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山岳・登山向けの寝袋のサイズ選び-付かず離れずが実用的なサイズ

PA180104 山岳・登山向けの寝袋のサイズ選び-付かず離れずが実用的なサイズ

服を選ぶ時、皆さんS,M,L,XLといったサイズの中から自分の身体にあったものを選ぶと思いますが、寝袋の場合はそこまで細かく用意されていません。メーカーによって多少異なりますが、レギュラーサイズが基本で、売れ筋の保温力に限ってロングサイズやショートサイズが用意されている程度です。

カタログに様々なサイズを表す数値が掲載されていて、寝心地に大きく影響するのが、

  • 長さ・全長・適応身長
  • 肩幅・肩周囲・内周囲・肩回り

の2種類(メーカーにより表現が異なります)ですが、初心者がその数値から使用感を想像するのは困難です。

目次

付かず離れずが実用的なサイズ

熱には

  • 暖かいところから冷たいところへ移動する
  • 暖かい空気は上昇する(空気は暖かくなると膨張し軽くなる。気球が飛ぶ原理)

という特性があります。登山用の寝袋は、軽量化を伴いながらいかに効率よく人間の発する熱を保温し、蒸れを放出するか、を突き詰めた製品で、生地と中綿によって抱えられた動きにくい・対流しにくい空気層(通称:デッドエア)によって断熱する構造になっています。空気が対流してしまうと、次々と熱が外気に逃げてしまい、なかなか暖かくなりません。

保温のことだけを考えるなら、身体に寝袋の内側の生地がぴったり付くのが効率的です。身体と寝袋の空間が開けば開くほど、対流して熱を分散する空気層が増えるからです。この空気層は寝袋内部が温まるのを遅くするだけでなく、就寝時に寝返り等で動いた時に顔の部分から外へ逃げたり、外の冷たい空気が内部に入り込む原因にもなります。

しかし、身体と内側の生地が近づけば近づくほど拘束感・圧迫感が強くなり寝にくくなります。普段、皆さんはどのように寝ているでしょうか。左右に寝返りしたり、手足を広げたり曲げたりと様々な体勢で寝ていると思います。姿勢の寝やすさを考えると、自宅の布団のように身体よりずっと大きく包み込むものが理想です。

寝袋のサイズを選ぶ時、この相反する”保温力”と”寝やすさ”をどこで折り合いをつけるかが大切なポイントになってきます。

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