ノースフェイスのベンチャージャケットは登山で使えるのか?2026年現行モデルの素材・耐水圧・透湿性・サイズ感・注意点を、実測データと着用感をもとに解説します。
「ベンチャージャケット」(現行品番NP62515/レディースNPW62515)は、環境負荷に配慮した植物由来ナイロンを使う防水透湿素材「HYVENT Biobased Nylon Clear D」を採用しています。

私も実際に試着してみましたが、着心地とデザイン性は文句なし。さすがノースフェイス!という仕上がりでした。
価格も手が届きやすいので、ガチの登山用レインウェアというよりは、普段使い+軽いアウトドアのお守り的な一着として、とてもおすすめです。
記事のポイント
- 軽量・コンパクトで持ち運びやすい
- 現行品番はNP62515(レディースはNPW62515)。環境に配慮した植物由来ナイロン素材を採用
- 外部機関の実測データでは、耐水圧16,010mm・透湿度4,680g/m²/24hを記録
- 本格的な登山より、街歩き+軽いアウトドア向き
著者PROFILE


名前:Masaki T
経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、アウトドア情報を発信し15年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール)
ベンチャージャケットの特徴と素材【2026年版】
まずは、ベンチャージャケットがどんなアイテムなのか、そして防水透湿素材の中身について見ていきましょう。
- ベンチャージャケットとは?
- 防水透湿素材「HYVENT Biobased Nylon Clear D」の秘密
ベンチャージャケットとは?



ベンチャージャケットは、ザ・ノース・フェイスの軽量レインジャケット。登山やキャンプはもちろん、普段の街歩きにもなじむデザインが魅力です。
「こんなに薄くて大丈夫?」と思うくらい軽い生地ですが、防水透湿素材のおかげで、雨や風はしっかりブロックしてくれます。
専用のスタッフサックに入れればコンパクトになるので、リュックの隙間にすっと収納できます。


水や風をしっかり防ぎながらも着心地は軽やかで、動きやすさを重視する登山者からも支持されています。
カラー展開も豊富で、アウトドアからタウンユースまで幅広く活躍してくれます。



コンパクトな分、防寒着としての役割は少し弱め。でも「とにかく軽さ重視!」という人には、これ以上ない選択肢だと思います。
防水透湿素材「HYVENT Biobased Nylon Clear D」の秘密
現行モデル(メンズNP62515/レディースNPW62515)のベンチャージャケットには、防水透湿素材「HYVENT Biobased Nylon Clear D」が採用されています。
表地には環境負荷の少ない植物由来のナイロンを使用し、裏側にはビーズ加工を施した透明ラミネートフィルム「Clear-D」を組み合わせた2.5層構造です。
汗をかいてもベタつきにくく、ドライな肌触りが続くのが特徴です。
なお、ひとつ前の品番「NP12306」にも同系統の素材が使われており、この素材自体は2026年に初めて登場したものではありません。



実測値の耐水圧16,010mmは、普通の雨はもちろん、そこそこ強い雨でも十分に耐えられるレベルです。
透湿度も、比較製品の平均値(約4,066g/m²/24h)は上回っていますが、「蒸れを感じにくい」とされる5,000g/m²/24hにはわずかに届いていません。
過信せず、行動量が多い日はこまめに調整するのがおすすめです。
表面にはっ水加工が施されているのも変わらないポイント。多少の水濡れなら生地表面で弾いてくれるので、突然の雨でも慌てずに済みます。


これらの性能をバランスよく備えつつ、薄手で軽量な設計はそのままです。
公式スペックでは、Lサイズの重量はメンズが約220g、レディースが約200g。長時間の行動でも肩や背中への負担を感じにくい軽さです。


ベンチャージャケットは登山で使える?


