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【実録】ユニフレーム ツインバーナー US-1900の実力は?特徴&注意点を徹底解説!(動画付き)

ユニフレーム ツインバーナー US-1900の実力は?特徴&注意点を徹底解説!(動画付き)

ユニフレーム「ツインバーナー US-1900」は、家庭用に近い操作感で本格調理ができるCB缶(カセットボンベ)式の2口コンロです。収納時はフタ付きの箱型で自立し、設置は脚を開いて風防を起こすだけ。約3.9kgの軽さと携行性が魅力で、プレミアムガス使用時は最大3,900kcal/h ×2まで引き上げ可能。とろ火の安定性にも定評があり、煮込み・コーヒードリップなど繊細な火加減も合わせやすいのが特長です。

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2016年頃に購入し、ファミキャンで何度も使ってきていますが、このバーナーについては非常に満足しています!非常に使いやすいですし、綺麗にメンテナンス可能で気になる欠点がありません。

元々、私の実家にもツインバーナーがあったのですが、長年キャンプしてきて、バーナーは金属製品ですので、使用期限が非常に長く、キレイにメンテすれば数十年使えるのがわかっていました。自分が買う時も値段が少し高くても満足できるものを、と思って「ツインバーナー US-1900」を購入しましたが、ロングセラー商品だけあって非常に完成度が高いなと実感しています。

ツインバーナーとしては最安ではありませんが、本当に使いやすく、少しこだわり派の方には非常におすすめのバーナーです☆

著者PROFILE

運営者・著者 Masaki T

名前:Masaki T
経歴:大手アウトドアショップで寝袋・マットのコーナーを中心に約4年間の接客経験に加え、独自の調査・研究を重ね、アウトドア情報を発信し15年以上。無積雪登山・雪山登山・クライミング・アイスクライミング・自転車旅行・車中泊旅行・ファミリーキャンプなど幅広くアウトドアを経験。(詳細プロフィール

記事のポイント

  • 第1章:燕三条の魂が生んだ「ユニークな炎」
  • 第2章:US-1900の誕生と進化 ― 完成形へと至る道
  • 第3章:機能美の結晶 ― デザインと構造の徹底解剖
  • 第4章:燃焼の科学 ― パワーを持続させる心臓部
  • 第5章:実践!US-1900を使いこなす
  • 第6章:永く愛用するためのメンテナンス術
  • 第7章:ライバル製品との徹底比較
目次

はじめに:キャンプキッチンの中心で輝き続ける、孤高のスタンダード

はじめに:キャンプキッチンの中心で輝き続ける、孤高のスタンダード

キャンプの食事は、非日常を味わう最高のエンターテインメントです。澄んだ空気の中で、仲間や家族と囲む食卓は、それだけで特別なご馳走となります。その「特別なご馳走」を生み出すための心臓部、それがツーバーナーです。数多のアウトドアブランドが、それぞれの哲学に基づいたツーバーナーを世に送り出す中、ひときわ異彩を放ち、多くのキャンパーから長年にわたり絶大な支持を受け続けている製品があります。それが、ユニフレームが誇る「ツインバーナー US-1900」です。

mt 【実録】ユニフレーム ツインバーナー US-1900の実力は?特徴&注意点を徹底解説!(動画付き)

一見すると、その佇まいは非常にシンプル。しかし、細部に目を向ければ、そこには日本のものづくりの聖地・燕三条で培われたクラフトマンシップと、ユーザーへの深い洞察に基づいた機能美が凝縮されています。輝くステンレスのボディ、美しいヘアライン仕上げ、温かみのある木製の火力調整ノブ。それは単なる「火器」という言葉では収まりきらない、所有する喜びを満たしてくれる「道具」としての品格さえ漂わせています。

なぜUS-1900は、これほどまでにキャンパーを魅了し続けるのでしょうか。なぜ、激しいモデルチェンジの波に飲まれることなく、基本的なデザインを変えずに「完成形」として市場に君臨し続けているのでしょうか。

mt 【実録】ユニフレーム ツインバーナー US-1900の実力は?特徴&注意点を徹底解説!(動画付き)

本稿では、その秘密を解き明かすべく、US-1900というプロダクトを多角的かつ徹底的に解剖していきます。ユニフレームというブランドの哲学から始まり、製品が持つ技術的な優位性、デザインに込められた意図、そして実際のキャンプシーンでどのようにその真価を発揮するのか、徹底解説していきます☆


第1章:ユニフレームの哲学 ― 燕三条の魂が生んだ「ユニークな炎」

第1章:ユニフレームの哲学 ― 燕三条の魂が生んだ「ユニークな炎」

US-1900を理解するためには、まずその生みの親である「ユニフレーム」というブランドの思想的背景を知る必要があります。ユニフレームの製品は、そのどれもが実直で、華美な装飾を排し、機能性を突き詰めたものばかりです。その根底には、日本の金属加工業の中心地・新潟県燕三条地域に根差した、ものづくりへの揺るぎない誇りと哲学が存在します。

