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ロストアロー「メーカー本国との内外価格差をゼロにする(内外価格差の解消)」宣言

登山用品専門の輸入代理店、ロストアローが「弊社が扱うすべてのブランド、商品はメーカー本国との内外価格差をゼロにする」と宣言されたそうです。

昨今、インターネット通販の普及に伴い、実店舗で商品を置いても、そこでは購入せず、最終的に安い通販サイトで購入する「ショールーミング」の風潮が広がっているそうです。そのため、販売店の従業員の士気が下がり売上にも影響しています。

客の質問に答えながら、何十分もかけて最適なザックや登山靴を選んであげたのに、買わずに帰っていく。そんな経験が何回も続いたら、誰だって、「自分は何のために接客しているのだろうか」とむなしい気持ちにもなるでしょう。

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日本よりも価格の安い欧米の通販サイトに客が流れている。そうした動きが今後さらに加速すれば、販売店従業員の士気がもっと下がるどころか、日本の登山用品業界全体が立ち行かなくなるという危機感があります。

出典:https://toyokeizai.net/articles/-/217573

 

目次

輸入代理店ロストアローについて

ロストアローはある程度登山業界にいる人なら、一度は聞いたことのあるだろう人気の海外登山ブランド用品を多数扱っている日本の老舗輸入代理店です。

実は、このロストアローは、数ある登山系の輸入代理店の中でも”良心的”として業界内では広く知れ渡っています。海外メーカーの製品が日本で販売される場合、日本での販売価格は、メーカー本国での売価に加えて代理店の利益、輸送料などが加算された価格(+α)になります、代理店がロストアローの登山用品は、+αが他の代理店に比べて少なく、他の代理店の海外メーカー製品に比べて割安になるためです。

都内の大型登山用品店で、ずらっと並んだザックの値札を見ると、ロストアローの扱うブランドからわ割安感が伝わってきます。

元々、良心的な価格設定であるにもかかわらず、2018年3月の価格改定で、自社の利益を削ってでも全商品の内外価格差を解消した、と知りとても驚きました。以前から、社長の坂下さんの噂は度々耳にしていましたが、今回の決断からもその人柄が伝わってきます。

最後に

数年前から登山用品の販売店の業績不振を耳にするようになってきました。

私も山登りするようになって良くわかったことですが、登山用品は登山時間に比例して登山者と製品との相性が問われる、ということです。特に、重い荷物を長い時間背負い続ける中型・大型のザック、足の痛みにつながりやすい登山靴、そもそもリスクの高いクライミング系の登山用品は、経験豊富な販売員の接客(製品特徴・使い方など)がとても重要になってきます。

ブラックダイヤモンド(ギア)、オスプレー(ザック)、スカルパ(登山靴)など、非常に人気の海外ブランドを扱っている代理店ですから、今回の決断は日本の登山業界全体に大きく影響を与えるかもしれません。

参考リンク

 



著者PROFILE

この記事を書いた人寝袋選びで大切なこと寝袋とマットは2つで1つ

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著者: Masaki T

2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆

運営者情報はこちら

雪山 クローズドセルマット

谷川岳の雪洞で宿泊

今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。

雪山 テント泊 八ヶ岳

雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)

雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。

自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。

楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆

山岳・登山用の寝袋マットの選び方の基本(無積雪期)

寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。

キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。

『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。

これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。

登山ルート上のキャンプ場・テント場

『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。

テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆

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