エクストレイルT31の“どこまで走れる?”に答える実例を調査。個人オーナーのブログ/SNS/Q&Aから自己申告の最高走行距離を収集し、上位順にランキング化。整備の勘所も解説します。

エクストレイルT31(ガソリンCVT)を乗っているのですが、ここ数年、車検の度に15~30万の費用がかかっています。そこで、この車としての寿命はどのくらいなの?と思って、他のオーナーさんの最大走行距離を市場調査してみました。
調査の結果、走行距離が20万キロ超えの方々が多数おられてビックリしました。私はまだ13万キロ程度なので、全然ですね。
※本ランキングは個人オーナーがネット上に公開した自己申告値(写真付き投稿やレビュー、Q&A回答、ブログ記事など)を一次情報として収集し、T31(2007–2013年/NT31・DNT31・TNT31を含む)に限定して並べ替えています。
記載距離は投稿時点のメーター表示・本文記述から読み取れる概算値です。実車検証・整備記録の開示までは求めていません。出典リンクは各項目の末尾に明記しました。
調査条件と集計方法
- 対象:T31型エクストレイル(2007–2013年、日本仕様ベース)。
・ガソリン系:NT31(2.0L+CVT)、TNT31(2.5L+CVT)
・ディーゼル系:DNT31(M9R 2.0L+6MT/6AT、一部年式) - 情報源:みんカラ、carview!ユーザーレビュー/みんなの質問(Yahoo!知恵袋連携)、CARTUNE、個人ブログ等の公開投稿。
- 採用基準:
- 距離の具体記載がある、またはメーター写真等で裏付けがある
- 投稿が個人オーナー本人によるものと読み取れる
- T31型と判別できる(形式の明記や文脈から推定)
- 並べ方:最高到達距離の大きい順。距離幅・端数は本文のニュアンスを尊重し概数で表現。
- 注意:自己申告ベースのため厳密な実測・査定値ではない点、投稿の更新に伴い数値が変動し得る点をご理解ください。
T31 走行距離ランキング(自己申告・上位)
| 順位 | 走行距離(概数) | 形式 | 年式等 | 出典(投稿) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 35万km | DNT31(クリーンディーゼル) | 記載あり | Yahoo!知恵袋(carview!連携)回答者の自己申告。35万km到達を明記。 新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗 |
| 2 | 33万km超 | T31(ディーゼル) | H25(2013)式と記載 | 同Q&A内の別回答者が「現在33万キロを超えて」を明記。 新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗 |
| 3 | 約33万km(目前) | NT31(ガソリン) | 2007年夏登録 | 「もうすぐ33万kmになる車」として振動相談の投稿(車種題名にNT31)。 Yahoo!知恵袋 |
| 4 | 30万km | DNT31 | 2012年式/所有9年 | carview!ユーザーレビュー「目指せ40万キロ!」「9年で30万km…」と記載。 新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗 |
| 5 | 30万km(メーター写真) | DNT31 | 2020/12/27投稿 | みんカラ「㊗️30万キロ達成」フォトギャラリー。プロフィールにDNT31関連記述あり。 みんカラ |
| 6 | 29万km | DNT31 | 2024/03/14投稿 | CARTUNEに「先日エクストレイル29万キロ突破」の本文記載。 CARTUNE 車好きのコミュニティ |
| 7 | 28万→“もうすぐ29万” | T31(推定) | 2021/11記事 | 個人ブログで28万km超・近く29万kmに触れた記述。 Camp swamp |
| 8 | 25万km | NT31(CVT) | Q&A投稿 | T31(NT31)で約25万km走行、CVT異音の相談。 Yahoo!知恵袋+1 |
補足:CARTUNE/みんカラにはT30(初代)の30~40万km級も複数見られますが、本稿はT31に限定し、T30事例はランキングから除外しました(例:T30の40万km到達報告など)。 CARTUNE 車好きのコミュニティ
各ケースの要点(個票)
1位:35万km/DNT31(ディーゼル)
- ソース:Yahoo!知恵袋(carview!連携)回答
- ポイント:35万kmに到達した旨を明記。長距離個体の実例として信頼度が高い(年式・整備履歴の詳細までは不明)。 新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗
2位:33万km超/T31(ディーゼル)H25式
- ソース:同Q&Aスレ内の別回答
- ポイント:「現在33万kmを超えて」と記載。足回り・排気系での修理経験(15万km時の足回り一式、18万kmで排気系トラブルなど金額の言及)も併記され、高走行で生じやすい整備ポイントの参考値にもなる。 新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗
3位:約33万km目前/NT31(ガソリンCVT)
- ソース:Q&A投稿(題名にNT31)
- ポイント:「もうすぐ33万km」の表現。CVT個体でも30万km超級が存在することを示す一例。相談内容は振動。 Yahoo!知恵袋
