ナンガの「永久保証」とは、自社製造の寝袋について年数制限なく修理相談ができる生涯サポート制度で、実例ブログをもとに「無償で直せたケース」と「有償・対象外になったケース」を整理しました。
軽微なほつれやダウン抜けは無償になりやすい一方、ファスナー総交換やダウン増量、海外工場製の別注モデルなどは有償・保証対象外となる場合があることを、具体的なブログ事例付きで解説し、誤解のない「永久保証」の理解を目指しています。
ナンガの永久保証とは?

ナンガの「永久保証」とは、ナンガが製造したスリーピングバッグ(寝袋)に対して、使用年数に関係なく修理対応を続けてくれるアフターサービスのことです。
- [URL] AFTER CARE・永久保証について|ナンガ
公式には「当社製造の寝袋は永久保証の対象とし、期間を限定せずに修理を行う」という趣旨の説明がされています。[出典:ナンガ]

ポイントを整理すると次のようになります。
- 対象製品
ナンガが自社で製造した寝袋が対象です。国内生産の別注モデルなども、原則としてアフターケアの対象になるケースが多いです。 - 期間無制限の修理対応
購入からの年数に関わらず、破れ・ほつれ・ダウン抜けなどが発生した場合に、ナンガに修理相談ができます。 - 「永久=すべて無料」ではない
- 縫い目からの軽微なダウン抜けや小さなほつれなどは、無償で対応されることが多いです。
- 一方で、広い範囲の生地破れ、ファスナーの総交換、ダウンの増量などは有償になるケースがあります。
- 修理不可(=事実上保証が使えない)になる代表的なケース
- 収納袋の破損
- 長年の使用によるロフト低下など「経年劣化」そのものを新品同様に戻すこと
- 広範囲の生地破損など、構造的に補修が難しい状態



