→ キャンプや海辺など、本格的に使いたい方におすすめ - クイックアップシェード:
→ とにかく早い・軽い・持ち運び簡単
→ 公園やピクニック、短時間利用に最適



両方を持っておくと、シーンに合わせて使い分けができて便利だと思います。経験上、設営や撤収の手間を除けば、様々な天候や風や居住快適性はスクリーンシェードの方が上です。まずは「何のためにシェードが欲しいのか?」を明確にし、それに合ったモデルを選びましょう。
Amazon、楽天では大型イベントセール、タイムセール、値引きクーポン、ポイントアップキャンペーンで実質売価は変動します。
スクリーンシェード





スクリーンシェードは以下3タイプあります。
- スクリーンシェードはシリーズの基礎モデルでコスパ重視。
- スクリーンIGシェードは防虫性能を高め、夏の虫対策に有効。
- スクリーンシェードDRは遮光・遮熱性能が際立ち、真夏のレジャーを快適にします。
IGシェード
amazon・楽天の口コミ
- 前から購入検討していましたが旧商品&セールで安くなっていたので購入。1人で試し張りしましたが短時間で簡単に設置出来ました。これからの使用が楽しみです。
- 2、3年使用してみて:主に夏の川原、プールサイドで使用してみましたが、全然余裕で使えています。組み立ては成人男性なら1人で15分くらいでいけるくらいコンパクトです。使い終わったら風通しのいい日陰で干して汚れ湿気は取ってから仕舞えば臭い、カビは抑えられるかもしれません。


スクリーンシェードDR
スクリーンシェード
(スタンダード)
amazon・楽天の口コミ
- 最近の夏の必需品:使用の際の大きさ、携帯性問題ないです。また、サンシェードには珍しい色なのでそこも良かったです。ですが、紫外線99%カットなどではないので余りに強い日差しだと中にいても日焼けします。この色で紫外線完全カットが出てくれたら良いのにと思います。
- 折りたたみにくい:海辺の砂浜で使用しました。家族4人にはちょうどいいサイズで、ポップアップテントと違い風にも強く満足です。砂が入りやすいのと折りたたみにくいのがマイナス。ただ製品自体はとても良い品質です。


クイックアップシェード


クイックアップシェード DR
amazon・楽天の口コミ
- 【新モデル】設営 撤収が楽!:テントは10張り以上持っていますが、ポップアップシェード型は2張り目です。生地に関しては夏を挟んだ前後の季節に良さげな厚みでケースに入った状態でも少し大きく感じますが、車での運搬なら問題ないでしょう。
個人的に利用人数×2=丁度良い大きさ。と思っていますので寝るだけでしたら3人位はいけても荷物も置くとなると就寝は大人2名若しくはプラス小さい子供さんを入れて3名迄の利用向きかなと思います。
夏場は日差しが厳しいですので通気を確保しながらのUVカットは有難い機能だなと期待しております。また、外部からの明かりも遮ってくれますので熟睡にも期待してしまいます。欲を言えばもう少し高さがあれば〜 - 【新モデル】絶対に買いですわ。:今世紀最強の買い物!!!!!本当に今までのテントが何だったかと思うほど5秒で展開出来て片付けも10秒かからず出来ました。この商品はマジで買えるうちに買った方が絶対に良い。畳み方も見やすくてコツなんかいらないぐらい簡単でした!!思っていたよりデカイ、183センチの自分でも広くて居心地最高でした。壊れたらまた同じのリピート買い確定です。


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