ドローン業界のリーダーとして世界的に知られるDJI(ディージェーアイ)が、2024年4月にポータブル電源市場へ参入して以来、DJI Powerシリーズには「Power 500」「Power 1000 V2」「Power 1000 Mini」「Power 2000」という4つの現行モデルが揃いました。防災・キャンプ・車中泊・ドローン撮影と、用途ごとに最適なモデルは異なります。とくに「Power 1000 MiniとPower 1000 V2のどちらを選べばいいか」は、多くの方が迷うポイントです。この記事では、DJI公式スペックをもとに各モデルの特徴・違い・用途別のおすすめ・選び方のポイントを丁寧に整理しました。DJIドローンを持っていない方でも、通常のポータブル電源として十分活用できます。購入前の判断材料として活用してください。
※本記事のスペック数値はDJI公式スペックページおよびDJI公式プレスリリースを参照しています(2026年5月確認)。価格・仕様はセールや在庫状況により変動することがあります。購入前に必ずDJI公式サイトおよびDJI公式ストアでご確認ください。
DJI Powerシリーズ比較早見表|結局どれを選ぶべき?

まずは用途から逆引きで選んでみましょう。迷ったときの出発点として活用してください。
| 使う目的・シーン | おすすめモデル | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| 日帰りキャンプ・荷物を軽くしたい | Power 500 | 7.3kgで最も軽く、512Whで日帰り用途には十分 |
| 車中泊・連泊キャンプ・携帯性重視 | Power 1000 Mini | 1kWhクラスで最軽量(11.5kg)、走行充電内蔵 |
| 電子レンジ・IHも使いたい・高出力重視 | Power 1000 V2 | 2,600Wの連続出力、37分で80%の急速充電 |
| 家庭の長期停電対策・据え置き備蓄 | Power 2000 | 2,048Wh+最大22,528Whまで拡張対応 |
| DJIドローンの充電を最速でしたい | Power 1000 V2 または Power 2000 | SDC×1(V2)・SDC×2(2000)でドローン約30分急速充電 |
価格も判断基準のひとつです。DJI公式ストアでの参考価格(2026年5月確認・変動あり)は、Power 500 約52,622円〜・Power 1000 Mini 約56,210円〜・Power 1000 V2 約69,850円〜・Power 2000 約125,000円〜です。高出力家電を使わない前提では、Power 1000 Miniがシリーズ内で容量単価が最も優秀な水準にあります。
※早見表の「DJIドローン充電」用途では、DJI Power 急速充電ケーブル(ドローン用)が別売品として必要です。購入前に対応機種・必要ケーブルをDJI公式サイトでご確認ください。
この記事の結論:迷ったらこの3択

- 持ち運びやすさ重視 → Power 1000 Mini(1,008Wh・11.5kg・走行充電内蔵・約5万円台)
- 高出力・万能タイプ → Power 1000 V2(1,024Wh・14.2kg・2,600W・約7万円前後)
- 大容量・長期備蓄・拡張 → Power 2000(2,048Wh・約22kg・最大22,528Whまで拡張)
「とりあえず手軽に始めたい・日帰りキャンプ用・荷物を最小にしたい」はPower 500、「映像制作・ドローンユーザーで充電速度と出力を両立したい」はPower 1000 V2、「家庭の防災備蓄をしっかり整えたい」はPower 2000が候補になります。以降でそれぞれ詳しく解説します。
この記事でわかること

- DJI Powerシリーズの現行4モデルのスペックと違い(公式数値ベース)
- Power 500・1000 V2・1000 Mini・2000それぞれの強みと注意点
- 旧モデル「Power 1000(初代)」との違い
- 用途別(防災・キャンプ・車中泊・ドローン撮影)のおすすめモデル
- EcoFlow・Jackery・Ankerとの違い
- 初心者でも失敗しない選び方の基準(容量・出力・充電速度・安全性)
DJI Powerシリーズ 現行全モデルのスペック比較表

まず現行4モデルのスペックを一覧で確認しましょう。数値はDJI公式スペックページ(Power 500・Power 1000 V2・Power 1000 Mini・Power 2000)をもとにしています。
| モデル名 | 容量 | AC出力(日本仕様) | 重量 | サイズ(mm) |
|---|---|---|---|---|
| Power 500 | 512Wh | 最大1,000W | 約7.3kg | 305×207×177 |
| Power 1000 V2 | 1,024Wh | 2,600W(連続) | 14.2kg | 448×225×230 |
| Power 1000 Mini | 1,008Wh | 最大1,000W / 連続800W | 約11.5kg | 314×212×216 |
| Power 2000 | 2,048Wh | 最大連続出力2,700W(日本仕様) | 約22kg | 448×225×324 |
| モデル名 | ACポート(日本向け) | USB-Cポート | 充電サイクル | 公式ストア価格(参考) |
|---|---|---|---|---|
| Power 500 | 2口 | 2口(各最大100W) | 4,000回後70%以上 | 約52,622円〜 |
| Power 1000 V2 | 4口 | 2口(各最大140W) | 4,000回後80%以上 | 約69,850円 |
| Power 1000 Mini | 4口 | 1口+巻取式1口(各最大100W) | 4,000回後80%以上 | 約56,210円 |
| Power 2000 | 4口 | 4口(C1・C2が140W、C3・C4が65W) | 4,000回後80%以上 | 約125,000円 |
価格はDJI公式ストア(2026年5月確認時点)の参考値です。Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングでは時期によって変動します。購入前に各販売サイトで最新の価格をご確認ください。
各モデルの特徴を詳しく解説

