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【2026年最新】クマによる人身被害事例まとめ|死亡事故・都道府県別件数と対策|2021–2026

近年の熊による人身被害事例(2021–2025)

2026年最新のクマによる人身被害事例をまとめました。近年発生した死亡・負傷事故、年度別の被害件数、被害者が多い都道府県、登山や山菜採り、住宅地で被害を防ぐための対策を、環境省や自治体などの公表情報をもとに解説します。

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2021年以降、クマによる人身被害が全国で急増し、住宅地や市街地でも重大事故が相次いでいます。

2025年度は被害者238人・死亡13人と過去最悪を記録し、2026年に入ってからも被害が後を絶ちません。

記事のポイント

  • 近年の熊による人身被害事例(2021〜2026年)
  • 2025年度は過去最悪:被害者238人・死亡13人(環境省の最新公表値)
  • 2026年度もすでに20人が被害、死亡4人(5月末時点・速報値)
  • 年度別のクマ人身被害件数の推移(環境省公表値)
  • クマによる人身被害件数 ― “多かった県” 年度別トップ5
  • 事故防止のポイント
熊撃退スプレーの使用テストの管理人Masaki T
所有する熊撃退スプレー フロンテァーズマンとUDAP

名前:Masaki T [ profile ]
経歴:北海道出身、登山歴15年以上。関東の大型の登山用品店で約4年間の勤務を経験。熊撃退スプレーを家族分の2本所有(フロンテァーズマン,UDAP)し、出没リスクの高い地域では携行。自分自身も勉強しつつ適正な情報発信を心がけています

日本の熊研究機関日本クマネットワーク(JBN)/日本熊森協会/知床財団/信州ツキノワグマ研究会

熊の出没状況(2026/06/24)
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直近1ヶ月は、東北〜甲信越でクマの出没警戒が高い状況です。青森県は県内全域にツキノワグマ出没警報を発表し、秋田県も7月31日まで出没警報を延長。長野県では松本・北アルプス地域などで注意報・警報が出ています。

今後は夏の登山・キャンプシーズンに加え、秋の採食期に人里や登山道周辺へ出没する可能性があります。

残念ながら、最近は熊への効果が不透明なスプレー(価格が安め)が増えています。
当サイトでは登山用品店でも取り扱いのある信頼できるメーカー製の熊スプレーの紹介しています。

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目次

近年の熊による人身被害事例

2021年度から2026年度にかけて報道された、主なクマ人身被害事例を年ごとにまとめました。

  • 2026年(令和8年)― 春から死亡事故が相次ぐ
  • 2025年(令和7年)― 統計開始以来の最悪年
  • 2024年(令和6年)
  • 2023年(令和5年)― 統計史上最多(当時)
  • 2022年(令和4年)
  • 2021年(令和3年)
  • 過去に発生した重大なクマ人身被害
  • 登山中に発生した主なクマ襲撃・遭遇事例 ― 代表的な6事例
  • 登山者ができる最低限の対策

2026年(令和8年)― 春から死亡事故が相次ぐ

令和8年度は4月から被害が続いています。環境省が公表した5月末時点の速報値は19件20人・死亡4人ですが、これとは別に、6月末までに実際に報道・自治体発表で確認できた死亡事故は少なくとも6件あります。

酪農学園大学の伊吾田宏正准教授(狩猟管理学)は、「2025年度の反動で26年度は落ち着くのではないか」と考えていたといいます。しかし4月以降の状況は、その想定を超えるペースで推移しています。

  • 4月21日|岩手県紫波町
    山菜採りに出かけた55歳女性が遺体で発見された。今年度最初の犠牲者となった。
    出典:環境省速報値(PDF)
  • 5月5日〜7日|山形県酒田市・岩手県八幡平市
    酒田市の山林で78歳男性、八幡平市の山林で60代女性の遺体が相次いで見つかった。山形県内でクマによる死亡事故が起きたのは1988年以来38年ぶりだった。
    出典:日本経済新聞
  • 5月20日|岩手県西和賀町
    ワラビ採りに出かけた85歳男性が、自宅近くの沢で頭や体を損傷した状態で見つかり死亡。現場付近でクマが目撃されており、警察はクマに襲われた可能性が高いとみている。
    出典:岩手めんこいテレビ(Yahoo!ニュース)
  • 6月1日|岩手県釜石市
    クマが住宅の網戸を破って侵入しかけたが、住人が大声を出すとその場から逃げていった。市街地の住宅でも油断できない状況が続く。
    出典:NHKニュース
  • 6月2日|福島県福島市(工場・住宅街)
    4人がクマに襲われ負傷した。クマは施錠された窓を自力で開けて建物内に入り込み、その後逃走した。
    出典:ダイヤモンド・オンライン
  • 6月2日|秋田県秋田市
    高齢女性がクマに襲われたとみられる状態で見つかり、死亡が確認された。現場付近にいたクマが駆除された。
    出典:NHKニュース
  • 5月17日|東京都 奥多摩町
    登山中の30代ロシア人男性がクマ1頭に襲われ、顔や腕に重傷。クマよけの鈴は携行していなかった。
    出典:東京新聞
  • 5月19日|東京都 奥多摩町(仙元峠付近)
    登山道近くの崖下で身元不明の遺体が発見された。周囲に大型動物のものとみられる足跡やふんがあり、警察はクマによる被害の可能性も含めて調べている(本稿執筆時点で断定はされていない)。
    出典:東京新聞
  • 6月24日・29日|青森県 八甲田山系
    24日にタケノコ採り中の70代女性が両脚を負傷。29日には別の入山者が襲われ、死亡したとみられる事故が発生した。青森県は八甲田地区に特別警報を発表した(7月31日まで)。
    出典:青森県