1-1. 「ユニークな炎(フレーム)を創造する」という理念

ユニフレームは、1985年に「ユニフレームジャパン」として創立されました。その社名は、「UNIQUE FLAME(ユニークな炎)」という言葉に由来します。これは、創業者である山後春夫氏の「日本の気候や文化に合った、独創的なアウトドア用品を作りたい」という熱い想いの表れです。

当時のアウトドア市場は、欧米ブランドの製品が主流でした。それらは確かに魅力的でしたが、日本の高温多湿な気候や、限られたスペースでのキャンプスタイルに必ずしも最適とは言えない側面もありました。そこでユニフレームは、徹底したユーザー目線と、日本の自然環境への深い理解に基づき、「日本のキャンパーのための道具」を創造することを目指したのです。

この「ユニークな炎」という理念は、単に燃焼器具だけを指すものではありません。それは、アウトドアで過ごす豊かな時間そのものを灯す「情熱の炎」であり、新しい価値を創造する「革新の炎」でもあります。US-1900が放つ安定した青い炎は、まさにこのブランド哲学を象徴する存在と言えるでしょう。

1-2. メイド・イン・ジャパン、燕三条クオリティへのこだわり

1-2. メイド・イン・ジャパン、燕三条クオリティへのこだわり

ユニフレームのアイデンティティを語る上で欠かせないのが、「燕三条クオリティ」です。新潟県の燕市と三条市を中心とするこの地域は、古くから金属加工の町として世界的に知られています。江戸時代の和釘づくりに端を発し、鎚起銅器や刃物、洋食器など、時代と共にその技術を発展させてきました。

この地には、金属の特性を熟知し、それを最大限に活かすための知恵と技術を持つ職人たちが数多く存在します。ユニフレームは、この燕三条の優れた金属加工技術を背景に、製品開発を行っています。

  • 精密なプレス技術: US-1900の薄く、かつ剛性の高いボディは、精密な金型と高い圧力によって生み出されます。歪みなく、美しく仕上げる技術は燕三条ならではです。
  • 高度な溶接技術: バーナーヘッド周りや、可動部のヒンジなど、強度と精度が求められる部分には、熟練の職人による丁寧な溶接が施されています。
  • 美しい研磨技術: ステンレスの輝きを最大限に引き出すヘアライン仕上げは、製品に高級感と温かみを与えます。これは単なる装飾ではなく、傷を目立ちにくくするという機能的な意味合いも持ち合わせています。

海外での大量生産にシフトするブランドが多い中、ユニフレームは今なお多くの製品を国内、特に燕三条地域で生産することにこだわり続けています。それは、品質への妥協を許さないという姿勢の表れであり、日本のものづくり文化への敬意でもあります。US-1900を手に取ったときに感じる、ずっしりとした重みとカッチリとした剛性感は、この燕三条の魂そのものなのです。


第2章:US-1900の誕生と進化 ― 完成形へと至る道

第2章:US-1900の誕生と進化 ― 完成形へと至る道

US-1900は、ある日突然、完璧な形で登場したわけではありません。そこには、ユーザーの声に耳を傾け、改良を重ねてきたユニフレームの実直な開発姿勢が見て取れます。その歴史を紐解くことで、US-1900がなぜ「完成形」と称されるのかが明らかになります。

2-1. 前身モデル「US-1800」

2-1. 前身モデル「US-1800」

US-1900の直接のルーツは、その前身モデルである「ツインバーナー US-1800」にあります。US-1800は、現在に続くUSシリーズの基本コンセプトを確立した、画期的な製品でした。

当時のツーバーナー市場は、コールマンに代表されるようなOD缶(アウトドア缶)やホワイトガソリンを燃料とする、大型でヘビーデューティーなモデルが主流でした。それらは確かに高火力で頼もしい存在でしたが、燃料の入手性やコスト、そしてその武骨なデザインに、一部のキャンパーは敷居の高さを感じていました。

そこに登場したのがUS-1800です。その特徴は革新的でした。

  • CB缶(カセットボンベ)の採用: 当時、ツーバーナーでCB缶を燃料とするモデルはまだ少数派でした。どこでも手軽に入手でき、コストも安いCB缶を採用したことで、ツーバーナーのハードルを一気に下げました。
  • スタイリッシュなステンレスボディ: スチール製の塗装ボディが一般的だった中、US-1800は全面にステンレスを採用。そのクリーンでモダンなデザインは、キャンプサイトの雰囲気を一変させるほどのインパクトがありました。
  • 画期的な薄型収納: 使用時の安定感とは裏腹に、収納時には驚くほど薄くなる設計も、積載スペースが限られる日本のキャンプ事情に完璧にマッチしました。

US-1800は、それまでのツーバーナーの常識を覆し、「スタイリッシュで、手軽で、高機能」という新しい価値観を提示したのです。

2-2. US-1900への進化 ― 何が変わったのか?

