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【辛口レビュー?】ミズノ ベルグテックexストームセイバーVI の特徴・注意点・比較・動画|徹底解説完全版

ミズノ ベルグテックexストームセイバーVI の特徴・注意点・比較・動画|徹底レビュー完全版

ミズノ ベルグテックEXストームセイバーVIは、登山やアウトドア活動に最適なコストパフォーマンス優れた人気のレインウェアです。高い防水性と透湿性を兼ね備え、雨の日でも快適な着心地を実現しています。この記事では、その特徴やメリット、気になる点、口コミ、実際に登山で使用した感想などを詳しく記載しています。

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結論として、このレインウェアは、日本のアウトドア愛好家にとって、信頼性が高く費用対効果の高い選択肢と言えるでしょう。ただし、一部使い勝手で気になる点もありました。

記事のポイント

  • 高い防水性と透湿性
  • 軽量で動きやすい設計
  • コストパフォーマンスの良さ
  • 多彩なカラーバリエーション

著者PROFILE

運営者・著者 Masaki T

名前:Masaki T
経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、アウトドア情報を発信し15年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール

目次

ミズノ ベルグテックEXストームセイバーVIの特徴

ミズノ ベルグテックEXストームセイバーVIの特徴

ミズノは、総合スポーツ用品メーカーとして広く認知されており、その製品ラインナップはアウトドアギアにも及んでいます 。特にベルグテックEXシリーズは、日本の気候条件、例えば多湿な環境下でのハイキングやトレッキングに適した性能を持つ製品として位置づけられています 。このシリーズは、性能と実用性のバランスを重視して設計されていると考えられます 。この記事では、ベルグテックEXストームセイバーVIレインウェアに焦点を当て、その特徴、性能、ユーザーからの評価、そして市場における位置づけを徹底解説します。

基本情報、特徴、仕様

基本情報、特徴、仕様

製品名とモデル番号は、メンズモデルが「【耐水素材】ベルグテックEXストームセイバーVI レインスーツ(防水/収納袋付き)」A2MG8A01、レディースモデルがA2MG8C01です 。  

価格は、調査時点では¥19,800(税込)です 。  (実売価格はもっと安価な場合も多いです)

カラー展開は、メンズモデルがブルー、ピスタチオ、アカシアイエロー、レッド、ドレスネイビー、オレンジ 、レディースモデルがN.ターコイズ、クールブルー、アカシアイエロー、パラダイスピンク、クローバーです 。  

サイズ展開は、メンズモデルがS、M、L、XL、2XL、SB、MB、MBB 、レディースモデルがS、M、L、SB、MB となっています。

「B」はより幅広い体型に対応しているサイズです。

主な特徴として、3層構造による耐久性とベタつきの軽減 、耐水圧約30,000mm以上の高い防水性 、透湿性約16,000g/m2/24hの通気性 、100回洗濯しても水をはじく耐久撥水(DWR)加工 、完全防水のためのフルシームシーリング加工 、コンパクトな収納を可能にする収納袋とフード収納オプション 、換気を促す胸ファスナーポケット 、調整可能な裾、袖口、フード 、動きやすさを考慮した立体スリーブ 、靴を履いたままでも着脱しやすいやや太めのパンツ設計 、そして軽量性(メンズMサイズ約550g、レディースMサイズ約520g) が挙げられます。  

表: ミズノ ベルグテックEXストームセイバーVI – 主要仕様

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特徴メンズモデル (A2MG8A01)レディースモデル (A2MG8C01)
モデル番号A2MG8A01A2MG8C01
価格(税込)¥19,800¥19,800
防水性耐水圧約30,000mm以上耐水圧約30,000mm以上
透湿性約16,000g/m2/24h約16,000g/m2/24h
DWR100回洗濯耐久撥水100回洗濯耐久撥水
重量(Mサイズ)約550g約520g
特筆すべき特徴袖の裁断にVとの違いあり専用カラー展開
サイズ展開S-2XL, SB, MB, MBBS-L, SB, MB

防水性、透湿性、耐久性

防水性

防水性

耐水圧約30,000mm以上という数値は、このレインウェアが非常に高い防水性能を持つことを示しています 。これは、激しい雨や長時間の雨への暴露、さらにはバックパックのストラップによる圧力などにも耐えられるレベルです。3層構造は、外層の耐久性、中間層の防水・透湿膜、そして内層の快適性を組み合わせることで、水の浸入を効果的に防ぎます。さらに、縫い目からの水の浸入を防ぐフルシームシーリング加工と、ファスナーやポケット部分の雨返しやフラップが、防水性能をさらに高めています 。  

