三日目は明神池を散策
上高地バスターミナルから約1時間、河童橋・キャプ場から約40分ほど梓川沿いを上流側へ歩いたところに、明神池があります。
水と岳、緑の織りなす神秘の池-河童橋から梓川の左岸沿いを上流へ、徒歩1時間あまり。明神から梓川に架かる明神橋を渡ると明神池へと到着します。明神池は一之池と二之池、大小2つからなる池で、池畔には穂高神社奥宮が鎮座する神域です。明神池は梓川の古い流路が、明神岳からの崩落砂礫によってせき止められてできた池です。明神岳から常に伏流水が湧き出ているため、冬でも全面凍結しない透明感あふれる水面が空を映し静寂に広がります。池の間近にそびえる明神岳、萌えるケショウヤナギやクマザサの緑、池中に配された大岩石は自然の造形美そのもの。毎年10月8日にはこの池で、穂高神社奥宮例大祭(お船祭り)が行われます。
妻の仲間は初日に明神池まで行ったらしく、「明神池の奥のエネルギーがすごい」と言っていたので、我々も楽しみにして向かいました。
子供を背負って、小梨平キャンプ場から明神池へ向かいます。
歩くこと約40分、明神池付近に到着しました。
大きな看板まえで記念撮影。
ここから奥に進むと、明神池の入り口になります。
敷地内に入るために拝観料を支払います。
拝観料は 大人300円 / 小学生100円 です。
明神池 一之池です。
山の緑が反射してか、水面が淡い緑色に見えます。
こちらは、明神池の二之池です。
二之池の看板から西側へ行くと、登山道のような入り口があります。
この看板までは、普通の靴でもあるけますが、ここから先は自然のままの道のようでした。
私達は登山靴を履いていたので、そのまま進みます。
しばらく歩くと、開けた場所に到着します。
輝く太陽、流れる川、それを覆うような木々と緑、とても神聖なエネルギーであふれた場所のように感じます。
妻の仲間が言っていた場所は、ここだ、と付いてすぐわかりました。
ここは二之池から水が流れ出る脇の場所で、澄んだ水が絶え間なく流れいます。
とても穏やかで、神秘的な場所だったので、一番奥にある木の上にすわって、しばらくこの空間に浸りました。
しばらくして、横を見ると、
猿が歩いていました。
2匹歩いていて、猿の親子とおもわれます。
猿は人間を気にする様子もなく、静かに歩いて森の中に入って行きました。
明神池まで訪れたなら、靴を準備して、この場所まで来るのをおすすめします。
たぶん、ここは緑の矢印の場所です☆
明神池から梓川右岸(北側の道)を歩き岳沢湿原へ
キャンプ場から明神池は、梓川左岸(南側の道)を歩いたので、帰りはぐるっと梓川右岸(北側の道)を通ることにしました。
結論から書くと、自然とふれあうなら、梓川左岸よりも右岸の方がおすすめです。
梓川左岸は移動するための道、という感じですが、右岸は散策路です。
ところどころ木道が整備されています。
しばらく歩くと、薄青い川が現れました。
なんと綺麗な川なのだろう、と驚きました。
(後で調べると、ここは岳沢湿原とわかりました)
立ち枯れの木は、焼岳付近よりも多いです。
水面をアップで撮影してみると・・・
自然の宝石を発見した感じがしました。
因みに、こんな展望用に整備している場所もありました。
岳沢湿原から少し歩いて河童橋に到着。
子供はもう、ベビーキャリアでおやすみです。
キャンプ場に戻り、夕食です。
明日で上高地ともお別れですが、本当に素晴らしい体験ができたと、感謝です。
今夜も、夜空に星々が輝いています。
子供が寝てから、河童橋まで移動して、梓川沿いのベンチに寝転んで、しばらく星空を見上げました。
私達地球人に見える、見えない関わらず、広大な宇宙にこれほどの星が輝き、存在しています。
上高地3泊4日ファミリーキャンプ体験 記事一覧
- 1日目 早朝に出発し沢渡駐車場へ。タクシーにキャンプ用品満載し、リヤカーで小梨平キャンプ場へ
- 2日目 散策(小梨平→河童橋→ウェストン碑→田代湿原→大正池)し、キャンプ場のお風呂に入り、満点の星空を見上げる
- 3日目 明神池の奥が神秘的!岳沢湿原にも感動
- 4日目 滞在記まとめ(充電、レンタル品、郵便局、気温、服装、寝袋、洗濯、携帯電話の電波状況、感想)
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