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【3.5シーズン】イスカ アルファライト700X[-6℃]の実力は?特徴・注意点を徹底解説レビュー

【3.5シーズン】イスカ アルファライト700X[-6℃]の実力は?特徴・注意点を徹底解説レビュー

イスカ アルファライト700Xは、最低使用温度-6℃・中綿700gの化繊マミー型寝袋で、春〜秋の3000m級登山から冬の低山キャンプまで広く狙えるモデルです。重量1300g・収納サイズφ19.5×35cmと、超軽量ではないものの、価格は2万円前後と比較的手に届きやすいレンジに収まっています。

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濡れや結露に強い化繊という安心感もあり、「まず1本、山でもキャンプでも使える寝袋が欲しい」という20〜50代の男性にとって、現実的で失敗しにくい選択肢になりやすい印象です。

イスカ(ISUKA)とは?
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昭和47年(1972年)創業の日本のアウトドア用品メーカーです。ライバルとなるモンベルは昭和50年創業ですから、実は寝袋メーカーとしてはイスカの方が老舗です。

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主に山岳・登山対応のマミー型寝袋を開発している老舗メーカーです。非常に高品質で高性能な寝袋ををたくさん作っています。

記事のポイント

  • -6℃クラスの保温性で、3シーズン登山と冬の低山キャンプを1本でカバーしやすい
  • 1300g・φ19.5×35cmと、軽量とは言えないが車移動や一般的な登山なら許容しやすいサイズ感
  • 価格約2万円で、イスカ上位ダウンモデルの半額以下というコスパの良さ
  • 真冬の本格雪山やUL志向には向かないが、「最初の1本」としてバランスが良い

著者PROFILE

運営者・著者 Masaki T

名前:Masaki T
経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、アウトドア情報を発信し15年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール


目次

結論|イスカ アルファライト700Xはこんな人におすすめ

結論|イスカ アルファライト700Xはこんな人におすすめ

総合評価レビュー(暖かさ・快適さ・コスパ)

暖かさ:★★★★☆
快適さ:★★★★☆
コスパ:★★★★★

アルファライト700Xは、カタログ上の最低使用温度が-6℃とされている3シーズン用の化繊シュラフです。0℃前後をメインに使う前提であれば、マットと服装を整えることで十分安心して眠れるクラスの保温性があります。ショルダーウォーマーやドラフトチューブ、3Dシルエットなど、上位ダウンモデルと同等の構造が採用されており、寝返りを打っても隙間風が入りにくい点も心強いポイントです。

価格は2万円前後に設定されていて、イスカのダウンモデルと比較すると半額〜3分の1程度。収納サイズや重量でダウンには及ばないものの、「この価格でここまでしてくれるなら十分」と感じやすく、総合的な満足度はかなり高い位置にあります。

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初めて本格シュラフを買うときに、「とりあえずこれなら大きく外さない」と思える安心感があります。星5つ満点ではないものの、実際に出している金額を考えると、つい贔屓目で見たくなるような頼もしさがあるモデルです。

一言でいうとどんな寝袋?(ポジション・コンセプト)

一言でいうとどんな寝袋?(ポジション・コンセプト)

一言でまとめるなら、「3シーズン登山と冬の低山キャンプを1本でこなす、現実派の化繊シュラフ」です。アルファライトシリーズの中では、もっとも汎用性が高い中心的モデルで、春〜秋のテント泊から、冬の低山や平地の冷え込むキャンプまでカバーしやすいポジションにいます。

ダウンモデルほどの軽さや収納性はありませんが、そのぶん濡れや結露に強く、扱いに気を使いすぎずに済みます。豪華な主役というより、「いつも着ている信頼できるアウター」のような存在で、派手さよりも働きぶりで好かれるタイプです。

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高級ダウンのようなロマンは少し控えめですが、山でもキャンプでも長く付き合える“相棒”のようなシュラフです。装備に余計なプレッシャーをかけたくない人には、とても付き合いやすい性格だと感じます。

