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【実は2種類ある】ナンガ最高峰 レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと冬用の最適温度帯

【実は2種類ある】ナンガ レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと最適温度帯

ナンガ レベル8は、厳冬期の冷気と結露という面倒な相手を、素材と構造で理詰めに潰しにいく最高峰シリーズです。-10・-13・-20・-23は温度帯だけでなく、外生地と運用思想が違います。

img001 【実は2種類ある】ナンガ最高峰 レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと冬用の最適温度帯

ナンガ レベル8は表地が防水透湿素材と撥水生地の2タイプあります。
温度表記の読み方、マットやレイヤリングまで含めて整理すると、無駄な出費と後悔を避けやすくなります。

記事のポイント

  • まず温度帯を決めると迷いが一気に減ります
  • 結露と濡れが気になるならオーロラテックス系が軸になります
  • 軽さと速い立ち上がりを優先するならUDD系が有力です
  • 寒さ対策は寝袋だけで完結せず、マットが体感を左右します

著者PROFILE

運営者・著者 Masaki T

名前:Masaki T
経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、アウトドア情報を発信し15年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール


目次

結論|ナンガ レベル8はこんな人におすすめ

結論|ナンガ レベル8はこんな人におすすめ

技術力を集結した最高峰シリーズ「レベル8」。NANGA最高峰シリーズです。
現時点の最先端テクノロジーを用いてスリーピングバッグを科学的に分析。そのデータをもとに過酷な使用条件を設定。高次元なレベルの製品を誕生させました。[出典:NANGA]

  • ナンガ レベル8で得られる価値(厳冬期・結露・冷気対策の方向性)
  • おすすめできる人/やめた方がいい人(価格・重量・用途のミスマッチ回避)
  • まずはこれだけ把握:レベル8の選び方3ステップ(温度帯→素材→使い方)
  • ラインナップ早見(-10 UDD/-13 AURORA TEX Light/-20 UDD/-23 AURORA TEX Light)

ナンガ レベル8で得られる価値(厳冬期・結露・冷気対策の方向性)

ナンガ レベル8で得られる価値(厳冬期・結露・冷気対策の方向性)
img001 【実は2種類ある】ナンガ最高峰 レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと冬用の最適温度帯

レベル8は、寒さの正体を冷気の侵入とデッドエアの喪失として捉え、ドラフトやチューブ構造で入口を塞ぎ、ロフトを維持して熱を溜める発想です。

さらに結露や湿気のストレスを減らす方向に振れたモデルもあり、夜中に目が覚める回数そのものを減らしやすいのが強みです。寒さを根性で耐えるのではなく、仕組みで勝ちにいく感じがします。

おすすめできる人/やめた方がいい人(価格・重量・用途のミスマッチ回避)

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おすすめは、厳冬期のキャンプや雪中泊、冬山テン泊で冷えの原因を潰したい人です。逆に、秋冬の平地中心で寒さに困っていないなら、価格も重量も持て余しやすいです。

大は小を兼ねると思いがちですが、車に積むだけで満足してしまうのがこのクラスの罠です。必要十分を越えた瞬間、財布が静かに泣きます。

迷ったら直近の宿泊実績を思い出すのが近道です。最低気温と風、結露の有無を書き出すだけで、必要な温度帯が見えやすくなります。

まずはこれだけ把握:レベル8の選び方3ステップ(温度帯→素材→使い方)

  • ステップ1は温度帯の決定です。最低気温と風がある前提で安全側に寄せます。
  • ステップ2は素材で、結露や濡れを嫌うなら防水透湿系(オーロラテックスライト)、軽さ優先なら撥水ナイロン系(UDD)が軸になります。
  • ステップ3は使い方で、マットの断熱、首元の隙間、レイヤリングまで含めてセットで考えます。ここまでやると、買ってからの後悔がかなり減ります。
img02 【実は2種類ある】ナンガ最高峰 レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと冬用の最適温度帯

3ステップは地味ですが効きます。寝袋の性能差より、運用の差のほうが体感に直撃する場面が多いです。

ラインナップ早見(-10 UDD/-13 AURORA TEX Light/-20 UDD/-23 AURORA TEX Light)

