この記事の比較軸について
本記事では売れ筋ランキングではなく、定格出力(W)・容量(Wh)・国内サポート・廃棄対応を軸に比較しています。日本ブランドの大容量・高出力モデル(定格700W以上・容量800Wh以上)に絞り、確認できた公式情報のみを掲載しています。
「日本製のポータブル電源を探しているのに、どれが本当に日本製なのかわからない」「1000Wや3000Wという数字は容量のこと?出力のこと?」──こうした疑問を抱える方に向けて、2つの核心から整理します。
まず、一般消費者向けの大容量ポータブル電源で「純粋な日本製(Made in Japan)」はかなり限られており、多くの製品は日本企業が企画・販売・サポートを担い、製造は海外(主に中国)の工場が担う形式です。次に「1000W・2000W・3000W」は容量(Wh)ではなく定格出力(W)を指しており、「どの家電を動かせるか」に直結します。この2点を最初に押さえれば、製品選びの失敗を大きく減らせます。
本記事では、JVCケンウッド・YOSHINO・LACITA・PowerArQという日本市場向けの主要ブランドを定格出力の軸で整理し、用途別おすすめ早見表・比較表・海外大手との比較まで解説します。
この記事の結論
- 一般向け大容量で「純粋な日本製」はかなり限られる。重要なのは製造国より国内サポート・保証・廃棄対応
- 「1000W・2000W・3000W」は定格出力(W)。容量(Wh)とは別概念で、動かせる家電の種類を決める
- 電子レンジ重視→定格1500W以上、家族防災→容量2000Wh以上+定格1500W以上、業務用→定格3000W以上が目安
- スペック対価格では海外大手が優位な場面も多い。「日本語サポート・廃棄対応・量販店での実機確認」を重視する方に日本ブランドは合理的な選択
この記事でわかること
- 「日本製」「日本メーカー製」「日本ブランド」の違いと市場の実態
- 定格出力(W)と容量(Wh)の違い・出力別に使える家電の目安
- JVCケンウッド・YOSHINO・LACITA・PowerArQの現行モデル比較表(AC出力口数・ソーラー入力含む)
- 各モデルの「向いている人・向いていない人」
- EcoFlow・Jackery・Ankerとの比較
- 安全性・リコール・廃棄対応の確認ポイント
結論|日本メーカー製ポータブル電源は「国内サポート重視」の方におすすめ
日本メーカー製を選ぶ最大の理由は、スペックや価格よりも日本語でのカスタマーサポート・国内修理受付・廃棄時の回収対応という購入後のサービス体制にあります。
同じ定格出力・容量帯で比べると、EcoFlow・Jackery・Ankerなど海外大手がコスト・最新機能・モデルバリエーションで優位な場面は多くあります。海外大手も日本法人を設立し日本語サポートを整備しているケースが増えていますが、量販店での実機確認・国内修理受付・廃棄回収対応という点では日本ブランドが強みを持ちます。「コスパ重視で海外大手も候補に入れたい」方には、日本ブランドにこだわる必然性は薄いかもしれません。
おすすめ用途別早見表
電子レンジ・ドライヤーを使いたい定格1500W以上が目安
◎ PowerArQ S10 Pro
(定格1600W)
◎ Victor BN-RF1500
(定格1500W)
△ LACITA ENERBOX1300
(定格1300W・電子レンジは機種要確認)
△ YOSHINO B1200 SST
(定格1200W・電子レンジは機種要確認)
家族の防災・72時間の備え容量2000Wh以上が目安
◎ PowerArQ Max
(2150Wh・定格2000W)
△ YOSHINO B2000 SST
(1326Wh・定格2000W)
※容量は2000Wh未満に注意
業務・長期停電・オフグリッド定格3000W以上が目安
◎ YOSHINO B3300 SST
(2611Wh・定格3300W)
日本ブランドの
定格3000W級では
有力な選択肢
日本製ポータブル電源は本当にある?純国産・日本メーカー製・日本ブランドの違い
「純粋な日本製(Made in Japan)」はかなり限られる
