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ダウンプラス デナリ 900[-25℃]

<2024年度更新!>イスカ (ISUKA)のダウンプラスモデルのデナリ 900[-25℃]と1100[-30℃]の基本スペック、関連動画、実売価格をご紹介。

 

特徴

イスカ(ISUKA)とは?

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昭和47年(1972年)創業の日本のメーカーです。ライバルとなるモンベルは昭和50年創業ですから、実は寝袋メーカーとしてはイスカの方が老舗です。

  

主に山岳・登山対応のマミー型寝袋を開発している老舗メーカーです。非常に高品質で高性能の商品をたくさん作っています。

 

 

ラインナップ

 

イスカの寝袋・シュラフ 全ラインナップ 2023年

[出典:イスカ]

 

  

イスカのダウンプラス(DOWN PLUS)モデルは、キャンプや登山対応も可能なダウンの寝袋です。

ダウンプラスの特徴
  • 生地:丈夫なポリエステル
  • 中綿:720FPのダックダウン

を使用しています。

フラッグシップモデルのエアプラスは軽量ナイロン生地+800FPグースダウン、その次のランクのエアドライトは軽量ナイロン生地+750FPダックダウンを使用し最軽量・コンパクトを目指したモデルですが、ダウンプラスは素材グレードを少し下げることで重量・コンパクト性は少し下がるものの手頃な価格を目指したモデルになります。

 

FP(フィルパワー)とは?

「フィルパワー」はダウンの性能を評価する重要な基準のひとつです。これは一定の条件下で1オンス(約28.35g)のダウンの復元力を測定し数値で表したものです。[出典:イスカ]

⇒FPの数値が大きいダウンほど高品質とされ、寝袋の軽量化に繋がります。だいたいどのメーカーでもハイエンドモデルの寝袋には700~800FPダウンが使われています。

 

グースダウンとダックダウン

ダウン

ダウン

寝袋に使用している羽毛は、皮膚が進化の過程で変化したものであり、哺乳動物の体毛にあたります。羽毛にはフェザーとダウンがあり、軽量・コンパクトな機能を求める寝袋にはダウンを主に使用しています。また、ダウンにはグース(がちょう)とダック(あひる)があり、一般的にはグースの方がダックに比べてダウンボールが大きく、かさ高性に優れていると言われていおり、大量の空気を取り込むことによって高い保温性を発揮します。グースダウンは羽枝、小羽枝が細くて柔らかいために、ドレープ性、保温性、耐久性にも優れた特性を持っています。 [出典:イスカ]

⇒グースダウンの方が高品質ということです(価格も高くなります)

 

ダウンプラス デナリ 900[-25℃]/1100[-30℃]

 

ダウンプラス デナリ 900[-25℃]

ダウンプラス デナリ 900

【メーカー説明】「質実剛健」そんなイメージがぴったりあてはまる、冬山のロングセラーモデルで、大学山岳部をはじめ、多くの冬の岳人に愛用されています。
高品質の720フィルパワーのダウンを900g、シェルには肌触りが良く、丈夫でしなやかなポリエステルマイクロファイバー素材を使用して、保温効果の高い台形ボックス構造で仕上げています。
  • 最低使用可能温度:-25℃
  • 重量:1600g
  • 中綿:720FP ダックダウン
  • 最大長:84(肩幅)×208(全長)cm
  • 生地:表/ポリエステル100%,裏/ポリエステル100%

ダウンプラス デナリ 900[-25℃]

ダウンプラス デナリ 1100

【メーカー説明】厳冬期のあらゆる国内山岳に対応する保温性を持ち、冬期のカメラマンや自然観察者、キャンプや車中泊にも適しています。
  • 最低使用可能温度:-30℃
  • 重量:1830g
  • 中綿:720FP ダックダウン
  • 最大長:84(肩幅)×208(全長)cm
  • 生地:表/ポリエステル100%,裏/ポリエステル100%
  

ここではデナリ 900[-25℃]と1100[-30℃]の2つについて検討しています。

POINT

両方とも厳冬期対応の寝袋です。「デナリ900」と「デナリ1100」は基本構造は同じで、ダウン量の差で保温力が違っています。首周りには保温力を高める「ドラフトチューブ」付いてます。

首周りのドラフトチューブ

寝袋・シュラフのネックバッフル ショルダーウォーマー

首周りにあるダウンの入った「ドラフトチューブ」は氷点下になると非常に重要なもので、このチューブを首元で締めることにより、温まった寝袋内の空気が外に出にくくなり、また外から冷たい空気が侵入するのを防ぎます。(※このチューブは、メーカーにより呼び方異なります)