US-1800で高い評価を得たユニフレームは、さらなる改良を加え、現行モデルである「US-1900」をリリースします。このモデルチェンジは、基本設計の優秀さを証明するものであり、細部にわたる熟成が図られました。

主な変更点は以下の通りです。

  1. 最大火力の向上: US-1800の最大火力は一基あたり3,000kcal/hでしたが、US-1900では3,900kcal/hへと大幅にパワーアップしました(プレミアムガス使用時)。これは、バーナーヘッドの設計見直しや、ガス経路の最適化によって実現されました。この高火力により、中華料理のような強い火力を要する炒め物から、大人数用の大鍋での煮込み料理まで、調理の幅が格段に広がりました。
  2. ゴトクの高さ変更: US-1900では、ゴトクの高さがUS-1800よりもわずかに低く設定されました。これにより、鍋を置いた際の安定性が向上し、重心が低くなることで、特にダッチオーブンのような重量のある調理器具を載せた際の安心感が増しました。
  3. 点火アシストレバーの搭載: US-1800では点火スイッチがボディの側面にあり、やや操作しづらいという声がありました。US-1900では、火力調整ノブのすぐ隣に樹脂製の大きな点火アシストレバーを配置。これにより、片手でガスを出しながら、もう片方の手でスムーズかつ安全に点火操作ができるようになりました。

これらの改良は、いずれもユーザーからのフィードバックを真摯に受け止め、使い勝手を徹底的に追求した結果です。見た目のデザインを大きく変えるのではなく、道具としての本質的な性能を高める。ユニフレームらしい、実直な進化と言えるでしょう。

2-3. なぜ長年変わらないのか? ― 普遍的デザインの証明

なぜ長年変わらないのか? ― 普遍的デザインの証明

US-1900が登場してから現在に至るまで、基本的なデザインや構造に大きな変更はありません。これは、US-1900がツーバーナーというカテゴリにおいて、一つの「完成形」「最適解」に達していることを示唆しています。

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US-1900が発売された年は2008年頃です。

  • 時代に左右されないデザイン: ステンレスの持つ普遍的な美しさと、機能性を突き詰めたミニマルなフォルムは、流行り廃りの影響を受けません。10年前に購入したUS-1900が、今のキャンプサイトでも古さを感じさせないのは、そのデザインが本質的だからです。
  • 堅牢で壊れにくい構造: シンプルな構造は、故障のリスクが低いことを意味します。可動部も少なく、主要なパーツは堅牢なステンレス製。適切なメンテナンスさえ行えば、文字通り「一生モノ」として使い続けることが可能です。
  • 「これでいい」ではなく「これがいい」という満足感: ユーザーはUS-1900に、これ以上の何を望むでしょうか。十分な火力、優れた清掃性、美しいデザイン、高い堅牢性。ツーバーナーに求められる要素が、極めて高いレベルでバランスされています。これこそが、多くのキャンパーが「最終的にUS-1900に辿り着く」と言われる所以なのです。

第3章:機能美の結晶 ― デザインと構造の徹底解剖

第3章:機能美の結晶 ― デザインと構造の徹底解剖

US-1900の魅力を語る上で、その卓越したデザインと、機能性に裏打ちされた構造を抜きには語れません。ここでは、マテリアル、フォルム、そして細部のディテールに至るまで、その機能美を徹底的に解剖します。

3-1. マテリアル:輝きと堅牢性を両立するステンレスボディ

US-1900の象徴とも言えるのが、その全面に採用されたステンレスボディです。ユニフレームは、数ある素材の中からなぜステンレスを選んだのでしょうか。そこには明確な理由があります。

  • 圧倒的な耐食性(錆びにくさ): キャンプでは、夜露や雨、食材の水分や塩分など、金属が錆びる要因に常に晒されます。一般的なスチール(鉄)製のボディでは、塗装が剥がれた箇所から錆が発生し、見た目を損なうだけでなく、耐久性の低下にも繋がります。その点、ステンレス(特にUS-1900で使われているとされるSUS304系)は、鉄にクロムやニッケルを含有させることで表面に強力な不動態皮膜を形成し、非常に錆びにくくなっています。これにより、ハードな環境下でも美しさを長く保つことができます。
  • 優れた耐熱性: バーナー周りは当然、高温に晒されます。ステンレスは融点が高く、熱による変形や変色にも強い特性を持っています。使い込むほどにバーナー周りが美しい飴色に焼けていくのも、ステンレスならではの「味」であり、多くのユーザーに愛されています。
  • 卓越した清掃性: これがユーザーにとって最大のメリットかもしれません。ステンレスの表面は非常に滑らかで、汚れが付着しにくい性質があります。調理中に吹きこぼれた汁や油ハネも、キッチン用の中性洗剤とスポンジで拭くだけで、驚くほど簡単に綺麗になります。ゴシゴシ擦る必要がなく、後片付けのストレスを大幅に軽減してくれます。この「いつでも清潔な状態を保てる」という安心感は、特に衛生面が気になるファミリーキャンプにおいて絶大な支持を得ています。
  • ヘアライン仕上げの美学: US-1900のステンレス表面は、鏡のようなピカピカの仕上げ(鏡面仕上げ)ではなく、「ヘアライン仕上げ」が施されています。これは、髪の毛のように細く、一方向に連続した研磨跡をつける加工方法です。この仕上げには、いくつかの重要な役割があります。
    • 質感の向上: 金属の冷たい質感を和らげ、落ち着いた高級感を演出します。
    • 光の乱反射: 光を柔らかく反射させるため、指紋や皮脂が目立ちにくくなります。
    • 傷の隠蔽: 使用に伴う細かな傷が、ヘアラインの目に沿って付くため、目立ちにくいという効果があります。
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これらの特性を持つステンレスを、惜しげもなくボディ全体に使用すること。それは、ユニフレームが製品の「長寿命化」と「ユーザーのメンテナンス負荷軽減」をいかに重視しているかの証左です。

約10年近く使ってきていますが、錆びにくいステンレスのお陰で今もピカピカ!

