<2024年度更新!>イスカ (ISUKA)の「エアプラス630」&「エアドライト670」の基本スペック、関連動画、「エアプラス」と「エアドライト」の違い、実売価格をご紹介。
特徴
[出典:イスカ]
登山対応の冬&積雪期対応の寝袋になります。
スペック
エアプラス630 / エアドライト670
- エアプラス630 (最低使用可能温度:-15℃/重量:1030g/800FP グースダウン/80(肩幅)×213(全長)cm )
- エアドライト670 (最低使用可能温度:-15℃/重量:1070g/750FP 撥水ダックダウン/80(肩幅)×213(全長)cm )
80(肩幅)になっています!
ドラフトチューブは氷点下になると非常に重要なもので、このチューブを首元で締めることにより、温まった寝袋内の空気が外に出にくくなり、また外から冷たい空気が侵入するのを防ぎます。
寝袋は気密性が高く、寝返り等で動くと寝袋内と外の空気が出入りしますが、このチューブを締めることによりかなり抑制することができます。通常、氷点下対応しない寝袋にはこのチューブが無いです。外気温が下がれば下がるほど温めた寝袋内と空気と外気温の差が開くため、僅かな空気の出入りでも大きな熱損失になるため、イスカを含め多くのメーカーの寝袋ではこのチューブが付くのが一般的です。
たとえ氷点下にならなくても保温効果が高まるため、私の場合は1ケタ台の気温(9℃以下)が予想される場合は就寝時にこのチューブを首元でしっかり締める事が多いです。
因みに、冬期用の寝袋として、この「エアプラス630&エアドライト670」クラスか、次に紹介する「エアプラス 810&エアドライト 860」か迷う方も多いと思います。結論から書くと、私の場合は厳冬期の登山(標高2000m以上)では、他メーカー製の「エアプラス 810&エアドライト 860」クラスを持っていっています。このクラスであればほぼ確実に暖かく寝れるからです。「エアプラス630&エアドライト670」クラスを厳冬期登山で選択するかはギリギリラインに入ってきますので、個人の体感・着込む装備やその日の天候によって変わってくると思います。
関連動画
価格
ダウンの違いにより、同じ保温力帯で比較すると「エアプラス」に比べて
- メーカーの表示の価格では「エアドライト」の方が5,000円程度安くなる
- 重量は数十グラム「エアドライト」の方が重くなる
となっています。
メーカー表示価格では上記の価格差がありますが、amazon等では時々により価格が異なります。私が調査したときにはエアプラスとエアドライトで僅かな価格差しかない時もありました。僅かな差なら「800FP最高品質のグースダウン」のエアプラスを選んだほうが良いと思います。ネット価格は日々変化していますので、各保温力毎でそれぞれの販売価格をチェックして検討した方が良いでしょう。
メーカー表示の価格は、
- エアプラス630:¥61,600(税込)
- エアドライト670:¥57,200(税込)
となっていますが、実売価格は変動していますので、随時確認して検討されると良いでしょう。
エアドライトは女性向けのショートサイズもあります☆
イスカの寝袋に関連する情報は、下記ページにまとめて掲載しています。
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆
ここからが本格的な冬対応の寝袋になります。エアプラス630 とエアドライト670は、ダウンの違いだけで重量差は40gです。メーカー表記では「冬山、冬キャンプ、車中泊に。日本の冬の定番モデル。」と記載あります。冬期の主に平地のキャンプや、登山であれば残雪時期(GWの2000m級の山)であればこれで大丈夫かもしれませんが、厳冬期(12月-2月ごろ)の2000m級の山ではちょっと保温力不足かもしれません。