寝袋は気密性が高く、寝返り等で動くと寝袋内と外の空気が出入りしますが、このチューブを締めることによりかなり抑制することができます。通常、氷点下対応しない寝袋にはこのチューブが無いです。外気温が下がれば下がるほど温めた寝袋内と空気と外気温の差が開くため、僅かな空気の出入りでも大きな熱損失になるため、イスカを含め多くのメーカーの寝袋ではこのチューブが付くのが一般的です。

たとえ氷点下にならなくても保温効果が高まるため、私の場合は1ケタ台の気温(9℃以下)が予想される場合は就寝時にこのチューブを首元でしっかり締める事が多いです。

 

900と1100どっちを選ぶ?

900と1100どっちを選ぶ?

実売価格では、あまり差がない時もあります(私が見た時(2023年4月)ではamazonの実売価格が100円しか違いませんでした) そうなると、「デナリ900」と「デナリ1100」どっちを選ぶか迷われる方もいると思います。

私は、他メーカの寝袋ですがデナリ900と1100に相当する寝袋をそれぞれ所有し5年以上経過しています。その経験から言えることは、一般の厳冬期登山、冬期キャンプを含めて「最低使用可能温度:-25℃」ので「デナリ900」でほぼ対応可能、十分快適に暖かく寝れる、ということです。そのため「デナリ900」クラスの寝袋で事足りるため、「デナリ1100」クラスの寝袋は滅多にアウトドアで使いません。

もし、冬山登山で寝袋をお探しの方は「デナリ900」クラスで十分です。それでは「デナリ1100」の出番は?となりますが、1100のメーカー説明にあるように「冬のカメラマンや自然観察者」というキーワードが出てきます。ある自然写真のカメラマンから聞いた話ですが、冬の撮影ではその瞬間を待つためにじーーーーっと動かない時間が多いそうです。極寒の中、登山で着用したら汗だくになりそうなモッコモコのダウンを着てシャッターチャンスを待つそうです。登山等では朝起きたら山頂など目指して身体を動かしますが、写真撮影ではとにかく待つ時間(動かない)が多いです。そういう時間が長い場合は、少しでも保温力の高い寝袋を選んだ方が快適に過ごせるでしょう。因みに、これぐらいの氷点下の外気温になると、少しジッパーを開けるだけであっという間に寝袋内の温度が下がるので、暑すぎるとなることはあまりありません。

また、長期間の山行・遠征の場合も「デナリ1100」が有効かもしれません。「デナリ1100」の最低使用可能温度:-30℃という数値は、寝袋の最高状態でのスペックです。連泊になるほど、人間の出す湿気でダウンが湿ってきて少なからず保温力は低下していきます。1泊のみなら問題になりませんが、3泊4泊とかになるとダウンが湿ってきます。もちろん、氷点下の世界で寝袋を乾燥させることはできません。氷点下10℃以下で何泊もする方は「デナリ1100」の方がいいかもしれません。

関連動画

 

 

 

「ダウンプラス」モデルを登山で使えるの?

ダウンプラスを登山で使えるの?

ここに文章結論から書くと、同じ保温力でも「エア」モデルに比べて重量が増え、収納サイズも大きくなります。

  • 最低使用温度 2℃ ⇒エアドライト 290(560g) vs  ダウンプラス タトパニ X(750g)
  • 最低使用温度 -6℃ ⇒ エアドライト480(870g) vs ダウンプラス ポカラ X(1,060g)
  • 最低使用温度 -15℃ ⇒エアドライト 670(1,070g) vs ダウンプラス ニルギリ EX(1,270g)
上記を比較すると、約200g程度重量が増えています。それが許容できるなら登山用途でも全く問題ないと思います。

 

価格

メーカー表示の価格は、

  • デナリ900:¥45,100(税込)
  • デナリ1100:¥48,400(税込)

となっていますが、実売価格は変動していますので、随時確認して検討されると良いでしょう。

 

関連ページ

イスカの寝袋に関連する情報は、下記ページにまとめて掲載しています。

【2024年版】イスカの寝袋・シュラフの失敗しない選び方

 

この記事を書いた人寝袋選びで大切なこと寝袋とマットは2つで1つ

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著者: Masaki T

2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆

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雪山 クローズドセルマット

谷川岳の雪洞で宿泊

今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。

雪山 テント泊 八ヶ岳

雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)

雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。

自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。

楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆

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山岳・登山用の寝袋マットの選び方の基本(無積雪期)

寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。

キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。

『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。

これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。

登山ルート上のキャンプ場・テント場

『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。

テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆

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