まとめると、ナンガの永久保証は、「壊れたら何でも無料で新品同様にしてくれる魔法の保証」ではなく、「直せる限りは何年経っても面倒を見てくれる生涯サポート」というイメージに近いです。
購入や記事執筆の際は、「期間無制限の修理体制」という点を強みとして押さえつつ、「すべてが無料ではない」「対象外モデルも存在する」というニュアンスもあわせて伝えると誤解が少なくなります。
ナンガの永久保証で「修理できた」実例集
ざっくり傾向まとめ
- 「縫製の甘さ」「縫い目からのダウン抜け」「軽微なほつれ」などは無償になりやすい
→ RYUCAMP・ひじきCAMP・FREE SITE いずれも、縫製起因と判断された箇所は無料対応。 - ストーブで溶かした穴などでも、送料のみ負担で対応されたケース報告あり
→ RYUCAMP記事の追記部にユーザー事例として言及。 - ダウン増量や生地交換など「性能アップ」の要素は有償
→ ひじきCAMPの記事で、縫い目修理は無料+DX100g増量は有償というパターン。 - 「永久保証=永久無料」ではないが、実際にはかなり良心的な無償対応が多い
→ RYUCAMPも「決して『永久“無料”保証』ではないが、お金がかかった話をあまり聞かない」とまとめています。
RYUCAMP「NANGAの永久保証はどこまで?ダウンシュラフの修理料金に驚愕!」
URL: https://ryucamp.com/nanga-repair/
- モデル:オーロラ900DX
- 症状:顔周りのほつれからダウンが「パーン!」と飛び出し。
- 内容:公式サイトの「AFTER CARE SLEEPING BAG」から申し込み → 自分でテープ養生 → 本社へ発送 → ナンガから連絡 → 無償修理で対応(初期不良扱い・送料もナンガ負担という“神対応”ケース)。
- 記事内で、
- 無償・有償の目安(軽微な破れ・縫い目からの吹き出しは無料、大きな破れやファスナー交換は有償)
- 送付方法・梱包方法・受付番号メモの同封
- 実際の修理箇所の写真
などがかなり細かく書かれています。
永久保証の「範囲」と実際のフローを説明した実例
ひじきCAMP「寝袋・シュラフ メンテナンス(ナンガシュラフが自宅に帰ってきたよ)」
URL: https://hijikicamp.com/nouhin/
- モデル:ナンガ 600DX(山渓別注のオーロラ600DX系)
- 症状:縫い合わせ部分からのダウン抜け + 長年使用でダウンが痩せてきた。
- 依頼内容:
- 縫い合わせ部分の抜け修理 → 無償(永久保証対象)
- DXダウン100g増量 → 有償(9,900円+工賃3,300円)
- ブログでは
- オーダー〜見積もり〜返却までのタイムライン
- 着払いでの返却、金額明細
- ビフォー/アフターの写真(ロフトの違い)
が詳しく書かれており、「無料修理+有料メンテナンス」を組み合わせた典型例になっています。
「永久保証で直せる部分」と「性能アップとしてお金を払う部分」が分かる好例です。
山のクジラを獲りたくて「長く使うとありがたさが分かる『修理サービス』の大切さ」
URL: https://yamanokujira.com/2021/09/24/fix_your_gear/
- モデル:古いナンガのダウンシュラフ(現行には同モデルなし、オーロラライト450DX相当と記載)。
- 症状:世界一周+数百泊レベルで酷使し、
- 大きな穴が複数
- ガムテープ補修
- 縫い目の緩み
- ダウン漏れ多数、というかなり重症ケース。
- 内容:
- メーカーサイトを確認したところ「シュラフは永久無料保証」と明記されていたので修理を依頼。
- 古いモデルで同生地がないため「似た生地でよければ」という確認 → OK
- 約1週間ほどで完璧に修理されて返却。依頼箇所以外も点検+必要な修理を実施。
- さらに最新仕様の「噛み込み軽減ファスナー」にアップデートされて戻ってきたと記載。
年季の入ったシュラフでも、かなり手厚く無償で面倒を見てくれた“永久無料保証”の象徴的な事例です。
FREE SITE「Nangaのダウンシュラフ修理にめっちゃ時間がかかった!」
URL: https://camp.ngworks.net/archives/20180110
- モデル:オーロラ450DX
- 症状:生地の破れ。
- 内容:
- 通常のお問い合わせフォームから送ってしまい、修理フォームに気づかずメールのレスポンスが非常に悪かった経緯を詳しく紹介。
- 最終的には電話でやりとりし、修理に出す → 約2ヶ月の長期戦に。
- 「自然破損(?)」と判断され、修理費用は無料。往復送料のみ約3,000円負担。
- 「めっちゃありがたい永久保証制度だが、フォームの運用にはやや不安あり」という率直な感想。
無償修理自体はしっかりしているものの、「窓口の選び方」で対応スピードがかなり変わることが分かる実例です。
はづなつアウトドア(naturumブログ)「ナンガの永久保障は伊達ではありません。無償で修理して戴きました」
URL: https://hadunatu.naturum.ne.jp/e2843562.html
- モデル:ナンガ センターZIPバッグ1000STD(旧モデル)
- 内容(検索結果スニペットより):
- 「ナンガの永久保障は伊達ではありません。無償で修理して戴きました」と明記。
- 家の“最強寝袋”として使っているセンターZIPバッグ1000STDを修理に出した実体験が書かれています。
旧モデルのハード使用品でも、きちんと無償対応されたという補強事例として使えます。
ナンガの永久保証で「修理できなかった」実例集
実際に「使えなかった」典型パターン
- セール品・ダウンウェアなどで有償修理になった
- naturumブログの例:永久保証をうたっているが、セール品で修理費2,200円発生。
- コラボ製品・ホワイトレーベルなどで「修理不可」と言われた口コミがある
- スタイルクラッシュの記事内で言及。
- 海外工場生産などで、そもそも永久保証の対象外モデル
- NANGA×SUNDAY MOUNTAIN など、商品説明に明記。
- 経年劣化/広範囲のダメージ/汚れなど、公式に“修理不可 or 有償”とされるケース
- 公式 AFTER CARE ページや比較ブログが明示。
セール品で修理費が発生した実例(ダウンウェア)
「ナンガのダウンに穴~~!! でも大丈夫!! ナンガなら修理で復活します!!」
- ブログサービス:naturum(ブロガー個人記事)
- URL:https://hadunatu.naturum.ne.jp/e3473860.html
- 概要:
- ナンガのダウンに穴が開き、メーカー修理に出した体験談。
- 記事中で ナンガ製品はスノーピーク同様に永久保証ですが、セール品のためなのか修理費は送料込みで2,200円でした
と書かれており、「永久保証=完全無料」と思っていた人から見ると、期待と違ったケースになっています。 - シュラフではなくダウンウェアですが、「永久保証だからタダで直ると思っていた → 実際は有償だった」という意味で、ユーザー目線では「永久保証が“思ったようには”使えなかった」実例と言えます。
2. コラボ製品で「修理不可と言われた」口コミに触れているブログ
「ナンガホワイトレーベルの劣化は本当?寿命と評判を徹底解説」
- サイト:スタイルクラッシュ(個人寄りメディア系ブログ)
- URL:https://style-clash.net/nanga-whitelabel-deterioration/
- 概要:
- ナンガのホワイトレーベル(MOONLOID別注)の劣化や保証について解説。
- 口コミを紹介する中で 「コラボ製品のため修理不可と言われた」という過去の情報も見られます
と書かれており、一部コラボ製品でメーカー修理が断られたケースがあったとしています。 - この記事自体は“まとめ記事”ですが、
「ナンガ=なんでも永久保証」のイメージで買うと、コラボ・ホワイトレーベルは条件が違うという意味で「永久保証が使えなかった例」として参考になります。
3. 海外工場モデルなど「最初から永久保証の対象外」と明記されているケース
「実際に申請して断られたブログ」ではありませんが、
**“買ってから気づくと『あ、これ永久保証対象外だった…』となり得る典型例”**として押さえておくと良さそうなページです。
3-1. NANGA × SUNDAY MOUNTAIN Limited Schlaf 450DX
- ふるさと納税の返礼品説明ページに、はっきりと NANGA海外工場で製造のため、ナンガ永久保証の対象外となります。
- ナンガのロゴが付きつつ、海外工場生産のため保証なしというパターン。
- URL:https://furunavi.jp/product_detail.aspx?pid=738658
まとめ
ナンガの永久保証は、壊れたらただ無料で直してくれる魔法の制度ではなく、「できるかぎり修理しながら、一つのシュラフを長く大事に使うための仕組み」です。



どこまでが無償で、どこからが有償になりそうかを知っておくと、モデル選びや買い方も変わってきます。今回まとめた内容を参考にしつつ、自分のスタイルに合った一枚を選んで、安心して育てるような感覚で付き合っていけたらうれしいです。
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