おすすめできる人・おすすめシーン(登山・車中泊・キャンプなど)

アルファライト700Xと特に相性が良いのは、以下のようなシーンです。

  • 春〜秋の日本アルプスや八ヶ岳など、標高2500〜3000mクラスのテント泊
  • 0℃前後まで冷え込む秋冬キャンプや、冬の低山テント泊
  • 朝晩冷え込む時期の車中泊(山麓の駐車場やスキー場の前泊など)
  • ファミリーキャンプで、大人用の本格シュラフを1本用意しておきたいケース

中綿は化繊700gなので、多少テント内が結露してシュラフの表面がしっとりしても、致命的に保温力が落ちにくいのが強みです。車移動が中心なら重量や収納サイズもそこまで気にならず、「とりあえずこれがあれば日本の一般的な寒さはかなりカバーできる」という頼もしさがあります。

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「登山もキャンプも車中泊も、全部1本で回したい」という欲張りな使い方にも、わりと付き合ってくれます。あれこれ考えすぎず、“まず1本”を選びたいときの候補として、とても現実的な選択肢です。

おすすめしにくい人・シーンとその理由

一方で、アルファライト700Xがベストとは言いにくいケースもはっきりあります。

  • 真冬の本格雪山や、標高の高い厳冬期エリアでの使用を想定している
  • UL志向で、ザック重量や体積を徹底的に削りたい
  • 縦走日数が長く、装備の軽量化がそのまま体力温存に直結するスタイル
  • 寒さに非常に弱く、0℃前後でもダウンジャケットを着て寝たいくらいの冷え性

こういった条件では、-6℃クラスでは心許なく、より低温に対応したダウンモデルや、さらに暖かい冬用シュラフを用意した方が現実的です。また、1300gという重量は、UL装備を目指す人にとってはかなり重く感じられます。

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「一生懸命ダイエットしているザックの中に、1.3kgのシュラフをドンッと入れる」のは、やはり抵抗があると思います。ガチの雪山や極端な軽量化を狙うなら、アルファライト700Xは“サブ”に回して、メインには別の1本を選んだ方がすっきりします。

このレビューの前提条件(使用環境・気温・マット等の装備)

ここでの評価は、おおむね以下の前提を想定しています。

  • 春〜秋の日本アルプスで標高2500〜3000m、夜間気温0〜-5℃前後
  • 冬の低山キャンプで、夜間気温-3〜5℃程度
  • マットはR値3〜4クラスのインフレータブルマット
  • 寝るときの服装は、長袖ベースレイヤー+中厚フリース+薄手〜中厚のダウンジャケット+ロングパンツ

この条件から外れると、体感温度も変わってきます。たとえばR値の低いマット(銀マット1枚など)だと、同じ気温でもかなり寒く感じる可能性がありますし、逆にR値4.5以上の高性能マットを使えば、-3℃くらいまでならかなり余裕が出てきます。

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同じシュラフでも、「マットと服装」で体感はびっくりするほど変わります。アルファライト700Xを検討するときは、セットで使うマットと服装も一緒にイメージしておくと、現場での“しまった…”をかなり減らせます。


イスカ アルファライト700Xの「特徴(スペック・機能)と注意点」を詳しく解説

イスカ アルファライト700Xの「特徴(スペック・機能)と注意点」を詳しく解説

基本スペック一覧表(サイズ・重量・収納サイズ・形状)

基本スペック一覧表(サイズ・重量・収納サイズ・形状)

アルファライト700Xの主なスペックを、分かりやすく一覧にまとめると次のようになります。

項目内容
タイプマミー型(3シーズンモデル)
最低使用温度-6℃
中綿量700g(化繊)
平均重量約1300g
使用サイズ肩幅約81cm × 全長約203cm
収納サイズ約φ19.5×35cm
生地(表/裏)ポリエステル100%/100%
カラーブラウン、インディゴなど
メーカー参考価格約19,800円(税込)

