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2018年1月10-11日の1泊2日小屋泊のスノーシューツアーの下見に同行してきました。

ネイチャーガイドリス代表の野中ガイドから、昨年末に「参加者の方から冬の上高地スノーシューツアーを企画してほしいと依頼があって、下見に行くんですけど、一緒に行きませんか?」とお誘いがあり、同行してきました。

上高地と言えば、夏秋に多くの観光客と登山者が訪れる清流ながれる地域ですが、冬に訪れるのは今回が初めてです。

今までに山仲間から、冬の上高地について

  • アイスクライミングのゲレンデがある
  • 涸沢で雪崩にあった(無事脱出したそうです)

など、と聞いたことがあるくらいです。

 

行程

今回の行程は下記になりました。

1月上高地-穂高神社奥宮の明神池、1泊2日スノーシューガイドツアーの下見の体験記

 

○一日目

  • 8:00頃 沢渡の駐車場に車を停める
  • 8:50 沢渡のバス停から釜トンネル近くの中の湯までバス移動
  • 9:30 釜トンネルからは歩行
  • 10:50 大正池ホテル前に到着
  • 12:00 上高地観光センターに到着
  • 梓川の左岸ルートをスノーシュで歩く(梓川の左岸、右岸は、上流から見ての右左です。)
  • 14:30 明神池すぐ近くの山小屋、山のひだやに到着
  • 穂高神社奥宮を参拝後、山のひだやで1泊

○二日目

  • 8:30 山のひだや出発、梓川右岸ルートを歩く
  • 9:20 明神2263峰 氷爆付近を通過
  • 11:00 河童橋を渡り、左岸ルートに合流
  • 13:15 上高地トンネル付近でスノーシュー外し、通常歩行
  • 13:50 釜トンネル出口に到着
  • 14:00 中の湯から沢渡へ行くバスに乗る
  • 14:15 沢渡でバス下車し、駐車場へ

 

感想

この行程、無積雪期であれば、おそらく往復4~5時間程度かと思いますが、積雪期は約2倍かかりました。スノーシューの歩行はスピードが出ないこと、また積雪の量、トレースの有る無しでかなり移動時間が変わります。今回は1日目はトレースがあり、初日で体力に余裕があるため、なんなく明神池まで行けましたが、それでも6時間程度かかりました。

2日目は、前夜の積雪が20~30cm程度あり、林道の車のタイヤ跡もだいぶ埋まっていたこと、前日の疲労もあり、かなりしんどかったです。フカフカの新雪が増えると、スノーシューもそれだけ沈み、足上げの高さも必要になるため、予想以上に時間がかかりました。釜トンネル出口近くの中の湯の停留所からバスが14時に来るため、あまり長く休憩せず歩きつづけましたが、結局10分前ぐらいに到着し、そんなに時間的な余裕がなかったです。

現在、上高地で唯一冬季営業している山小屋、山のひだやさんのご夫婦から様々お話を伺いましたが、上高地の積雪は多い時は1日で80cm程度積もることもあり、積雪状況によって移動時間が大幅に変わることがわかりました。経験上、積雪が腰より上になると、ラッセルになり、100m進むのに何十分かかることもあります。無積雪期は、あまり斜度がない上高地ルートでも、冬となればまるで違ったルートになりえるとわかりました。

以下、時系列の写真&記事になります。

 

前日は車中泊

前日に、マイカーで安曇野の穂高神社に参拝し、最寄りの道の駅”アルプス安曇野ほりがねの里”で車中泊。

早朝に出発し、8時ぐらいに沢渡の市営第二駐車場(足湯公園駐車場)でガイドの野中さんと合流しました。

市営第二駐車場には、綺麗なトイレがありますが、私が行ったときも使えて、しかもトイレ内に暖房が付いていて暖かかったです。

また、この時期は駐車場が無料解放されていました。非常に大きな駐車場ですが、ほぼガラガラでした。

登山の準備をして、バス停まで移動しました。

 