Power 500(512Wh)── シリーズ最軽量・最小のエントリーモデル
2024年4月に発売された、DJI Powerシリーズの出発点となるモデルです。バッテリー容量512Wh、最大出力1,000W、重量約7.3kgと、シリーズで最もコンパクト・軽量に仕上がっています。
充電スピードは家庭用コンセントからの540W急速充電で約70分でフル充電(80%まで約50分)です。出力波形は正弦波に対応しており、デリケートな電子機器も安心して接続できます。動作音は充電時でも25dB以下とされ、室内でも気になりにくい静音設計です。UPS(無停電電源装置)機能も搭載しており、停電時は0.02秒以内に給電を切り替えます。
注意すべき点として、充放電サイクルは4,000回後も容量の70%以上を維持という仕様です(他の現行モデルは4,000回後80%以上)。同じ4,000回でも維持率が70%と80%で異なるため、寿命面では1000 V2・1000 Mini・2000よりやや劣ります。また、SDCポートは「SDC Lite」という規格で、標準のSDCと比べて一部のドローン充電に制限がある場合があります。詳細はDJI公式サイトでご確認ください。
日帰りキャンプ・ドローン撮影の電源補助・小規模な防災備蓄として手軽に始めたい方向けの1台です。
こんな方におすすめ:日帰りアウトドア・「7.3kgの軽さで持ち運びを最優先したい」方の最初の1台に。ただし容量単価はPower 1000 Miniより不利なため、2泊以上の使用を少しでも想定するなら最初からPower 1000 Miniを選ぶ方が長期的に満足度が高まりやすいです。
こんな方には向かない:電子レンジや高出力調理家電を使いたい方・2泊以上の長期キャンプ・大人数での使用・容量単価を重視する方
Power 1000 V2(1,024Wh)── 高出力・急速充電・拡張性を両立する主力モデル
2025年6月に発売された、初代Power 1000の後継モデルです。容量1,024Whを引き継ぎながら、最大出力が初代の2,000Wから2,600Wへ引き上げられ、ACポートも日本向けは4口に増加しました。DJI Power 1000 V2の公式発表(2025年7月)によれば、37分で0→80%、56分でフル充電が完了するとされています。
USB-Cポートは2口それぞれ最大140Wに対応(PD 3.1対応機器・EPR規格ケーブルが必要)。2口合計で280Wを供給でき、高性能なノートPCも急速充電できます。SDCポートとSDC Liteポートをそれぞれ1口ずつ搭載しており、DJIドローンのバッテリーを約30分で急速充電できます(別売ケーブル使用・対応機種限定)。
拡張バッテリー(2,048Wh)を最大5台接続することで、容量を最大11,264Whまで拡張できます(Power 2000は最大10台・22,528Wh)。DJI Homeアプリによるスマートフォンからのリモート操作・監視にも対応しています。UPS切替は0.01秒以内とシリーズ最速クラスです。
充放電サイクルは4,000回後も容量の80%以上を維持するとされています。サイズは448×225×230mmで、重量14.2kgはPower 500やMiniより重くなりますが、その分だけパワフルで扱える家電の幅が広がります。
こんな方におすすめ:高出力で家電を幅広く使いたい方・充電速度最優先・DJIドローンユーザー・万能な1台が欲しい方。「どのモデルにするか迷ったら、Power 1000 V2が最も失敗しにくい選択です」——高出力家電も充電速度も拡張性も、バランスよく揃っているからです。
こんな方には向かない:軽さ・コンパクトさを最優先にしたい方・予算をできるだけ抑えたい方
Power 1000 Mini(1,008Wh)── 約1kWhクラスでDJI史上最小・最軽量
2026年2月10日に発売された最新モデルで、約1kWhクラスのDJI製品としては最もコンパクト・軽量な設計が最大の特徴です。DJI公式スペックによれば、サイズは314×212×216mm、重量は約11.5kg。Power 1000 V2(同クラス従来モデル)と比べて体積をほぼ半減させた革新的な小型化を実現しています。
ACポートは日本向けモデルで4口(米国・日本向け仕様)。ただし、AC出力の仕様に注意が必要です。DJI公式スペックによると「最大1,000W(連続800W)」となっており、連続して使える電力は800Wが上限です。電気ケトル(900W前後)を使う際は瞬間的に1,000Wまで対応できますが、連続動作は800W以下を想定した機器に向いています。電子レンジや2,000W以上の家電は基本的に対応外と考えてください。