市場で「日本メーカー製」として紹介される大容量ポータブル電源の多くは、日本企業が企画・販売・サポートを担い、製造は海外(主に中国)のメーカーがOEM(受託製造)する形式です。JVCケンウッドは2019年9月にJackery Japanとの業務提携を発表し、Jackery社が製造した製品に「JVC」ブランドを付けて展開してきました。PowerArQ(加島商事)も生産国を中国と公式に明記しています。製造が海外であることは品質の良し悪しとは直結しませんが、「日本の工場で作られた製品」を期待して購入すると認識のズレが生じます。
本記事では「日本企業が企画・販売・国内サポートを提供しているブランドの製品」を対象としており、「国内製造品」に限定したものではありません。
3種類の「日本製・日本ブランド」を整理する
- 国内製造品(Made in Japan):大容量ポータブル電源市場ではかなり限られる
- 日本メーカー企画・日本ブランド製品:日本企業が企画・品質基準設定・販売・サポートを担い、製造は海外。JVC・PowerArQ・LACITAなど
- 日本独自技術搭載製品:YOSHINOの固体電池(SST)のように、独自の電池技術を持つケース
日本メーカー製が提供する実質的な価値
- 日本語マニュアル・日本語カスタマーサポート(電話・メール・LINEなど)
- 国内での修理受付・不具合対応
- 廃棄時の回収・リサイクルサービス(メーカーにより異なる)
- 日本の電力規格(AC100V・50/60Hz)への最適化・日本語操作パネル
- 家電量販店での実機確認・購入(Victorなど)
日本メーカー一覧|本記事の対象・対象外と除外理由
Victor / JVC / KENWOOD(JVCケンウッド)
本記事対象|大容量モデルあり|家電量販店で実機確認可
YOSHINO(ヨシノパワージャパン)
本記事対象|固体電池(SST)搭載の独自技術ブランド
LACITA(ラチタ)
本記事対象|2017年設立の日本ブランド|防災推奨品認定
PowerArQ(パワーアーク・加島商事)
本記事対象|福岡の日本ブランド|防災士が開発関与(公式サイトより)
アイリスオーヤマ
本記事対象外|定格1000W超の大容量モデルが少なく本記事の比較条件から除外
ELECOM(エレコム)
本記事対象外|中小容量モデルが中心のため除外
ASAGAO(アサガオ)
本記事対象外|AS1000-JPなど展開あり。本記事の比較条件からは除外。詳細は公式サイトでご確認ください
エナジャイザー(Energizer)日本・多摩電子工業
本記事対象外|日本法人あり。「日本メーカー製」検索の競合として出る場合があるが、大容量・高出力モデルへの絞り込みで除外
上記以外にも日本ブランドを掲げた製品は存在します。各ブランドのサポート体制・製造国は必ず購入前に公式サイトでご確認ください。
1000W・2000W・3000Wの違い|出力Wと容量Whを混同しない
「1000W・2000W・3000W」は定格出力(W:ワット)を指します。バッテリーに蓄えられる電気の量「容量(Wh:ワットアワー)」とは別の数値です。この2つを混同すると「思ったより短時間しか使えなかった」「使いたい家電が動かなかった」という失敗につながります。
定格出力(W)=「一度に出せる最大パワーの上限」
接続する家電の合計消費電力がこの上限を超えると、過負荷保護が働いて出力が自動停止します。冷蔵庫・電動工具・エアコンなどモーター系家電は起動時に定格の2〜3倍の突入電流が流れるため、「瞬間最大出力(サージ出力)」も合わせて確認が必要です。
容量(Wh)=「タンクの大きさ」
1000Whであれば消費電力100Wの家電を理論上10時間動かせます。変換ロス(10〜20%程度)を考慮した実用目安は7〜8時間程度です。
電子レンジの「定格出力600W」は加熱能力であり消費電力ではありません
ポータブル電源の定格出力と比べるべきは電子レンジの「消費電力(W)」です。多くの家庭用電子レンジの消費電力は1000〜1500Wで、本体底面の銘板または取扱説明書に「消費電力 ○○W」と記載されています。購入前に必ず確認してください。
定格出力別「使える家電の目安」
