モンベルから2015年より女性用のダウンハガー800 Women's(#1,#2,#3,#5)が発売されています。
※2020年にマイナーチェンジされています。
目次
女性モデルの特徴
軽量寝袋を購入する方の多くが男性のため、市販の寝袋の多くが男性向けの作りになっています。そのため、通常のレギュラーサイズの寝袋に女性が入ると、明らかにガバガバになりがちです。今までに女性がレギュラーサイズに入る姿を何度も見てきていますが、女性は男性より身長が小さい方が多いですが、骨格的に男性より肩幅が狭いです。元々、寒がりの方が多いのに、寝袋内のスペースが大きくなることにより、寝袋内部があたたまるのに時間がかかります。
Women'sモデルは、女性の体型に合わせて作られて、上記の課題を解消するよう設計されています。
伸縮率135%
レギュラーモデルと同じく伸縮率135%のスーパースパイラルストレッチシステムになっています。(レギュラーモデルには、伸縮率135%と120%のモデルありますが、女性モデルは伸縮率135%のみ)
下記動画にてどのようなシステムか確認できます。
足元のダウン量を20%アップ
レギュラーモデルに比べて、Women'sモデルは足元のダウン量を20%アップし、快適な睡眠がとれるよう工夫されています。
女性の体型に合わせた独自パターン
女性の体型・骨格に合わせて、レギュラーモデルより肩幅を狭くし、寝袋全体の長さも短くなっています。そのため、レギュラーサイズの適応身長は~183cmですが、Women'sモデルは~173cmまでの対応となります。
少ない力で収納できる
収納袋の下部にもドローコードがあり、2段階で圧縮し、よりコンパクトに収納することが可能です。
色がカラフル
#1のみ、レギュラーモデルと変わりませんが、#2、#3、#5は女性モデルの独自カラーになっています。
2020年にマイナーチェンジ
2020年になり、中綿がダウンの寝袋のメーカー型番が変更になり、スペックも微妙に変わっています。
メーカーに問い合わせたところ、主に2点の変更があるとのことでした。
- 寝袋のフード部分の形状変更 (保温力アップ)
- ジッパーのフラップ形状を変更 (保温力アップ)
写真で見ると、確かにフード部分のしぼみが変化しているのがわかります。
旧モデル
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新モデル
また、実物を確認したところ、2020モデルの中綿ダウンモデル(ダウンハガー900,800,650等)から
- ジッパーに『生地の噛み込みを軽減するパーツ(YKK製)』
が取り付けられています。(カタログにも記載されています。化繊モデル(バロウバッグ)は付いてません)
モンベルの寝袋は収縮する構造上、どうしてもジッパーが生地に噛み込みしやすかったですが、今回の変更により、より開閉しやすくなるだけでなく、生地裂けリスクも軽減されるでしょう。
スペック(リミット温度、重量、価格)
Women'sモデルは、レギュラーモデルより、おおよそ20~30g程度軽くなっています。
- ダウンハガー800 Women's #1(型番:1121368、リミット温度:-9℃、重量914g、価格:¥43,000 +税)
- ダウンハガー800 Women's #2(型番:1121369、リミット温度:-6℃、重量739g、価格:¥36,000 +税)
- ダウンハガー800 Women's #3(型番:1121370、リミット温度:-1℃、重量569g、価格:¥29,000 +税)
- ダウンハガー800 Women's #5(型番:1121371、リミット温度:+4℃、重量441g、価格:¥25,000 +税)
注意点:シェア前提ならレギュラーが良いかも
注意点として、夫や息子や他の人とシェアして使う可能性ある方は、レギュラーサイズを購入した方がいいかもしれません。(男性には横幅も長さも小さい)
これ私専用!というつもりで購入する方向けですね(^^)
また、かなり贅沢ですが、子供の林間学校や登山体験でもたせるにも、良いでしょう。
購入者レビューと実売価格
モデルが切り替わったばかりで、新モデルの購入者レビューは見かけません。旧モデルをレビューをご参考に。
旧モデルのレビュー
「ダウンハガー800 Women's #1、#2、#3、#5」の購入者レビューと実売価格
(モデルが切り替わってまもなくはネット通販サイトでは旧モデルと新モデルが混在しています。上記に掲載したメーカー型番を参考に最新のモデルか確認を推奨します。例:#3のメーカー型番:1121370)
関連ページ
モンベルの寝袋・シュラフの選び方全般が良くわからない方は、こちらのページにまとめましたので、参考にしてみてください。
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。

楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
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寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。

『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆
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腰から下まで入って胡坐をかけますので、テントの中で下半身をダウンにくるまったまま作業や食事ができ、極寒テントではありがたいです。夜寝ていて足が冷たくて眠れないときなども、ひざを曲げて足裏を手で揉んだりできます。一般的なシュラフでは膝でひっかかって曲げられないのです。ストレッチ最高です。