3-2. フォルム:機能性を突き詰めたミニマルデザイン

3-2. フォルム:機能性を突き詰めたミニマルデザイン

US-1900のもう一つの特徴は、その計算され尽くしたフォルムです。すべての形状に、明確な機能的な意味が込められています。

  • 収納時わずか11cmの薄さ: 使用時の堂々とした佇まいからは想像もつきませんが、US-1900は折りたたむと、厚さわずか11cm(公称値)のフラットな箱型になります。この薄さは、車の積載時に大きなアドバンテージとなります。コンテナボックスの隙間や、ラゲッジスペースの壁際にすっきりと収まり、デッドスペースを生み出しません。この収納性の高さは、日本の住宅事情や交通事情を深く理解しているユニフレームならではの設計思想です。
  • 合理的でシンプルな展開ギミック: 収納状態から使用状態へのセットアップは、非常に直感的で簡単です。
    1. フタを開ける。
    2. 左右の風防を兼ねたサイドパネルを立ち上げる。
    3. 汁受け(バーナー部分)を手前に引き出す。
    4. CB缶を装着する。 この一連の動作に、複雑な手順や工具は一切必要ありません。誰でも数秒で、安定した調理環境を構築できます。このシンプルさは、設営・撤収で忙しいキャンプシーンにおいて、時間と心の余裕を生み出します。
  • 一体型の風防兼ゴトク支持構造: 左右のサイドパネルと背面のフタが、そのまま風防として機能します。特に、左右の風防はゴトクの一部を支える構造にもなっており、パーツ点数を減らしながら剛性を確保するという、非常に合理的な設計です。これにより、横風や後方からの風を効果的に防ぎ、炎の安定と熱効率の向上に貢献します。

3-3. 細部へのこだわりが宿るディテール

3-3. 細部へのこだわりが宿るディテール

神は細部に宿ると言いますが、US-1900はまさにその言葉を体現しています。

  • つまみの温かみ: 火力調整ノブには、金属が採用されています。見た目の美しさだけでなく、指先へのフィット感も良好で、濡れた手でも滑りにくく、微妙な火力調整を直感的に行えるという実用的なメリットも兼ね備えています。
  • 深さと傾斜が計算された汁受け: バーナーが設置されている汁受け皿は、ステンレスの一枚板をプレス加工で成形したものです。継ぎ目がないため、汚れが溜まりにくく、清掃が非常に簡単です。また、十分な深さがあるため、吹きこぼれをしっかりと受け止め、バーナー内部やテーブルが汚れるのを防ぎます。さらに、奥から手前に向かって緩やかな傾斜がつけられており、液体が手前側に集まるように設計されています。これにより、拭き取り作業が一層容易になります。
深さと傾斜が計算された汁受け
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炊飯で溢れても、水が片方に貯まるため、掃除しやすく、焦げ付きにくいメリットもあります。このことは購入後に知って、そんなところまで考えて作られているのに驚きました! 実使用でもこの構造のメリットは実感しています。

  • 安定感を生む脚部の構造: 本体から折り畳み式の脚を引き出して設置します。この脚は、単純な棒ではなく、荷重を効果的に分散させるための形状に設計されており、これにより、不整地でもガタつくことなく、高い安定性を確保します。ダッチオーブンのような重い鍋を載せてもびくともしない安心感は、この堅牢な脚部構造に支えられています。
安定感を生む脚部の構造
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安定性は非常に高いです!

このように、US-1900のデザインと構造は、見た目の美しさ(デザイン)と使いやすさ(機能)が、互いに高め合う形で完璧に融合しているのです。


第4章:燃焼の科学 ― パワーを持続させる心臓部

第4章:燃焼の科学 ― パワーを持続させる心臓部

デザインや構造がいかに優れていても、バーナーの性能が伴わなければ意味がありません。US-1900の心臓部である燃焼システムには、CB缶の弱点を克服し、安定した高火力を引き出すためのユニフレーム独自の技術が惜しみなく投入されています。

4-1. CB缶(カセットボンベ)採用のメリットと宿命的課題

4-1. CB缶(カセットボンベ)採用のメリットと宿命的課題

US-1900が燃料としてCB缶を採用していることは、ユーザーにとって大きなメリットをもたらします。

  • 圧倒的な入手性と経済性: CB缶は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ホームセンターなど、全国どこでも簡単に入手できます。価格もOD缶に比べて安価であり、燃料コストを低く抑えることができます。キャンプの途中でガスが切れても、すぐに補充できる安心感は計り知れません。
  • 手軽な取り扱い: 取り付け・取り外しが非常に簡単で、特別な知識も必要ありません。家庭用のカセットコンロと同じ感覚で手軽に扱えます。
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しかし、CB缶にはアウトドア、特に低温環境下で使用する際に避けては通れない宿命的な課題があります。それが「ドロップダウン現象」です。