バス停

市営第二駐車場(足湯公園駐車場)のトイレ近くにバス停(沢渡公園足湯前停留所)があり、私はてっきりここから乗れると思っていたのですが、違いました。

img_map_01-3x.jpg

上の図で丸く囲んだ、沢渡停留所(特急バス乗り場)から乗車しました。

最初、アルピコ交通のHPのバスのりば案内図を見ると、地図の目印がナショナルパークゲートを指していて、一見そこから乗るのかと勘違いしてしまいました。

アルピコ交通HPのバスのりば案内図 → http://www.alpico.co.jp/access/station/sawando.html

いや、これはおかしい、こんな人の気配なく、タイヤ跡もない場所に来るはずがない、とページを良く見たら

特急バス松本~高山線、松本~新穂高線
K-19 さわんど・・・国道158号線沿い沢渡橋東側

と書かれていて、慌てて沢渡橋を渡って、沢渡停留所へ移動したのでした。

※アルピコ交通HPのバスのりば案内図は、勘違いし易いgoogle mapが上部に貼り付けてあるので、ご注意ください。

 

沢渡バス停

ここです。

 

沢渡バス停

無事たどり着けました。

 

到着後、まもなくしてバスが来て、乗車できました☆

 

沢渡バス

無事乗れて、ホット一息。(この8:50のバスを乗り過ごすと次のバスは11:00。。。)

 

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乗客は我々含め3人のみ。

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10分程度で、中の湯停留所へ到着。

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トンネル内歩行

釜トンネル

ここから、冬期は閉鎖されている釜トンネルが見えてきます。

 

 

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ゲート脇の小屋に登山ポストがあります。

 

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記入し、投函します。

 

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トンネル歩行から始まる珍しい山行となります。

 

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軽アイゼンは必要ない状況でした。

 

上高地トンネル

釜トンネルと上高地トンネルを抜け、ここから雪原歩行が始まります。

 

雪上歩行

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トレースがあり、しばらくツボ足歩行。

 

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10:50 大正池ホテル前に到着しました。

ここでしばらく休憩。

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12:00 上高地観光センターに到着。

 

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無積雪期は多くの観光客で賑わう河童橋は、ただただ静けさを保っています。

ここから梓川の左岸ルートをスノーシュで歩いていきます。(梓川の左岸、右岸は、上流から見ての右左です。)

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14:07 穂高神社奥宮の参道入口に到着。

 

穂高神社奥宮

 

 

穂高神社奥宮

明神橋を渡り、

穂高神社奥宮

山のひだやの看板が見えました。

近づくと、山小屋の煙突から白い煙がでていて、なんだかホッと一安心。

一度小屋内に入って、荷物を置かせてもらい、カメラを持ってすぐ近くの穂高神社奥宮、明神池へ行きました。

 

穂高神社奥宮、明神池

穂高神社 奥宮 案内図 境内図

 

IMGP4304.jpg

看板には、

○御祭神

穂高見命(ほたかみのかみ)(神武天皇の御叔父神)

○由緒
 
太古奥穂高岳に天降ったと伝えられる穂高見命(ほたかみのかみ)は、海神 綿津見神(わたつみのかみ)の御子神で、海神の宗族として遠く北九州に栄え信濃の開発に功を樹てた安曇族の祖神として奉斎され、日本アルプスの総鎮守として明神池畔に鎮座する。
と書かれています。
 

穂高神社奥宮 明神池

穂高神社 奥宮の本殿です。

様々な想いを込めて、参拝します。

 

穂高神社奥宮 明神池

明神一之池の桟橋は、積雪で足跡がありませんでした。

 

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こちらが、明神二之池です。

 

ここから池に添って、池の水が流れ始める場所まで移動します。

無積雪期なら、まだわかりやすいのですが、積雪があると道なき道を進む感じになります。

穂高神社奥宮 明神池

私的には、ここが明神池の中でも特に神聖さが感じられる場所です。

 

一通り巡ったので、山のひだやに戻ります。

 

 

1泊2日スノーシューガイドツアーの下見の体験記 関連ページ

  1. 梓川左岸から穂高神社奥宮、明神池へ(1日目)
  2. 上高地で唯一冬期営業の山のひだやは、憩いの拠点
  3. 穂高神社奥宮、明神池からスノーシューで梓川右岸を歩く(2日目)

 

この記事を書いた人寝袋選びで大切なこと寝袋とマットは2つで1つ

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著者: Masaki T

2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆

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雪山 クローズドセルマット

谷川岳の雪洞で宿泊

今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。

雪山 テント泊 八ヶ岳

雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)

雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。

自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。

楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆

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山岳・登山用の寝袋マットの選び方の基本(無積雪期)

寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。

キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。

『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。

これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。

登山ルート上のキャンプ場・テント場

『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。

テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆

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