透湿性

透湿性

透湿性約16,000g/m2/24hという数値は、24時間あたりに1平方メートルの生地を通してどれだけの水蒸気(汗)が外部に放出されるかを示しています 。16,000という値は、アクティブな使用においても比較的良好な透湿性を提供し、内部の蒸れを軽減し、快適な状態を保つのに役立ちます。3層構造は、内側の湿気を外に逃がす役割も果たしており、ベンチレーションポケットを開けることで、さらに空気の流れを促し、冷却効果と湿気放出を促進できます 。  

耐久性:

耐久性:

3層構造は、2層構造と比較して引き裂き強度が向上しており、アウトドアでの使用における耐久性に優れています 。また、100回洗濯しても水をはじく耐久撥水(DWR)加工は、長期間にわたって撥水性能を維持し、レインウェアの性能低下を防ぎます 。生地には40デニールのナイロンリップストップ素材が使用されており 、軽量でありながらも十分な耐摩耗性を提供します。

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リップストップ構造は、軽量化と強度を両立できるアメリカ軍発祥の技術で、万が一生地が裂けても、その進行を食い止める効果があります。  

透湿性と撥水性は必要不可欠

撥水性により雨がポロポロ落ちるのですが、あまり知られていませんが、透湿性を活かすには撥水性が必要不可欠です。

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ベルグテックやその他レインウェアも多くは3層構造で、一番外側はナイロン生地なのですが、もし撥水性がなくなると、一番外側のナイロン生地が水浸しになり水の膜になったような状況になるため、メンブレンの透湿性がほとんど生きなくなる、どれほど透湿性能が高くても透湿できなくなるのです。

そのため、レインウェアにとって撥水性は非常に重要で、100回洗濯後も撥水性を維持する、ということはそれだけレインウェア本来の透湿性を維持できる、ということを意味します。

メンズモデルとレディースモデルの特徴とサイズ展開

メンズモデル

メンズモデル

メンズモデルは、レディースモデルと同様の高性能な基本機能を備えています。Vバージョンからのデザイン変更点として、袖の裁断が挙げられており、Vモデルではより長くあったグレーの部分が、VIモデルでは肘までとなっています 。サイズ展開はSから2XLまでのレギュラーサイズに加え、SB、MB、MBBといったゆったりとした「B」体型向けのサイズも用意されており、様々な体型や重ね着のニーズに対応できます 。重量は約550g(Mサイズ)と、3層構造のレインスーツとしては比較的軽量です 。  

レディースモデル

レディースモデル

レディースモデルも、高い防水性、透湿性、耐久撥水性といった基本的な性能はメンズモデルと同様です。デザインは女性の体型に合わせて調整されており、快適なフィット感と機能性を両立しています。メンズモデルと比較してわずかに軽量な約520g(Mサイズ)となっています 。サイズ展開はS、M、Lのレギュラーサイズに加えて、SB、MBといったややゆったりとしたサイズが用意されています 。

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カラー展開はメンズモデルとは異なり女性向けのカラーバリエーションとなっています 。

ミズノ ベルグテックEXストームセイバーVI – 男女別詳細

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特徴メンズモデルレディースモデル
重量(Mサイズ)約550g約520g
袖のデザインVモデルより肘まで特になし
専用カラーブルー、ピスタチオ、ドレスネイビー、オレンジN.ターコイズ、パラダイスピンク、クローバー
サイズ展開S-2XL, SB, MB, MBBS-L, SB, MB

サイズ感の個人的感想

サイズ感の個人的感想

私は身長が約176cmのガッシリ体型で、普段の服はLサイズ、場合によってはXLサイズですが、ベルグテックはLサイズを着用して1泊2日の登山で使用しました。

サイズ感の個人的感想 2
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今までに試着も含めたら数十着はレインウェアを着てますが「ゆったり目のレインウェアのサイズ感」という印象です。

登山用のレインウェアは一部のメーカー(パタゴニア・マムートなど)を除き基本ゆったり目です。理由は、登山においてレインウェアは登山三種の神器の1つと言われ、最も外側に着用するウェアのため、様々な体型の方でも、中間着として厚手のフリースを着れるくらいの余裕が必要だからです。