カセットボンベの中には、LPG(液化石油ガス)が液体状で入っています。バーナーでガスを消費すると、液体が気化して燃焼します。この「液体が気体に変わる(気化する)」際に、周囲から熱を奪う「気化熱」が発生します。

連続してガスを消費すると、気化熱によってボンベ自体が急速に冷却されます。ボンベの温度が下がると、内部のLPGの気化能力が著しく低下し、ガスの供給量が減少。その結果、火力がどんどん弱くなってしまうのです。これがドロップダウン現象の正体です。特に外気温が低い冬場には、この現象が顕著に現れ、最悪の場合、火が消えてしまうこともあります。

多くのCB缶仕様のバーナーがこの課題に悩まされる中、US-1900は独自の機構によって、このドロップダウン現象に正面から立ち向かっています。

4-2. 独自機構「ブースター」の秘密 ― 低温を克服する知恵

4-2. 独自機構「ブースター」の秘密 ― 低温を克服する知恵

US-1900の燃焼システムにおける最大の技術的ハイライトが、標準装備されている「ブースター(加温装置)」です。これは、ドロップダウン現象を抑制し、低温時でも安定した火力を維持するための画期的な仕組みです。

  • ブースターの構造と原理: ブースターは、熱伝導率の高い金属で作られた小さなプレートです。このプレートの一端がバーナーの燃焼熱を受ける位置に配置され、もう一端がカセットボンベの底面に接触するように設計されています。
    1. バーナーを点火すると、その燃焼熱の一部がブースターに伝わります。
    2. 伝わった熱は、金属プレートを通じてカセットボンベの底面に届けられます。
    3. ボンベが適度に温められることで、気化熱による温度低下が相殺されます。
    4. 結果として、ボンベ内のLPGの気化が促進され、低温時や連続使用時でもガスの供給が安定し、火力の低下(ドロップダウン)が大幅に抑制されるのです。
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この仕組みは、非常にシンプルでありながら、極めて効果的です。電気や複雑な機構を使うことなく、「燃焼熱の一部を再利用する」というエネルギー効率の高い方法で、CB缶の弱点を巧みに克服しています。これにより、US-1900は、CB缶モデルでありながら、OD缶モデルに匹敵するほどの安定したパフォーマンスを発揮することができるのです。

ブースター機構はいいですが、使用途中でガスが無くなり、途中でガス交換する時にブースターの金属が熱くなっていいますので要注意です!

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ガス交換時に誤って触ってしまい「熱っ!!」となったことあります。ご注意ください 特に夜だと暗くて見えませんので。

  • プレミアムガスとレギュラーガスの使い分け: ユニフレームは、気候や用途に合わせて2種類のCB缶をラインナップしています。
    • プレミアムガス(イソブタン配合): イソブタンは、一般的なCB缶に使われるノルマルブタンよりも沸点が低く、低温環境下でも気化しやすい特性を持っています。ブースターとの相乗効果により、氷点下に近い環境でも安定した高火力を得ることが可能です。冬キャンプや、標高の高い場所での使用に最適です。
    • レギュラーガス(ノルマルブタン): 春から秋にかけての温暖な時期であれば、より安価なレギュラーガスでも十分な性能を発揮します。

このように、ブースターというハードウェアと、ガスの種類というソフトウェアを組み合わせることで、US-1900は一年を通じてあらゆる環境に対応できる高い汎用性を獲得しています。

4-3. 最大3,900kcal/hという圧倒的火力

4-3. 最大3,900kcal/hという圧倒的火力

US-1900は、左右のバーナーがそれぞれ最大3,900kcal/h(プレミアムガス使用時)という、ツーバーナーの中でもトップクラスの高火力を誇ります。この数値は、単なるカタログスペック上の見栄えではありません。実際の調理シーンにおいて、大きなアドバンテージとなります。

  • 調理時間の短縮: 高火力は、お湯を沸かしたり、食材に火を通したりする時間を大幅に短縮します。特に、大人数のファミリーキャンプでは、大量の食材を一度に調理する必要があるため、この差は非常に大きく感じられます。
  • 料理のクオリティ向上: 中華料理の炒め物や、ステーキの焼き付けなど、短時間で高温加熱することが美味しさの秘訣となる料理では、US-1900の高火力が真価を発揮します。家庭用のコンロでは難しい、本格的な調理が可能です。
  • リニアで繊細な火力調整: 高火力だけでなく、とろ火の安定性もUS-1900の特筆すべき点です。木製ノブによる操作は非常にスムーズで、強火から、ご飯の炊き上げや煮込み料理に欠かせない極とろ火まで、意のままに火力をコントロールできます。このリニアな調整能力が、料理の失敗を減らし、クオリティを高めてくれるのです。
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長年使った感想として、自宅のガスコンロと同じ感覚で使えます。弱火調整も得意で、とにかく違和感なく使えます。

ブースターによる安定供給システムと、最適化されたバーナーヘッド、そして優れた操作性が三位一体となることで、US-1900は「ただ火力が強い」だけではない、「使える高火力」と「安定したとろ火」を両立した、理想的な燃焼システムを実現しているのです。