結論からいうと、街歩きや軽いハイキングなら申し分ありませんが、本格的な登山でずっと着ておくレインウェアとしてはちょっと注意が必要です。理由を4つのポイントに分けて解説します。
| 使用シーン | おすすめ度 | 理由 |
|---|---|---|
| 街歩き・通勤通学 | ◎ | 軽量でデザインも普段着に合わせやすい |
| キャンプ・フェス | ◎ | 急な雨や風よけとして使いやすい |
| 低山ハイキング | ○ | 短時間の雨なら対応しやすい |
| 富士登山 | △ | 上下レインウェアが必須。長時間の雨ではやや不安 |
| 縦走・稜線・悪天候登山 | △〜× | 2.5層のため耐久性・蒸れ対策に限界がある |
- 小雨や普段使いなら十分安心
- 稜線での強い雨・長時間の行動にはやや不向き
- 経年劣化にも要注意
- ベンチャーパンツはあるが、本格登山では上下セットで慎重に選びたい
小雨や普段使いなら十分安心
通勤・通学中の急な雨や、木々に囲まれた低山での日帰り登山くらいなら、ベンチャージャケットで十分快適に過ごせます。
実測の耐水圧16,010mmがあれば、普通の雨で中まで濡れる心配はまずありません。
稜線での強い雨・長時間の行動にはやや不向き



個人的には、短時間の雨なら問題ないと思っていますが、大雨の中、本格的な登山で何時間も歩き続けるのはちょっと厳しいと感じています。
森林限界を超える稜線では、強風にあおられた雨粒が横から叩きつけるように当たります。こうした状況では、薄手のベンチャージャケットだと心もとなく感じるはずです。
加えて、脇の下などにベンチレーション(換気口)が無いため、行動量が多いときは蒸れやすいのもデメリットです。
本格的な縦走やロングコースには、より頑丈な上位モデルのレインウェアのほうが安心できます。
経年劣化にも要注意
意外と知られていませんが、レインウェアの防水性能は使っているうちに少しずつ低下していきます。
ベンチャージャケットの裏側に使われているポリウレタンラミネート素材は、一般的に5年ほどで防水性が弱まり、水がしみやすくなると言われています。



購入時の性能が良くても、経年劣化・使用頻度・摩耗具合によって数値は下がっていきます。
ベンチャージャケットは生地も防水膜もかなり薄いぶん、一般的なレインウェアより耐久性は低めだと考えておいたほうが良さそうです。
ベンチャーパンツはあるが、本格登山では上下セットで慎重に選びたい



ベンチャージャケットと同じシリーズには、2026年春夏モデルとして「ベンチャーパンツ(NP22603D)」も流通しています。
ジャケットと同じ「HYVENT Biobased Nylon Clear D」を使った軽量レインパンツで、靴を履いたまま着脱できる裾ファスナー仕様も採用されています。
ただし、ベンチャーパンツも生地はジャケットと同じ2.5層です。
軽さ・携帯性を重視した設計なので、稜線での強風雨や長時間の本降りでは、上下とも余力を残しておいたほうが安心です。
ちょっとしたキャンプや低山ハイキングなら、上下セットで十分心強い味方になります。
縦走や悪天候が予想される本格的な登山では、より耐久性の高い3層のレインウェア上下を検討するのがおすすめです。
ベンチャージャケットはどのシーンに最適?



公式サイトでも「アウトドアからデイリーユースまで、さまざまなシーンで使いやすい」と紹介されている通り、普段使いや、リスクの少ないアウトドアシーンでの使用にぴったりだと思います。
止水ファスナーやシームテープ処理で縫い目までしっかり防水されているので、作りそのものは本格的なレインウェアと変わりません。
防水ジッパー


