<2024年更新!>コールマンの人気製品である「マルチレイヤースリーピングバッグ」は、3つのレイヤー組み合わせて外気温に合わせて4シーズンまで対応できる封筒型の寝袋です。「寝心地重視な方におすすめ」「10月北海道の秋キャンプで汗だくレベル」、「値段以上のクオリティ」と高評価の口コミ多数の寝袋です。
コールマン マルチレイヤースリーピングバッグ
- ■幅広い温度帯
- ●快適温度:アウトレイヤー+ミッドレイヤー+フリース -5℃
アウトレイヤー+フリース 5℃
ミッドレイヤー+フリース 12℃ - ■4シーズン対応モデル
- ■3つのレイヤーを組み合わせても分割しても使えます
- ■ゆったりサイズで抜群の寝心地
- ■持ち運び便利なキャリーケース付き
- ●使用時サイズ:約 90×200cm
- ●収納時サイズ:約52×29×38cm
- ●重量:4.9kg
- ●材質:表地/ポリエステル 裏地/ポリエステル 中綿/ポリエステル
- ●付属品:収納ケース
2019年春の発売以来、非常に人気でコールマンのサイトに『これぞ求めてた寝袋だったのに、人気すぎてどこも完売💦また再入荷されたらぜひ購入したいです。(2020年1月頃)』と書き込みあるくらい、度々、売り切れ・在庫切れにもなった寝袋です。
amazonでは「寝心地重視な方におすすめ」、「10月北海道の秋キャンプで汗だくレベル」、「値段以上のクオリティ」と高評価の口コミ多数。(楽天でも高評価)
結論を書くと、この寝袋は、
- 寝心地にこだわりたい3or4シーズンキャンパーの方
- キャンピングカー等で年中車中泊する方
には、非常に魅力的な商品と感じました。(いつ、どの季節に来るかわからない防災用の寝袋としても非常に優秀だと思います)
2023年秋にアルペンとのコラボ企画で、外側が白いマルチレイヤースリーピングバッグ(デザートサンド)も発売されました。
特徴
この寝袋の大きな特徴は、3つのレイヤーを重ねて保温力を調整できることです。
3つのレイヤーで保温力を調整
一般的に、寝袋(シュラフ)は、夏用の薄手のものから冬用の厚手のものまで様々ありますが、各レイヤーを重ね合わせたセットで販売されているものは、ほとんどありません。(別売りのものはわずかにあります)
その状況の中、コールマンからこの3つのレイヤーで温度調整ができる寝袋は、画期的・・・というより、なぜもっと前からこの構成の寝袋が販売されていないのだろうか、と感じるような作りとなっています。
上の写真の左側から、
- ①アウターバッグ:一番外側の寝袋(袋状)
- ②インナーバッグ:内側の寝袋(袋状)
- ③アジャスタブルレイヤー:フリース(袋状ではない)
という重ね合わせの構成になっています。
そして、重ね合わせの組み合わせで、保温力を調整できるようになっています。
快適温度
- アウトレイヤー+ミッドレイヤー+フリース -5℃
- アウトレイヤー+フリース 5℃
- ミッドレイヤー+フリース 12℃
気温の安定しやすい屋内と異なり、野外でのテント泊・車中泊はその日の天候や時間によって気温の変動幅が大きいです。
3つのレイヤーで保温力調整ができるので、日本国内であれば多くの期間で対応できる(冬は厳しい)と思います。
とりあえずこれを持っていけば、保温力が足りない、暑いなどの心配から開放される、そんな寝袋です。
レイヤー同士のズレ防止機能付き
寝ているときに極端にレイヤー同士がずれてしまわないように、連結できるよう工夫されています。
上の写真の赤い部分です。寝袋の左手の内側に、赤い連結部品があり、連結できます。
- aaa
- bbb
個人的感想
布団にとても近い寝袋
実際にこの寝袋触れて、入って寝てみた感想は、
「うーん、これは・・・布団だ!」
です☆
理由は、
- 寝袋にしては、内側のサイズが大きい(使用時サイズ:約 90×200cm)
- 肌触りがとても良い
があげられます。