特徴的なのは本体への内蔵装備の豊富さです。400Wカーチャージャー・MPPTモジュール(ソーラー充電効率を最適化するコントローラー)を内蔵しており、他モデルより少ない追加品でソーラー充電・走行充電を始めやすい設計になっています。ただし、ソーラー充電や車載充電に必要なケーブル類は購入セットによって同梱・別売が異なります。特にMC4ソーラー充電ケーブルは通常セットに含まれる場合がある一方、車内バッテリー充電ケーブルなどは別売となる場合があります。購入前に必ずDJI公式ストアで同梱物をご確認ください。本体上面には100W巻き取り式USB-Cケーブルも装備されており、追加ケーブルなしでデバイスを急速充電できます。なお、通常のUSB-Cポートと巻き取り式USB-Cケーブルを同時に使用する場合は合計出力が最大150Wとなり、巻き取り式側は最大100W・USB-Cポート側は最大50Wという制限があります(DJI公式スペックより)。充電時間は0→80%が約58分、フル充電が約75分です。
充放電サイクルは4,000回後も容量の80%以上を維持するとされています。DJI Homeアプリ(Wi-Fi・Bluetooth内蔵)に対応しており、スマートフォンから各ポートのリモート操作・温度確認・充電状況のリアルタイム監視が行えます。UPS機能の切替時間は0.01秒以内とされています(DJI公式プレスリリースより)。
注意点として、Power 1000 Miniは拡張バッテリーに非対応です(Power 1000 V2・Power 2000は対応)。また、DJI Power 1kW・1.8kW超急速充電器には非対応とされています。将来的に容量を拡張したい方はPower 1000 V2を検討してください。
こんな方におすすめ:軽さ・コンパクトさを最優先にしたい方・車中泊・キャンプ・持ち出し用防災電源・コストパフォーマンス重視の方。走行充電モジュール・MPPTモジュール内蔵に加え、DJI Homeアプリ対応でスマートフォン管理もできる、1kWhクラスの中でバランスの取れた選択肢です。高出力家電を使わない前提なら、シリーズ内で容量単価が最も優秀です。
こんな方には向かない:電子レンジや2,000W以上の高出力家電を使いたい方・容量を拡張する予定がある方・Power 1kW超急速充電器を使いたい方
Power 2000(2,048Wh)── 現行シリーズ最大容量・拡張性ナンバーワン
2025年6月10日に発売された、DJI Powerシリーズの現行最上位モデルです。2,048Whという大容量と日本仕様では最大連続出力2,700Wを備え、家庭の多くの家電を動かせる実力があります。なお、DJIの一部グローバル向け資料では異なる出力値が記載されている場合がありますが、日本向け仕様は2,700Wとして案内されています。
拡張バッテリー(Expansion Battery 2000)を最大10台まで接続でき、容量を最大22,528Whまで拡張できます。SDCポートは2口搭載と、Power 1000シリーズの1口より多く、複数のドローンバッテリーや機器への同時給電に対応しています。
USB-Cポートは4口で、出力は「C1・C2が最大140W、C3・C4が最大65W」と口ごとに異なります。USB-Aは4口で各最大24W。ACコンセントは4口です。合計12口というポート数は、撮影クルーのような複数人での利用や、家電・デバイスの同時接続に対応できます。
AC充電は最大1,500W対応で、0→80%まで約85分、フル充電は約114分(DJI公式発表)。DJI Homeアプリと連携することで、スマートフォンからリモートでAC出力の制御・電力監視が可能です。UPS切替は0.01秒以内とされています。ソーラー充電や車載充電、ハイブリッド充電(AC+ソーラーの同時充電)では、条件により充電時間が変わります。
重量は約22kgで、頻繁な持ち運びには向きません。別売の「DJI Powerシリーズ ハンドトラック」の利用で移動の負担を軽減できます。防水・防塵性能については公式スペックに明記がなく、雨天や屋外での使用には注意が必要です。
こんな方におすすめ:家庭の長期バックアップ電源・映像制作の現場・キャンピングカーでの長期旅行・電力消費が大きい用途。「一度揃えれば長期間にわたって頼りになる電源環境を作りたい」という方に向いています。
こんな方には向かない:頻繁に持ち運ぶ用途・コンパクトさを重視する方・据え置き以外の用途を想定する方
旧モデル「Power 1000(初代)」との違いは?