数字だけ見ると、登山用としては軽量というより「実用寄りで余裕がある」側に寄ったスペックです。車移動が中心であれば、収納サイズもそこまでシビアには感じにくく、山でも“荷物を極限まで削らないなら許容範囲”といったところです。

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収納サイズはダウンの同クラスと比べるとひと回り大きいです。ザック容量が50L前後だと存在感が出るので、コンプレッションバッグを併用したり、パッキング順を工夫して“隙間に押し込む”イメージで詰めてあげるとストレスが減ります。

中綿素材・構造

イスカ独自の化繊素材「Micro Lite」

出典:イスカ

アルファライト700Xには、イスカ独自の化繊中綿「Micro Lite」が700g封入されています。マイクロファイバー系の極細繊維と中空ポリエステルを組み合わせた素材で、化繊らしい耐久性や濡れへの強さを持ちながら、できるだけコンパクトに収納できるよう工夫された中綿です。

構造としては、屋根瓦のように中綿を配置する「瓦ぶき構造」を採用し、縫い目付近の冷えやすい部分を減らす設計になっています。さらに、肩口を覆うショルダーウォーマーや、ジッパーからの冷気侵入を防ぐドラフトチューブなど、イスカの上位モデルと同様の立体構造がきちんと備わっています。

フィルパワー表記はありませんが、イメージとしては「700gの中綿で-6℃を狙ったバランス型」。ダウンに比べると同じ暖かさを出すのにどうしても重量は増えますが、その代わり濡れへの安心感と気軽さがプラスされています。

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「ダウンのような軽さと小ささ」を期待してしまうと、どうしてもギャップを感じます。ただ、扱いやすさや気楽さは化繊ならではです。多少雑に出し入れしても大きなダメージになりにくいので、「まだ山道具の扱いに慣れていない」という方には心強い素材です。

対応温度域と快適に眠れる気温の目安(ISO23537基準のイメージ)

寝袋の保温力の国際規格「ISO23537」
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昨今、寝袋の保温力表示として、国際規格のISO23537(旧 EN13537)が採用されることが一般的です。

寝袋の保温力表示の国際規格
ISO23537って何?

ISO23537 EN13537 【3.5シーズン】イスカ アルファライト700X[-6℃]の実力は?特徴・注意点を徹底解説レビュー
  • コンフォート温度(快適温度)
    標準的な女性(25歳・体重60kg・身長160cm相当)が丸くならずにリラックスして寝ていられる下限温度
    ⇒自宅で普通に寝ている感じに近い温度
  • リミット温度(下限温度・最低使用可能温度)※メーカーで日本語表現が異なる
    標準的な男性(25歳・体重70kg・身長173cm相当)が体をすぼめて丸まりながら 8時間眠れる下限温度
    ⇒いわゆる「耐えられるギリギリの実用下限」に近い温度。
  • エクストリーム温度(限界温度)
    標準的な女性が 命の危険ギリギリで約6時間耐えられる下限温度
    ⇒低体温症や凍傷のリスクが高く、ここを基準にシュラフを選ぶのはNG。メーカーによっては最近あえて表示しないことが増えた。
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寝袋選びでは、通常は①と②を参考に選びます。

ISO23537の温度表記は日本人には寒い?!

この寝袋の保温力の表示規格はヨーロッパ人が作った規格です。

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彼らは日本人よりも寒さに強い人種です。(日本人が長袖・長ズボンでも、欧米人は短パン・Tシャツだったりしますよね。そう、彼らは日本人より寒く感じにくいのです)

私は今までテント泊で夏山から冬山まで計100泊以上、使ってきた寝袋も5個以上ありますし、複数の山仲間とテント泊してきましたが、日本人がこの温度表記を鵜呑みにするのは正直無理あると思っています。

日本人と欧米人の体感温度の差は過去いろいろ調べましたが「約3~5℃違うのでは?」と考えています。

日本人の目安となる温度は?