現行で確認できるレベル8の代表4モデルを、公式スペックで並べます。

サイズはいずれもレギュラーのみで、最大長220×最大肩幅90cm、目安は身長180cmまでです。

スクロールできます
モデル温度表記(公式)表地ダウン量総重量収納サイズ公式価格(税込)実売価格
レベル8 -10 UDDバッグ快適 -5
/下限 -10
10D リサイクルナイロン 撥水550g1,140gφ17×31cm88,550円amazon
レベル8 -13 オーロラテックス ライト下限 -8
/極限 -13
表地 15D
オーロラテックス【防水生地】
590g1,260gφ17×31cm90,750円amazon
レベル8 -20 UDDバッグ快適 -11
/下限 -20
10dn リサイクルナイロン 撥水950g約1,540gφ21×41cm114,950円amazon
レベル8 -23 オーロラテックス ライト下限 -13
/極限 -23
表地 15D
オーロラテックス【防水生地】
1,000g約1,670gφ21×41cm130,900円amazon

UDDバッグは撥水生地、オーロラテックス ライトは防水透湿素材です。

防水透湿素材「オーロラテック」とは?
ナンガの防水透湿素材「オーロラテック」とは?

ナンガの防水透湿素材”オーロラテックス”と”オーロラテックスライト”について解説します。

img001 【実は2種類ある】ナンガ最高峰 レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと冬用の最適温度帯

ライトの方が透湿性・軽量性など初期性能は上です!
オーロラテックスは旧世代のレインウェア程度の性能ですが、
オーロラテックス・ライトは、最近の登山用レインウェアと同程度の性能があります。

項目オーロラテックス
(AURORA TEX)
オーロラテックスライト
(AURORA TEX LIGHT)
用途寝袋「オーロラ」シリーズ寝袋「AURORA TEX LIGHTシリーズ」
耐水圧約20,000mm約20,000mm
透湿性約6,000g/㎡/24h約20,000g/㎡/24h(JIS L1099 B1法)
防水構造多孔質ポリウレタン
「防水コーティング」(2レイヤー)
無孔質ポリウレタン
「防水ラミネート」(2レイヤー)
生地感の傾向しっかりめ・ややタフ薄手・軽くてしなやか
想定ポジションベーシック/スタンダード軽量・高機能寄りの上位グレード

注意点(経年劣化・洗濯・防水)
  • 【約5年で経年劣化】両方ともポリウレタン系の防水透湿素材なので、経年劣化で5年程度で性能が下がる可能性が高いです(ただ寝袋なので、レインウェアみたいに雨がバシャバシャかかるシーンはほぼ無いため劣化しても気にならないかもしれません)
  • 【洗濯は裏返しに】防水透湿素材なので外側から水が染み込みません。裏返しにして洗うのを推奨します。
  • 【完全防水では無い】防水透湿素材を使ってはいますが、縫い目の裏のシームテープ処理はしていません。長時間、雨がバシャバシャかかる状況だと縫い目から染み込んでくると思いますので、ハードな利用は避けましょう。(完全防水を求めるなら、シュラフカバーを使いましょう)

img001 【実は2種類ある】ナンガ最高峰 レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと冬用の最適温度帯

UDDは撥水生地だけなので、軽量になります。オーロラテックスライト(防水透湿素材)はUDDより少し重量増えますが、シュラフカバーが不要になります。

注意点として、糸縫い部分は糸が防水透湿素材を貫通したまま(裏側に糸穴防水のシームテープ処理していない)ので、完全防水ではありません(シュラフに雨が直接当たるような環境では使用は避けるのが無難)

ナンガ レベル8の特徴と強み(他シリーズと何が違う?)

ナンガ レベル8の特徴と強み(他シリーズと何が違う?)
  • レベル8の設計思想(NML・ハイエンドの位置づけ)
  • 素材の要点:AURORA TEX Light系とUDD系の違いを整理
  • 冷えに効く構造(ドラフト・フット周り・ダウン偏り対策など要点だけ)
  • サイズ感と注意点(レギュラーのみ等/体格・寝相での相性)

レベル8の設計思想(NML・ハイエンドの位置づけ)

レベル8は、最高峰として研究機関の文脈で語られるシリーズです。主観に頼りがちな寝心地や素材差を、設計として成立させる姿勢が特徴です。要するに、安心を買うための設計で、寒い夜に余計な精神力を使わないための道具だと捉えると理解が早いです。