「DJI Power 1000」と検索すると、2024年4月発売の初代モデルと、2025年6月発売の「Power 1000 V2」が混在した情報が出てくることがあります。両者の違いを整理しておきます。
初代Power 1000は容量1,024Wh・最大出力2,000W・重量約13kg・ACポート2口(日本向け)・フル充電70分という仕様でした。Power 1000 V2はこれを大幅にアップデートし、最大出力2,600W・ACポート4口(日本向け)・フル充電56分・USB-Cが140W×2口に強化されています。UPS切替も初代の20ms以内からV2では10ms以内に高速化しています。
2026年5月現在、DJI公式ストアでは初代Power 1000の販売状況が変動している可能性があります。購入を検討する際は、公式ストアで販売状況と現行モデルをご確認ください。同等予算であれば、スペック面で大幅に向上しているV2の選択が無難です。
Power 1000 Mini vs Power 1000 V2:どちらを選ぶ?

最も多く寄せられる質問のひとつが「Mini か V2 か」という選択です。容量はほぼ同じ(1,008Whと1,024Wh)ですが、性格は大きく異なります。
| 比較項目 | Power 1000 Mini | Power 1000 V2 |
|---|---|---|
| 容量 | 1,008Wh | 1,024Wh |
| AC出力 | 最大1,000W / 連続800W | 2,600W(連続) |
| 重量 | 約11.5kg(軽い) | 14.2kg(やや重い) |
| サイズ | 314×212×216mm(コンパクト) | 448×225×230mm(大きめ) |
| フル充電時間 | 約75分 | 約56分(速い) |
| 走行充電 | 400W車載充電モジュール内蔵 ※接続ケーブルは別売・セット内容要確認 | 別売アクセサリー必要 |
| ソーラー接続 | 400W MPPT内蔵 ※ケーブル類は購入セットにより同梱・別売が異なるため要確認 | 別売MPPTモジュール必要 |
| 拡張バッテリー | 非対応 | 最大5台(最大11,264Wh) |
| 公式ストア価格(参考) | 約56,210円 | 約69,850円 |
電子レンジや2,000W以上の高出力家電を使いたい場合、Power 1000 Miniの連続800Wでは対応できません。「車中泊で電気毛布・照明・スマホ充電が中心」「キャンプで身軽に動きたい」という用途であればMiniが快適です。「調理家電もフル活用したい」「将来的に拡張バッテリーで容量を増やしたい」という場合はV2を選んでください。
用途別・どのモデルが合う?

日帰りキャンプ・ライトなアウトドア → 「Power 500」
荷物を最小限にしたい日帰りキャンプや、デイキャンプには、7.3kgという軽さが光るPower 500が最も持ち運びしやすい選択です。スマートフォン・タブレット・カメラ・LEDランタンなどの充電と、電気ケトル(1,000W以下の機種)や小型扇風機程度の使用であれば問題なくこなせます。70分でフル充電できるスピードも日帰りサイクルに合っています。
ただし、容量単価はPower 1000 Miniより不利なため、「少しでも長く・多く使いたい」という方はPower 1000 Miniの方が長期的に満足度が高まりやすいです。Power 500は「安さ」ではなく「軽さで選ぶ」モデルと考えてください。
ただし、充放電サイクルが4,000回後70%維持と他のモデルより維持率が低い点、SDCがLite規格のみである点は把握しておきましょう。消費電力1,000Wを超える家電は使えないため、高出力の調理家電を持ち込みたい方には向きません。
車中泊・連泊キャンプ → 「Power 1000 Mini」または「Power 1000 V2」
2泊以上の車中泊や、電力を多く使う長期キャンプには、1,000Whクラスが本命です。「携帯性」と「出力の高さ」のどちらを優先するかで選び分けます。
車中泊で電気毛布・照明・スマホ充電・扇風機が中心であれば、Power 1000 Miniが軽くて積み下ろしも楽です。走行充電モジュールが本体に内蔵されているため、対応ケーブル(購入セットにより同梱・別売が異なるため要確認)があればドライブ中に充電できる手軽さも魅力です。一方、IHクッキングヒーターや電気調理鍋で本格的な調理をしたい場合は、2,600Wに対応したPower 1000 V2を選んでください。
防災・停電対策 → 「Power 1000 V2」または「Power 2000」
家庭の停電対策では、「何をどれだけ使いたいか」と「何人家族か」で最適なモデルが変わります。
1〜2人暮らし・「停電時に冷蔵庫・照明・スマホ充電を数時間確保したい」程度であれば、Power 1000 V2で対応できます。2,600Wの出力があれば冷蔵庫・電気ケトル・扇風機を同時に使えます。3〜4人家族で複数日の停電に備えたいなら、Power 2000(最大22,528Whまで拡張)が有力候補です。
Power 2000(2,048Wh)での使用時間の目安(「2,048Wh × 0.8 ÷ 消費電力W」で算出・実際は変換ロスや同時使用により変わります):冷蔵庫(150W想定)なら約10.9時間、扇風機(30W)なら約54時間、スマートフォン充電(20W)なら約81時間、LED照明(10W)なら約163時間。拡張バッテリーを1台追加(合計4,096Wh相当)すればこれらの時間をほぼ倍にできます。
なお、緊急避難時の「持ち出しやすさ」という観点では、Power 1000 Miniの約11.5kgという軽さが再評価されます。「据え置き用の備蓄電源」と「持ち出し用の電源」を別に考えると、より適切な選択ができます。たとえば「家庭の据え置きはPower 2000、避難用はPower 1000 Mini」という組み合わせも選択肢のひとつです。
電力の使用目安(あくまで参考値・実際は変換ロスがあります):容量Wh × 0.8 ÷ 消費電力W ≒ 使用可能時間の目安。Power 1000 V2(1,024Wh)の場合、消費電力30Wの照明なら約27時間、100Wの冷蔵庫なら約8時間が目安です。
DJIドローンユーザー → SDCポートが決め手
DJI Powerシリーズ全モデルに共通する大きな差別化ポイントが「SDCポート」です。SDC(Spot Delivery Charging)はDJI独自の急速充電規格で、対応するDJIドローンのバッテリーを約30分で急速充電できるとされています。
Power 500のSDCは「SDC Lite」規格、Power 1000 V2はSDCとSDC Liteを各1口、Power 1000 MiniはSDCを1口、Power 2000はSDCを2口搭載しています。複数のドローンバッテリーを同時に充電したい場合はPower 2000が有利です。
SDC急速充電を利用するには、必ず別売の「DJI Power 急速充電ケーブル(ドローン用)」が必要です。対応機種と必要なケーブルはDJI公式サイトでご確認ください。主な対応ドローンシリーズの目安は以下のとおりです(対応状況は変更される可能性があります)。
| ドローン系統 | SDC急速充電 | 必要なもの・備考 |
|---|---|---|
| DJI Air 3シリーズ | 対応(約30分で10%→95%) | DJI Power 急速充電ケーブル(別売)要 |
| DJI Mavic 3シリーズ | 対応 | DJI Power 急速充電ケーブル(別売)要 |
| DJI Mavic 4 Pro | 対応(公式案内あり) | 対応状況は公式サイトで最新情報を確認推奨 |
| DJI Inspire 3 | 対応 | 業務用途向け・別売ケーブル要 |
| DJI Matrice 30 / 4シリーズ | 対応 | 産業用モデル向け・別売ケーブル要 |
上記はDJI公式ストアおよびプレスリリース(2026年5月確認時点)をもとにした参考情報です。対応機種・ケーブルの詳細は最新の公式情報でご確認ください。
映像制作・ロケ現場 → 「Power 2000」の多ポートと拡張性
複数の機器を長時間同時稼働させる映像制作の現場では、Power 2000の多ポート構成(AC×4・USB-C×4・USB-A×4・SDC×2)と最大22,528Whの拡張性が大きな力を発揮します。DJI Homeアプリのリモート管理機能も、複数スタッフで運用するシーンで役立ちます。
DJI Powerシリーズの選び方:6つのチェックポイント