ここまでに確認できた死亡事故を都道府県別に整理すると、岩手県3人、山形県・秋田県・青森県が各1人の、計6人です。

環境省の月次の件数・人数集計は5月末時点までの公表にとどまっており、6月分の速報値は今後公表される見込みです。

同准教授によると、2025年秋に東北5県でブナが大凶作だった影響で、冬眠明けのクマが十分な餌にありつけていない可能性があります。

さらに6〜7月はクマの繁殖期にあたります。オスグマが広い範囲を移動して歩き、争いを避けたい母グマが人里近くまで下りてくることもあるそうです。

政府は2026年度、クマ対策予算として過去最大の62億円を計上しました。3月27日には「クマ被害対策ロードマップ」も策定しています。

石原宏高環境大臣の5月12日会見によると、ガバメントハンターは17道県で約100人の雇用を交付金で支援する計画です。

青森県3人・岩手県6人など採用が始まっており、人身被害の防止に向けた取り組みも一段と強める考えを示しました。

2026年夏〜秋にかけての注意点

2025年秋には東北5県でブナの大凶作が確認されました。2026年度も春から人身被害が続いていますが、出没や事故には餌の状況、個体数、土地利用、人の活動など複数の要因が関係すると考えられています。

山菜・キノコ採りシーズンはもちろん、市街地でも施錠した窓や網戸が破られる事例が出ています。戸締まりの見直しもおすすめします。

2025年(令和7年)― 統計開始以来の最悪年

2025年度(令和7年度)は、クマによる人身被害が深刻化した1年でした。

環境省の最新公表値で被害者238人・死亡13人と、2023年度の記録(219人・6人)を大きく上回りました。統計開始(2006年度)以来の最悪です。

被害は春から秋にかけて途切れず続き、10月だけで89人が被害を受けました。2025年の「今年の漢字」に「熊」が選ばれるほど、社会的な関心を集めた年でもあります。

  • 4月9日|長野県 飯山市
    物置の整理中にクマと鉢合わせた60代男性が噛まれ重傷。その後、同じ個体が住宅内部に侵入し、90代男性と60代女性を負傷させた。県警と猟友会が捕獲を試みる。
    出典:朝日新聞デジタル
  • 4月22日|群馬県 片品村(尾瀬国立公園)
    バックカントリースキー中の男性がクマに覆いかぶさられ負傷(全治1週間)。
    出典:尾瀬保護財団
  • 5月3日|長野県 軽井沢町・追分
    山菜採り中の方が負傷(同地区では6月3日にも散策中の方が負傷)。
    出典:軽井沢町
  • 5月15日|新潟県 南魚沼市
    60代男性が顔や腕などを負傷。県は「出没警戒注意報」を発表した。
    出典:新潟日報
  • 6月4日|新潟県 長岡市(栃尾地域)
    出没に伴う人身被害を市が公表。
    出典:長岡市防災ポータル
  • 6月22日|長野県 大町市
    タケノコ採り中、男性2名が襲われ1名死亡・1名負傷。
    出典:長野県TBS NEWS DIG
  • 6月26日|長野県 上松町
    森林組合職員の男性2名が作業後の下山途中に襲われ負傷。
    出典:TBS NEWS DIGFNNプライムオンライン
  • 6月28日|山梨県 北杜市
    ツキノワグマによる人身被害を県が公表(8月3日には身延町でも発生)。
    出典:山梨県
  • 6月30日|栃木県 那須塩原市
    男性が後頭部を咬まれ重傷。
    出典:栃木県
  • 6月30日|岩手県 盛岡市
    中学校正門付近で草刈り中の81歳男性が襲われ頭部を負傷。
    出典:テレ朝NEWS
  • 7月4日|岩手県 北上市
    自宅住家内で81歳女性がクマに襲われ死亡。後日、同一個体を駆除。
    出典:岩手日報ONLINE環境省
  • 7月12日|北海道 福島町(住宅地)
    新聞配達中の52歳男性が死亡。18日に駆除されたクマとDNAが一致し、2021年の致死事故個体と判明。
    出典:FNNプライムオンラインUHB北海道文化放送
  • 7月31日|秋田県 北秋田市
    障害者施設敷地内でごみ出し中の73歳女性がクマに襲われ、後日入院先で死亡。県内の死者は2025年度初めてだった。
    出典:日本経済新聞環境省
  • 8月14日|北海道 知床半島・羅臼岳(岩尾別コース)