素材の要点:AURORA TEX Light系とUDD系の違いを整理

  • オーロラテックス系は防水透湿を軸に、結露や湿気の不快感とロフト低下を避けやすい方向です。
  • UDD系は表地が撥水ナイロンで、ダウン自体に超撥水加工を採用し、軽さと立ち上がりを狙う方向です。

濡れに強いの意味が、外側か中身かで違うのがポイントです。

img001 【実は2種類ある】ナンガ最高峰 レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと冬用の最適温度帯

濡れに強いは便利な言葉ですが、中身が撥水なのか外が防水透湿なのかで運用が変わります。

どちらのタイプを選ぶかは難しいですが、登山で少しでも軽量化したい方はUDD系がおすすめで、キャンプ等の場合はオーロラテックス系の方が良いかもしれません。

img02 【実は2種類ある】ナンガ最高峰 レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと冬用の最適温度帯

オーロラテックス系はポリウレタン系の防水透湿素材で長年使用すると経年劣化などで性能が下がってきます。撥水ナイロン生地だとそういう劣化は気にしなくて良いので、長期間(5~10年以上)使う予定ならUDD系の方が扱いやすいですね。

私はダウンの寝袋10年以上使ってきたりしていますので、UDD系の方が好みですね。防水必要だったら、シュラフカバーを別途購入すれば良いので。

冷えに効く構造(ドラフト・フット周り・ダウン偏り対策など要点だけ)

nanga level8 13 3 【実は2種類ある】ナンガ最高峰 レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと冬用の最適温度帯

レベル8は冷気の侵入口を塞ぐ設計です。ショルダー周り、ウエスト周り、ドラフトチューブが温かい空気の逃げ道を減らします。さらに背面のバッフル構造で寝返り時の偏りを抑え、フットボックスを大きめにして足元の冷えを守る方向性もポイントです。寒さの弱点を順番に潰していく、実務寄りの構造です。

img001 【実は2種類ある】ナンガ最高峰 レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと冬用の最適温度帯

まるで海外の一流メーカーのシュラフみたいに、こだわりの設計しています。価格も高いですし、ナンガが「最高シリーズ」と言うのも納得です。

サイズ感と注意点(レギュラーのみ等/体格・寝相での相性)

レベル8はサイズがレギュラーのみで、最大長220×最大肩幅90cm、目安は身長180cmまでとされています。

幅が合わないとロフトが潰れたり、逆に広すぎて温まりにくかったりします。寝相が大きい人は、肩周りの余裕とファスナー位置のストレスも確認したいところです。可能なら店頭で潜って、肩と足先の余白をチェックすると失敗しにくいです。

img001 【実は2種類ある】ナンガ最高峰 レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと冬用の最適温度帯

日本人で肩幅90cmでキツイ人はほぼいないです。むしろ肩幅90cmは少し広いくらいのサイズ感ですが、冬はダウンジャケットなど厚手の防寒ウェアを着て寝ますので、少し大きめのサイズ感になっています。

適応身長180cmは、ギリギリかオーバーしている方は、別のモデルのロングサイズを選んだ方が良いでしょう。


ナンガ レベル8の選び方・失敗しない買い方

ナンガ レベル8の選び方・失敗しない買い方
  • 使用シーン別の最適解(冬キャンプ/雪中/冬山テン泊)
  • 寒いの原因分解(マット・レイヤリング・結露)で過剰スペックを防ぐ
  • ナンガ レベル8の関連動画
  • よくある質問(温度表記の見方/結露対策/保管・洗濯/修理・保証)
  • 全体のまとめ
  • 実売価格

使用シーン別の最適解(冬キャンプ/雪中/冬山テン泊)

冬キャンプ中心なら、最低気温に加えて結露の強さを見ます。車中泊や幕内結露が濃い環境では、オーロラテックス系が安心材料になりやすいです。雪中や冬山テン泊は、風と湿気と撤収の冷えが重なります。軽量化を優先して素早くロフトを立ち上げたいならUDD系、濡れのストレスまで減らしたいならオーロラテックス系、という整理が現実的です。