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ベルグテックのメンズモデルに関しては、普段の服選びと同じ感覚でサイズ選べば大丈夫だと思います。(レディースは流石に着れないのでわかりませんね)

素材比較: ベルグテックEX vs. ゴアテックス

ベルグテックEXとゴアテックスを徹底比較(防水性・透湿性・耐久性)

ゴアテックスは、防水透湿素材における世界的なリーディングブランドとして広く認知されており、その信頼性と高性能はアウトドア業界で高く評価されています 。  

防水性

ベルグテックEXの耐水圧は約30,000mmであり、これは多くの標準的なゴアテックス製品と同等のレベルです。ゴアテックス製品の耐水圧は、製品の種類によって幅広く、20,000mm程度のものから、より過酷な環境に対応するゴアテックスProのような高機能バージョンではさらに高い数値を示すものもあります 。純粋な防水性能においては、ベルグテックEXは一般的なゴアテックス素材と遜色ない保護を提供すると考えられます。ゴアテックスの防水性は、水滴を通さない一方で水蒸気を透過させる独自のePTFEメンブレンに基づいています 。  

透湿性

ベルグテックEXの透湿性は約16,000g/m2/24hであり、これも十分に高い数値ですが、ゴアテックス製品の中には、特に激しい運動を想定したゴアテックスActiveのように、より高い透湿性を持つものも存在します(30,000g/m2/24h以上) 。ただし、実際の使用感においては、特に価格差を考慮すると、ベルグテックEXの透湿性でも十分であると感じるユーザーもいるようです 。ゴアテックスの透湿性はメンブレンを介した水蒸気の移動によるものですが、ベルグテックEXは、非多孔質のラミネート素材であり、親水性のポリウレタン層が水分を吸収し、その後蒸発させるという異なるメカニズムを採用していると考えられます 。  

耐久性

ゴアテックスは、特にゴアテックスProのような上位モデルにおいて、その優れた耐久性で広く知られています 。より厚手の表生地や耐久性の高い裏地を使用することで、過酷な条件下での使用に耐える設計となっています。一方、ベルグテックEXも3層構造を採用することで、2層構造よりも引き裂き強度を高めており、100回洗濯耐久撥水加工も施されています 。

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ゴアテックスProほどの絶対的な耐久性はないかもしれませんが、ベルグテックEXは一般的なハイキングやトレッキングなどの用途には十分な耐久性を提供すると考えられます。  

コストと価値

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ベルグテックEXの大きな利点の一つは、一般的にゴアテックス製品よりも手頃な価格で購入できる点です 。

ゴアテックスは一部の性能においてわずかに優位性を持つ可能性がありますが(特にハイエンドモデル)、ベルグテックEXはその価格帯において優れた防水性と透湿性のバランスを提供しており、非常に高いコストパフォーマンスを実現しています 。  

素材比較: ベルグテックEX vs. ゴアテックス

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特徴ベルグテックEXゴアテックス (標準)
防水性(代表的な範囲)約30,000mm約20,000mm以上
透湿性(代表的な範囲)約16,000g/m2/24h幅広い範囲 (一部はより高い)
耐久性(一般的な評価)良好非常に良好
代表的な価格帯(レインスーツ)より手頃な価格より高価
主要技術非多孔質ラミネート、3層構造ePTFEメンブレン

シリーズの進化: ストームセイバーVI vs. V

【何が違う?】ベルグテックEXストームセイバーVとVIの違いを比較表にまとめてみた

ストームセイバーVIは、Vモデルの後継として、現行モデルです 。VIモデルは2018年頃に登場しました 。主な違いとしては、VIモデルでは約20gの軽量化が図られています(メンズMサイズでVが約570g、VIが約550g。レディースMサイズでVが約545g、VIが約520g) 。デザインも更新されており、特にメンズモデルでは袖の裁断に違いが見られます。Vモデルではグレーの部分が長く、VIモデルでは肘までとなっています 。ミズノのショップ情報によると、VIモデルではフードのツバがわずかに長くなっています 。一方で、ミズノからの公式情報によると、生地の性能や全体的なサイズ感はVモデルとVIモデルで大きく変わらないとされています 。現在でも、一部オンラインストアではVモデルとVIモデルの両方が販売されていることがあります 。  

