ミズノの定番レインウェアであるベルグテックEXストームセイバーVとVI。どちらも高い防水性と透湿性を誇りますが、細部には違いがあります。本記事では、それぞれの特徴やメリット、気になる点、そして具体的な違いを徹底的に比較してみます。

今まで複数のレインウェアを実際に使い、また新しい方のストームセイバーのVIの方は、登山で使ったことがあります。
仕事柄、今まで二桁数の登山用のレインウェアを見てきたので、その経験も踏まえて記載したいと思います。


記事のポイント
- 進化した撥水性能
- 細部のデザインと機能性の向上
- 用途に合わせた選び方
- [amazon]や[楽天]のレビュー分析
著者PROFILE


経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、アウトドア情報を発信し15年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール) 名前:Masaki T
ベルグテックexストームセイバーvとvi 違いの特徴とメリット
- 優れた防水性と透湿性
- 100回洗濯後も持続する撥水性
- 軽量で動きやすい設計
- 収納しやすいコンパクトさ
- 豊富なカラーバリエーション



まずは共通の特徴をリストアップ
共通の特徴:高い防水性と透湿性




ベルグテックEXストームセイバーVとVIは、どちらもミズノ独自の防水透湿素材「ベルグテックEX」を採用しており、耐水圧約30,000mm以上、透湿性約16,000g/m²/24h以上という高いスペックを誇ります。これにより、雨の侵入を防ぎながら、ウェア内の湿気を効果的に外へ逃がし、快適な着心地を維持します。長時間の雨天での活動や、汗をかくようなアクティビティでも、蒸れにくく快適に過ごせるでしょう。
共通の特徴:耐久撥水性


両モデルともに、100回洗濯しても撥水性が持続する耐久撥水加工が施されています。これは、一般的な撥水加工に比べて非常に高い耐久性を持ち、長期間にわたって雨を効果的に弾き続けます。雨がウェアについても水玉状になって生地表面を転がり落ちるため、雨水が染み込みにくく、ウェアの重くなるのを防ぎます。
ストームセイバーVIの進化:デザインと機能性の向上


ストームセイバーVIでは、Vからの進化として、細部のデザインや機能性が向上しています。



ストームセイバーVIの進化:新たな機能の追加


ストームセイバーVIでは、Vにはなかった新たな機能が追加されている可能性も考えられます。例えば、ポケットの位置や数、あるいは素材の変更など、より使いやすさを追求した改良が施されているかもしれません。[楽天]のレビューなどを参考に、具体的な変更点を探してみるのも良いでしょう。



東京の神田にあるミズノショップへ行ったとき、細々としたところが微妙に変更されていることがわかりました。


ストームセイバーVの魅力:変わらぬ信頼と実績


ストームセイバーVは、長年にわたり多くのユーザーに愛用されてきた実績のあるモデルです。その信頼性は高く、基本的な性能の高さは折り紙付きと言えるでしょう。[amazon]のレビューでは、「以前からストームセイバーVを使っていて、その性能に満足している」という声も多く見られます。



ベルグテックEXストームセイバーは、最高峰のレインウェアではありません。上下セットのこの手頃な価格で登山用として必要十分な性能を超えているのが他メーカー製と比較して際立っているのです。
ベルグテックexストームセイバーvとvi 違いの気になる点・注意点
- 価格差について
- 重量と収納サイズの違い
- カラーバリエーションの違い
価格差について
ストームセイバーVとVIでは、価格に差がある場合があります。VIの方が新しいモデルであるため、一般的には価格が高く設定されていることが多いです。予算を考慮して、どちらのモデルがご自身のニーズに合っているか検討する必要があるでしょう。



不思議なのが、最初のベルグテックEXストームセイバーVが発売されたのが2014年。その後、2018年~2019年頃にVIが発売されたようですが、新モデルが発売されても前モデルも併売され続けていることです。
実売価格も少し違います。
重量と収納サイズの違い
わずかな違いかもしれませんが、モデルチェンジによって重量や収納サイズが異なります。登山など、少しでも荷物を軽くしたい、コンパクトに収納したいという場合には、これらの点も比較検討すると良いでしょう。



同サイズにおいてVに比べてVIの方が20g軽量化されています。ただ、サイズによって重さは大きく変わりますので、どの程度その差を見るかはなんとも言えないところもあります。
カラーバリエーションの違い


ストームセイバーV


ストームセイバーVI
モデルによって展開されているカラーバリエーションが少し異なります。



ミズノの公式サイトを確認する限り新しいストームセイバーVIの方が発色がキレイに見えますね。
ベルグテックexストームセイバーvとvi 違い
デザイン


ストームセイバーVIでは、デザインがリニューアルされているます。



明らかに違うのが袖のデザインです。また、デザイン的にも全体的にvi の方が少し細身というかスッキリしている印象です。
その他にも細かくリニューアルされている可能性があります。
- フードの仕様
- ベンチレーション機能
- カフ(袖口)の仕様
- パンツの仕様



確か、フードのつばがVよりⅥの方が少し長くなって、雨天時の視認性が良くなったと言っていたような記憶あります。
ベルグテックexストームセイバーv vi 違いの類似製品の比較



今回、ストームセイバーだけでなく、他メーカーのエントリーモデルのレインウェアも含め比較表にしてみました。
製品名 | 耐水圧 (mm) | 透湿性 (g/m²/24h) | 重量 (g) | 耐久撥水 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
ベルグテックEXストームセイバーVI | 30,000以上 | 16,000以上 | 約550(M) | 100洗 | デザインリニューアル |
ベルグテックEXストームセイバーV | 30,000以上 | 16,000以上 | 約570(M) | 100洗 | 定番モデル |
コロンビア シンプソンサンクチュアリ II レインスーツ | 10,000 | – | 約680(M) | – | 手頃な価格 |
モンベル サンダーパス ジャケット | 20,000 | 15,000 | 約280(M) | – | 軽量コンパクト |
ザ・ノース・フェイス ハイベント レインテックス | – | – | 約670(M) | – | 高い防水透湿性、汎用性 |
ファイントラック エバーブレス フォトン II ジャケット | – | – | 約340(M) | – | 軽量、しなやか |



レインウェアは昔から各メーカーがすべての耐水圧・透湿性を公表されていません。
全体のまとめ
ベルグテックEXストームセイバーVとVIは、どちらも優れた基本性能を持つレインウェアですが、VIではデザインや細部の機能性が進化しています。どちらか迷ったら基本、最新モデルのVIを選んだほうが良いと思います。
- 防水透湿性はどちらも優秀
- 撥水性も長持ち
- VIはデザインが進化か
- 細部の機能も要チェック
- 価格差を確認しよう
- 重量や収納も比較
- 好みの色を選ぼう
- 耐久性も考慮したい
- 用途に合ったモデルを
- レビューも参考に
実際に[amazon]や[楽天]のレビューを参考に、使用者の声を確認することもおすすめです。



amazonの実売価格を見ていると、時期によってかなり(約5千円)変動しています。色によっても価格が違いますし、いろいろ調べて選ばれるのが良いと思います。
Amazon、楽天では頻繁にセールやポイント還元キャンペーンが実施されています。複数のショップが出品しているため価格比較が容易で、レビューで商品の品質を確認できます。


著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。

楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆

寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。

『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