日本人の目安となる温度は、

  • 日本人男性:コンフォート温度(快適温度)とリミット温度(下限温度・最低使用可能温度)の中間の温度 (例:快適温度5℃、最低使用可能温度0℃の場合、3℃くらいがまともに寝れる目安)
  • 日本人女性:コンフォート温度(快適温度)

ぐらいじゃないかと、経験上感じています。

マットの断熱力も重要

特に外気温が10℃以下ぐらいになるとマットの断熱力も重要になっています。小さく圧縮できる寝袋は、体重がかかる部分はペチャンコに潰れて断熱できません。体重が乗っても身体と地面の間を断熱できるマットが重要です。特に氷点下になると、マットの性能は死活問題になります。

ISO23537の詳しい内容については↓

カタログ上の最低使用温度は-6℃ですが、これは「適切な服装とマットを使い、がんばれば何とか眠れる温度」のイメージに近い数値です。一般的に、同クラスのシュラフでは、快適温度が0〜3℃前後に設定されることが多く、-6℃という数字を“いつでも快適”と受け取るのは少し危険です。

イスカの温度表示は最低使用可能温度

以下、イスカのHPに記載の引用です。

寝袋の温度表示は「快適使用温度」ですか?それとも「限界使用温度」ですか?

温度表示は「最低使用可能温度」とお考えください。これは、季節に応じた一般的な山用の服装を前提に、表示の温度域まではご使用いただけるという目安です。したがって、いわゆる「快適使用温度」とは、表示温度におおむね5~10℃をプラスした温度域となります。
ただし、暑がりな方もおられれば、寒がりな方もおられます。個人差が大きいため、あくまでひとつの目安としてお考えください。

アルファライト700Xについても、快適な目安としては

  • 快適:0〜3℃前後
  • 工夫すればOK:-3〜-4℃前後
  • それ以下:服装・マット・テント性能をかなり意識して運用

くらいで考えておくと、安全側に寄った判断になります。氷点下まで冷え込む予報の日は、マットの断熱力を上げたり、インナーシーツやダウンパンツを組み合わせるなどで“保険”をかけておくと安心です。

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カタログ値だけを見て「-6℃まで大丈夫なら真冬の山もOK」と判断してしまうと、現場でつらい思いをするかもしれません。0℃前後をメインターゲットにしつつ、冷え込みそうなときは装備を厚めにする、という考え方がちょうどよいです。

表地・裏地の素材と耐久性(生地の強さ・防水性・肌触り)

表地・裏地の素材と耐久性(生地の強さ・防水性・肌触り)

表地・裏地ともポリエステル100%で、表地はリップストップの軽量生地が使われています。引き裂きに強く、テント床との擦れやザックへの出し入れにも耐えやすい、実用寄りの選択です。

表面には撥水加工が施されているため、テント内の結露やフライへの接触で軽く濡れる程度なら、中綿まで一気に染み込んでしまう心配は比較的小さく抑えられます。もちろん、長時間の雨ざらしなどはNGですが、普通の登山・キャンプの範囲であれば必要十分な仕様と言えます。

肌触りは、しっとりしたナイロン高級シェルというより、さらっとしたポリエステルの感触です。ベタつきにくく、汗をかいてもまとわりつきにくいので、長袖のベースレイヤーと組み合わせて使うと、全体としてちょうどよいバランスになります。

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素肌に直接触れると、ひんやり感や“布団っぽさのなさ”が気になる人もいるかもしれません。薄手の長袖・ロングパンツを基本として使う前提で考えておくと、生地の感触も含めて快適に眠りやすくなります。

価格帯とコスパ評価|同メーカーの人気寝袋との簡易比較

アルファライト700Xのメーカー参考価格は約19,800円(税込)です。同じ-6〜-7℃クラスで、イスカの人気モデルとざっくり比較すると下のようなイメージになります。