ミズノ ベルグテックEXストームセイバーVI vs. V – 主な違い

特徴ストームセイバーV(推定)ストームセイバーVI(現行)
発売/更新年2012年頃2018年頃
(現行モデル)
重量(メンズM)約570g約550g
袖のデザイン(メンズ)グレー部分が長いグレー部分が肘まで
フードのツバ短いわずかに長い
基本性能同等同等

どこで買える?小売店の在庫状況

オンラインストア

オンラインストア

ミズノ ベルグテックEXストームセイバーVIは、ミズノ公式オンラインストア 、Amazon 、楽天市場 、Yahoo!ショッピング 、Alpen Group 、好日山荘オンラインショップ 、EMS Tools 、Work Street 、ミズノ公式オンライン Yahoo!店 、ミズシマスポーツ 、xraebnet.com 、B.B.TOWN(楽天市場) 、有隣堂オンライン など、多数のオンラインストアで取り扱われている可能性が高いです。これらのオンラインストアでは、在庫状況や特定のカラー、サイズのオプションが異なる場合があるため、購入前に各ストアの情報を確認することが推奨されます。  

実店舗

ミズノ ベルグテックEXストームセイバーの取扱店を調査

ミズノは日本国内に直営店と取扱店を展開しており 、ベルグテックEXストームセイバーVIもこれらの店舗で取り扱われている可能性があります。具体的な店舗としては、好日山荘 、ヒマラヤ 、ヨドバシカメラ などが挙げられます。ただし、店舗によって在庫状況は変動するため 、事前にミズノのウェブサイトで店舗検索を行うか、直接店舗に問い合わせることをお勧めします 。ミズノのウェブサイトでは、地域や競技・カテゴリで絞り込んだ店舗検索も可能です 。  

ユーザーレビューとフィードバック

Amazonレビュー

Amazonのカスタマーレビューからは、このレインウェアが高い防水性、効果的な撥水性、蒸れにくさ、軽量性、コンパクトさ、そして全体的な品質の高さが評価されていることがわかります 。一部のユーザーは、その性能をゴアテックス製品と比較して遜色ないと評価しています。着心地についても、柔らかさや動きやすさを評価する声があります。一方で、ポケットの数(特にパンツ)が少ないと感じるユーザーや 、サイズ感について意見が分かれている点(大きめと感じる人もいれば、ちょうど良いと感じる人もいる) 、また、透湿性については価格相応であるという意見も見られます 。顔周りの裏地の肌触りの良さや、フードの使いやすさも肯定的に評価されています 。  

楽天レビュー

楽天市場のレビューでも、軽量性、動きやすさ、自転車や通勤への適性、デザイン、効果的な撥水性、良好な通気性(蒸れにくい)、価格に見合う価値などが肯定的に評価されています 。フードのデザインやパンツの着脱のしやすさ、コンパクトな収納性もユーザーに好評です。一方で、ファスナーが完全防水ではない点(フラップで保護されている) 、ベンチレーションが限られていると感じるユーザー 、長期使用によるポケットのベルクロのほつれやフードのフィット感の変化を指摘する声も見られました 。しかし全体的には、多くのユーザーがそのコストパフォーマンスの高さを評価しています。  

