ミレー「クーラ(KULA)」シリーズは、通勤・通学から軽登山、海外旅行まで一つでこなせる多用途バックパックとして長年愛されています。素材には耐久性に配慮した500D CORDURA®ナイロンと420D VELOCITYナイロンを採用。急な雨に対応しやすいレインカバーが最初から付属しているのがうれしいポイントです。
※本体は完全防水ではないため、濡らしたくない荷物は防水スタッフバッグなどに入れると安心です。
国内で展開されている容量は 20 L/30 L/40 L の3サイズ。それぞれどんな場面に向いているのか、スペック表をもとに「強み」と「使いどころ」をわかりやすく解説します。

このページでは、関連動画も紹介しています。2024年からミレーのロゴデザインが変わりました。旧デザインの動画も紹介していますが、「現行モデルと基本的なサイズ感や機能は一緒」とメーカーより回答ありましたので、お知らせさせていただきます。
なお、2026年春夏モデルより品番が MIS0623(クーラ20)・MIS0545(クーラ30)・MIS0629(クーラ40)に統一されています。
記事のポイント
- スペック比較表
- 共通する 6 つの魅力
- 収納レイアウトの違い
- シーン別おすすめモデル
- 航空機の機内持ち込み対応表
- 登山の季節・装備別適正チェックリスト
- 長く使うためのメンテナンス
- よくある質問 (FAQ)
公式スペック比較表


クーラ20


クーラ30


クーラ40
モデル | 品番 | 容量 | 重量 | サイズ (W×H×D cm) | 背面長 | 税込価格 (ミレー公式サイト) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| クーラ20 | MIS0623 | 20L | 720g | 28 × 43 × 14 | 43cm | 15,400 円 |
| クーラ30 | MIS0545 | 30L | 860g | 29 × 51 × 19 | 45cm | 17,600 円 |
| クーラ40 | MIS0629 | 40L | 1,220g | 30 × 58 × 19 | 48cm | 22,000 円 |
背負い心地と重量バランスの差
- 1‑1 クーラ20 — “着けていることを忘れる” 機動力
- 1‑2 クーラ30 — “積めるのに軽い” 絶妙ポジション
- 1‑3 クーラ40 — “荷物を運ぶ道具” としての安定感
1‑1 クーラ20 — “着けていることを忘れる” 機動力


クーラ20



クーラ20の魅力は 720g という軽さと、43cmのコンパクトな背面長です。
小柄な体格の方でもフィットしやすく、軽装であれば総重量を抑えやすいので、長時間の街歩きや通勤電車の乗り降りでも肩が疲れにくいと好評です。立体メッシュの背面パネルで通気性にも配慮されているため、蒸れが気になる季節にもうれしい設計です。
背面長とは何?!解説&正確な背面長の計測方法(解説動画付き)
背面長の計測方法


1‑2 クーラ30 — “積めるのに軽い” 絶妙ポジション


クーラ30



通勤・登山・旅行まで幅広く使いやすい、シリーズのど真ん中モデルです。
容量は20Lの1.5倍に増えますが、重量は860gとそれほど変わりません。背面パネルの厚みもしっかり確保されているので、荷物を満杯に入れても肩への負担が分散されます。日帰り登山や1泊旅行の行き帰りを1つでこなしたい方に、特におすすめのサイズです。
1‑3 クーラ40 — “荷物を運ぶ道具” としての安定感


クーラ40



クーラ40はクーラ20や30とは違う点がいくつかあります。
最大の違いは、重めの荷物でも快適に背負えるように背面にワイヤーフレームが入っていることです。
40Lの大容量でも1,220gと比較的軽めです。ただし高さ58cm・背面長48cmと縦長な設計のため、身長165cm未満の方は腰ベルトの位置が少し高めに感じることがあります。荷物をまとめやすい一方、重い冬装備を長時間背負う場合は登山専用ザックも検討すると安心です。
共通する 6 つの魅力


クーラ20


クーラ30


クーラ40
- レインカバー標準装備
- 取り外しウエストストラップ
- ハンドレスト付きショルダー
- セキュリティ対応ジッパー
- CORDURA® × VELOCITY の耐久素材
- チェスト・サイドポケットの多彩な収納
レインカバー標準装備


専用設計でバッグにぴったりフィット。突然の雨でも慌てずすぐ対応できます。
取り外しウエストストラップ
街では外してすっきり、山では装着してズレを防止。気分や場面に合わせて使い分けられます。
ハンドレスト付きショルダー


歩行中に腕を指で引っかけることで肩の負担を分散できる、ミレーならではの独自機能です。
セキュリティ対応ジッパー


スライダーに南京錠を通せる仕様。海外旅行やロッカー利用時の盗難対策に役立ちます。
CORDURA® × VELOCITY の耐久素材


素材には、耐久性に配慮した500D CORDURA®ナイロンと420D VELOCITYナイロンを採用しています。雨や泥汚れも撥水加工でさっと拭き取れるので、日々のメンテナンスが楽です。
チェスト・サイドポケットの多彩な収納