4位:30万km/DNT31(2012年式・所有9年)
- ソース:carview!ユーザーレビュー
- ポイント:「9年で30万km」の達成記載。燃費やトルク感への満足、各部の“ガタ”の自覚など長期使用の実感が具体的に述べられている。 新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗
5位:30万km(メーター写真有)/DNT31
- ソース:みんカラ・フォトギャラリー
- ポイント:オド写真の掲載があり、距離の裏付けが視覚的に明確。プロフィール上でDNT31の部品に触れる記述も見られる。 みんカラ
6位:29万km/DNT31
- ソース:CARTUNE
- ポイント:「29万キロ突破」を明記。DNT31の**“過走行車”自己紹介**と併せて長距離使用の様子がうかがえる。 CARTUNE 車好きのコミュニティ
7位:28万→29万kmへ/T31(推定)
- ソース:個人ブログ
- ポイント:28万km超から29万km目前という記述。エンジンはノートラブルだが駆動系は数回修理というオーナー像が語られている。 Camp swamp
8位:25万km/NT31(CVT)
- ソース:Q&A(Yahoo!知恵袋連携)
- ポイント:約25万km走行のCVT異音相談例。CVT健全度は過走行ガソリン個体の要チェック項目だと再確認できる。 Yahoo!知恵袋+1
見えてきた傾向(ディーゼルとガソリン/CVTの差)
- 上位はディーゼル(DNT31)が目立つ
35万・33万・30万・29万kmの自己申告ハイマイレージの多くはDNT31。堅牢なM9R×6MT/6AT系の組み合わせと、長距離走行で回り続ける環境が距離伸びに寄与している可能性があります。 - ガソリン(NT31)でも30万km級の報告あり
33万km目前のNT31例が確認でき、適切なメンテナンスでCVTでも30万km級が狙える余地が示唆されます。ただし母数は多くなく、CVTの劣化音や故障は事例として一定数見られます。 - “過走行の壁”は足回り・排気系・駆動系
実例では足回り一式更新(15万km前後)、排気系(DPF/EGR/ターボ付近)、CVTの唸り音などが語られます。30万km級の個体は、過去のリフレッシュ履歴が価格以上に価値を左右します。
高走行を支える整備ポイント(実例からのチェックリスト)
下記は実際の投稿で触れられた内容や、一般的な予防整備の勘所を“チェックリスト”に落とし込んだものです。参考にお使いください(費用は車両状態や工場により幅大)。
駆動・伝達系
- CVT(NT31系):低速域の唸り音・振動・ジャダー。交換歴/オイル交換履歴の有無。リビルト換装の可否・見積ヒアリング。
- クラッチ(DNT31 MT):20万km前後で摩耗が進みがち。交換済みなら安心材料。
- ドライブシャフト・ハブベアリング:異音やガタ。ハブベアリング交換歴の確認。
排気・吸気・過給
- DPF/EGR:詰まり・再生の頻度、過去の清掃・交換歴。
- ターボ:ブースト異常・軸のガタつき。ターボ交換事例の有無。
足回り・制動
- ショック/ブッシュ/アーム:15万km前後で一式リフレッシュしていると“乗り味”が大幅改善。
- ブレーキ:30万km近くで初ローター交換の例も(使用環境差大)。引きずり、鳴き、偏摩耗の有無を試走で確認。
冷却・燃料・電装
- 冷却系:ホース劣化、サーモ、ラジエータ滲み。
- 燃料系(ディーゼル):添加剤使用の履歴など燃調コンディションの手当。 みんカラ
- オルタネーター/補機ベルト:発電・ベルト鳴き、テンショナー動作。
購入検討者向け:過走行T31「見るべき箇所」
- 整備記録簿:**タイムラインで“何をいつ変えたか”**が追える個体は強い。
- 駆動系の“音”チェック:CVTの低速~定速巡航の唸り、MTクラッチの滑り・切れ。
- 排気・吸気系:DPF再生履歴、EGR清掃歴、ターボ交換歴。高地・短距離・アイドリング多用の履歴も聴取。
- 足回り:ブッシュ亀裂・オイル滲み、ハブベアリング音。15~20万kmで一度総替えされていれば取り回しが健全。
- 電装:発電電圧・始動性・グロープラグ(ディーゼル)・エアコンブロワ。
よくある質問(簡易Q&A)
Q. T31は“何kmまで”走れる?
A. 自己申告ベースでは35万kmの到達例が確認でき、30万km級は複数。ディーゼル(DNT31)に“距離が伸びやすい”傾向が見られます。一方でガソリンCVTでも33万km目前の例があり、個体差と整備履歴が決め手です。
Q. ガソリンCVT車は過走行が不安…
A. 25万kmでCVTの唸り音相談がある一方、30万km目前のNT31も存在します。オイル交換・熱管理・運転環境が寿命を左右します。購入時は試走で音と学習状態を必ずチェック。
Q. ディーゼルは何が弱点?
A. DPF/EGRの堆積やターボ周りのコンディションが肝。高走行でも好調の例は、燃料品質や走行環境、長距離中心の使用が寄与している可能性があります。
まとめ
- “自己申告トップ”は35万km(DNT31)。30万km級は複数確認。33万km目前のNT31もあり、T31は整備次第で“30万kmの壁”を超え得ることが実例から見えてきました。
- 優先して見るべきは:駆動系(CVT/クラッチ)・排気系(DPF/EGR/ターボ)・足回り(ブッシュ/ハブ)。総替え・リフレッシュ履歴の有無が勝負。
- “距離より中身”が価格を左右。整備の積み上げと使用環境が明暗を分けます。

