山小屋、赤岳鉱泉に事前に設営したテントに戻り、さっそく入浴の準備をします。
赤岳鉱泉では、夏~秋の時期は、お風呂があるんです!知ってました?
赤岳鉱泉のお風呂
そのことは私もずっと知っていたのですが、赤岳鉱泉には冬期に来ることが多く、残念ながら今まで入ったことありませんでした。
今回が初のお風呂です。
テント泊の人は一人1000円で入浴できます。
お風呂の時間帯は、時期によって違うようですが、今日は
男性:12:30~19:00
女性:12:30~19:00
でした。
中の写真は利用者がいるので撮影できませんでしたが、赤岳鉱泉ブログの過去記事に掲載されていました。
出典:鉱泉日誌
この写真の撮影者が立っている場所が、簡易の脱衣所になっていて、着替え&荷物が置ける棚と、長椅子一つありました。
お風呂は大人4人が入れば一杯になる程度の大きさですが、窓の奥にボイラーがあり、風呂内のボイラー側から熱いいお湯がでてくるため、ボイラー側は熱くて入ってられません。
そのままでいると、ひたすらボイラーでお湯を温めているからか、お風呂がどんどん熱くなってくるため、写真真ん中にある赤い蛇口をひねると、パイプから冷水がジャバジャバでてくる(もちろん冷たい)ので、これで温度調節していました。
風呂につかれる人数が限られ、土曜日でお風呂の利用者が多いため、長風呂はできませんでしたが、登山後のお風呂はサイコーでした(^^)
ゆったり落ち着ける檜のお風呂です。時間内であれば入り放題です!石鹸、シャンプー等はお使いいただけません。お風呂の営業は5月末から10月末までの夏季営業期間のみとなっています。詳しくはお問い合わせください。
石鹸・シャンプーは使えないですが、汗をお湯で流すだけでも十分スッキリします。山の中腹なのに、まるで下山したかのような感覚になってしまいますね。
お陰で、その後のテント内で寝たときも、体がベタベタしないため、寝袋で気持ちよく寝れました。
夕食
今回は、軽量化のため、夕食は山小屋で食べることにしました。
テント泊でも、一人2000円で夕食を頂けます。
午前中に付いた時に、夕食を予約し、夕飯は18時からになりました。(当初は17時からだったのですが、縦走で時間かかって下山途中に「17時に小屋に戻れないんですけど・・・」と伝えた所、18時に変更してもらえました)
赤岳鉱泉の小屋の夕食は毎度豪華で、今夜はステーキです。
写真には写ってませんが、ごはん、味噌汁も付き、両方お替わり自由です。
長い山行でお腹が空いた登山者には、ありがたいサービス。
しっかり夕食を頂いた後は、テントに戻って過ごします。
秋の南八ヶ岳縦走(硫黄岳-横岳-赤岳)登山[2017/09/30-10/01]
- 初めに
- 南八ヶ岳縦走登山前夜、八ヶ岳PAで車中泊。土曜日で美濃戸の駐車場は一杯
- 赤岳鉱泉にテント設営し、サブザックに荷物入れて硫黄岳へ
- 硫黄岳ー横岳-赤岳縦走。鎖場、ハシゴ多数の岩稜歩き
- 赤岳から文三郎尾根を下り、行者小屋を通過して赤岳鉱泉へ
- 赤岳鉱泉のお風呂の時期、利用時間、風呂内の様子。夕食について
- 寝袋の中に、プラティパスにお湯を入れて湯たんぽにしてみる
- 赤岳鉱泉のテントを撤収し、北沢下って帰宅
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