(1)容量(Wh):まず「タンクの大きさ」を決める
Wh(ワットアワー)はバッテリーが蓄えられる電力量のことです。「電気をためるタンクの大きさ」とイメージすると分かりやすいでしょう。使用目安の計算式は「容量Wh × 0.8 ÷ 消費電力W ≒ 使用可能時間」です(0.8をかけるのは変換ロスを考慮するためです)。まず「何をどれくらいの時間使いたいか」を書き出してから、必要な容量を算出しましょう。必要量の1.2〜1.5倍を目安に余裕をもって選ぶのがおすすめです。
(2)出力(W):「使いたい家電のパワー」に合わせる
W(ワット)は「一度に出せるパワー」のことです。接続する機器の消費電力がポータブル電源の定格出力を超えると、動作しないか保護機能が働きます。「定格出力」は連続して安定して出せる電力、「最大出力」は瞬間的に出せる最大値で、両者が異なるモデルがあります。Power 1000 Miniは「最大1,000W・連続800W」のため、この点を特に把握しておきましょう。
代表的な家電の消費電力の目安(機種によって異なります):電気ケトル 800〜1,200W前後、電子レンジ 600〜1,200W前後、IHクッキングヒーター 1,000〜3,000W前後、扇風機 20〜50W前後、冷蔵庫 100〜200W前後(起動時は瞬間的に大きな電力が必要な場合があります)。
なお、「電子レンジ600W」という表示は「消費電力が600W」ではなく「加熱出力が600W」のことが多く、実際の消費電力は800〜1,200W程度になるケースがあります。購入前に家電のカタログや背面ラベルで消費電力(W)を確認することをおすすめします。
(3)充電速度:急速充電の対応状況を確認
DJI Powerシリーズは全モデルが急速充電に対応しています。最も速いのはPower 1000 V2の「0→80%まで約37分・フル充電56分」です。Power 1000 Miniは「0→80%まで約58分・フル充電75分」、Power 500は「0→80%まで約50分・フル充電70分」とほぼ同水準です。Power 2000は家庭用AC電源で「0→80%まで約85分・フル充電約114分」で、大容量のためフル充電には時間がかかります。ソーラー充電・車載充電・ハイブリッド充電(AC+ソーラーの同時入力)では条件により充電時間が変わります。
(4)電池の種類:LFPは何が違う?
DJI Powerシリーズは全モデルにリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を採用しています。LFPは熱安定性が高く、過充電・過放電への耐性が強いとされる電池方式です。一般的な三元系リチウムイオン電池と比べると、発火リスクが相対的に低いとされています(ただし、「LFPだから絶対安全」というわけではありません)。充放電サイクルもPower 500は「4,000回後70%以上維持」、他の3モデルは「4,000回後80%以上維持」と、長寿命の設計になっています。
(5)安全認証と法規制の基礎知識
ポータブル電源を選ぶ際、安全認証の確認は重要です。DJI Power 1000シリーズはスイスの第三者認証機関SGSによる26種類の試験認証を取得していることがDJI公式サイトに記載されています。Power 2000については一般社団法人防災安全協会からの認証取得も発表されています。
日本のPSE(電気用品安全法)については、経済産業省のモバイルバッテリーに関するFAQ(METI公式)によれば、AC出力に対応するポータブル電源はモバイルバッテリーとして扱われず、PSEの義務対象外となっています。ただし、「PSE対象外=安全性が不要」ではありません。製品選びでは、PSEマークの有無に加えて、第三者認証の取得状況・メーカーの信頼性・サポート体制なども含めて総合的に判断することをおすすめします。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、ポータブル電源のリコール製品への注意喚起を定期的に発信しています(NITEポータブル電源に関する情報)。購入前に確認しておくと安心です。
(6)保証内容:最大5年間の長期保証
DJI Powerシリーズ全モデルに本体3年間の公式製品保証が付属し、DJI公式サイトへの製品登録で2年間の延長保証が加わり、合計最大5年間の保証が受けられます(保証内容の詳細・条件は最新の公式情報でご確認ください)。また、使用済みバッテリーの回収サービスも案内されているため、廃棄時の手間が軽減されます(詳細はDJI公式サポートページへ)。
DJI Powerシリーズの安全な使い方
基本的な注意事項
ポータブル電源を安全に長く使うために、まず各モデルのユーザーマニュアルをよく読むことが基本です。一般的な注意事項として、直射日光が当たる場所・高温多湿な環境(車内・密閉収納など)での長期保管は避けることが推奨されています。夏場の車内は60〜70℃を超えることもあり、バッテリーへの影響や最悪のケースを防ぐためにも、車内への放置はおすすめできません。使用中は周囲に適切なスペースを確保し、熱がこもらないようにしましょう。
消費者庁はリチウムイオン電池使用製品による発火事故への注意を呼びかけています(消費者庁の注意喚起)。ポータブル電源も例外ではなく、異常(異臭・変形・過熱・漏液など)を感じたら直ちに使用を中止し、メーカーのサポート窓口へ相談することが大切です。
防水・防塵性能について
DJI Powerシリーズ各モデルについて、防水・防塵の等級(IPXなど)は公式スペックに明記されていません。雨天でのキャンプや屋外での使用の際は、雨や露から本体を守る対策をとることをおすすめします。
アクセサリー対応表|モデルごとの拡張性と必要なオプション