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第5章:実践!US-1900を使いこなす

第5章:実践!US-1900を使いこなす

ここからは、実際のキャンプシーンを想定し、US-1900のセットアップから後片付けまでの具体的な使用方法と、そのポテンシャルを最大限に引き出すためのコツをご紹介します。

5-1. セットアップから点火まで ― 迷いなき操作性

キャンプ場に到着し、キッチン周りの設営を始めると、US-1900の優れた設計をすぐに体感できます。

  1. 設置: まず、収納ケースから本体を取り出し、水平で安定した場所に置きます。脚部を引き出して確実にロックさせます。この時点で、すでに高い安定感が感じられるはずです。
  2. 展開: 天板のロックを外し、フタを開けます。次に、左右のサイド風防をカチッと音がするまで開きます。最後に、バーナー部分が搭載された汁受けを手前にスライドさせて引き出します。この一連の動作に力は不要で、非常にスムーズです。
  3. CB缶の装着: ここで一つ注意点があります。CB缶を装着する際は、必ず火力調整ノブが「OFF(消)」の位置にあることを確認してください。ボンベの切り欠き部分を本体のガイドに合わせて押し込み、カチッと音がするまで軽くひねるだけで装着完了です。非常に簡単ですが、安全に関わる部分なので確実に行いましょう。
  4. 点火: いよいよ点火です。
    • 火力調整ノブをゆっくりと「ON(開)」の方向に回し、「シュー」というガスが噴出する音を確認します。
    • すかさず、ノブの隣にある赤い点火アシストレバーを「カチッ」と音がするまで押し込みます。圧電点火装置が火花を飛ばし、バーナーに点火します。
    • 万が一、一度で点火しない場合は、すぐにノブを「OFF」に戻し、数秒待ってから再度試みてください。ガスが出たままの状態で何度も点火操作をすると、急に大きな炎が上がることがあり危険です。
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このシンプルで直感的な操作性は、初心者でも戸惑うことがなく、ベテランキャンパーにとってはストレスフリーな快適さをもたらします。

5-2. 調理を極める ― US-1900が得意なこと

US-1900は、その高火力と安定性から、あらゆるキャンプ料理に対応できる万能選手ですが、特にその真価を発揮するシーンがいくつかあります。

  • 豪快な炒め物: 3,900kcal/hの高火力は、中華鍋を振るうような炒め物に最適です。野菜はシャキッと、肉はジューシーに、短時間で仕上げることができます。べちゃっとしがちなキャンプでの炒め物とは一線を画す、本格的な味を再現できます。
  • 重量級調理器具との連携: US-1900の頑丈なゴトクと安定した脚部は、鋳鉄製のダッチオーブンやスキレットとの相性が抜群です。ゴトクは4本の爪で鍋をしっかりと支え、最大で直径24cmまでの鍋に対応します。ダッチオーブンでローストチキンを作りながら、隣のバーナーでスープを煮込むといった、豪華なキャンプディナーも夢ではありません。
  • 繊細な炊飯: キャンプでの炊飯は、火力調整が肝となります。US-1900の優れたとろ火性能は、まさに炊飯のためにあると言っても過言ではありません。「始めちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな」という昔ながらの教えを、忠実に再現できます。微妙な火加減でじっくりと米に火を通し、ふっくらと美味しいご飯を炊き上げることが可能です。
  • 二品同時調理の効率性: ツーバーナー最大のメリットは、やはり二つの熱源を同時に使えることです。パスタを茹でながらソースを作る、カレーを煮込みながらご飯を炊くなど、調理の効率が飛躍的に向上します。これにより、食事の準備にかかる時間を短縮でき、家族や仲間と過ごす時間、自然をゆっくりと楽しむ時間をより多く確保することができます。

5-3. スマートな後片付け ― ストレスフリーな清掃性

楽しい食事の後の片付けは、できるだけ手早く済ませたいものです。ここでもUS-1900の優れた設計が光ります。

  • ステンレスボディの威力: 油ハネやソースの飛び散りは、濡らした布巾やキッチンペーパーでさっと一拭きするだけで、ほとんどの汚れが落ちてしまいます。しつこい油汚れも、中性洗剤を使えば簡単に綺麗になります。スチール製の塗装ボディのように、傷から錆びる心配もなく、ゴシゴシと気兼ねなく掃除できるのが嬉しいポイントです。
  • 分解不要の汁受け: 汁受けは継ぎ目のない一体構造のため、隅に汚れが溜まることがありません。バーナーを取り外すといった面倒な分解作業は不要で、汁受け全体を直接拭き掃除できます。この手軽さが、毎回の片付けのハードルを大きく下げてくれます。
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この「清掃のしやすさ」は、US-1900が長年にわたり愛され続ける、非常に重要な要素です。キャンプから帰った後、疲れた体で面倒なメンテナンスをする必要がない。いつでもクリーンな状態で、次のキャンプに臨むことができる。この快適さは、一度体験すると他のバーナーには戻れなくなるほどの魅力を持っています。