寒いの原因分解(マット・レイヤリング・結露)で過剰スペックを防ぐ

寒い原因は寝袋の温度帯不足だけとは限りません。地面からの冷えはマットの断熱で決まりやすく、ここが弱いとレベル8でも負けます。次に首元や肩の隙間で、ドラフトがあっても姿勢やフードの絞り方で漏れます。最後に結露でロフトが落ちると体感が急落します。原因を分解して対策すると、過剰スペックの購入を避けやすいです。

img001 【実は2種類ある】ナンガ最高峰 レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと冬用の最適温度帯

寒さの犯人探しは地味ですが、当たると強いです。寝袋を強化する前に、まず地面と首元を疑うのがコスパ的に優秀です。

ナンガ レベル8の関連動画

よくある質問(温度表記の見方/結露対策/保管・洗濯/修理・保証)

Q 温度表記は何を見ればよいですか
A まず下限を基準にし、風や疲労を織り込んで安全側に寄せます。快適と下限が併記されるモデルもあるため、表記のクセを把握しておくと迷いにくいです。

Q 結露が怖いです
A 冬期使用では大なり小なり結露は発生します。

Q 自宅保管はどうすべきですか
A 必ず干してしっかり乾燥させてください。

Q 修理や保証はどう見ればよいですか
A 高額モデルほど、購入先が正規流通か、保証条件が明確かを先に確認すると安心です。破損の相談窓口を把握しておくと、いざという時に焦りません。

全体のまとめ

  • 厳冬期の冷え原因を潰したい人向け
  • 最初は温度帯決めで迷いを減らす
  • 結露が気になるなら表地思想が重要
  • UDD系は軽さと立ち上がり重視
  • オーロラテックス系は濡れストレス減
  • マットの断熱で体感は大きく変わる
  • 首元の隙間対策が睡眠を左右する
  • レギュラーのみで体格相性が出やすい
  • 保管でロフト維持が決まりやすい
  • 動画で運用像を固めると失敗しにくい

レベル8は細かな箇所まで作り込まれたナンガの最高傑作です。

実売価格

img001 【実は2種類ある】ナンガ最高峰 レベル8の選び方|-10/-13/-20/-23の違いと冬用の最適温度帯

実売は時期と在庫で動きます。狙い目は季節の切り替わりと大型セールですが、このクラスは値引き幅が小さいこともあります。

Amazon、楽天では大型イベントセール、タイムセール、値引きクーポン、ポイントアップキャンペーンで実質売価は変動します。

ユーザーレビュー(amazon)

  • 【-10】ナンガ最高!:届いて初めて見た時、写真で見て想像してたよりも一昔前の黒いゴミ袋的な感じに見えたのでショボそうと思い残念でしたが、使用してみると軽くてふわふわですごく暖かかったです。さすがナンガ!!まだ秋、冬にキャンプで使ってないのでちゃんとマイナス5度で快適になれるのかは未検証ですが今からとても楽しみです。お得に買えたので、とても満足してます。
  • 【-13】寝心地最高,極寒キャンプでも問題なし:一生モノの寝袋として思い切って購入しました。いまのところインフレーターマットを下に敷くだけで‐8℃のキャンプで夜を明かすのに十分な性能でした。湯たんぽなど使わず、通常の肌着着用のみです。保温性能だけではなく、肌触りもとても心地よく、良い買い物だと感じました。夏場はファスナーを開けて掛布団代わりに使用できるし、オールシーズン使える寝袋です。
  • 【-23】初NANGA:試しに室内温度8℃ 上下ユニクロのスウェットで寝てみた結果、温かさ◎ 広さ◎ 匂い〇 チャックの開閉△、と チャックを開ける時に生地を噛んでしまうのがマイナス点。それ以外は大満足のシュラフ
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モデル温度表記(公式)表地総重量公式価格(税込)実売価格
レベル8 -10 UDDバッグ快適 -5
/下限 -10
10D リサイクルナイロン 撥水1,140g88,550円amazon
レベル8 -13 オーロラテックス ライト下限 -8
/極限 -13
表地 15D
オーロラテックス【防水生地】
1,260g90,750円amazon
レベル8 -20 UDDバッグ快適 -11
/下限 -20
10dn リサイクルナイロン 撥水約1,540g114,950円amazon
レベル8 -23 オーロラテックス ライト下限 -13
/極限 -23
表地 15D
オーロラテックス【防水生地】
約1,670g130,900円amazon

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