- 定格700W前後(Victor BN-RF800):スマホ・ノートPC・電気毛布・LED照明など合計700W以内の機器。電子レンジへの対応は困難
- 定格1200〜1600W(YOSHINO B1200 SST / LACITA ENERBOX1300 / PowerArQ S10 Pro / Victor BN-RF1500):電子レンジ(消費電力が定格出力以内の機種)・ドライヤー(設定による)・電気炊飯器など
- 定格2000W(YOSHINO B2000 SST / PowerArQ Max):ドライヤー(1200W程度)・IH調理器(1400W以下)・電動工具など、多くの家庭用家電
- 定格3000W以上(YOSHINO B3300 SST):業務用電動工具・複数の高消費家電の同時使用
日本メーカー製ポータブル電源おすすめ比較表
スペックは各社公式サイトをもとに2026年5月16日時点で確認しています。価格・在庫・保証条件は変動しますので、購入前に必ず各社公式サイトでご確認ください。
| モデル名 | 容量 (Wh) | 定格出力 (W) | 重量 | 保証期間 | 主な特長・注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| Victor BN-RF800 | 806 | 700 | 約11.0kg | 24か月 | リン酸鉄系・約3,000回・AC充電約2.5時間・AC×3・常時接続対応・電子レンジ用途には定格不足 |
| Victor BN-RF1500 | 1,536 | 1,500 | 約21.6kg | 24か月 | リン酸鉄系・約3,000回・AC充電約3.2時間・AC×4・常時接続対応・自動切替時に瞬断あり(UPS非搭載) |
| YOSHINO B1200 SST | 1,085 | 1,200 | 11.6kg | 最大5年※1 | 固体電池(SST)・4,000回以上・AC充電70分で80%・AC×4・ソーラー最大400W・無料廃棄回収あり※2 |
| YOSHINO B2000 SST | 1,326 | 2,000 | 約14.2kg | 最大5年※1 | 固体電池(SST)・4,000回以上・45分で80%・AC×4・ソーラー最大600W・UPS機能搭載・容量は2,000Wh未満に注意・無料廃棄回収あり※2 |
| YOSHINO B3300 SST | 2,611 | 3,300 | 約24.3kg | 最大5年※1 | 固体電池(SST)・4,000回以上・85分で80%・AC×2+L6-30R×1・ソーラーXT60最大600W・UPS機能搭載・無料廃棄回収あり※2 |
| LACITA ENERBOX1300 | 1,254 | 1,300 | 約17kg | 要公式確認※3 | リン酸鉄系・2,000回以上・AC充電約9時間・AC×3・ソーラー最大250W・AC出力中はAC充電不可※4・防災推奨品認定 |
| PowerArQ S10 Pro | 1,024 | 1,600 | 約12.5kg | 要公式確認※5 | リン酸鉄系・4,000回以上・専用ケーブルで約1.5時間充電・AC×4・生産国:中国 |
| PowerArQ Max | 2,150 | 2,000 | 約28.2kg | 要公式確認※5 | リン酸鉄系・約3,000回・AC充電約6時間・AC×6・瞬間最大4,800W(公式FAQ内に別数値あり、要確認)・生産国:中国 |
※1 YOSHINOの保証は購入から3年(会員登録で2年延長・最大5年)。
※2 YOSHINOの廃棄回収は無料ですが、送料はユーザー負担です。詳細は公式サイトでご確認ください。
※3 LACITAの保証条件は販売ページ・購入時期により異なる場合があります。購入前に公式ショップで最新情報をご確認ください。
※4 LACITAはUSB・DC出力のみパススルー対応。AC出力使用中は本体へのAC充電は停止します。
※5 PowerArQの保証は販売チャンネルにより異なります。保証規約を必ず公式サイトでご確認ください。
定格1200〜1600Wクラス|電子レンジ・ドライヤーを使いたい方向け
