2018年になり、モンベルのダウンハガー900モデル(#1、#2、#3、#5)が刷新されました。
出典:モンベル
刷新内容
メーカーからの案内によると、
900フィルパワーのモデルの表地の耐久性が向上。より使いやすくなりました。
とのことです。
表地の繊維は旧モデル8デニールでしたが、新モデルは7デニールに細くなっていますが、編み方を変更することにより耐久性を向上させたそうです。(柔らかくなったとも聞いています)
また、新モデルは、ジッパーがかみ込み防止機能付きのファスナーになっています。
製品写真を見ると、旧モデルは生地とファスナーの色が同色でしたが、新モデルはファスナーの色が生地と異なる黒もしくはオレンジが使われています。
旧モデルと新モデルの比較
ダウンハガー900 | |||
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旧モデル | 新モデル(2018年) | コメント | |
#1 | コンフォート温度:-5℃ リミット温度:-11℃ 重量:821g(収納袋込み:850g) 収納サイズ:Φ16*32cm(5.1L) 価格:\69,000(+税) | コンフォート温度:-4℃ リミット温度:-10℃ 重量:821g(収納袋込み:850g) 収納サイズ:Φ14*28cm(3.4L) 価格:\70,200(+税) | 何故か1℃保温力低下。 重量は同じ。 収納サイズは、1.7Lも減少。 価格1,200円値上がり。 |
#2 | コンフォート温度:0℃ リミット温度:-6℃ 重量:633g(収納袋込み:658g) 収納サイズ:Φ14*28cm(3.4L) 価格:\58,000(+税) | コンフォート温度:0℃ リミット温度:-6℃ 重量:624g(収納袋込み:648g) 収納サイズ:Φ13*26cm(2.8L) 価格:\58,000(+税) | 重量10g減少。 収納も0,6L減少。 |
#3 | コンフォート温度:3℃ リミット温度:-2℃ 重量:516g(収納袋込み:540g) 収納サイズ:Φ13*26cm(2.8L) 価格:\41,500(+税) | コンフォート温度:3℃ リミット温度:-2℃ 重量:494g(収納袋込み:517g) 収納サイズ:Φ12*24cm(2.2L) 価格:\48,000(+税) | 重量23g減少。 収納0.6L減少。 価格6,500円値上がり。 |
#5 | コンフォート温度:10℃ リミット温度:5℃ 重量:367g(収納袋込み:387g) 収納サイズ:Φ12*24cm2.2L 価格:\35,500(+税) | コンフォート温度:8℃ リミット温度:4℃ 重量:353g(収納袋込み:374g) 収納サイズ:Φ11*22cm(1.6L) 価格:\37,000(+税) | 保温力が2℃上昇。 重量10g減少。 収納サイズ0.6L減少。 価格1,500円値上がり。 |
この比較を見ると、表地の繊維が細くなったためか、重量が僅かに軽くなっていますが、それ以上に収納サイズが小さくなっています。#1を見ると、5.1リットル→3.4リットルと2/3ぐらいまで小さくなっています。
今回の刷新は、収納サイズの減少が際立っているようです。
これは繊維を補足した効果だけでなく、収納袋自体のサイズを小さくして、よりコンパクトに収納できるようにした結果のようです。
入荷時期
3月末にモンベルショップで問い合わせた所、まだ製品が出来上がっておらず、入荷予定は5月下旬~6月上旬になるそうです。
商品名が同じ場合、旧モデルと新モデルの見分けが付かないことも多々ありますが、ダウンハガー900モデルは、このファスナーの色の違いで簡単に見分けることができます。(旧モデルはファスナーが表地と同色、新モデルは別の色)
大手通販ショップでは、しばらくの間、旧モデルと新モデルの販売が混在する可能性がありますので、写真や品番を確認し、間違えないようお気をつけ下さい。
旧モデル(写真左側)、新モデル(写真右側)
「モンベル ダウンハガー900」の購入者レビューと実売価格
モンベル ダウンハガー900モデルの歴史
2014年に”究極の保温性と軽量性を併せ持ち、快適性も極めたフラッグシップモデル”として、発売されたのがダウンハガー900モデルです。
以前までダウンハガー800がハイエンドモデルでしたが、生地を軽量化し、フィルパワーの高いダウンを使用したのが900モデルです。
- ダウンハガー800(生地:12デニールのバリスティックエアライト(ナイロン)、中綿:800フィルパワーのダウン)
- ダウンハガー900(生地:8デニールのバリスティックエアライト(ナイロン)、中綿:900フィルパワーのダウン)
※デニール:合成繊維の糸の太さを表す単位。1デニールは9000mの長さで重量が1kgの糸を表す。数字が大きいほど糸が太くなることを表す。
※フィルパワー:"FP(フィルパワー)"とは、その復元力を数値で表したダウンの性能を評価する基準の一です。フィルパワーとは、1オンス(約28.4g)のダウンをシリンダー内で圧縮し、一定の温度、湿度の条件下で、それが何立方インチに復元するかを測定したものです。数値が大きいほど高品質であることを表す。>>>詳しくはこちら
その他にも、ダウンハガー800モデルに比べて、ダウンハガー900モデルは軽量化のためにサイトジッパーが少し短くなっています。
この軽量化の恩恵は、相対的にダウン量が多く、使用する生地面積も大きい冬期モデルが最も大きくなっています。
関連リンク
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。

楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
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寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。

『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆
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