第6章:永く愛用するためのメンテナンス術

第6章:永く愛用するためのメンテナンス術

US-1900は非常に堅牢な製品ですが、火器である以上、安全に、そして性能を維持して永く使い続けるためには、適切なメンテナンスが不可欠です。ここでは、日常的な手入れから定期的な点検まで、愛用のための秘訣をご紹介します。

6-1. 日常的な手入れと保管方法

  • 使用後の清掃: 前章で述べた通り、使用後は必ず本体を清掃しましょう。特に、汁受けやバーナーヘッド周りに食材のカスや油汚れが残っていると、次回の使用時に異臭や異常燃焼の原因となります。
  • 完全な乾燥: 清掃後は、水分が残らないように完全に乾燥させることが重要です。特に、ヒンジ部分や隙間に水分が残っていると、ステンレスとはいえ錆の原因となる可能性があります。布で拭くだけでなく、しばらく天日干しにするのも効果的です。
  • 適切な保管: 保管時は、必ずカセットボンベを取り外してください。ボンベを装着したまま保管すると、ガス漏れの危険性があります。ホコリや湿気を避けるため、純正のキャリングケースや、段ボール箱などに入れて保管するのが理想です。

6-2. ステンレスの「焼け」を味として楽しむ

6-2. ステンレスの「焼け」を味として楽しむ

US-1900を使い込んでいくと、バーナー周りのステンレスが熱によって茶色や紫色、そして美しい飴色に変色していきます。これは「焼き色」や「テンパーカラー」と呼ばれるもので、ステンレスが熱酸化することで表面に皮膜が形成される現象です。

mt 【実録】ユニフレーム ツインバーナー US-1900の実力は?特徴&注意点を徹底解説!(動画付き)

これを「汚れ」と捉えて無理に磨き落とそうとする人もいますが、多くのベテランユーザーは、この焼き色を「自分だけのギアが育った証」として楽しんでいます。一つとして同じもののない焼き色のグラデーションは、これまでのキャンプの思い出を刻み込んだ勲章のようなものです。

もちろん、ピカピカの状態を保ちたい場合は、ステンレス用の研磨剤を使えばある程度元の輝きを取り戻すことも可能です。しかし、この経年変化を「味」として受け入れ、育てる楽しみがあるのも、ステンレスボディを持つUS-1900ならではの奥深い魅力と言えるでしょう。

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第7章:ライバル製品との徹底比較

US-1900の立ち位置をより明確にするために、市場に存在する主要なライバル製品と比較してみましょう。それぞれに異なる設計思想があり、長所・短所を理解することで、なぜUS-1900が選ばれるのかが見えてきます。

7-1. vs SOTO レギュレーターツーバーナー GRID (ST-526)

7-1. vs SOTO レギュレーターツーバーナー GRID (ST-526)
  • 共通点: 同じくCB缶を燃料とし、スタイリッシュなデザインを持つ強力なライバルです。
  • SOTOの強み(マイクロレギュレーター): SOTOの最大の特徴は、独自技術「マイクロレギュレーター」です。これは、ドロップダウン現象による圧力低下の影響を受けにくくし、低温時でも常に安定した火力を供給する機構です。US-1900のブースターが「熱を利用してボンベの温度低下を防ぐ」アプローチなのに対し、マイクロレギュレーターは「圧力の変化に関わらず一定のガスを送り出す」という、より積極的なアプローチです。低温環境下での安定性という点では、マイクロレギュレーターに軍配が上がる場面もあるかもしれません。
  • US-1900の優位性:
    • 清掃性: US-1900のシームレスな汁受けは、GRIDの分解が必要な構造に比べて、圧倒的に清掃が楽です。
    • デザインと所有感: 全面ステンレスの輝きと木製ノブがもたらす高級感、所有する喜びは、よりインダストリアルなデザインのGRIDとは一線を画します。
    • 耐風性: 一体型の風防を持つUS-1900は、風防がオプションとなるGRIDに比べて、標準状態での耐風性に優れます。
  • 思想の違い: US-1900が「美しさ・堅牢性・清掃性」を高いレベルで融合させたオーセンティックなモデルだとすれば、GRIDは「燃焼の安定性」という一点を先鋭的に突き詰めたテクニカルなモデルと言えるでしょう。
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個人的経験では、SOTOの構造は風防が低くて風が強い場所(海岸沿いのキャンプ場)だと使いにくそうだと思います。US-1900は風防もしっかりしていて(風向き考えて設置すれば)風の影響を受けにくいです。

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7-2. vs コールマン パワーハウスLPツーバーナーストーブII