DJI Powerシリーズはモデルによって、ソーラー接続・走行充電・拡張バッテリーの接続方法や必要なアクセサリーが異なります。購入前に確認しておくと、「買ってから追加費用がかかる」という事態を防げます。なお、アクセサリーの仕様は変更されることがあるため、最新情報はDJI公式サイトでご確認ください。
| 項目 | Power 500 | Power 1000 Mini | Power 1000 V2 | Power 2000 |
|---|---|---|---|---|
| ソーラー接続 | 別売MPPTアダプター要確認 | 400W MPPT内蔵。対応ケーブル(別売)で接続可 ※同梱物は購入セットにより要確認 | 別売MPPTアダプター要確認 | 別売MPPTアダプター要確認 |
| 走行充電(車載) | 別売アクセサリー要確認 | 400Wカーチャージャー内蔵。接続ケーブル(別売)が必要 ※同梱物は購入セットにより要確認 | 別売アクセサリー要確認 | 別売アクセサリー要確認 |
| 拡張バッテリー | 非対応 | 非対応 | 最大5台(最大11,264Wh) | 最大10台(最大22,528Wh) |
| SDCポート | SDC Lite ×1 | SDC ×1 | SDC ×1 / SDC Lite ×1 | SDC ×2 |
| アプリ連携(DJI Home) | 非対応 | 対応(Wi-Fi・Bluetooth内蔵) | 対応 | 対応 |
Power 1000 Miniは400Wカーチャージャーと400W MPPTモジュールを本体に内蔵しており、他モデルより少ない追加品で走行充電・ソーラー充電を始めやすい設計になっています。ただし、ソーラー充電や車載充電に必要なケーブル類は購入セットによって同梱・別売が異なる場合があります。特にMC4ソーラー充電ケーブルは通常セットに含まれる表示がある一方、車内バッテリー充電ケーブルなどは別売となる場合があります。購入前に必ずDJI公式ストアで同梱物をご確認ください。
Power 1000 MiniはDJI Homeアプリに対応しており(Wi-Fi・Bluetooth内蔵)、スマートフォンから各ポートのリモート操作・温度確認・充電状況のモニタリングが行えます(DJI公式プレスリリース・複数メディアレビューにて確認済み)。Power 500のアプリ連携については公式の明示的な記載が確認できないため、購入前に公式サイトでご確認ください。
SDCポートについて補足します。SDCはDJI独自の急速充電規格で、対応ドローンのバッテリーを約30分で充電できるとされていますが、使用には別売の専用充電ケーブルが必要です。SDCとSDC Liteは規格が異なり、対応機種に制限がある場合があります。購入前にDJI公式サイトで対応機種・必要ケーブルをご確認ください。
容量あたり価格の比較|コスパで選ぶなら

「どのモデルが価格的にお得か」を判断する際、1Whあたりの価格(容量単価)が参考になります。以下は2026年5月確認時点のDJI公式ストア参考価格をもとにした試算です。価格は変動するため、購入時に必ず最新価格でご確認ください。
| モデル | 容量 | 公式ストア参考価格 | 1Whあたり単価 |
|---|---|---|---|
| Power 500 | 512Wh | 約52,622円〜 | 約103円/Wh〜 |
| Power 1000 Mini | 1,008Wh | 約56,210円 | 約56円/Wh(シリーズ最安) |
| Power 1000 V2 | 1,024Wh | 約69,850円 | 約68円/Wh |
| Power 2000 | 2,048Wh | 約125,000円 | 約61円/Wh |
容量単価で見ると、Power 1000 MiniはPower 500より容量単価が大きく優れています(確認時点の公式ストア表示価格ベース)。高出力家電を使わない前提なら「容量単価の面ではMiniが有利」と言える数字です。ただしPower 1000 Miniは連続出力800Wという制約があるため、出力も含めた総合判断が必要です。Power 500は「軽さ(7.3kg)」と「手軽さ」に価値を見出す方の選択肢です。安さではなく、持ち運びやすさを最優先するときに選んでください。なお価格は変動するため、購入前に公式ストアで最新価格をご確認の上、容量単価を再計算することをおすすめします。
DJIポータブル電源はEcoFlow・Jackery・Ankerと何が違う?