    下山中の20代男性がヒグマに襲われ死亡。翌15日に親子グマ3頭を現場で駆除。知床財団が事故概要を公表。
    出典:知床財団林野庁北海道森林管理局
  • 9月12日|宮城県 富谷市・富谷新町(市街地)
    散歩中の60代男性が背後からクマに襲われ頭部などを負傷。命に別条なし。
    出典:富谷市宮城県
  • 10月3日|宮城県 栗原市・栗駒山
    キノコ採りのグループがクマと遭遇。75歳女性が死亡、もう1名の女性が行方不明となった。
    出典:FNNプライムオンラインTBS NEWS DIG
  • 10月7日|群馬県 沼田市・恩田町(スーパーマーケット店内)
    店内に侵入した成獣のクマ1頭により男性客など2人が負傷。クマは逃走。
    出典:FNNプライムオンラインテレ朝NEWS
  • 10月8日|岩手県 北上市・夏油大橋近くの山林
    行方不明だった73歳男性の遺体を発見。遺体のそばにクマがいたため、警察が「クマに襲われ死亡」と断定(10月14日発表)。遺体の一部に食害が確認された。
    出典:テレ朝NEWS
  • 10月10日|岩手県 雫石町・長山早坂の林
    キノコ採りに出かけた71歳男性の遺体を発見。クマに襲われた可能性が高いと報道された。
    出典:FNNプライムオンライン
  • 10月12日|岩手県 盛岡市・乙部(住宅敷地内)
    72歳男性が子グマ2頭のうち1頭に襲われ、頭部など軽傷。
    出典:FNNプライムオンラインTBS NEWS DIG
  • 10月15日|岩手県 雫石町・御明神(山林/箱わな点検)
    箱わなに掛かった個体の確認中、81歳男性が飛び出したクマに襲われ負傷。
    出典:TBS NEWS DIGFNNプライムオンライン
  • 10月16日|秋田県 秋田市・手形大沢(秋田大学近くの市道)
    夜間に64歳男性がクマに襲われ、頭や腕を負傷。
    出典:AKT秋田テレビ
  • 10月16日|秋田県 大館市・自宅裏の畑
    農作業中の80代女性が顔などをひっかかれ負傷。
    出典:AKT秋田テレビFNNプライムオンライン
  • 10月16日|岩手県 北上市・瀬美温泉(露天風呂付近)
    清掃作業中の60代男性従業員が行方不明に。翌17日、近くの岩崎新田地区で遺体が発見された。遺伝子解析で、駆除されたクマが加害個体と特定された。
    出典:FNNプライムオンライン
  • 10月24日|秋田県 東成瀬村(役場付近)
    屋外にいた夫婦がクマに襲われ、助けに入った親子も巻き込まれる形で計4人が被害に。38歳男性が死亡し、3人が頭部などに重傷を負った。現場付近のクマ1頭を駆除。
    出典:共同通信(Yahoo!ニュース)
  • 10月27日|岩手県 一関市(住宅庭)
    67歳男性が自宅の庭でクマに襲われ死亡したとみられる。付近のクマ1頭を駆除。
    出典:時事通信
  • 10月27日|秋田県 秋田市(雄和地区)
    女性がクマに襲われ死亡(後日断定)。
    出典:秋田県
  • 10月30日|秋田県(年間集計)
    10月30日現在、秋田県の人身被害は年間58件66名(秋田県発表)と、県内最悪ペースで推移していた。
    出典:秋田県ホームページ
  • 11月1日|山形県 南陽市
    市の職員がパトロール中にクマに襲われ、手を骨折する重傷。
    出典:山形県
  • 11月3日|秋田県 湯沢市(川連町の山林)
    キノコ採りに向かった79歳女性が行方不明になり、翌日遺体で発見。クマに襲われた可能性が高いとされる。同日、秋田市・大仙市でも男性が負傷した。
    出典:秋田魁新報
  • 12月4日|長野県 野沢温泉村
    自宅兼店舗前で除雪作業中の78歳男性がクマに襲われ、顔や右手首、太ももなどを負傷する重傷を負った。
    出典:長野県北信地域振興局
  • 12月20日|宮城県 大和町
    猟友会の男性が駆除作業中にクマに襲われ死亡。この事故は、環境省が集計する一般向けの人身被害統計とは別に、有害捕獲作業中の事故として扱われている。
    出典:宮城県
  • 12月26日|秋田県 秋田市・大森山動物園駐車場
    出勤途中の50代動物園職員がクマに右肩や右腹部を噛まれ、顔にも擦り傷を負う負傷。冬季にもかかわらず市街地への出没が続いた。
    出典:秋田魁新報電子版

2024年(令和6年)