スマホやボトル、トレッキングポールを効率よく整理できます。ポケットが多いのに見た目がすっきりしているのも人気の理由のひとつです。
収納レイアウトの違い
- 背面フレーム
- メイン気室
- ショルダーストラップ
- トップポケット
- サイドコンプレッションストラップ
- 対応PCサイズ


クーラ20


クーラ30


クーラ40
写真で見るとほぼ同じように見えますが、実物を並べると細かな違いに気づきます。
| 項目 | クーラ20 | クーラ30 | クーラ40 |
| 背面フレーム | なし | なし | あり |
| メイン気室 | 1 気室 | 1 気室 | 2 気室 (下部アクセス付き) |
| ショルダーストラップ | 少し細め | しっかり太い | しっかり太い |
| トップポケット | なし | あり | あり |
| サイドコンプレッションストラップ | 1個 | 1個 | 2個 |
| 対応PCサイズ | 15 inch | 16 inch | 公式記載確認できず |
背面フレーム



クーラ40だけ、背面にワイヤーフレームが入っています。


フレームがあるため、背面がほとんど曲がりません。20・30は力を入れると背面がぐにゃっとしますが、40はしっかりした形を保ちます。重い荷物を入れることを想定した設計で、安定した背負い心地が生まれています。重量が1,220gとやや重めなのも、このフレームが一因です。
メイン気室



クーラ40だけ、1気室と2気室を切り替えられる仕切りがあります。



旧モデルの動画ですが、主にクーラ30を解説しています。最後の方でクーラ40の仕切り部分の解説が入り、2気室の解説があります。ここは、ファスナーで仕切るか仕切らないかで1気室/2気室を切り替えられます。
仕切り生地の中にも薄いクッションが入っていて、細かいところまで丁寧に作り込まれています。(実物を見ないとわからない部分ですが)
ショルダーストラップ


クーラ20


クーラ30


クーラ40
写真だとわかりにくいですが、クーラ20のショルダーストラップは少し細めです。



20Lはそれほど重い荷物を入れないことが多いため、他のサイズより細めに設計されています。実物を並べて見ると違いがわかります。
トップポケット


クーラ30と40には、リュック上部にサッと取り出せる小物入れポケットがついています。財布や交通系ICカードを入れておくのに便利です。クーラ20はサイズが小さい分このポケットがありませんが、その分チェストポケットで代用できます。
サイドコンプレッションストラップ





40はサイズが大きい分、サイドコンプレッションストラップが上下2段ついています。荷物が少ないときにバッグをコンパクトにまとめられるので、スペースが余っても型崩れしにくいです。20と30は1段のみです。
対応PCサイズ
クーラ20は公式で15インチ、クーラ30は公式で16インチ対応とされています。クーラ40については、現行の公式ページ上で対応PCサイズの明記が確認できません。PCを収納する目的で選ぶ場合は、実店舗での確認をおすすめします。



PCを必ず入れたいなら、クーラ30がいちばん安心です。
シーン別おすすめモデル
- 都市部通勤・通学
- 日帰りハイキング+カフェワーク
- 2~3 泊の旅行・荷物が多い移動


クーラ20


クーラ30


クーラ40
都市部通勤・通学
- 最適モデル:クーラ20
- B4書類と15inchノートPCが収まり、レインカバー常備で急な雨でも安心です。
- 横幅28cmとスリムなので、満員電車でも周りの邪魔になりにくいのが助かります。
日帰りハイキング+カフェワーク
- 最適モデル:クーラ30
- 2つのフロントジッパーポケットや上部ジップ小物ポケットがあり、小物や行動食を整理しやすい設計です。山歩きのあと、そのままPC作業にも移りやすい容量があります。
- 30Lの容量にライトダウン・レインウェア・行動食を余裕で収納できます。
2~3 泊の旅行・荷物が多い移動
- 最適モデル:クーラ40
- 2気室構造で、衣類は圧縮バッグへ、靴や洗濯物は下の気室へと分けて収納できます。
- 前面ポケットにお土産や洗面ポーチを入れられるので、帰りに荷物が増えても外付け不要です。
航空機の機内持ち込み対応表