電子レンジ・ドライヤー・電気炊飯器といった高消費家電への対応を目的に選ぶ方が多いクラスです。ただし定格1200Wと1600Wでは対応できる電子レンジの機種が変わります。使いたい電子レンジの「消費電力」を事前に必ず確認してください。
モデルごとの電子レンジ対応の考え方
- 定格1200W(YOSHINO B1200 SST):消費電力1,200W以下の電子レンジが対象。それ以上の機種では動作しません
- 定格1300W(LACITA ENERBOX1300):消費電力1,300W以下が対象。AC出力使用中は本体AC充電不可(公式Q&A記載)
- 定格1500W(Victor BN-RF1500):消費電力1,500W以下に対応。瞬間最大3,000Wで起動電流にも余裕あり
- 定格1600W(PowerArQ S10 Pro):消費電力1,600W以下に対応。瞬間最大2,400W
ドライヤーも事前確認を
ドライヤーは1,200W以上の機種も多く、「ターボ」「温風(強)」などの高出力モードでは定格出力を超えることがあります。「中」や「弱」設定に落とすと消費電力が下がり動作しやすくなります。
PowerArQ S10 Pro(1,024Wh・定格1,600W・最大2,400W)
専用ケーブル使用時に約1.5時間で充電できる急速充電対応モデルです。リン酸鉄採用・充放電4,000回以上。コヨーテタン・オリーブドラブ等のカラーがアウトドア好きに人気です。詳細はPowerArQ公式サイト(S10 Pro)をご覧ください。
向いている人:急速充電を重視する方、電子レンジ・ドライヤーを使いたいキャンプ・車中泊の方
向いていない人:2泊以上で冷蔵庫を長時間動かしたい方(容量1,024Whのため)
Victor BN-RF1500(1,536Wh・定格1,500W・最大3,000W)
家電量販店での実機確認が可能なVictorブランドのリン酸鉄系モデル(2022年12月発売)。コンセント挿しっぱなし対応・停電時の自動給電切り替え機能搭載。なお同機能はUPS機能ではなく、切り替え時に瞬断が発生する場合があります(公式注記)。保証24か月(公式記載)。詳細はVictor公式サイト(BN-RF1500)をご覧ください。
向いている人:量販店で実機を見てから買いたい方、常時接続で防災用に備えたい方
向いていない人:PCの瞬断を防ぐ本格UPS機能が必要な方(公式注記:切り替え時に瞬断あり)
LACITA ENERBOX1300(1,254Wh・定格1,300W・最大1,800W)
防災製品等推奨品認定の日本ブランド。リン酸鉄系・AC出力3口・純正弦波対応・重量17kg・AC充電約9時間。充放電サイクルは公式2,000回(他社LFP製品の3,000〜4,000回と異なります)。AC出力使用中は本体AC充電からのACパススルー不可(USB・DC出力のみ)。保証条件は購入時期・販売ページにより異なる場合があるため、購入前にLACITA公式ショップで最新情報をご確認ください。
向いている人:防災認定製品を選びたい方、LINEサポートなど日本語対応を重視する方
向いていない人:充電しながら電子レンジを使いたい方(AC出力中はAC充電不可)、充放電サイクルを重視する方(2,000回)
YOSHINO B1200 SST(1,085Wh・定格1,200W・最大1,600W)
不燃性に優れるとされる固体電池技術(SST)を採用。-18℃〜60℃対応・充放電4,000回以上・AC×4出力・ソーラー入力最大400W・重量11.6kg・最大5年保証が特長。定格1,200Wのため、消費電力1,200Wを超える電子レンジには使用できません。詳細はYOSHINO公式サイト(B1200 SST)をご覧ください。
向いている人:固体電池の安全性を重視する方、高温・低温環境での耐性を重視する方(-18℃〜60℃対応)
向いていない人:消費電力1,200W超の電子レンジを使いたい方、価格を重視する方
Victor BN-RF800(806Wh・定格700W)について
定格700Wのため電子レンジ(消費電力1000W以上)への使用は対応困難です。スマホ・ノートPC・電気毛布・LEDライトなど合計700W以内の機器に適したモデルです。詳細はVictor公式サイト(BN-RF800)をご覧ください。