  • 6月3日|北海道 雨竜町
    林道調査中の道職員がヒグマに襲われ負傷。北海道は周辺4町村に「ヒグマ注意報」を発令。
    出典:UHB北海道文化放送
  • 6月25日|青森県 八甲田山系
    タケノコ採りを兼ねた登山中の80代女性がツキノワグマに襲われ死亡。登山道の一部が一時閉鎖。
    出典:朝日新聞デジタル
  • 11月30日〜12月2日|秋田県 秋田市(スーパー店内)
    スーパー「いとく土崎みなと店」で男性従業員がクマに襲われ負傷。クマは店内に居座り続け、2日後に箱わなで捕獲・駆除された。
    出典:秋田魁新報電子版
  • 2024年度全体
    年間人身被害件数は82件・被害者数85人・死亡3人(環境省速報値)。前年の198件・219人から大幅に減ったが、アーバンベア(市街地出没クマ)の問題は続いた。
    出典:環境省

2023年(令和5年)― 統計史上最多(当時)

  • 10月9日|秋田県 秋田市
    住宅街で男女4人が相次いでクマに襲われ負傷。
    出典:朝日新聞デジタル
  • 10月19日|秋田県 北秋田市
    早朝、駅前や住宅密集地で女子高校生を含む5名が立て続けに襲われ重軽傷。
    出典:朝日新聞デジタル
  • 10月29日〜31日|北海道 大千軒岳
    単独登山中の北海道大学生(22歳)がヒグマに襲われ死亡。2日後、同じ山で下見をしていた消防署員3名が同一個体とみられるヒグマに襲われ、2名が負傷(3名とも生還)。
    出典:北海道新聞
  • 6〜10月|北海道・東北各地
    山菜採りや渓流釣り中の単独行動者を中心に負傷事故が続発。年間被害件数198件・被害者219人で当時の統計開始以来最多を記録。6人死亡。
    出典:環境省NNNドットコム

2022年(令和4年)

  • 2022年度全体
    年間被害件数71件・被害者75人・死亡2人(確定値)。前年より減ったものの、夏以降は高水準で推移した。
    出典:環境省

2021年(令和3年)

  • 6月18日|北海道 札幌市手稲区・東区
    市街地を9kmにわたり徘徊したヒグマが自衛隊員2名を含む4名を負傷させ、交通が一時遮断。クマは札幌丘珠空港近くで駆除された(「札幌市東区ヒグマ襲撃事件」)。
    出典:朝日新聞デジタル
  • 7月30日|北海道 斜里町(知床半島)
    昆布漁の男性(40代)がヒグマに襲われ死亡。現場付近では前年から同一個体とみられる目撃が複数回報告されていた。
    出典:朝日新聞デジタル
  • 2021年度全体
    年間被害件数80件・被害者88人・死亡5人(環境省速報値)。札幌市街地での事故などが大きく報道された。
    出典:環境省

過去に発生した重大なクマ人身被害

直近6年間には入りませんが、被害の深刻さから今も語り継がれる事故です。

  • 2016年5〜6月発生(2022年8月16日、検証報告公表)|秋田県 鹿角市
    「十和利山熊襲撃事件」。タケノコ採りで入山した男女が次々とツキノワグマに襲われ、4人死亡・4人重軽傷。2022年に公表された検証報告では、複数個体が関与し、捕獲の遅れが被害拡大を招いたと指摘された。本州史上最悪の獣害事件として記録される。
    出典:ダイヤモンド・オンライン

登山中に発生した主なクマ襲撃・遭遇事例 ― 代表的な6事例

事例概要・出典
2025-08-14
羅臼岳(知床)・北海道
熊種:ヒグマ
死亡1
下山中の20代男性がヒグマに襲われ死亡。翌日、親子グマ3頭を現場で駆除。
出典:知床財団
2024-06-25
八甲田山系・青森県
熊種:ツキノワグマ
死亡1
タケノコ採りを兼ねた登山中の女性(80代)がツキノワグマに襲われ死亡。入山規制が半径3kmで続行。
出典:朝日新聞デジタル
2023-10-29〜31
大千軒岳(1072m)・北海道
熊種:ヒグマ
死亡1・負傷2
単独登山中の北海道大学生がヒグマに襲われ死亡。2日後、下見中の消防署員3人が同一個体とみられるヒグマに襲われ、2人が負傷(3人とも生還)。
出典:北海道新聞
2022-10-01
二子山西岳(1165m)・埼玉県
熊種:ツキノワグマ
負傷0(物損)
岩稜帯下降中の登山者が親子グマに繰り返し突進される動画が拡散。ヘルメットに噛み跡。
出典:YAMAP
2009-09-19
乗鞍岳・岐阜県/長野県境
熊種:ツキノワグマ
負傷10
観光客・登山者・バスターミナル職員ら10人が連休中に襲われ重軽傷(重傷3人・軽傷7人)。バスターミナル建物内にも侵入。
出典:現代ビジネス
1970-07-25-29
カムイエクウチカウシ山・北海道
熊種:ヒグマ
死亡3
福岡大学ワンダーフォーゲル部5名を若い雌ヒグマが執拗に襲撃。3名死亡・日本山岳史上最悪級の獣害。
出典:ダイヤモンド・オンライン

