2025年登場のコールマンの「ルーミーフロント2ルーム」は、全幅490cm内に前室240×180cmの寝室を持つ2〜3人向けテントです。クロスフレーム構造が設営を簡素化し、重量約10kgの軽量設計とφ24×70cmのスリム収納で車載も容易。耐水圧2,000mmのUVPROフライで雨に強く、標準キャノピーポールによりリビングを+5㎡拡張可能です。一方、FRPポールの強度や冬季保温力など注意点も存在します。


ファミリーサイズの大型テントでもなく、一人テント用でもない、中間のようなサイズ間です。リビング空間は高さ最大で170cmなので、すこし屈んで歩く感じになります。実物を店舗で見た時にカップルや夫婦2人で気軽にキャンプを楽しみたい方に良さそうだなと感じました。
収納サイズは2ルームながらコンパクトでコンパクトカーでも難なく収納できるサイズ感だと思います。
記事のポイント
- クロスフレーム採用で設営時間を大幅短縮
- キャノピー標準装備でタープ不要のリビング拡張
- 軽量10kg・φ24cm収納で小型車にも積みやすい
- 4万円前後の価格でエントリー層にも手が届く
著者PROFILE


経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、アウトドア情報を発信し15年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール) 名前:Masaki T
コールマン ルーミーフロント2ルームの特徴とメリット


- 設営をシンプルにするクロスフレーム
- 前室+キャノピーで広がるリビング
- 耐水圧2,000mmとUVPROコーティング
- 軽量10kgとφ24cm収納で車載容易
- ランタンハンガー&Dドアの快適性
- インナー幅240cmで2枚マットOK
- 3シーズン対応の換気ギミック
- ソロ/デュオでの活用アイデア
コールマン ルーミーフロント2ルームのスペック一覧




項目 | 数値・内容 |
---|---|
定員 | 2〜3人 |
組立サイズ | 約490×260×170(h)cm |
インナーサイズ | 約240×180×122(h)cm |
耐水圧 | フライ・フロアとも約2,000mm |
収納サイズ | 約φ24×70cm |
重量 | 約10kg |
主素材 | 75Dポリエステル(UVPRO)・FRPポール |
参考価格 | 42,900円(公式税込) |
設営をシンプルにするクロスフレーム


クロスフレーム構造は2本のメインポールを交差させ、リビングと寝室を同時に立ち上げる仕組みです。FRPポールを色分けすることで差し込み箇所が直感的に分かり、20分程度で自立します。クロスによる張力でリビング天井が高くなり、室内に圧迫感が生まれません。ペグダウン前でも自立するためレイアウト調整が容易で、区画サイトでも微調整できます。雨天時はフライを先に被せる「トップクロッシング」方式でインナー濡れを防ぐことが可能です。キャリーバッグには設営手順タグが縫い付けられ、初キャンプの不安を和らげます。
前室+キャノピーで広がるリビング


幅240cmのドーム前室は、純正キャノピーポール(付属)を用いて奥行約200cmまで張り出し可能です。これによりリビング床面積は約5㎡増え、チェア2脚とローテーブルを置いても余裕が生まれます。両サイドのDドアは270°まで捲り上げられ、風向きに応じた開放・遮蔽が自在。天井のループテープにLEDランタンを吊り下げれば、夜間も均一な明かりが確保できます。キャノピーは側面展開も可能で、雨や日差しの状況に合わせたアレンジが楽しめます。
耐水圧2,000mmとUVPROコーティング
フライシートは75DポリエステルにUVPROとPUコーティングを施し、耐水圧2,000mmを確保しています。一般的な豪雨が1,500mm前後と言われるため、悪天候でも浸水リスクを抑えます。シームシール処理済みのため縫い目からの漏水にも強く、フロアも同スペックで底面からの浸水を防止。UVPROは紫外線をカットし、生地の劣化および室内温度の上昇を抑える効果があります。
軽量10kgとφ24cm収納で車載容易
重量約10kgは2ルームとしては破格の軽さです。収納バッグは直径24cmとスリムで、軽自動車の荷室やルーフボックスにもすっきり収まります。荷物が多いファミリーキャンプでも積載スペースに余裕を生み、撤収時に他のギアを濡らさないよう縦置きも可能です。肩掛けストラップ付きなのでサイトと駐車場が離れていても持ち運びに苦労しません。インナー・フライ・ポールを別々に収納すればバックパックスタイルにも対応し、公共交通キャンプにも活用できます。
ランタンハンガー&Dドアの快適性