モデル名中綿種別最低使用温度重量価格帯(税込の目安)
アルファライト700X化繊 Micro Lite-6℃約1300g約19,800円
ダウンプラス ポカラX720FPダックダウン-7℃約1060g約38,500円
エアドライト480撥水ダックダウン-7℃約870g約44,000〜45,000円台
エアプラス450高FPグースダウン-7℃約840g約66,000円

アルファライト700Xは、重量と収納性でダウンモデルには遠く及びませんが、その代わり価格は半分〜3分の1ほど。年に数回のテント泊やキャンプが中心なら、「ここに数万円上乗せするより、他のギアに回したい」と感じる方も多いと思います。

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いきなり6万円クラスのシュラフを買うのは、気持ち的にもなかなか踏ん切りがつきません。その点、アルファライト700Xは、“ちゃんとしたメーカー品で-6℃クラス”が2万円前後で手に入るので、初めての1本としても、予備としてもう1本持つにしても、出しやすい投資額に収まっていると感じます。


イスカ アルファライト700Xの口コミ・関連動画

イスカ アルファライト700Xの口コミ・関連動画

イスカ アルファライト700Xの口コミ

通販サイトやショップのレビューを見ていくと、アルファライト700Xについては次のような声が多く見られます。

ポジティブな内容としては、

  • 春〜秋のテント泊でちょうどよい暖かさだった
  • 肩まわりに余裕があり、マミー型でも窮屈になりにくい
  • 価格のわりに作りがしっかりしていて安心感がある
  • 結露で外側が少し濡れても、大きな問題なく使えた

といった点がよく挙がっています。

一方で、

  • 収納袋に戻すとき少し苦労する
  • やっぱりダウンと比べると重くてかさばる
  • 真冬に使ったら底冷えしてつらかった

といった声もあるため、「万能の最強シュラフ」というより、「スペックどおり真面目に働いてくれる選手」という印象が強いです。

イスカ アルファライト700Xの関連動画

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購入前に雰囲気をつかみたいときは、動画でチェックしておくとかなりイメージが具体的になります。

イスカ アルファライト700Xの向いている人/向いていない人

向いている人

  • 春〜秋の日本アルプスや八ヶ岳などでテント泊をしたい人
  • 冬の低山キャンプや車中泊で使える“少し暖かめの1本”を探している人
  • ダウンの取り扱いにまだ自信がなく、化繊の気楽さを優先したい人
  • 予算2万円前後で、失敗しにくい本格シュラフを選びたい人

向いていない人

  • 真冬の本格雪山・厳冬期の高地登山をメインに考えている人
  • UL寄りのスタイルで、装備の軽量化を最優先したい人
  • テント泊の頻度が高く、1シーズンに何十泊もするヘビーユーザー
  • 0℃前後でも強い冷えを感じやすい、かなりの寒がり
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アルファライト700Xは、いい意味で“真ん中”のモデルです。極端な方向ではなく、現実的なアウトドアスタイルの人と相性が良いと考えると、イメージしやすいかと思います。

イスカ アルファライト700Xのよくある質問

Q1. 冬の車中泊でも使えますか?
A. 本州の平地〜やや標高のあるエリアで、予想最低気温が0〜-3℃程度なら、マットと毛布やダウンジャケットを併用することで現実的に使いやすいです。それ以下の気温では、もう1枚上から掛けるか、より暖かいシュラフを検討した方が安心です。

Q2. 身長はどれくらいまで対応できますか?
A. 全長約203cm・肩幅約81cmのサイズで、日本人男性なら180cm前後まで幅広く対応しやすいです。体格にもよりますが、平均的な身長であれば窮屈さを感じにくいサイズ感です。

Q3. 収納が難しいと聞いたのですが?
A. 化繊シュラフ全般に言えることですが、“畳んで入れる”よりも、“適当に押し込んで詰める”イメージで収納袋に入れる方がコンパクトになりやすいです。最初は少しコツが要りますが、慣れてしまえばそれほど苦にならないと思います。