ポイント

  • 春と秋は特に注意:春は山菜採りなどで入山者が増え、秋は冬眠前のクマが活発に採食します。堅果類が不作の年には、人里への出没が増える可能性もあります。
  • 東北地方で被害者数が多い:2025年度は秋田県67人、岩手県40人、福島県24人と、東北地方に被害が集中しました。
  • 子グマの近くには母グマがいることがあります。防御的に攻撃してくることがあるため、近づかず静かにその場を離れましょう。

登山者ができる最低限の対策

  1. 単独行を避け、行動音(鈴・声)を絶やさない
  2. 熊撃退スプレーは”取り出せる位置”で携行、使用期限を毎年確認
  3. テント泊・行動中とも食料・ごみは密閉し、匂いを残さない
  4. 出没情報と林道閉鎖情報を出発前に自治体・警察・林野庁サイトで確認
  5. 遭遇時は距離を保ち、背を向けず後退。子グマを見ても近寄らない

年度別のクマ人身被害件数の推移(環境省公表値)

環境省のデータをもとに、年度ごとの被害件数・被害者数・死亡者数をまとめました。

年度・件数・人数・死亡備考・出典
2026(令和8)※速報・5月末時点
19件 / 20人 / 死亡4人
環境省の月次集計は5月末時点。ただし報道・自治体発表ベースでは6月末までに死亡6人を確認(岩手3・山形1・秋田1・青森1)。専門家は「25年度の反動で落ち着く」との予想を覆す展開と指摘。
出典:環境省速報値(PDF)
2025(令和7)※最新公表値
216件 / 238人 / 死亡13人
統計開始(2006年度)以来の過去最悪。農作業中の被害が全体の約2割を占めた。
出典:環境省の最新公表値(PDF)日本農業新聞
2024(令和6)
82件 / 85人 / 死亡3人
前年比大幅減。ただしアーバンベアは依然活発で年末にも秋田市スーパーへの侵入事案が発生。
出典:環境省
2023(令和5)
198件 / 219人 / 死亡6人
当時の統計開始以来最多。秋田・岩手・東北で被害集中。
出典:環境省
2022(令和4)
71件 / 75人 / 死亡2人
前年比減少も夏以降高水準で推移。
出典:環境省
2021(令和3)
80件 / 88人 / 死亡5人
札幌市街地事故などが大きく報道された。
出典:環境省

※環境省が公表している数値を掲載しています。直近年度の数値は速報値であり、今後変更される場合があります。


クマによる人身被害件数 ― “多かった県” 年度別トップ5

都道府県別の集計から、特に被害が多い地域の傾向を年度ごとに見ていきます。

年度トップ5(順位/被害者数)・出典
R08(2026)※速報・5月末時点①岩手 4人 ②福島 4人 ③山形 3人・富山 3人 ⑤秋田 2人(環境省・5月末時点)
死亡者は報道・自治体発表ベースで6月末までに6人を確認(岩手3人、山形・秋田・青森が各1人)。
出典:環境省速報値(PDF)
R07(2025)※最新公表値①秋田 67人 ②岩手 40人 ③福島 24人 ④新潟 17人 ⑤山形 12人・群馬 12人
秋田は都道府県別でも過去最多クラス。死者は岩手5人・秋田4人・北海道2人・長野1人など。
出典:環境省の最新公表値(PDF)
R06(2024)①長野 13人 ②秋田 11人 ③岩手 10人 ④新潟 7人 ⑤福島 6人
出典:環境省(PDF)
R05(2023)①秋田 70人 ②岩手 49人 ③福島 15人 ④青森 11人 ⑤新潟 10人
出典:環境省(PDF)
R04(2022)①岩手 24人 ②長野 8人 ③福島 7人・宮城 7人 ⑤秋田 6人
出典:環境省(PDF)
R03(2021)①長野 16人 ②北海道 14人・岩手 14人 ④秋田 12人 ⑤群馬 8人
出典:環境省(PDF)
R02(2020)①岩手 29人 ②新潟 21人 ③石川 15人 ④福井 12人・長野 12人
出典:環境省(PDF)

ざっくり傾向

  1. 東北地方が上位に入りやすい
    秋田・岩手・福島・青森は被害者数が多い年度が目立ちます。とくに秋田は2025年度に67人と突出しました。ただし長野県や新潟県が上位に入る年度もあり、地域差があります。
  2. 2025年度は秋田が全国最多に
    最新の公表値では秋田67人・岩手40人と東北勢が上位を占めた。2026年度はここまで岩手・福島が並んで最多となっている。
  3. 日本海側でも被害が多い年がある
    新潟(R01・R02・R07)・富山(R08)・福井・石川などが上位に入る年度もあります。地域ごとの個体数、堅果類の実り、土地利用など複数の条件が影響すると考えられます。
  4. 2024年度は長野県が全国最多
    2024年度は長野県の被害者数が13人となり、全国で最も多くなりました。年度によって被害が多い地域は変動します。
  5. 岩手県は上位に入る年度が多い
    2020年度以降、岩手県は被害者数が多い都道府県として継続的に上位に入っています。