クーラ20


クーラ30


クーラ40



航空会社ごとにサイズ規定が異なります。また、2026年に国内でのルール変更もありました。
JAL・ANAの100席以上の機材では「3辺合計115cm以内・かつ55×40×25cm以内・10kg以内」が手荷物の基準です。
【2026年7月1日〜 ANA新ルール】
ANAでは2026年7月1日搭乗分から、ハンドバッグ・ショルダーバッグなどの「身の回り品」(手荷物とは別に持ち込む小型バッグ)のサイズ基準が40cm×30cm×20cm以内と明確化されました。
スーツケースなどの「機内持ち込み手荷物」(55×40×25cm以内)のサイズ基準に変更はありません。クーラシリーズをメインの手荷物として持ち込む場合は従来の手荷物基準が適用されますが、身の回り品と合わせて総重量10kg以内に収める必要があります。搭乗前に各社の最新ルールを必ず確認してください。
| モデル | 外寸 (W×H×D cm) | JAL / ANA 国内線100席以上(55×40×25cm・3辺計115cm・10kg) | Peach 国内LCC(3辺計115cm・7kg) | Jetstar国内LCC(56×36×23cm・7kg) | AirAsia / Scoot(56×36×23cm / 54×38×23cm) | IATA目安56 × 45 × 25 cm |
| クーラ20 | 28 × 43 × 14 | ✔ 規定内 | ✔ 規定内 | ✔ 規定内 | ✔ 規定内 | ✔ 規定内 |
| クーラ30 | 29 × 51 × 19 | ✔ サイズ内だが重量注意 | ✔ 重量注意 | ✔ 重量注意 | ✔ 重量注意 | ✔ 規定内 |
| クーラ40 | 30 × 58 × 19 (3辺合計107cm) | △〜× 高さ58cmが55cmを超過 | △ 重量注意 | × 高さ超過 | × 高さ超過 | × 高さ超過 |
凡例: ✔=規定内 / △=条件付き注意 / ×=公称サイズ超過
クーラ30まではサイズ的に問題ありませんが、JetstarやAirAsia・Scootは各辺に厳しい制限があり、クーラ40は公称高さ(58cm)が複数の航空会社の規定を超えます。
ソフトバッグのため荷物量によって圧縮できる場合もありますが、規定内と断定はできません。搭乗前に各社のルールを確認してください。



一部の口コミではクーラ40をLCCに機内持ち込みできたという声もありますが、航空会社の規定上は高さ58cmが各辺制限をオーバーするケースがあります。
「必ず持ち込める」とは断定できません。
荷物を詰めすぎず圧縮できる状態にすること、搭乗前に各社の最新ルールを確認することが大切です。
登山の季節・装備別適正チェックリスト
| シーズン・状況 | クーラ20 | クーラ30 | クーラ40 |
| 真夏の低山 (水 2L+薄着) | ◎ | ◎ | ○ |
| 春秋ハイク (防寒着ライト 1 枚) | ○ | ◎ | ◎ |
| 冬の日帰り (中綿ジャケット+軽アイゼン) | △ | ○ | ○ |



日帰り登山で使うなら、クーラ20は春秋に防寒着を入れるとやや窮屈になりがちです。迷ったらクーラ30がおすすめです。
クーラシリーズは本格的な登山用ザックのように腰で荷重を支える設計ではないため、日帰りや軽いハイキングがメインの用途になります。重い荷物を長時間背負う山行では、サースフェーなど登山専用モデルも検討してみてください。
長く使うためのメンテナンス
- 撥水加工の維持
- 撥水性が落ちてきたら、アウトドア用品向けのPFCフリー撥水スプレーでケアするのがおすすめです。環境への負荷を抑えつつ、しっかりと機能を回復できます。使用前に製品の洗濯表示と撥水剤の説明を確認し、洗剤成分が残らないよう十分にすすいでから使いましょう。
- ジッパーの滑りを整える
- 固形ワックスをジッパーのスライダーに薄く塗っておくと、噛み込みを防いでスムーズに動かせます。
- ウエストストラップの使い分け
- 街では外してすっきり、山では装着して荷物のブレを抑えましょう。着脱は簡単なので、シーンに合わせて切り替えてください。
よくある質問 (FAQ)
Q. レインカバーを紛失した場合は?
25〜45L対応の純正スペアカバー(Mサイズ)がオンラインで購入できます。ただし、付属品と完全に同一仕様とは限らないため、購入前に対応容量を確認してください。
Q. 修理サポートは?
ミレーは、素材・製造上の欠陥による不良について、購入後2年以内であれば無償修理または同等品交換の対象になる場合があります。使用に伴う摩耗・破れ・経年劣化は有償修理、または修理不可となる場合があるため、まずはミレー正規カスタマーサービスにご相談ください。
まとめ


クーラ20


クーラ30


クーラ40
- 荷物量と背負う時間が選定のポイント
- ミニマル通勤・街歩き中心 → クーラ20
- 日帰り登山や 1 泊旅行を 1 つでこなす → クーラ30
- 2~3 泊旅行や荷物が多いアウトドア用途 → クーラ40
- 全モデル共通でレインカバー・セキュリティジッパー・ハイドレーションホールを標準装備。
- 高耐久素材と軽量設計により、容量が違っても背負い心地を損なわないのがシリーズ最大の魅力です。



クーラシリーズは、通勤・街歩き・旅行・軽いアウトドアまで幅広く使える多用途バックパックです。
クーラ20は街歩きや通勤向き、クーラ30は日帰りハイクや1泊旅行まで対応しやすいど真ん中モデル、クーラ40は2〜3泊旅行や荷物が多いアウトドアに向いています。
ただし、クーラシリーズは本格登山用ザックのように腰で荷重を支える設計ではないため、重い荷物を長時間背負う山行ではサースフェーなど登山向けモデルも検討すると安心です。
ぜひ用途に合ったサイズを選んで、毎日の相棒として活用してください。
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