ライバル製品との比較: 日本国内で販売されている類似レインウェア製品

ライバル製品との比較: 日本国内で販売されている類似レインウェア製品

日本国内で現在販売されている類似のレインウェア製品として、以下の4つを特定し、比較を行います 。  

これらの製品の素材、防水性、透湿性、重量、価格などの詳細な比較は、以下の表にまとめられています。

競合分析: 日本国内レインウェア比較

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製品名素材防水性(耐水圧)透湿性重量(ジャケットM/メンズ)主な特徴価格(税込・推定)
ミズノ ベルグテックEXストームセイバーVIベルグテックEX(3層ナイロンリップストップ)約30,000mm約16,000g/m²/24h約550g(スーツ)軽量、コンパクト、100回洗濯耐久撥水、B体サイズ展開¥19,800
(ジャケット・パンツのセット)
モンベル ストームクルーザー ジャケット & パンツスーパー ドライテック3レイヤー50,000mm以上40,000g/m²/24h (参考値)約254g(ジャケット)軽量、コンパクト、K-Monoカットによる動きやすさ¥22,000(ジャケット)
ザ・ノース・フェイス クライムライトジャケット 20Dリサイクルナイロン ゴアテックス マイクログリッドバッカー記載なし(20,000mm以上と推測)約285g(ジャケットL)軽量、コンパクト、マイクログリッドバッカーによるしなやかさ、パックを背負ったままでも腕上げしやすい設計¥50,600(ジャケット)
パタゴニア グラナイトクレスト ジャケットH2Noパフォーマンス・スタンダード(3層リサイクルナイロン)20,000mm(初期)、10,000mm(維持)記載なし(高い透湿性とされる)約400g(M)リサイクル素材使用、PFCフリーDWR加工、ヘルメット対応フード、ピットジップ¥39,600(ジャケット)
ミレー ティフォン50000 ストレッチ ジャケットDRYEDGE™ TYPHON 50000 3L KNITTED BACK ナイロン100%30,000mm50,000g/m²/24h約300g(ジャケットM)非常に高い透湿性、ストレッチ性、柔らかい着心地、フード収納システム¥36,300 (ジャケット)
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上記のライバル商品との比較から、防水透湿性の性能はほぼ同等、ベルグテックは上下セットで約2万円、他はジャケットだけでベルグテックを超えています。もちろん、レインウェアとしてのデザイン性や使い勝手は他メーカーの方が上ですが、ベルグテックは本格的な登山利用も可能なレインウェアながら、ライバル製品と比べてとにかく価格が安いことが何よりも特徴です。

マメ知識 普通(汎用)用と登山用レインウェアは何が違うの?

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今まで登山用レインウェアの話をしてきましたが、ちょっと違うマメ知識を書きたいと思います。

登山用レインウェアと普通のレインウェアは、その使用目的から大きく異なる特徴を持っています。まず、登山用レインウェアは、激しい雨風や発汗による蒸れに対応するため、高い防水透湿性能が求められます。特殊な素材を使用し、雨を防ぎつつ汗を外に逃がすことで、衣服内を快適に保ちます。一方、普通のレインウェアは、日常的な雨を防ぐことを目的としているため、防水性はあっても透湿性は劣る場合が多く、ビニール製などでは蒸れやすいという欠点があります。

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一般用は耐水圧が10,000以下、透湿性も10,000以下のものも多いです。

次に、耐久性です。登山用レインウェアは、岩場や藪など、過酷な環境での使用を想定しているため、耐久性の高い素材や構造で作られています。一方、普通のレインウェアは、日常的な使用を想定しているため、耐久性は登山用ほど高くありません。

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何かあったら屋内へ避難できる普通の市街地向けと、数時間の風雨でも安全に移動できることを目的とした登山用とでは、根本的に設計思想が違います。

また、機能性も大きく異なります。登山用レインウェアは、フードの形状、袖口や裾の絞り、ベンチレーションなど、動きやすさや体温調節を考慮した様々な機能が搭載されています。一方、普通のレインウェアは、雨を防ぐことに特化しており、機能はシンプルです。

登山用のレインウェアはポケットの位置が高い
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上の写真でもわかるように、パット見でわかる大きな違いとしては、登山用のレインウェアはポケットの位置が高いです。これはザックのウエストベルト(腰ベルト)と干渉しないようにするためで、普通のレインウェアはポケットの上にウエストベルトがかぶさるため、ポケットが使えない可能性高いです。

さらに、重量と携帯性も異なります。登山用レインウェアは、軽量でコンパクトに収納でき、持ち運びやすいように設計されています。一方、普通のレインウェアは、比較的重く、かさばるものが多く、携帯性には劣ります。

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一般用のレインウェアは登山用レインウェアより安いですが、大分違うんです。

登山で実際に使用した体験談レビュー

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長年ゴアテックスのレインウェアを愛用してきています。試してみたい思いがあり、ベルグテックEXストームセイバーVIをレンタルして富士山に登ってみました。1泊2日の山行でしたが、2日目は雨が降ったためちょうどよいテストだったと思います。

富士登山で、ベルグテックVIをレンタルして、実際に使いました。ここ数年の富士登山ではゴアテックスのレインウェアを使っていて、久々にそれ以外のウェアの利用になりました。

登山で実際に使用した体験談レビュー

富士山 吉田ルート 八合目~九合目

富士登山で1泊2日使用しました。レンタル品のため、ある程度使い込まれた感がありました。1日目は五合目から山頂まで登りましたが、天候が曇りである程度の風があり、防寒のため7合目付近から着用しました。