傾向分析

クマ被害がここまで深刻化している背景には、いくつかの要因が重なっています。

  • 事故の季節性
  • 出没域の拡大と屋内侵入
  • 食害が確認された重大事故と、その受け止め方
  • 環境要因の変化
  • 行政・社会対応の課題

1. 事故の季節性

春(4〜6月)は冬眠明けでエネルギーを必要とする母グマ・若グマが活発化します。山菜採りや渓流釣りで人が山に入る時期と重なります。

とくに6〜7月は繁殖期にあたります。オスグマが交尾相手を探して広範囲を移動し、争いを避けたい母グマが人里近くに下りてくることもあります。

初夏〜盛夏(6〜8月)はサクランボなど低地果樹の収穫期や、水場を求めた移動と重なり、里山や渓流での遭遇が増えます。

秋(9〜11月)はブナ科堅果の豊凶に左右されます。不作の年は、山中の餌を求めてクマの行動範囲が広がり、人里への出没が増える可能性があります。

2025年秋には東北5県でブナの大凶作が確認されました。同年10月の被害者数は89人に達しました。

ただし、クマの出没や人身被害には、堅果類の実り、個体数、土地利用、人の活動など複数の要因が関係すると考えられています。

冬(12〜3月)は一般的に冬眠期ですが、地域の気候や個体の状態によっては冬季にも活動することがあります。2025〜2026年冬にも東北・北陸で複数の冬季被害が報告されました。

そして2026年春〜初夏は、「前年の反動で落ち着く」という専門家の想定を超えるペースで被害が続いています。

2. 出没域の拡大と屋内侵入

環境省の調査では、平成15年度から30年度にかけて、クマ類が生息する地域のメッシュ数が全国的に拡大しました。東北で134%、関東で126%、中部で127%など、多くの地域で分布が広がっています。

耕作放棄地や放置果樹が「餌の供給源」となり、夜間に住宅地へ侵入する個体も増えています。

2025年には長野県飯山市での家屋侵入や、群馬県沼田市のスーパーマーケット侵入など、屋内・施設内への侵入事例が相次ぎました。

2026年も、岩手県釜石市で網戸を破って侵入しかけた事例や、福島県福島市で施錠された窓を自力で開けて逃走した事例が報告されています。

河川敷や緑地が、クマの移動経路になっている可能性も指摘されています。

3. 食害が確認された重大事故と、その受け止め方

クマ類の攻撃は、「身を守るため」や「子グマを守るため」の防御的な行動がほとんどとされてきました。

しかし2025年秋には、遺体の一部に食害が確認された事例や、複数人が同時に襲われる事例が各地で起きました。

岩手県北上市では、行方不明者の遺体の一部に食害が確認されました。秋田県東成瀬村では、屋外で襲われた夫婦を助けに入った親子まで巻き込まれ、計4人が被害に遭っています。

ただし、食害が確認された事故と、最初から捕食目的だった事故は同じではありません。

原因の特定は簡単ではありません。日本クマネットワーク(JBN)も、2025年秋の現状整理の中で、従来説明されてきた出没メカニズムだけでは説明できない事例があると指摘しています。

4. 環境要因の変化

気温や降水量などの気象条件が、ブナ科の結実やクマの行動に影響する可能性が研究されています。

日本クマネットワークの分析では、2018年までの約40年間でクマ類の分布域が約2倍に拡大したことが示されています。

5. 行政・社会対応の課題

高齢化で大型獣の捕獲を担う人材が不足し、対応が後手に回りやすい状況が続いています。自治体ごとに情報の収集・公開方法が異なるため、広域的な情報共有と対応体制の強化も課題です。

2025年末には環境省が警察・自衛官OBへの捕獲協力を呼びかけるなど、人材確保策が本格化しました。

2026年3月27日には「クマ被害対策ロードマップ」が策定され、5月1日と19日には関係省庁の連絡会議・閣僚会議が開かれています。

市街地などで人への危険が迫った場合に、市町村が一定の条件下でハンターに委託して銃猟を行う「緊急銃猟」制度も、運用体制の整備が各地で進められています。

東京都も大きく動き出しました。八王子市の住宅・学校近くでの目撃や、奥多摩町での被害を受け、2008年度から続けてきたツキノワグマの狩猟禁止を、約20年ぶりに解禁する方向で検討しています。

