モンベル ダウンハガー650 #3は主にキャンプ用のユーザー向けでしたが、2020モデルから生地変更に伴う軽量化により登山用途も十分に視野に入ったように感じます。
2019年モデルまでは生地に40デニールナイロンが使われていましたが、2020年モデルより30デニールポリエステルになり、旧モデル858g⇒新モデル720gと138gも軽量化されました。
モンベル ダウンハガー650 #3
- 【価格】¥23,500 +税
- 【中綿】650フィルパワー ダウン
- 【素材】表地:30デニール・スーパーマルチ・ポリエステル・タフタ[撥水加工],裏地:30デニール・スーパーマルチ・ポリエステル・タフタ
- 【重量】695g(720g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量です。
- 【カラー】バルサム(BASM)
- 【サイズ】R/ZIP(右ジッパー)、L/ZIP(左ジッパー)
- 【収納サイズ】∅15×30cm(4.7L)
- 【コンフォート温度】3℃
- 【リミット温度】-2℃
- 【エクストリーム温度】-18℃
- 【適応身長】183cmまで
- 【機能】R(右)ジッパーモデル(ジッパー長 170cm) ※ジッパースライダーには生地の噛み込みを軽減するパーツを取り付けています/ジョイント可能モデルとジョイントできます/スーパースパイラルストレッチ™ システム
- 【付属品】ストリージバッグ
上位モデルのダウンハガー800 #3と同じくスーパースパイラルストレッチシステムのため、伸縮率135%になっています。
上位モデルと比較すると、生地の繊維が30デニールと太く(重量増)、ダウンも650フィルパワー(おそらくダックダウン)のため、重量が720gになっています。
メーカーに問い合わせたところ、主に2点の変更があるとのことでした。
- 寝袋のフード部分の形状変更 (保温力アップ)
- ジッパーのフラップ形状を変更 (保温力アップ)
写真で見ると、確かにフード部分のしぼみが変化しているのがわかります。
旧モデル
↓↓↓
新モデル
また、実物を確認したところ、2020モデルの中綿ダウンモデル(ダウンハガー900,800,650等)から
- ジッパーに『生地の噛み込みを軽減するパーツ(YKK製)』
が取り付けられています。(カタログにも記載されています。化繊モデル(バロウバッグ)は付いてません)
モンベルの寝袋は収縮する構造上、どうしてもジッパーが生地に噛み込みしやすかったですが、今回の変更により、より開閉しやすくなるだけでなく、生地裂けリスクも軽減されるでしょう。
また、2019年モデルまでは生地に40デニールナイロンが使われていましたが、2020年モデルより30デニールポリエステルになり、旧モデル858g⇒新モデル720gと138gも軽量化されました。
旧モデルでは、重量と収納サイズが多少大きくなるため、キャンプ用中心かな、というスペックでしたが、新モデルでは十分登山用とでも使えるスペックになってきています。
- ダウンハガー800 #3(伸縮率:135%、重量:595g、価格¥30,000 +税)
- ダウンハガー650 #3(伸縮率:135%、重量:720g、価格¥23,500 +税)
重量は125g増えます。
「モンベル ダウンハガー650 #3」の購入者レビューと実売価格
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著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆
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