登山で実際に使用した体験談レビュー 2

山頂の浅間大社奥宮

2日目は山頂のお鉢めぐりして下山。曇り、晴れ、雨もあり、様々な天候化である程度テストできたと思います。富士山では、雨が降っていなくても防寒用として八合目付近から着用することが多々あるため、レインウェアの透湿性は重要な性能ですが、ベルグテックを2日間着用して「これだけ透湿性があれば十分」と感じました。ムレ感がそれほど無くメーカーが高い透湿性を謳っているだけあるな、と思いました。

小雨が降ったときもキレイに撥水していました。

登山で実際に使用した体験談レビュー 3

下山途中に雨

確かに登山用のレインウェアとしては必要十分ですが、温度調節のためのフロントファスナーの開け締め、ポケットの開け締めは、もどかしい感じがありました。

登山で実際に使用した体験談レビュー 4

ファスナー部やポケット口は、雨が衣服内に侵入を防ぐフラップ構造

ベルクロによるフラップ構造は、開ける度に、[ベルクロをベリベリ剥がす→ベルクロ剥がしフラップ開ける→ファスナーのつまみを掴んで開け締めする]の流れは、ベルクロを使用しない防水ジッパー(ミドル、ハイエンドレインウェアに採用される)に慣れた私には手間でポケットを見ての開け締めが必要でした(防水ジッパーは見なくても開け締めできる)。また、ベルクロに手袋が引っ付くのも手間取る原因となりました。

個人的に使い勝手で気になったのは、開ければベンチレーターとなるメッシュ生地のポケットです。

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メッシュ生地なので、濡れたものが入れられません。登山用レインウェアのミドルクラス以上はほぼポケットも防水透湿素材の貼り合わせで作られていて、雨でベシャベシャに濡れたものを臆することなく入れられるので、これは残念ポイントというか、商品としての軽量化やコスト削減でこのメッシュ生地なんだろうな、と思いました。

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上下セットで約3万円以上になるゴアテックス等のハイエンドレインウェアと比較すると、ベルグテックVIは細部が簡素な構造(コストが抑えられた作り)ですが、それにより実売価格1万円程度を実現している、というところでしょうか。

実売価格が上下合わせるとベルグテックの2倍以上のゴアテックス等のハイエンドレインウェアと比べるのは、あまりに酷です。

登山用としての基本はしっかり抑えられていますので、できるだけ価格を抑えてちゃんとした登山用のレインウェアを購入したい、という方には有力な選択肢の1つと言えるかもしれません。

動画

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この動画が非常にわかりやすいです。この方の解説コメントと、私が実際に使った印象はほぼ同じですので、ご参考に☆

結論

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総合的に見て、ミズノ ベルグテックEXストームセイバーVIは、ハイキングやトレッキング、通勤、雨天時の一般的な使用など、幅広い用途において信頼性の高い選択肢となります。特に、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとっては、非常に魅力的な製品であると言えると思います。

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低山(高尾山など)や高山(富士山など)に対応できる本格的な登山用のレインウェアを低予算で購入したい方に最適です!

登山、ハイキング、農作業等には良いと思いますが、オートバイには向きません。走行時の強風でフラップが開いて、ジッパー部分から水が侵入する可能性が高いためです。(自転車はスポーツバイクでのよほど高速走行でなければ、大丈夫だと思います)オートバイ用のレインウェアは高速走行を想定した作りになっていて、登山用は合わないモデルがあります。

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amazonでは価格も色やサイズにより5千円以上セールされている時もあります。

Amazon、楽天では頻繁にセールやポイント還元キャンペーンが実施されています。複数のショップが出品しているため価格比較が容易で、レビューで商品の品質を確認できます。

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自分でいうのなんですが、久々の大作レビューになりました。
以上、レインウェア選びの参考になれば幸いです☆



著者PROFILE

この記事を書いた人寝袋選びで大切なこと寝袋とマットは2つで1つ

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著者: Masaki T

2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆

運営者情報はこちら

雪山 クローズドセルマット

谷川岳の雪洞で宿泊

今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。

雪山 テント泊 八ヶ岳

雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)

雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。

自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。

楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆

山岳・登山用の寝袋マットの選び方の基本(無積雪期)

寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。

キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。

『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。

これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。

登山ルート上のキャンプ場・テント場

『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。

テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆

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