小池百合子知事は「危険を伴うので一定のルールが必要」と述べており、2026年度中に管理計画をまとめ、2027年度からの実施を目指しています。


事故防止のポイント

行動局面推奨対策
登山・渓流釣り◆ 単独行動を避け、熊鈴・ホイッスル・熊撃退スプレーを常備
◆ 早朝・夕暮れ・悪天候後の行動に特に注意
山菜採り・キノコ採り◆ 出没情報の確認を必ず行い、複数名で行動
◆ 熊鈴だけでなく定期的に声を出して存在を知らせる
里山・農作業◆ ラジオ等で音を出し存在を知らせる
◆ 作業前に周囲の見通しを確保し、一人作業を避ける
住宅周辺◆ 果樹・野菜・生ゴミを屋外に放置しない
◆ ペットフード・ビニール温室の管理を徹底する
市街地◆ 出没情報を行政サイトや防災アプリで確認
◆ 早朝・夕暮れの単独外出を控える
◆ 窓や網戸の施錠を見直し、出没情報のある地域ではスプレー携行を検討

おわりに

2025年度は、クマによる人身被害が216件・238人、死亡13人となり、被害者数・死亡者数とも2006年度以降で最多となりました。

今年の漢字に「熊」が選ばれたことが、その社会的インパクトを象徴しています。

近年は山中だけでなく、住宅地、市街地、商業施設など生活圏での被害も報告されています。

2026年度も、4月から6月にかけてすでに6人が死亡しています。「落ち着くはず」という予想を超える展開が続いており、油断はできません。

地域ごとの出没情報を常に確認し、装備と行動計画の両面で「クマに出会わない・襲われない」対策を徹底してください。

参考資料

熊撃退スプレーのよくある質問

撃退スプレーの選び方と購入

最強の熊撃退スプレーはどれですか?
COUNTER ASSAULT ca290 2
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スペック的にも実績的にも「カウンターアソールト CA290 ストロンガー」が最強だと思います。詳しくは下記ページをご参照。

売れている人気の熊撃退スプレーはどれですか?
61k3lk DyNL. AC SL1500
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ツキノワグマ&ヒグマ対応の『米国UDAP社 12HP ベアスプレー 』が米国でEPA登録されたスプレー(米国で熊スプレーとして認可)の中では低価格のため非常に人気です。詳しくは下記ページをご参照。

安い熊スプレーでも大丈夫ですか?
【注意】安い熊撃退スプレーで大丈夫!?模造品にご注意ください

熊スプレーの法整備がされていない日本では、近年、関係者の中で「熊スプレーの模造品」を懸念する声が上がっています。

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実際に遭遇した時に効果が期待できない・実践的ではない熊スプレーも販売されていて、安価な傾向があります。

熊撃退スプレーはどこで購入できる?
熊撃退スプレーはどこで売ってる?実店舗と通販のメリット・デメリット

オンラインショップでの取扱は実質amazonでの販売が多くを占めています。実店舗では、アウトドアショップやホームセンター等で購入可能です。

詳しくは下記ページをご参照ください。

熊撃退スプレーの成分と仕様

熊撃退スプレーの成分は何?
熊撃退スプレーの主な成分とその役割

主成分はカプサイシンおよび関連カプサイシノイドでOC(Oleoresin Capsicum)と呼ばれます。これらは唐辛子に含まれる辛味成分で、哺乳類の粘膜や眼球のTRPV1受容体を強烈に刺激し、瞬時に痛覚・熱覚を引き起こします。

OCは溶剤(水溶性と油性がある)に溶かされ、ガス(窒素or二酸化炭素or代替フロンなど)と共にスプレー缶に詰めれれています。

カプサイシノイド濃度 が最大で2%なのはなぜですか?
熊撃退スプレーの主な成分とその役割

米国環境保護庁(EPA)登録製品では総カプサイシノイド濃度 1〜2% が標準とされています。これは人体に対する非致死性と、野生動物に対する即効的な忌避効果のバランスを取った値であり、2%を超える処方は規制対象となり一般流通しません。

熊撃退スプレーの効果と必要性

熊撃退スプレーって本当に必要?

その昔は仕事や研究調査で積極的にクマの生息域に入る方が携行するものでした。ところが近年は里山・市街地にも出没し被害が多くなる年もあり、出没頻度が多い地域では市町村がクマ撃退スプレーを推奨し、補助金がでている地域もあります。

熊スプレーは効果ある?助かった人はいない?
熊撃退スプレーは本当に効果がある?科学的根拠と限界

熊スプレーの先進国の米国でも日本でも助かった実例が複数報告されています。

熊撃退スプレーを使えば万が一襲われても助かりますか?

熊の専門家の方は「100%はないけれど90%助かる」と言われています。

過去、業務で9回襲われてますが、通常の5倍~10倍激しく攻撃してきた熊でも熊スプレーで撃退できた(以下の動画をご参照)

【 熊 に 遭遇した時 の 対処法 】を 熊博士 に聞く
殺虫剤や自作スプレーが熊スプレーの代用になりますか?
熊スプレーの代用品(殺虫剤/催涙スプレー)と自作スプレーは高リスク!

結論として、殺虫剤(スズメバチ等)や自作では専用設計された熊スプレーと同等の効果は期待できないです。詳しい理由は、下記ページにまとめました。

熊撃退スプレーの使い方

熊が近づいてきた時、熊撃退スプレーはどの距離で噴射したらよいですか?