シームテープ処理


ここでは、購入前によくある疑問と、この記事の内容をコンパクトにまとめてお届けします。
- よくある質問
- まとめ:こんな人におすすめ
- 参考価格
よくある質問
Q1. サイズ感はどのくらいですか?
A1. 普段Lサイズを着ている方なら、Lを選べば間違いないと思います。
ただし体格がしっかりめの方や、中に厚手を着込みたい方は、実店舗での試着をおすすめします。
Q2. 保温性はありますか?寒い時期でも使えますか?
A2. 生地が薄いぶん、単体での保温性は高くありません。フリースやダウンなど、保温着と重ね着するレイヤリングを前提に使うのがおすすめです。
Q3. 洗濯方法は?
A3. メーカー推奨は手洗い、または洗濯ネットに入れての弱水流洗い。乾かすときは陰干しにすると、はっ水性能を長持ちさせやすくなります。
Q4. どうやって収納するのですか?
A4. 付属のスタッフサックに折りたたんで収納できます。バックパックに付けても邪魔にならないコンパクトさです。
Q5. フードの調節はできますか?
A5. 現行モデルは、片手で締め具合を調節できる「ワンハンドアジャスター」対応フードを採用。フィット感が高まり、強風時でも視界がさえぎられにくい形状になっています。
Q6. 丈夫さや耐久性はどうですか?
A6. 岩場や木の枝など、こすれる場面にはあまり強くありません。また、防水性能は経年で少しずつ落ちていくので、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
Q7. 品番がいくつかあるようですが、違いは何ですか?
A7. 現行品番はメンズがNP62515、レディースがNPW62515です。
ひとつ前の品番NP12306/NPW12306も同系統の軽量レインジャケットですが、販売時期によってカラーや細部仕様が異なる場合があります。
旧品番は在庫限りで値引き販売されていることもあるので、購入時は品番・カラー・サイズ・価格を確認して選ぶのがおすすめです。
Q8. カラーバリエーションは?
A8. 定番のブラックやネイビーに加えて、シーズンごとに新色が登場します。
Q9. 他のアイテムと組み合わせて着られますか?
A9. フリースや薄手のダウンジャケットとのレイヤリングがおすすめです。中間着と組み合わせることで、防寒性もぐっと高まります。
まとめ:こんな人におすすめ






- 軽さと携帯性を最優先したい人
- 通勤・通学や街歩きでの急な雨に備えたい人
- キャンプや低山ハイキングでの防風・軽い雨対策をしたい人
- ゴアテックス製品より手頃な価格で防水ジャケットを試したい人
- 日常使いになじむデザインを求めている人
- 逆に、稜線を含む本格的な縦走や長時間の悪天候登山を予定している人には不向き
参考価格



本格的な登山用としてはやや厳しめの評価になりましたが、安全に関わることなので仕方のないところです。
参考までに、現行モデル(NP62515/NPW62515)の公式価格はメンズ・レディースともに税込22,000円です。
カラーによっては税込15,400円程度のセール価格になっていることもあるので、購入前に公式サイトでチェックしてみるのがおすすめです。



私自身も別途ゴアテックス系の本格レインウェアを持っていますが、生地の厚みはまったく別物です。
ベンチャージャケットはあくまで「軽い簡易レインジャケット」ですが、ちょっとしたアウトドアや普段使いには、軽くて薄くて本当に使いやすい一着だと思います。
Amazon、楽天では大型イベントセール、タイムセール、値引きクーポン、ポイントアップキャンペーンで実質売価は変動します。
レビュー
- 最高の一枚です!:最高に使いやすいです!雨風も凌げて肌寒い時も一枚あるととても便利です。持ち運びやすさも良いですね♪
- 169cm 70kg Lサイズで丁度良い:他の方のレビューを見てLを購入。普段着るモンベルMサイズと同様のサイズ感です。中にトレーナーくらいなら着れて、Tシャツでもだぶつきはかんじません。ノースフェイスは物によりサイズ感が違い過ぎ、選ぶのに毎回困るので-1しました。かなり薄手でハイキングや普段使い向きの製品ですね。
- 着心地が良い:薄地なので断熱効果はあまり気にしてなかったのですが、この季節でも太陽が出ていれば、十分寒さを凌げるくらいの効果はありました。
- 歩いていてもシャカシャカ音は気にならないので、普段使いもばっちりです。
- とても良い:小さく折りたためるし夏のちょっとした防寒や雨の時役立ちます。