定格2000Wクラス|家族の防災・車中泊・大容量用途向け
定格2000W以上になると、電子レンジ・ドライヤー・IH調理器(1,400W以下)といった高消費家電を余裕を持って動かせます。防災の72時間対応を目指すなら、容量2,000Wh以上も合わせて確認してください。
PowerArQ Max(2,150Wh・定格2,000W・最大4,800W)
容量2,150Wh・充放電約3,000回・AC充電約6時間・生産国:中国・重量28.2kg・AC出力6口。公式仕様欄では瞬間最大4,800Wと記載されています(公式FAQ内に異なる数値が見られる場合があるため、購入前に公式ページで最新情報をご確認ください)。詳細はPowerArQ公式サイト(Max)をご覧ください。
向いている人:容量2,000Wh以上を確実に確保したい家族世帯、ファミリーキャンプ、防災用途
向いていない人:持ち運びを重視する方(28.2kgと重い)、充電時間を重視する方(約6時間)
YOSHINO B2000 SST(容量1,326Wh・定格2,000W・最大4,000W)
固体電池(SST)採用・重量14.2kg・AC充電45分で80%・UPS機能(停電時0.02秒以内の自動切替)・最大5年保証・無料回収(送料ユーザー負担)。容量は1,326Whで、2,000Whクラスではなく「定格2,000Wクラス」です。72時間防災の容量面ではPowerArQ Max(2,150Wh)の方が優位です。詳細はYOSHINO公式サイト(B2000 SST)をご覧ください。
向いている人:定格2,000Wの高出力と軽量さを両立させたい方、UPS機能が必要な方
向いていない人:容量2,000Wh以上を必要とする方(容量は1,326Wh)
定格3000Wクラス|業務・長期停電・オフグリッド向け
2026年5月時点で、日本ブランドの中で定格3,000W以上を満たすモデルは、現時点で確認できる範囲ではYOSHINO B3300 SSTが実質的な選択肢です。他のメーカーで同クラスが必要な場合は、EcoFlow・Jackeryなど海外大手も比較することをおすすめします。
YOSHINO B3300 SST(容量2,611Wh・定格3,300W・最大6,600W)
固体電池(Li-NCM 54Ah)採用・-18℃〜60℃対応・充放電4,000回以上・UPS機能0.02秒以内・AC充電(最大1,500W)で80%まで約85分・最大5年保証・無料回収(送料ユーザー負担)・重量24.3kg。価格帯が高めになるため、予算を重視する方は海外大手の同クラスも比較してみてください。詳細はYOSHINO公式サイト(B3300 SST)をご覧ください。
向いている人:業務用電動工具を現場で使う方、長期オフグリッドを目指す方、安全性を最優先する方
向いていない人:予算を抑えたい方(固体電池のため高価)、頻繁に持ち運ぶ方(24.3kg)
日本メーカー製と海外大手メーカー製の違い
日本メーカーを選ぶべきか海外大手を選ぶべきかは、優先事項によって変わります。中立な視点から整理します。
| 比較軸 | 日本メーカー製 (JVC・YOSHINO・PowerArQ等) | EcoFlow | Jackery(JVC提携元) | Anker Solix |
|---|---|---|---|---|
| 価格帯の傾向 | 同容量・同出力帯では割高になる傾向 | セール時は同容量・同出力帯で価格面の優位が出る場合があります | セール時は同容量・同出力帯で価格面の優位が出る場合があります | セール時に大幅割引あり。セール狙いが有効 |
| 日本語サポート | 標準。電話・メール・LINEなど充実 | 日本法人あり。日本語サポート整備 | 日本法人あり。日本語サポート整備 | 国内コールセンター・国内修理センターあり(公式サイト記載) |
| 実機確認 | VictorやYOSHINOは、家電量販店・販売店で実機を確認できる場合があります | 量販店での取り扱いあり | 量販店での取り扱いあり | 量販店での取り扱いあり |