5m~3m程度まで引き付けて噴射するのが推奨、と言われています。熊撃退スプレーのスペックは無風状態での測定値で、現実には風の影響を受けますので、確実に熊に届く距離が5m~3m程度と言われています。

10mだと風で飛ばされて効果がありません。5m,3m,2mと段階的に噴射します。最初の5mの距離での噴射でほとんどの熊が逃げます。

【 熊 に 遭遇した時 の 対処法 】を 熊博士 に聞く
冬季は噴射力が落ちる?

気温0 °C付近でガス圧低下が起きます。内ポケット携行で温度を保つのを推奨します。

熊に熊撃退スプレーを噴射している動画はありますか?
bear spray used

海外に実際に噴射している様子の動画が複数あります。

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最近はAI生成の架空動画もありますので、投稿日の古いものをピックアップしました。

熊がどのように人間に近づいてくるかわかります。

熊が木に登ってるのはちょっと怖いですね。

Pepper Spraying a Bear

熊が淡々と近づいてくる

Good Bear Spray Works

熊が少しずつ距離を縮めてくる

SABRE Bear Spray Used on a Black Bear Caught on Camera #bearsafety

熊撃退スプレーの取り扱いと注意事項

人間にご誤噴射したらどうなる?
人間に熊撃退スプレーは危険!誤噴射リスクと具体的な事故例と応急処置

猛獣対策の熊撃退スプレーは対人用の護身用の催涙スプレーの何倍も強力な劇薬です。噴射物が僅かに目に入る・皮膚に付着するだけで数時間の痛みが続くようです

緊急時でも周囲に人がいる状況での使用も最大限の配慮が必要で、安易に噴射して自分にかかって動けなくなった例もあるようです。

誤噴射や被爆による応急処置

  • 内容物が目に入った場合:すぐに流水で15分以上やさしく洗眼し、コンタクトレンズは5分以内に取り外す。
  • 皮膚や衣服に付着した場合:衣類を脱ぎ、ただちに流水で15分以上洗い流す。
  • 症状が改善しない場合は本製品を持参のうえ医療機関を受診する

海外や日本での誤噴射事故も複数件あります。

熊撃退スプレーが目に入ると失明しますか?
熊スプレーと失明のリスク:米国における規制と医学的見地からの詳細解説

熊スプレーの先進国の米国では情報が蓄積されており、結論としては、米国の医学的見解に基づいても、熊スプレーが永久的な失明を引き起こす可能性は「極めて稀」と言われています。

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誤曝露後の米国の救急医療における最重要の対処は、「絶対にこすらない」ことと、「最低15分間の徹底的な洗浄」となっているようです。

熊スプレーは飛行機で運べますか?
【最新】熊スプレーの飛行機・郵送・北海道遠征の持ち運びルールと注意点

スプレー缶は飛行機で荷物として運べません。例えば、東京から北海道まで行く場合は、熊撃退スプレーは「現地で購入」か「手持ちのスプレーを陸送」が必要になります。

使用期限切れは使える?

刺激成分が劣化し効果が落ちる恐れがあるため推奨されていません。

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多くの熊スプレーの使用期限は3~4年程度です。

使用期限の切れた熊撃退スプレーの処分方法は?

万が一用ですので、全く使用せずに使用期限を過ぎるケースがほとんどだと思います。

熊撃退スプレーは劇薬ですので、僅かに成分が目や皮膚に付着するだけで痛みが生じます。安全に処分する方法が公開されていますので、下記ページにまとめました。

熊に関する知識と対策

熊が出没による人身被害の多い都道府県はありますか?

環境省の資料によると、2019年~2024年の熊による人身被害件数が多い都道府県トップ5は、北海道、青森県、岩手県、秋田県、新潟県、福島県、長野県がほぼ占めています。

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本州はツキノワグマですが、北海道はより巨体のヒグマで気性も荒いと言われています。

熊鈴と併用すべき?

クマと出会わない対策が第一。鈴・ラジオで存在を知らせ、スプレーは最終手段です。

クマの専門家の方曰く熊鈴の効果は

  • 無風の開けた場所で最大300 m。
  • 強風・沢音・密林では大幅に減衰。
  • 「威嚇」ではなく“こちらの存在を知らせる手段” と割り切る。

と言われています。熊鈴は鈴型ではなく、音の大きなベル型が推奨です。

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ただ、『過去に人を襲って食べた熊は熊鈴の音を聞くと逆に寄ってくる』という話もあり、過去にそういう事件があって解決していない山域では熊鈴は避けたほうが良いという意見もあります。

熊に遭遇した時の対処法ってあるの?
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約50年クマ研究されてきた日本ツキノワグマ研究所 米田一彦さんの『熊に遭遇した時の対処法』の動画(約35分)が非常に有用です!

【 熊 に 遭遇した時 の 対処法 】を 熊博士 に聞く

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