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【調査】関東圏の熊出没リスクが低い『登山できる山』|千葉/神奈川/東京/茨城/静岡

【徹底調査】関東圏の熊出没リスクが低い登山できる山|千葉/神奈川/東京/茨城/静岡

近年はツキノワグマの分布拡大や出没増加が話題になっていますが、関東圏(千葉/神奈川/東京/茨城/静岡)でも地形・分布・自治体の公表情報を踏まえると、比較的リスクの低い登山候補を選ぶことはできます。

mt 【調査】関東圏の熊出没リスクが低い『登山できる山』|千葉/神奈川/東京/茨城/静岡

ここでは「なぜ低いと言えるのか」という根拠を明示しつつ、具体の山を県別に紹介し、さらに安全度を底上げする事前確認・装備のコツまで丁寧にまとめました。最新情報の確認し“実務的な山選び”をまとめました。

ここでの「低い」は相対評価です。どの山でも“ゼロではない”前提で、直近の行政発表・通行止め情報・気象を必ず確認してから入山してください。

記事のポイント

  • リスクが低い山を選べる理由
  • 関東圏で“比較的リスクが低い”具体の山(県別ガイド)
  • 出発前に“さらに”安全度を上げる準備と現地運用
運営者・著者 Masaki T

名前:Masaki T
経歴:北海道出身、登山歴15年以上。関東の大型の登山用品店で約4年間の勤務を経験。最近はヒグマやツキノワグマの対策用品の調査・研究にも注力。

目次

リスクが低い山を選べる理由

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熊の分布と関東の地帯差

ツキノワグマは本州の広い範囲に生息しますが、環境省の基礎資料では「ツキノワグマは千葉県を除く本州と四国の一部に生息」と説明されています。

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つまり房総半島(千葉県)は地理的に孤立した地形で、クマの定着が極めて起こりにくい地域です。

一方で東京西部(奥多摩)や神奈川西部(丹沢・箱根)では目撃や痕跡が恒常的に公表されます。分布の“谷”と“山”を押さえることで、候補地の優先順位が見えてきます。

県別の傾向(千葉・東京・神奈川・茨城・静岡の要点)

千葉県は本州で唯一「クマなし」とされる区分で、将来の移入可能性は議論されるものの、現状の定着リスクは極めて低いと考えられます。東京都は西部山地での目撃マップを毎年公開、対して伊豆諸島はツキノワグマの生息域外です。

神奈川県は「主に丹沢山地に生息」と明記。茨城県は県北部(大子・常陸太田など)で散発的、筑波山周辺は一般に低めと見積もられます(ゼロではない)。

県別のリスク概観(要点まとめ表)

スクロールできます
概観特に注意したい帯域
千葉本州唯一の「恒常的生息なし」県。房総の低山は総じて低リスク。
東京西部の奥多摩~秩父境で目撃・痕跡あり。伊豆諸島は生息域外。奥多摩全般
神奈川主に丹沢(大山・檜洞丸周辺など)で生息。三浦・湘南丘陵は相対的に低め。丹沢・箱根の山地
茨城県北で散発的。筑波山域は相対的に低めだが“ゼロ扱い”は不可。大子・常陸太田など県北山地
静岡富士山麓~南アルプス、天竜山地で目撃が集中。伊豆半島は定着報告が乏しく相対的に低め。富士山南麓、南アルプス、浜松市

※出典:環境省の分布資料、東京都の目撃マップ、神奈川県の解説ページ、茨城県の目撃・注意喚起。


関東圏で“比較的リスクが低い”具体の山(県別ガイド)

千葉(房総半島)|“クマ定着なし”が最大の安心材料

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千葉県は本州で唯一、ツキノワグマの恒常的生息が確認されていない地域です。

房総は低山中心で歩行時間も短く設定しやすく、初級者や家族連れに向いたコースが豊富です。注意点としてはイノシシ・サル・スズメバチなど、クマ以外のリスクに目配りが必要です。鵜の目鷹の目で選ぶなら、歩行距離と高低差が無理のないルートを優先し、展望やアクセスも加味すると満足度が上がります。代表例は「鋸山」「伊予ヶ岳」「富山」「清澄山」「鹿野山」「高宕山」「烏場山(花嫁街道)」など。

代表コース(例:登山口情報や特長のメモ)

神奈川(三浦半島・湘南丘陵の低山)|丹沢“以外”へ目を向ける

神奈川は「主に丹沢山地に生息」と県が明記しています。

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逆に言えば、三浦半島や湘南丘陵の低山は相対的にリスクが低い選択肢です。

