ハイパーラミナ スパークは今までの化繊シュラフにはない「高い圧縮性」と、「保温性」と「軽量性」のバランスとが評価され米国バックパッカー誌”EDITOR’S CHOICE 2015″を受賞しています。(化繊タイプのシュラフとしては史上初のようです)。
マウンテンハードウェア ハイパーラミナ スパーク
- 価格:¥28,080(税込)
- リミット温度:0℃
- サイズ: レギュラー 内部全長:198cm 肩周囲:160cm 腰周囲:147cm 足部周囲:99cm
- 収納サイズ:15×33cm
- ロフト:8cm
- ジッパー: LH
- 重量:737g(レギュラーサイズ)
- 素材: シェル:22D ドビー(タクテルナイロン100%)
- 中綿:サーマルQ 60g/平方メートル
- サーミックマイクロライニング:ファイバープルーフナイロン(ナイロン100%)
-独自構造でコールドスポットをなし、ゾーニングで冷えやすい部位をケアする化繊綿シュラフ-
独自の中綿と仕様で、軽さを手に入れた化繊スリーピングバッグ。巧みなマミーカットで無駄なく体にフィット。保温性を3つのゾーンに分け、体幹と足元を手厚くケアするレイアウトに。ハーフレングスのセンタージッパーは出入りがしやすく、軽量性にも寄与しています。使用目安:夏の縦走登山や春秋のキャンプなど
リミット温度が0℃の化繊綿の寝袋で重量が737gと、登山用としても十分選択肢に入る重さになっていますが、この数値を実現するために、
- ウェルデッドラミナ構造(縫い目が無く、コールドスポットが発生しない)
- ゾーン別インシュレーション(場所により保温材の量を変え、保温と重量の最適化)
といった技術が使われています。
出典:マウンテンハードウェア
ジッパーがセンタージッパーで開け締めしやすいですが、軽量・保温力向上のため、長さが下半身までありません。
アメリカの寝袋なので、レギュラーサイズでも内部全長:198cm、肩周囲:160cmとゆったり目で、小柄な方だと内側がだいぶ余ってしまうサイズ感です。
登山用として気になる点としては、収納サイズです。コンプレッションバッグ機能付きの収納袋ですが、強く圧縮しても、同保温力のダウンの寝袋のサイズと比較すると、2倍ぐらい大きくなってしまいます。
アメリカのメーカーホームページやアメリカamazonに掲載されている利用者の評価は高いです。(リンク貼っておきます)
日本でも販売されていますので、興味のある方はマウンテンハードウェアのショップに足を運んでみてください。
「マウンテンハードウェア ハイパーラミナ スパーク」の購入者レビューと実売価格
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著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