| 廃棄回収 | YOSHINOは無料回収あり(送料ユーザー負担) | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
| 急速充電 | PowerArQ S10 Pro:約1.5時間 YOSHINO B2000:45分で80% | EcoFlow DELTA 3 Max:約72分で80%(公式) | Jackery 2000 New:約2時間で100%(公式) | Anker Solix C2000 Gen 2:約99分で100%(日本公式) |
| 代表的な 2000Wクラス | PowerArQ Max(2150Wh・定格2000W) YOSHINO B2000 SST(1326Wh・定格2000W) | DELTA 3 Max(2048Wh・定格2200W) | 2000 New(2042Wh・定格2200W) | Solix C2000 Gen 2(2048Wh・定格2000W) |
海外大手のスペックは各社日本公式サイトの情報をもとにしています。スペックは変更される場合があります。購入前に各社公式サイトでご確認ください。
「日本語でサポートを受けやすいか」「量販店で実機確認できるか」「廃棄まで含めてサポートを受けられるか」を最優先にするなら日本ブランドが向いています。スペック対価格を重視するなら、海外大手も十分な選択肢です。
安全性・保証・廃棄対応で確認すべきポイント
購入前にリコール情報を必ず確認してください
消費者庁リコール情報サイトとNITE SAFE-Liteでメーカー名・型番を検索し、リコール対象でないかを確認してください。消費者庁は2024年に複数回、ポータブル電源(リチウムイオン)の重大製品事故を公表しています。
安全性は電池種類だけで判断しない
電池の種類(LFP・固体電池など)は安全性の重要な要素ですが、BMS(バッテリーマネジメントシステム)の搭載・温度管理機能・過充放電保護・国際認証(UL・CE・FCCなど)の取得状況も合わせて確認しましょう。「固体電池採用=製品全体が絶対安全」ではなく、固体電池技術は「安全性を高める技術」として理解することが正確です。
保証の確認と保証対象外になりやすいケース
各社の保証規約には対象外となる条件が定められています。水没・落下・改造・純正以外のケーブル使用・取扱説明書に反した使い方などは一般的に対象外となります。購入前に保証規約を確認しておきましょう。
廃棄・長期保管
大型リチウム電池を含む製品は多くの自治体で通常ごみとして収集できません。お住まいの自治体窓口またはメーカーの回収サービスをご利用ください。YOSHINOは無料回収・リサイクルサービスを提供しています(送料ユーザー負担)。長期保管時は充電量を60〜80%程度に保ち、3〜6か月に一度充放電を行うことを各メーカーが推奨しています。
安全な使い方の基本
- 真夏の車内・直射日光が当たる場所への長時間放置は避ける
- 純正以外のケーブル・アダプターは使わない
- 通気の悪い場所・布製品の上での充電・使用は避ける
- 焦げ臭いにおい・異常な熱感・異音がしたら直ちに使用中止・安全な場所へ移動
- 購入後は型番・シリアルナンバーを記録し、リコール情報を定期確認する
医療機器・生命維持装置への使用について
在宅酸素療法器・人工呼吸器・透析機器など生命維持に直結する医療機器への使用は、必ず主治医・医療機器メーカーに事前確認をしてください。UPS機能搭載モデルであっても、医療機器への使用可否はメーカーが保証するものではありません。
よくある質問|日本製ポータブル電源について
Q. 日本製のポータブル電源は本当に日本で作られていますか?
一般消費者向けの大容量モデルで部品から組み立てまですべて国内製造の製品はかなり限られます。多くは日本企業が企画・販売・サポートを行い、製造は海外工場で行われる日本ブランド製品です。
Q. 1000W・2000W・3000Wは容量のことですか?
いいえ、これらは定格出力(W:ワット)を指しています。容量は「Wh(ワットアワー)」で表されます。定格出力は「一度に出せる最大電力の上限」、容量は「蓄えられる電気の総量」です。両方を合わせて確認することが正しい選び方です。