「DJIのポータブル電源をEcoFlowやJackery、Ankerと比べてどうなのか」というのは、多くの方が気になるポイントです。ここでは主な比較軸を整理します。
| 比較軸 | DJI Power | EcoFlow | Jackery | Anker |
|---|---|---|---|---|
| DJIドローン急速充電 | 非常に強い(SDC約30分) | 対応しない | 対応しない | 対応しない |
| 高出力(2,000W超) | V2・2000が対応 | 多くのモデルが対応 | モデルによる | モデルによる |
| ソーラー運用の自由度 | Mini以外は別売アダプター要 | 汎用性が高い | 汎用性が高い | モデルによる |
| 住宅・スマートホーム連携 | 現時点では限定的 | 対応モデルあり | モデルによる | モデルによる |
| 実績・口コミの蓄積 | 2024年参入・比較的新しい | 多い | 多い | 多い |
| 携帯性(1kWhクラス) | Miniが11.5kgと軽量 | モデルによる | モデルによる | モデルによる |
DJIの最大の強みはSDCポートによるドローン急速充電(約30分)で、これは他メーカーにはない唯一の機能です。「DJIドローンを使う・高出力を重視・1kWhクラスで身軽に使いたい」という方にはDJIが向いています。一方、本格的なソーラー発電システムとの組み合わせや、住宅の電力システムとの連携を重視する場合は、EcoFlow・Jackery・Ankerも比較検討することをおすすめします。DJIドローンを持っていない方にとっても、DJI Powerシリーズは通常のポータブル電源として十分機能しますが、ドローン充電という独自の付加価値は活かせません。
DJI Powerシリーズをおすすめしない人

すべての人にDJIポータブル電源が最適というわけではありません。次のような場合は、他メーカーの検討もおすすめします。
- ソーラー発電を本格的に活用したい方(汎用ソーラーパネルとの互換性・MPPTモジュールの柔軟性を重視するなら、EcoFlow等の方が選択肢が広い場合があります)
- 住宅の電力システムと連携したい方(現時点でDJI Powerシリーズはスマートホーム連携の選択肢が限られています)
- 完全防水を求める方(DJI Powerシリーズは防水等級の公式記載がありません)
- 200V以上の大型家電を動かしたい方(現行モデルは日本仕様でAC100V出力)
- ポータブル電源の実績・口コミが豊富なメーカーを選びたい方(2024年参入のため、長期実績はEcoFlow等より浅い)
よくある質問

Power 1000 Miniは電子レンジを使えますか?
基本的には難しいと考えてください。電子レンジの消費電力は機種によって異なりますが、一般的に800〜1,200W程度です。Power 1000 Miniの連続AC出力は800Wのため、起動時の電力スパイクが重なると保護機能が働く場合があります。電子レンジを使いたい場合は、連続2,600Wに対応するPower 1000 V2またはPower 2000をおすすめします。
Power 1000 V2で電子レンジは使えますか?
多くの一般的な電子レンジ(消費電力1,000〜1,200W前後)は、Power 1000 V2の2,600W出力であれば動作可能と考えられます。ただし、容量は1,024Whのため、電子レンジを長時間連続で使用すると短時間で電力を消費します。起動時の瞬間最大電力(サージ電流)が定格出力を大幅に超える製品の場合は動作しないことがあります。実際の使用前に消費電力をカタログで確認することをおすすめします。
「Power 1000 Mini Plus」という製品はありますか?
DJI公式ストアでは「Power 1000 Mini」単体のほかに、ソーラーパネルや充電器などとのセット販売が複数展開されています。「Power 1000 Mini Plus」という名称での独立した本体モデルは、2026年5月現在の公式ストアでは確認しにくい状況です。販売店によって商品名の表記が異なる場合があるため、購入前にDJI公式ストアでセット内容と価格をご確認ください。
DJIのドローンを持っていなくても使えますか?
はい、もちろん使えます。SDCポートはDJIドローン向けの付加機能ですが、ACコンセント・USB-C・USB-Aなどの出力は通常のポータブル電源と同様に使用できます。DJIドローンをお持ちでない方でも、防災・キャンプ・車中泊・日常の電力バックアップなど幅広い用途で活用できます。
廃棄・回収はどうすればよいですか?
リチウムイオン電池は自治体のゴミ収集では原則として回収されないケースが多く、誤った廃棄は思わぬ事故につながる可能性があります。DJIでは使用済みバッテリーの無償回収サービスを日本国内向けに案内しています。詳細はDJI公式サイトのサポートページでご確認ください。
Power 500とPower 1000 Miniはどちらがいい?
「容量と価格のどちらを優先するか」で選び分けると分かりやすいです。重量を最小にしたい(7.3kg vs 11.5kg)、または絶対的な予算を抑えたいという場合はPower 500が候補です。ただし、容量単価はPower 1000 Miniの方が約半額と大幅に有利です。2泊以上の使用や電力消費が多い用途を少しでも想定するなら、はじめからPower 1000 Miniを選ぶ方が長期的に満足度が高くなる傾向があります。「純粋に軽さだけ」でなければPower 1000 Miniが無難な選択です。
Power 1000 V2とPower 2000はどちらが防災向きですか?
停電の想定期間と家族人数によって変わります。1〜2人・数時間〜1日程度の停電であれば、Power 1000 V2(1,024Wh・2,600W)で冷蔵庫・照明・スマホ充電・扇風機を十分まかなえます。3〜4人家族・数日間の停電を想定するなら、拡張バッテリーで最大22,528Whまで増やせるPower 2000が安心です。「持ち出し用」としてはPower 1000 V2の14.2kgが上限という方も多いため、「家庭据え置きはPower 2000・避難時の持ち出しはPower 1000 Mini」という組み合わせも実用的です。
ソーラーパネルなしでも使えますか?
はい、すべてのモデルがソーラーパネルなしでも使用できます。家庭用コンセント(AC電源)からの充電が基本で、急速充電にも対応しています。ソーラー充電はあくまでオプションです。アウトドアや停電時に太陽光での補充電ができると便利ですが、必須ではありません。Power 1000 Miniは本体にMPPTモジュールを内蔵しているため、将来ソーラーパネルを追加したい場合に別売アダプターが不要な点でも有利です。
車のシガーソケット(12V)または車のバッテリーで充電できますか?
Power 1000 Miniは走行充電モジュール(400Wカーチャージャー)を本体に内蔵しており、対応する充電ケーブル(別売)を使って車のバッテリーから直接接続すると最大400Wで充電できます。また、車内電源ソケット用の別売ケーブルを使用した場合は、12V接続で最大120W・24V接続で最大240Wでの充電にも対応しています。いずれのルートも接続ケーブルは別売品であり、同梱物は購入セットにより異なります。
Power 500・Power 1000 V2・Power 2000については、走行充電に対応する別売アクセサリーが必要です。各モデルの対応アクセサリーはDJI公式サイトでご確認ください。
UPS機能は医療機器に使えますか?
UPS機能はパソコンや精密機器の瞬断を防ぐ用途に設計されています。医療機器への使用については、機器のメーカーおよび医師にご相談ください。ポータブル電源のUPS機能が医療用途に適合するかどうかは製品仕様だけでなく、医療機器側の要求仕様との照合が必要です。
まとめ

