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上高地で唯一冬期営業の山のひだやは、登山・スノーシュー・アイスクライミングの憩いの拠点

現在、上高地で唯一営業している山のひだやさん。(事前予約必要)

上高地で唯一冬期営業の山のひだやは、登山・スノーシュー・アイスクライミングの憩いの拠点

 

上高地 穂高神社奥宮の明神池すぐ近く 冬季営業の山小屋 山のひだや

煙突から出る煙が、なんだか安心感を与えます。

 

今日の宿泊者は、私と野中ガイドの2人だけの貸し切り状態でした。

小屋に入ると、ご主人が薪ストーブに火を入れてくれていました。

皆でストーブを囲んで冷えた身体を温めます。

人数が少ないので、コーヒーを頂きながら、様々なお話を伺いました。

 

目次

上高地のアイスクライミング

上高地付近には、2つのアイスクライミングのゲレンデがあるそうです。

今回伺ったのは、

  • 霞沢岳 中千丈沢 Z滝
  • 明神2263峰

の2つの氷壁です。

上高地 霞沢岳 中千丈沢 Z滝

小屋のご主人が、「大正池から1時間ほど歩いたところに文字のZの形状をした氷壁がある」と言っていました。

明神池付近、小屋内も携帯電話の電波が非常に強く、私のauスマホも4Gのアンテナ3本たっていましたので、ネットで検索してみたら、本当にZ文字の氷壁になっていて、驚きました。

ご主人自身は行ったこと無いようで、Z滝についてのみ伺いましたが、ネットで調べてみると霞沢岳の中千丈沢には他にも多数の氷壁があるようです。

興味のある方は、写真が掲載されたブログを覗いてみてください。

 

 

明神2263峰

明神池から梓川右岸側を歩いていくと、林道に青い氷がゴロゴロ落ちている場所があって、そこから氷爆が見える。明神岳に2263峰というのがあって、その近くだね。」と言っていたので、帰りのルートを梓川右岸にして、林道を歩いていくと、たしかに大きな氷の塊が見えてきました。

 

IMGP4362.jpg

P1112002.jpg

明神2263峰 アイスクライミング

私が見た1月11日はまだ氷が十分に発達していませんでしたが、小屋の女将さんのスマホで見せてくれた写真では、発達するとこのような感じになるそうです。

P1100037.jpg

明神2263峰

非常に難易度が高く、裏から登るとハングしているそうです。

そのため、海外へ遠征するような国際ガイドさんが、登りに来るそうです。

わざわざ海外へ行かなくても、ハングした氷爆が登れるとのこと。

小屋の主人曰く、2月頃に明神2263峰を登る方々が、山のひだやに宿泊するそうです。

 

○参考ブログ

国際山岳ガイド篠原達郎 明神2263峰

 

○場所

screenshotshare_20180114_142005.jpg

白い十字の付近から上を見上げると、樹林が少し開けていて氷瀑が見えます。

樹林が少し開けているのは、おそらく巨大な氷の塊が落ちてきて、木々が育たないためと思われます。

 

灯油ランタン

冬期の山のひだやは、電気が使えません。

そこで、夜になると、吊り下がった灯油のランタンに、火がともります。

上高地 穂高神社奥宮の明神池すぐ近く 冬季営業の山小屋 山のひだや

味わい深い暖色の明かりで、自然と心も和みます。

 

夕食

事前に電話で宿泊予約した時、「簡単な食事になります」と聞いていたため、全く期待していなかったのですが、しっかりした夕食が提供されました。

上高地 穂高神社奥宮の明神池すぐ近く 冬季営業の山小屋 山のひだや

どれも美味しく、ご飯もたっぷりあり、とても満足できました。

 

部屋

宿泊する部屋は、個室でした。

真ん中にこたつ(豆炭で暖かい)があります。

上高地 穂高神社奥宮の明神池すぐ近く 冬季営業の山小屋 山のひだや

 

また、カセットコンロのストーブもありました。

上高地 穂高神社奥宮の明神池すぐ近く 冬季営業の山小屋 山のひだや

 

このカセットコンロのストーブでは温めきれないくらい、部屋全体がとても冷え切っているため、部屋の中で過ごすなら、こたつに入るか、布団に入るかになりました。

 

夜になると、湯たんぽ・・・ではなく、豆炭が入った豆炭あんかを渡されました。

豆炭あんか

私は北海道出身なのですが、この豆炭あんかの存在を知ったのはこれが初めてでした。

これを布団の足元に入れて寝ましたが・・・ずーっと暖かい☆

湯たんぽだと、朝方になるとだいぶ温度が下がってぬるくなりますが、これはずーっと一定温度で暖かかったです。

翌朝、ご主人に聞いた所、薪ストーブでこの豆炭を燃やして、容器にいれているとのことでした。

上高地 穂高神社奥宮の明神池すぐ近く 冬季営業の山小屋 山のひだや

こんな小さな炭でも、あれだけ長い時間暖かいことに驚きました。

更に話を伺うと、豆炭自体は非常に安いようですが、入れる容器が結構する(約4000円)そうです。

ここで、豆炭あんかを知って自宅で使うようになる方もいる、とのことでした。

 

朝食

上高地 穂高神社奥宮の明神池すぐ近く 冬季営業の山小屋 山のひだや

朝食はお雑煮でした。

上品な汁に焼いた餅が3つも入っていました。

餅を食べると・・・なんかこの餅は普通(さとうの切り餅など)の餅じゃないな、もち米の食感が残っていて、美味しい☆ 

どこからか特別に仕入れた餅かなと思ったのですが、聞いた所、「うちはここで餅つき機で作ってるんです。つるつるについた餅ではなく、あえてもち米の粒を残してます。万が一機械が壊れた時のことを考えて、2台あります。」とのこと。

何かと不便な環境でも、しっかりと美味しい食事を提供するため、様々配慮されているのだと、改めて感じました。

 

上高地 穂高神社奥宮の明神池すぐ近く 冬季営業の山小屋 山のひだや

 

そろそろ、出発の時間です。

小屋の入り口にバスの時刻表が書かれています。

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ザック背負って、スノーシューを付けて、いざ出発。

私は気づきませんでしたが、しばらくご夫婦が手を振ってくれていたそうです。

 

ご夫婦の心温まるもてなし、美味しい料理に、予想外の思い出ができました。

雪で閉ざされた上高地でも、時期になると何時間もかけて多くの登山者がここを訪れるそうですが、確かに納得です。

 

■山のひだや

※大人の事情で、ホームページに冬期営業に関する情報が掲載していないそうです。予約の際は、直接電話でお問合せください。近況はfacebookで確認できます。

 

上高地で唯一冬期営業の山のひだやは、登山・スノーシュー・アイスクライミングの憩いの拠点

 

1泊2日スノーシューガイドツアーの下見の体験記 関連ページ

  1. 梓川左岸から穂高神社奥宮、明神池へ(1日目)
  2. 上高地で唯一冬期営業の山のひだやは、憩いの拠点
  3. 穂高神社奥宮、明神池からスノーシューで梓川右岸を歩く(2日目)

 

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