Q. 1000Wのポータブル電源で電子レンジは使えますか?
電子レンジの「消費電力」が1,000W以内であれば使える可能性があります。ただし家庭用電子レンジの消費電力は1,000〜1,500W程度の機種が多いため、定格出力1,500W以上のモデルを選ぶ方が余裕を持って対応できます。「定格出力600W」は加熱能力であり消費電力ではありません。
Q. 家族の防災用なら何Wh以上が目安ですか?
スマホ充電・照明・冷蔵庫の一時稼働・簡単な調理まで想定するなら、容量2,000Wh以上が一つの目安です。使用家電を絞る場合は1,000〜1,500Whでも対応できるケースがあります。「使いたい家電の消費電力(W)×使用時間(h)」を計算して必要容量を確認してください。
Q. YOSHINO B2000 SSTは2000Whクラスですか?
いいえ。容量は1,326Whで、定格出力が2,000Wです。「2,000Whクラス」ではなく「定格出力2,000Wクラス」と理解してください。72時間防災の容量面ではPowerArQ Max(2,150Wh)の方が容量は上になります。
Q. 防災用の長期保管はどうすればよいですか?
多くのメーカーが長期保管時に充電量60〜80%程度を推奨しています。また3〜6か月に一度は充放電を行い、バッテリーの状態を確認することが推奨されています。コンセント挿しっぱなし対応モデル(Victor BN-RF800・BN-RF1500)は常時フル充電に近い状態を維持しやすい設計です。詳細は各製品の取扱説明書をご確認ください。
Q. 廃棄する方法がわかりません
多くの自治体で通常ごみとして収集できません。メーカーの回収サービスをご利用いただくか、お住まいの自治体窓口にご相談ください。YOSHINOは無料回収・リサイクルサービスを提供しています(送料ユーザー負担)。
まとめ|日本製にこだわるなら「製造国」より「サポートと保証」を確認
- 一般消費者向け大容量の「純粋な日本製」はかなり限られる。多くは日本ブランドOEM製品で、重要なのは製造国より国内サポート・保証・廃棄対応
- 「1000W・2000W・3000W」は定格出力(W)であり、容量(Wh)ではない。動かせる家電の種類は定格出力、使える時間は容量で決まる
- 電子レンジを使いたいなら定格1500W以上が目安。「定格1500W以上」クラスには定格1200W(YOSHINO B1200 SST)・1300W(LACITA ENERBOX1300)は含まれない点に注意
- 家族4人・3日間の防災対策には容量2,000Wh以上+定格1,500W以上が目安。YOSHINO B2000 SSTは容量1,326Whで「定格2000Wクラス」であり「2000Whクラス」ではない
- 業務・長期停電・オフグリッドには定格3,000W以上が目安。日本ブランドの定格3000W級ではYOSHINO B3300 SSTが有力な選択肢
- 購入前に電子レンジの「消費電力」・保証規約・廃棄対応を各社公式サイトで確認してください
- リコール情報は消費者庁リコール情報サイトおよびNITE SAFE-Liteで型番検索の上、対象でないかを確認してから購入してください
公式情報出典一覧
- Victor BN-RF1500/BN-RF1100 公式ページ
- Victor BN-RF800/BN-RF510/BN-RF250 公式ページ
- YOSHINO B1200 SST 公式ページ
- YOSHINO B2000 SST 公式ページ
- YOSHINO B3300 SST 公式ページ
- LACITA ENERBOX1300 公式ショップ
- PowerArQ S10 Pro 公式ページ
- PowerArQ Max 公式ページ
- Anker Solix C2000 Gen 2 公式ページ(参考:海外大手比較用)
- EcoFlow DELTA 3 Max 公式ページ(参考:海外大手比較用)
- Jackery ポータブル電源 2000 New 公式ページ(参考:海外大手比較用)
- 消費者庁 リコール情報サイト
- NITE SAFE-Lite(製品安全情報)