前室中央にはランタンハンガーを標準装備。両サイドの大型Dドアは無段階に開閉でき、夜間の結露軽減にも効果的。


メッシュ切替もワンアクションで、虫の侵入を抑えつつ風を通します。雨天時はサイドドアを半開にしてもひさしが滴を外へ流し、室内が濡れにくい設計です。前後ベンチレーターと合わせ、テント全体で空気循環を促す仕組みが整っています。
インナー幅240cmで2枚マットOK


インナーテントの横幅は240cm、奥行180cm。一般的なセミダブルエアマット(幅120cm)を2枚敷いても左右に小物を置けます。高さ122cmは着替えの際にかがむ必要があるものの、就寝用としては十分。吊り下げ式で外気とインナー床に空間が生まれるため、結露水が直接寝具へ伝わりにくい構造です。フロア生地は210Dポリエステルオックスで耐摩耗性に優れ、別売300×250cmグランドシートがジャストフィットします。
3シーズン対応の換気ギミック


リビング上部と寝室後方のベンチレーターはハトメ付きトグルで開度を固定可能。夏場は天井の熱気を効率的に排出し、春秋は必要最低限の通気で保温できます。スカートがないため真冬の使用は対策が必要ですが、マジックテープで簡易スカートを追加するユーザーも多いです。キャノピーを跳ね上げてシェードとして使えば幕内温度上昇を抑え、朝露乾燥にも寄与します。
ソロ/デュオでの活用アイデア
2人以下で使う場合、インナーテントを外してシェルター運用にすると5㎡超のリビングが出現します。コット2台+ハイバックチェアを置いてもスペースが残り、雨天のデイキャンプにも重宝。リアルスチールポールに変更してキャノピーをタープ代わりにすれば、荷物を最小限に抑えたミニマルキャンプも可能です。ランタンを中央に配置し、調理道具をDドア外に避難させることで室内を汚さずに済みます。
コールマン ルーミーフロント2ルームの気になる点・注意点


- FRPポールの強度に留意
- 3人就寝時の窮屈感
- 冬季保温力の不足
- 区画サイトでの全長490cm問題
- 付属ペグは交換推奨
FRPポールの強度
FRPは軽量ながらアルミより曲げ強度が低いです。強風予報時はストームガードを追加し、予備ポールを携行すると安心です。
3人就寝時の窮屈感
インナーテント幅240cmは大人3人が横一列に寝るとマットが干渉します。荷物を寝室に置く余裕はほぼ無く、クーラーボックスなどは前室へ出す運用が前提です。



余裕を持って寝るなら2人ですね。登山テントのように隣接して寝るなら3人でもいけると思いますが。。。
冬季保温力不足


スカート非搭載のため底冷えしやすく、真冬はカバー付きコットや石油ストーブを追加しても暖気が逃げがちです。フロアカーペットの重ね敷きで断熱性を補うと快適度が上がります。



基本3シーズン用の設計です
区画サイトでの全長問題
全長490cmは一般的な5×5m区画に収まりますが、キャノピーを跳ね上げると張り綱が通路に出る場合があります。ペグ位置を内側に寄せ、角度調整で対応しましょう。
付属ペグの交換推奨
付属ピンペグは硬い地面に刺さりづらく曲がりやすいため、28cm鍛造ペグにアップグレードすると安定性が増します。ペグバッグに収まる長さであれば携行も容易です。



付属の標準のペグは、地面が少し硬かったり、砂利が交じったキャンプ場の地面だと金槌でガンガン打っても全然入らないです。おいおい、より強度があり先端が尖った鍛造ペグを別途用意した方が良いでしょう。
コールマン ルーミーフロント2ルームの関連動画



こちらの動画もわかりやすいです☆
組み立て・撤収
全体のまとめ
- 軽量10kgで運搬が楽
- クロスフレームで設営20分
- 前室キャノピーでリビング拡張
- 耐水圧2000mmで雨安心
- 収納φ24cmで車載容易
- FRPポールは強風注意
- スカート非搭載で冬は工夫必須
- 価格4万円台で高コスパ
- ソロ~デュオ運用に最適
実売価格



公式オンライン価格42,900円。大型量販店ではポイント還元で実質4万円前後、セール期には35,000円台まで下がる例があります。
Amazon、楽天では大型イベントセール、タイムセール、値引きクーポン、ポイントアップキャンペーンで実質売価は変動します。
amazon・楽天の口コミ
- 大変満足ですが…:二人でのキャンプですがサイズ共にジャストフィットで大変満足です。欲を言えば、スカート付きを検討してもらえればと思います。また夏用に透過を考えた仕様も追加販売してもらえればと。
- とても良い品物で本当に良かった。デザインも広さも夫婦2人ちょうど良いです。


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