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<2024年更新!>モンベルの化繊寝袋「シームレス バロウバッグ(EXP,#0,#1,#2,#3,#5)」と「シームレス アルパインバロウバッグ(EXP,#0,#1,#2,#3,#5,#7)」の特徴と違いを紹介します。

 

  

まずはシームレス バロウバッグから解説します。

「シームレス バロウバッグ」の特徴

シームレスバロウバッグ

 

 

POINT
  • 中綿:エクセロフト
  • 外側にスーパースパイラルストレッチで伸縮率「124%」
  • 生地の噛み込みを軽減するパーツYKK
  • サイズは、レギュラー(身長~183cm)とロング(身長~198cm

シームレスバロウバッグは2022年に旧モデル「スーパースパイラルバロウバッグ」からリニューアルされたモデルです。化繊綿でもシームレス構造にして、縫い目を極限まで減らして温かい空気を蓄えるようリニューアルされました。

  

以下の新旧モデルの比較動画がとても参考になります!

 

中綿は化繊綿エクセロフト

  

エクセロフトという3種類の異なるポリエステル繊維綿をブレンドした柔らかく、回復力と保温力に優れた、特殊な化繊モデルです。

モンベル エクセロフト

[出典:モンベル]

  

化繊綿「エクセロフト」を使用したモデル。キャンプ向けです。エクセロフトは化繊綿ながら非常に柔らかく、身体にフィットしやすいため寝心地も良いです☆

 

生地の噛み込みを軽減するパーツYKK

2020年以降のリニューアルモデルから

  • ジッパーに『生地の噛み込みを軽減するパーツ(YKK製)』

が取り付けられています。(カタログにも記載されています。)

2020モデルの中綿ダウンモデル(ダウンがハー900,800,650等)からジッパーに『生地の噛み込みを軽減するパーツ(YKK製)』が取り付けられています。

経験談

モンベルの寝袋は収縮する構造上、どうしてもジッパーが生地に噛み込みしやすかったですが、今回の変更により、より開閉しやすくなるだけでなく、生地裂けリスクも軽減されるでしょう。

 

ラインナップ

「シームレス バロウバッグ」の保温力別のラインナップは、

  • EXP :○(使用可能温度:-18℃)
  • #0:○(使用可能温度:-15℃)
  • #1:○(使用可能温度:-12℃)
  • #2:○(使用可能温度:-6℃)
  • #3:○(使用可能温度:0℃)
  • #5:○(使用可能温度:3℃)
  • #7:×

になります。

使用可能温度とは?

わかりやすく表現すると、人間がまともに寝れる下限温度。一般的な男性(25歳/70kg/173cm)がシュラフの中で丸くなり、快適に寝ることができる温度域です。ただ、日本人より寒さに強い白人の体感による基準のため、日本人だと少し寒い温度です。詳しくは保温力表示規格ISO23537(EN13537)を参照)。

  

このモンベル独自の保温力表記は、はじめての方は戸惑いやすく、見慣れるとわかりやすい表記になります。

 

保温力表記に、寝袋の対応時期を追記すると、

  • EXP(使用可能温度:-20℃程度)
    ⇒ 主に局地遠征、海外の高山遠征向け。
  • #0(使用可能温度:-13℃程度)
    ⇒ 日本国内の厳冬期登山、キャンプ向け。
  • #1(使用可能温度:-10℃程度)
    ⇒ 日本国内の残雪期登山、キャンプであれば厳冬期除いた3月~12月ぐらいか。
  • #2(使用可能温度:-5℃程度)
    ⇒ 3.5シーズン。氷点下になる紅葉時期登山も対応。
  • #3(使用可能温度:0℃程度)
    ⇒ 3シーズン用。2000m級登山では、9月中旬以降はしんどいかも。
  • #5(使用可能温度:3℃程度)
    ⇒ 夏用。登山用としては使用期間短く、おすすめしない。
  • #7(使用可能温度:7℃程度)
    ⇒ 夏用。主に平地キャンプ向け。バイク・自転車ツーリングなど。

ざっくりこのような感じになります。

 

キャンプでの一番人気は#3

登山での一番人気は軽量・コンパクト性、価格のバランスのとれた#3です。

 

「シームレス バロウバッグ」と「シームレス アルパインバロウバッグ」の違い

「シームレス バロウバッグ」(以下:SB)と「シームレス アルパインバロウバッグ」(以下:SAB)の違いは、

  • 内側のストレッチの幅(SB:124% vs SAB:114%)
  • サイドジッパーの長さ(SB:踵ぐらいまで vs SAB:膝ぐらいまで)
  • ラインナップの違い(SB:EXPあり,#7無し vs SAB:EXP無し,#7あり )

という違いあります。

  

基本的に、「シームレス バロウバッグ」は快適性重視の汎用キャンプ向け、「シームレス アルパインバロウバッグ」は少しでも軽量化したい方向け となっています。

他モデルの重量を比較すると、

  • シームレスダウンハガー 800 #3:重量555g
  • ダウンハガー650#3:720g
  • シームレスバロウバッグ#3:963g
  • シームレスアルパインバロウバッグ#3:928g

の違いがあります。

  

シームレスバロウバッグとシームレスアルパインバロウバッグの差はわずかしかありません。

もともと重い化繊綿の寝袋ですから、快適性重視の方はEXPを用意し、軽量化モデルのシームレスアルパインバロウバッグは#7も用意している、と推測されます。

 

  

どちらも収納サイズも化繊綿モデルは大きくなるため、主にキャンパー向けになります。価格も購入しやすい金額です。

POINT

EXP,#0,#1,#2の収納袋はコンプレッションバッグが標準装備になっていて、ベルト締めで圧縮可能です。

化繊綿モデルは水濡れに強く(保温力が低下しにくい、濡れても乾きやすい)ため、陸上のキャンパーだけでなく、水濡れリスクが払拭できないカヤックなどのウォータースポーツ愛好家からも選ばれやすい寝袋です。

  

サイドジッパーは長いほうが温度調整しやすく、基本的にある程度の快適性を求める方はシームレスバロウバッグの方がおすすめです。

montbell(モンベル) シームレス バロウバッグ#3 [リミット温度0℃,963g]

\ 競合・ライバル製品 /

  

軽量・コンパクトな化繊寝袋は、そんなに選択肢が多くありません。どうしても軽量化するとなるとダウンにはとてもかなわないのが大きな理由と思います。価格は1万円台からと購入しやすい価格になります。

※イスカとタケモは最低使用可能温度。快適使用温度は、表示温度におおむね5~10℃をプラスした温度です。

 

 

この記事を書いた人寝袋選びで大切なこと寝袋とマットは2つで1つ

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著者: Masaki T

2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆

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雪山 クローズドセルマット

谷川岳の雪洞で宿泊

今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。

雪山 テント泊 八ヶ岳

雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)

雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。

自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。

楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆

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山岳・登山用の寝袋マットの選び方の基本(無積雪期)

寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。

キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。

『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。

これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。

登山ルート上のキャンプ場・テント場

『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。

テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆

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