- DJI Powerシリーズ現行4モデルは「Power 500(512Wh)」「Power 1000 V2(1,024Wh)」「Power 1000 Mini(1,008Wh)」「Power 2000(2,048Wh)」。用途と予算に合わせて選ぶ
- Power 500の充放電サイクルは「4,000回後70%以上維持」で、他の3モデルは「4,000回後80%以上維持」。回数は同じでも維持率が異なるため、Power 500を選ぶ際は寿命面の違いを把握しておく
- Power 1000 MiniのAC出力は「最大1,000W・連続800W」。電子レンジや高出力家電には基本的に対応できない点に注意が必要
- Power 1000 Miniは走行充電モジュール・MPPTモジュール・巻取式USB-Cケーブルを本体に内蔵し、DJI Homeアプリにも対応(Wi-Fi・Bluetooth内蔵)。ただし接続ケーブル類は別売品のため、購入セットの内容を事前に確認することが大切
- Power 1000 V2は「2,600Wの高出力・0→80%が37分・最大5台の拡張バッテリーで11,264Wh」と、容量・出力・拡張性のバランスが最も取れている主力モデル
- Power 2000は「2,048Wh・最大10台の拡張バッテリーで22,528Wh・SDC×2口・DJI Homeアプリ対応」と、本格的な据え置き用途・映像制作に向く上位機
- DJI独自のSDCポートによるドローン急速充電(約30分)はDJIドローンユーザーにとって大きなメリット。ドローンを持たない方にも通常のポータブル電源として十分使える
- ソーラー運用を本格的に検討する場合や、実績年数・口コミの豊富なメーカーを重視する場合は、EcoFlow・Jackery・Ankerも比較対象として検討する価値がある
- 安全面では、LFPバッテリー採用・SGS認証取得・防災安全協会認証(Power 2000)などの客観的な評価ポイントが確認できる。ただし「LFPだから絶対安全」ではなく、正しい使い方・保管が前提
- 価格・スペック・販売状況はDJI公式ストア(store.dji.com/jp)で最新情報を必ず確認してから購入すること
最後に:迷ったらこの3択に戻ってください
長い記事をここまで読んでいただいた方に、あらためて選び方を3つに絞ってお伝えします。
- 「1kWhクラスで身軽に使いたい」→ Power 1000 Mini:11.5kgの軽さと走行充電モジュール内蔵が他にはない強みです。高出力家電を使わない前提なら、容量単価の面でシリーズ内で最も有利な選択肢です。
- 「電子レンジも使いたい・万能な1台が欲しい」→ Power 1000 V2:2,600Wの高出力と37分急速充電、拡張バッテリー対応で、シリーズ中最もバランスが取れています。迷ったらまずV2から検討してください。
- 「家庭の長期備蓄・大容量・拡張性が必要」→ Power 2000:2,048Whの大容量と最大22,528Whまでの拡張性で、家庭据え置き・映像制作・長期キャンピングカー旅行に向いています。
日帰りキャンプや「まず試してみたい」という方は、Power 500から始めるのも賢い選択です。
購入前には必ずDJI公式ストアで最新の価格・在庫・セール情報をご確認ください。Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングでもセール時に価格が下がることがあるため、複数の販売サイトを比較することもおすすめします。