Q4. 自宅で洗濯できますか?
A. 化繊なのでダウンよりは洗いやすいですが、基本的には専用洗剤を使った手洗いか、メーカー推奨のクリーニングが安心です。家庭用洗濯機での洗濯は、生地や中綿への負担が大きく、自己責任の範囲になります。

Q5. シュラフカバーは必要ですか?
A. 結露の多い時期や、冬場の低山キャンプで使う場合は、シュラフカバーを併用すると保温力と耐久性を高めやすくなります。特にテント内の結露が気になりやすいエリアでは、防水透湿素材のカバーを1枚かけておくと安心感が変わってきます。

全体のまとめ

全体のまとめ
  1. 日本の3シーズン登山向け化繊マミー型
  2. 最低使用温度-6℃で0℃前後が得意レンジ
  3. 中綿700gで濡れに強く扱いやすい
  4. 3Dシルエットとショルダーウォーマー搭載
  5. 価格約2万円でコスパの高い位置づけ
  6. 重量1.3kg・収納サイズはやや大きめ
  7. 真冬の本格雪山には別モデルが必要
  8. 初めての本格シュラフとして失敗しにくい
  9. ポカラX・エアドライト480が上位候補
  10. マットと服装次第で体感温度は大きく変化

アルファライト700Xは、イスカの3シーズン用化繊シュラフの中核を担うモデルで、-6℃という温度帯と700gの中綿量、実績のある構造を組み合わせた「硬派な現場型」の一本です。抜群の軽さや驚異的なコンパクト性はありませんが、日本の一般的な登山・キャンプ・車中泊の多くを、現実的な価格と安心感のバランスで支えてくれる存在と言えます。

一方で、真冬の雪山やULスタイルなど、よりシビアな環境では役割に限界があるため、自分のスタイルや今後挑戦したいフィールドをイメージしながら、ポカラXやエアドライト480、エアプラス450といったダウンモデルとの住み分けを考えるのが良さそうです。最初の1本として選んで、その後ステップアップしていく“入り口の寝袋”としても、とても良いポジションにいるモデルだと感じます。

実売価格

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アルファライト700Xの実売価格は、おおむね2万円前後が目安です。[amazon]ではタイミングによってセール価格がつき、1万6千〜1万8千円台になることもあります。[楽天]やその他のショップでは、定価前後での販売が多く、ときどきポイント還元やキャンペーンで実質価格が下がるケースも見られます。

Amazon、楽天では大型イベントセール、タイムセール、値引きクーポン、ポイントアップキャンペーンで実質売価は変動します。

ユーザーレビュー(amazon)

  • 地域によっては4シーズンモデル:12月末の小雪ちらつくなか、浜名湖を見下ろす山の上で寝ました。着ていたのはヒートテックのタイツとロンTのみ。快適過ぎて朝までぐっすり。もう少し着込めば、1〜2月もいけると思います。ただし、比較的温暖な地域の平地に限りますが。登山用なので表記上は3シーズンモデルですが、条件次第では4シーズンモデルです。シュラフは25年間ずっとイスカ一択です。後発メーカーはどうやってもイスカの性能を超えられないので、付加価値を付けて値段を吊り上げているだけに感じます。騙されたと思って一度イスカで寝てみなさい。化繊シュラフでも、羽毛布団の心地良さですよ。(個人の感想です)
  • とても快適:キャンプで使用するシェラフとして購入しました。モンベルのシームレスバロウバック#3を使っていましたが、11月とかのキャンプ時にもう少し暖かいものがほしくなったので評判の良いイスカの700Xにしました。モンベルと比較するとゆったり感が半端なくて快適度が違います。(コンセプトが違いますけどね)特に首回りの作りは良く出来ていて快適に寝られました。モンベルの#2を使っていないのでなんとも言えませんが、700Xはコスパも良いと思います。
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