都市近郊でアクセスが良く、周回や縦走で距離調整もしやすいのが魅力。登山道は整備が行き届き、エスケープもしやすいため、季節のコンディションを見ながら計画を立てられます。代表例は「大楠山」「三浦アルプス(仙元山~乳頭山)」「鷹取山(横須賀)」「高麗山(湘南平)」など。丹沢・箱根帯は生息域なのでリストから外します。

代表コース(例:特長のメモ)

東京(伊豆諸島の火山地形ハイク)|“生息域外”で火山と海を楽しむ

東京都は「TOKYOくまっぷ」で目撃等情報を“随時更新”していますが、伊豆諸島はツキノワグマの生息域外。三原山(伊豆大島)、三宅島の雄山、八丈富士(八丈島)など。

代表コース(例:特長のメモ)

茨城(筑波山域)|県北注意・県南は相対的に低め

茨城は県北での散発的な目撃が県から公表される一方、筑波山域は相対的に低リスクと見積もられる地域です(“ゼロ”の保証ではありません)。

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筑波山はコースが多く、ケーブルカー・ロープウェイを使えば歩行時間も柔軟に調整できます。

都市近郊で救急アクセスもしやすいのが魅力。とはいえ、秋のスズメバチやぬかるみ、転倒といった別種のリスクには常に気を配りたいところです。最新の自治体発表(県北の注意喚起)に目を通してから入山しましょう。

代表コース

  • 筑波山(877m・つくば市):
    代表コース:つつじヶ丘→女体山→御幸ヶ原(周回)
    登山ルートGoogle Map
  • 宝篋山(461m・つくば市):
    代表コース:小田城コース/極楽寺コース(周回)
    登山ルートGoogle Map
  • 雪入山(391m・石岡市ほか):
    代表コース:ふれあいの里→雪入山(周回)
    登山ルートGoogle Map
  • 愛宕山(306m・笠間市):
    代表コース:愛宕神社往復
    登山ルートGoogle Map
  • 雨引山(409m・桜川市):
    代表コース:雨引観音→雨引山(ピストン/周回)
    登山ルートGoogle Map
  • 御嶽山(231m・桜川市):
    代表コース:雨引観音→御嶽山(周回可)
    登山ルートGoogle Map

静岡県

静岡県のツキノワグマは、富士山麓~南アルプス(静岡市葵区・川根本町・富士宮・御殿場)や浜松市天竜区などの山間部で目撃が集中します。県は年度別の出没マップと一覧を公開中です。伊豆半島は定着は否定的で、近年は散発的な目撃報道がある程度です。

特に低リスク寄り(伊豆半島)


出発前に“さらに”安全度を上げる準備と現地運用

最新の公式情報を“地図で”確認する

入山前に自治体の公式ページを必ず確認しましょう。

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地図×日付で見ることが、闇雲に避けるよりも合理的です。房総(千葉)は構造的に低リスクですが、他の野生動物と季節要因は別軸で評価しておくと安心です。

行動中の“出会わない技術”

低リスクの山でも、基本の回避策は常に有効です。見通しの悪い急カーブや沢沿いでは声かけや手拍子で存在を知らせ、単独行は静音ゾーンを長く作らない工夫をします。休憩地では食べ物のニオイ管理、藪への踏み込み回避、早朝・夕方の薄明薄暮帯は行動を短めに。秋は堅果の豊作・不作で行動域が変わるため、どの山でも“油断しない”が正解です。

装備の実例(“安心の上乗せ”)

  • 音による存在アピール:熊鈴(例:モンベル/キャプテンスタッグ等の定番モデル)。
  • 万一の抑止装備:熊スプレー(カウンターアソールト、UDAP、フロンティアーズマン等)。航空機持ち込み不可・保管は厳守。
  • そのほか:ヘッドランプ、地図アプリのオフライン地図、携帯トイレ、救急セット。
    ※装備は山域・季節・経験により最適解が変わります。迷ったら“低リスク山×日帰り短時間”から始めるのがおすすめです。

参考リンク(最新状況の確認に便利)


この記事で挙げた“低リスク寄りの山”まとめ(抜粋)

千葉(房総):鋸山/伊予ヶ岳/富山/清澄山/鹿野山/高宕山/烏場山(花嫁街道) など。
神奈川(三浦・湘南丘陵):大楠山/三浦アルプス(仙元山~乳頭山)/鷹取山/高麗山(湘南平)。
東京(伊豆諸島):三原山(伊豆大島)/雄山(三宅島)/八丈富士(八丈島)。
茨城(筑波山域):筑波山(各周回)/加波山。

ここでの「低い」は相対評価です。どの山でも“ゼロではない”前提で、直近の行政発表・通行止め情報・気象を必ず確認してから入山してください。

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