夏のキャンプでは、「暑さ対策」が命題のひとつです。特にテント内は直射日光と地熱で想像以上に高温になり、夜間でも熱がこもって寝苦しさを感じることも少なくありません。こうした状況を解決するため、コールマンが独自に開発したのが「リバーシブルファンベンチレーション」です。

この換気システムは、テント内の空気を積極的に循環させることで、暑さをやわらげ、涼しく快適な空間づくりをサポートします。この記事では、リバーシブルファンベンチレーションの構造、仕組み、使い方から、他社製品との比較、実際のユーザー評価までを網羅的に解説していきます。
コールマン「リバーシブルファンベンチレーション」とは何か?
特徴1:ファン機能で空気を循環させる


本製品の最大の特徴は、テント内外の空気を循環させる小型ファンが内蔵されている点です。自然換気だけではカバーしきれない空気の流れを、ファンによって人工的に作り出すことで、内部の温度上昇を抑えます。
特徴2:リバーシブル構造で吸排気の切り替えが可能


「リバーシブル」という名称が示すとおり、ファンの吸気・排気の向きを切り替えることができます。日中は排気モードで熱気を外に逃がし、夜間や朝方は吸気モードで涼しい空気を取り入れるなど、状況に応じて使い分けが可能です。
特徴3:静音設計とUSB電源の使いやすさ


ファン動作音は非常に静かで、就寝中でも気にならない設計。さらに、電源はUSB給電対応で、モバイルバッテリーを活用すれば電源のないキャンプ場でも長時間の運用が可能です。
特徴4:コールマンのテントにフィットする設計
リバーシブルファンベンチレーションは、コールマンが販売する一部のテント専用に設計されています。ファスナー式の取付部にピッタリ収まり、外部のホコリや虫の侵入を防ぎつつ、効果的な通気性を確保します。



基本的にこのリバーシブルファンベンチレーションは、コールマンのテントのダークルームエアーシリーズ(テントの名前にエアーの文字が入っているモデル)で効力を最大限発揮できるようになっています。
公式ページを見ると、別売の「ファンベンチレーション用メッシュハンガー」を購入して、設置できるテントもある、と記載があります。




適合表は公式HPの「リバーシブルファン、メッシュハンガーの対応テント・取り付け位置の一覧」を確認してください。
リバーシブルファンベンチレーションの仕様詳細


- 本体サイズ:ファン/約φ18×7.5cm、コントローラー/約8×3.5×2.5cm
- 重量:約300g
- 材質:ABS樹脂、ポリエステル、他
- 使用電源:市販のモバイルバッテリーをご使用ください(USB 出力ポート/5V 1A以上)
- 連続作動時間(電池容量10,000mAh使用時):約6.5時間(High)/約9時間(Low)
- 付属品:収納ケース
どのテントで使える?対応モデルと適合性
1. ダークルームシリーズとの相性
最も相性が良いのは、同社の遮光技術「ダークルームエアーテクノロジー」を採用したモデルです。室内温度を抑えつつ、ファンで空気を循環させることで、さらなる冷却効果が得られます。
2. タフスクリーン2ルームでの使用例
人気モデル「タフスクリーン2ルーム」にも対応しています。リビングと寝室の空間でファンの配置を変えることで、通気のバランスを調整できます。
3. 非対応モデルへの工夫・応用例
純正のファスナー取り付け部がないテントでも、ファンを内部に吊るす、ベンチレーションホールに外付けするなどの工夫で使用することも可能です。



非対応モデルだとプラプラとぶら下がって固定できないようです。
使用者のリアルな口コミ・評判まとめ
夏キャンプでの効果:どれほど涼しくなるのか?
多くのユーザーが、「思った以上に涼しい」「テント内のこもった空気が抜けて快適」と評価しています。
室内温度の変化の実測データ
ファンの有無でテント内の温度が2〜3℃違ったという報告も。外気を取り入れることで快眠環境が整いやすくなります。
夜間使用時の静音性評価



「”High”モードでの音が結構気になります」という声もあります。
- 音は人によって気になるかもしれませんが、私は外ではそこまで気にならず快適に寝れました。
- 動作は問題ありませんが、音が思ったより大きいのが残念。
- 動作中の音が、まぁまぁ大きいですね。
- 音。気になる人は気になるかも。


ファンの取り付け方と注意点
雨天時の使い方と注意点
防水仕様ではないため、使用時は雨を避けるなどの配慮が必要です。
メンテナンス方法と耐久性について
- 清掃は柔らかいブラシやエアダスターで行う
- USB端子は乾いた布で拭く
- 乾燥後に密閉袋で保管し、長寿命を維持
- 寿命目安は2~3年、異音や回転不良で交換推奨
モバイルバッテリーとの併用でより長時間稼働
連続作動時間(電池容量10,000mAh使用時):約6.5時間(High)/約9時間(Low)。ソーラーパネルとの併用も有効かもしれません。
冬キャンプでも使える?逆転の発想
- 結露防止に有効
- 暖房の空気を均等に拡散
- 冬でも快適な睡眠をサポート
こんな人におすすめ|使用シーン別まとめ
キャンプスタイル | おすすめ度 | 理由 |
---|---|---|
夏場のファミリーキャンプ | ★★★★★ | 小さな子どもや高齢者の熱中症対策に有効 |
ソロキャンプ | ★★★★☆ | モバイルバッテリー併用で省スペース運用 |
冬キャンプ | ★★★☆☆ | 結露防止に役立つ |
フェス泊 | ★★★★☆ | 通気性向上に効果的 |
コールマンの“暑さ対策”シリーズとの組み合わせ提案
- ダークルームテントで遮光+通気
- エアマット併用でムレ軽減
- USB冷風扇との相乗効果も期待
よくある質問(FAQ)
Q1:風量は強い?
A:そよ風程度で静音設計。長時間運転で効果を発揮。
Q2:雨でも使える?
A:防水ではないため、カバーや屋根下での運用推奨。
Q3:対応テント以外にも使える?
A:吊り下げ設置などで代用可。ただし安全性に注意。
まとめ|リバーシブルファンベンチレーションが変えるキャンプ体験
テント内の暑さや空気のこもりに悩むキャンパーにとって、リバーシブルファンベンチレーションは非常に頼れる存在です。コールマンならではの安心設計と高い汎用性により、快適なキャンプ空間を一歩先へと導いてくれます。
Amazon、楽天では大型イベントセール、タイムセール、値引きクーポン、ポイントアップキャンペーンで実質売価は変動します。
amazon・楽天の口コミ
- とても暑い中でのテント泊でしたが、快適に過ごせました。:ツーリングドームエアー/LX+で使用、ダークルームテントだけでも遮熱していましたが、リバーシブルベンチレーション(今回は外から中へ)を使用したら、暑くて起きる事は無かったです。「弱」にて使用し、8000mmAモバイルバッテリーで一晩中使え、「少し暑くなったなぁ」と感じたら、バッテリー切れで止まってました。モバイルバッテリーの進化を感じる良い物ですね。
- 最高です:流石コールマンだと思いました。
- 外気へ排出で結露無し:2024年ツーリング、他で使用 。計3泊での使用感中から外に出す方向で使用しましたが、中に結露が出来ませんでした。志賀高原で使用したときは外気10度くらいでしたが中には結露しませんでしたバッテリーの置き場はファンの近くに袋があるといいな。
- やはり気になるのは:作動音ですかね。特に夜に周囲が静かになって来ると”High”モードでの音が結構気になります。




コールマンのテント選ぶなら最初はこのページ


関連記事