封筒型の寝袋は、広いものでも横幅は80cm程度ですが、これは90cmもあります。
そのため、中に入って寝たときに寝袋感(袋状の中に入ったときに感じる独特の圧迫感)がほとんどありません。
よほどの大きな体格の方以外は、まるで布団のようにゆったり寝れるサイズ感です。
また、一番内側のフリースがうまく寝袋と身体の間の隙間を埋めてくれて、寝てすぐ暖かい感じがします。
中綿が化学繊維(ポリエステル綿)の寝袋は、独特の硬さがあるため、寝たときに身体と寝袋の間に隙間ができ、その隙間の空気があたたまるまで時間がかかるのですが、薄くて柔らかく、身体に密着するフリース地がそれを上手に埋めてくれます。
気になった点
収納時のサイズが大きいです
収納サイズが大きい
そもそもサイズが大きく、3レイヤー分ありますので、収納サイズが大きく重量もけっこうあります(収納時サイズ:約52×29×38cm、重量:4.9kg)。
寝袋が入った箱を見て、これは大きいな、と感じ、実際に持ってみると ずっしりと感じました。
大人は持ち運べますが、思春期迎えていない子供にはしんどいかもしれません。
車に積載するにも、一人分、夫婦2人分とかなら積載可能かもしれませんが、家族4人分とかは、よほど積載量の多い車でないとキャリアスペースが寝袋でいっぱいになってしまうかもしれません。
氷点下は厳しいのでは?
すべてのレイヤーを重ねてた快適睡眠最低温度は-5℃となっていますが、ちょっと厳しいんじゃないかな、というのが個人的な印象です。
理由は、この封筒型の形状の限界が訪れるためです。体全身を包み込むマミー型と異なり、封筒型は寝たときに首周り、肩に大きな隙間ができるため、どれほど寝袋を厚くしても、保温力が上がらない(寒い部分ができる)現象が起きます。
また、封筒型の寝袋は、寝袋内部のせっかく温めた空気が寝返りうつと、バフン!と上半身から外に抜けて、その反動で冷たい外気が寝袋内部に入ってきてしまいます。
氷点下で前後で使用は、上半身は厚手のジャケット着ての就寝なら可能かもしれません。
出入りが少し手間
アウターバッグ:一番外側の寝袋(袋状)、インナーバッグ:内側の寝袋(袋状)にはジッパーが付いています。
つまり、この2つを重ね合わせた状態で寝袋に出入りするには、2つのジッパーを開け締めすることになります。
自宅での洗濯は工夫が必要かも
中綿が化学繊維の封筒型寝袋は、ほとんどのモデルは自宅で洗濯可能なのですが、これは、サイズが大きくて、各レイヤー含めまるごと洗濯するのは難しいでしょう。
そのため、レイヤーを分割して洗濯するように記載あります。
ただ、分割しても中綿入のレイヤーは十分大きいため、ファミリーサイズの洗濯機でなんとか入るかな?という感じです。(一人暮らし用サイズの洗濯機では難しいと思われます)
しっかり洗うなら、コインランドリーの大型洗濯機など、上手に活用すると良いでしょう。
最後に
たしかにメーカー説明のように、
- 幅広い温度帯
- 3つのレイヤーを組み合わせても分割しても使えます
- ゆったりサイズで抜群の寝心地
を実現した封筒型の寝袋です。
この寝袋は、
- 寝心地にこだわりたい3or4シーズンキャンパーの方
- キャンピングカー等で年中車中泊する方
には、非常に魅力的な商品と感じました。
また、いつ、どの季節に来るかわからない防災用の寝袋としても非常に優秀だと思います。
発売から数年経過し、amazonレビュー数が2000件超え&高評価です。
関連リンク
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆
羽毛布団のように軽い、しかし折り畳んでもデカい。付属のバッグもでかいので多少雑に丸めても難なく入るが、寒くない時期にレイヤーを減らして使う場合はトートか何か別の入れ物を用意しないとスペースがもったいない。。。外側に自在付きの紐が出ていて丸めた時に簡単に絞って纒められる。極限まで圧縮したい時は荷締めベルトや布団圧縮袋を使うのが良いだろう。