7-2. vs コールマン パワーハウスLPツーバーナーストーブII
  • 燃料の違い: コールマンはOD缶を燃料とします。OD缶はCB缶よりも低温に強く、高火力を持続させやすいというメリットがありますが、コストが高く、入手場所がアウトドア専門店などに限られるというデメリットがあります。
  • コールマンの強み:
    • ブランド力: 「キャンプと言えばコールマン」という絶大なブランドイメージと、緑色のボディカラーは、多くのキャンパーにとっての「定番」です。
    • スリムな収納: 近年のモデルは、収納時に非常にスリムになるよう設計されています。
  • US-1900の優位性:
    • 燃料の利便性: CB缶の手軽さは、コールマンに対する最大の強みです。
    • 清掃性と堅牢性: スチール塗装ボディのコールマンに比べ、ステンレス製のUS-1900は清掃性、耐食性、堅牢性の全てにおいて勝ります。長年使った際の「ヤレ感」が味になるUS-1900に対し、コールマンは塗装の剥がれや錆が目立ちやすくなります。
  • コンセプトの違い: コールマンがアメリカンでカジュアルなキャンプスタイルを象徴するのに対し、US-1900はより質実剛健で、道具としての質を重視する日本のキャンプスタイルを象徴していると言えます。
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スチール製は塗装が剥げた部分から少しづつサビてきます(実家のがそうなので)。ガスボンベの入手性やガスボンベの価格もUS-1900が優れています。ただ、コールマンの方が価格が手頃なので特にこだわりがない方はコールマンで十分満足できると思います。

7-3. vs イワタニ フラットツイングリル / タフまる

7-3. vs イワタニ フラットツイングリル / タフまる
  • カテゴリーの違い: イワタニ製品は、家庭用カセットコンロの最大手としてのノウハウが活かされた製品群です。フラットツイングリルはツーバーナーですが、より家庭での使用も意識したデザインです。「タフまる」はシングルバーナーですが、その耐風性と堅牢性からキャンプでの人気が高く、比較対象となり得ます。
  • イワタニの強み:
    • コストパフォーマンス: 本体価格、燃料コストともに非常に優れています。
    • 安全性へのノウハウ: 長年のカセットコンロ開発で培われた、圧力感知安全装置などの安全機構が充実しています。
  • US-1900の優位性:
    • アウトドアでの本格使用: US-1900は、低温時の安定性(ブースター)、耐風性、ダッチオーブンも載せられる堅牢性など、アウトドアの過酷な環境で本格的に「料理」をすることを前提に設計されています。このヘビーデューティー性能は、イワタニ製品にはない領域です。
    • 所有感とステータス性: US-1900が持つ「特別な道具」としての所有感や、キャンプサイトでの存在感は、より実用本位なイワタニ製品とは目指す方向性が異なります。
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横風の防風ができないのと、ガス缶が熱源に近いのが気になります。ダッチオーブンなど高熱で長時間使う調理だとガス缶が温まりすぎる懸念点があります。正直、仕様がアウトドアというより家庭用といった感じですね。

比較まとめ:

スクロールできます
製品名燃料強みUS-1900の優位性
UNIFLAME US-1900CB缶デザイン性、清掃性、堅牢性、ブースター(基準)
SOTO GRID ST-526CB缶マイクロレギュレーターによる燃焼安定性清掃性、デザイン、所有感、耐風性
Coleman パワーハウスLPOD缶ブランド力、定番の安心感燃料の利便性、清掃性、堅牢性、耐食性
Iwatani 製品CB缶コストパフォーマンス、安全性アウトドアでの本格性能、所有感、堅牢性
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この比較から、US-1900が特定の性能で突出しているというよりも、「デザイン、火力、安定性、清掃性、堅牢性、燃料の利便性」といった、ツーバーナーに求められるあらゆる要素を、極めて高い次元でバランスさせている「万能の優等生」であることがわかります。だからこそ、多くのキャンパーにとっての「上がり」の逸品となり得るのです。


結論:未来へ受け継がれる「炎」のスタンダード

ユニフレーム ツインバーナーUS-1900という一つの製品を、様々な角度から深く掘り下げてきました。燕三条のクラフトマンシップに裏打ちされた哲学、CB缶の弱点を克服する独創的な技術、時代を超越する機能美、そしてユーザーのストレスを極限まで軽減する清掃性。その全てが、US-1900という稀代の名作を形作っています。

シンプルだからこそ、壊れにくい。堅牢だからこそ、頼りになる。美しいからこそ、大切にしたくなる。

mt 【実録】ユニフレーム ツインバーナー US-1900の実力は?特徴&注意点を徹底解説!(動画付き)

激しく移り変わるアウトドアギアのトレンドの中で、US-1900はこれからもその姿を大きく変えることなく、キャンプキッチンの中心で静かに、しかし力強く輝き続けることでしょう。これからキャンプを始める初心者にとっても、数々のギアを使い込んできたベテランにとっても、US-1900は常に最良の選択肢の一つであり続けると思います☆

関連動画

mt 【実録】ユニフレーム ツインバーナー US-1900の実力は?特徴&注意点を徹底解説!(動画付き)

文字や画像だけでは伝わりにくい、実際のサイズ感や使い勝手は、動画で確認するのが一番かもしれません。設営の簡単さや、どれくらいの食器が入るのかなど、参考になる動画をいくつかご紹介します。

メーカー公式

ボンベ取付方法

点火プラグ修正方法

一般ユーザー

使い方も解説!

実売価格

ユニフレーム ツインバーナー US-1900の実売価格
ユニフレーム ツインバーナー US-1900の実売価格
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ロングセラー製品なので、amazon等でも口コミもかなり付いています。

最後に余談になりますが、我が家ではほとんど(強風時以外は)バーナースタンドの上に乗せて使っています。立って調理できるので、かなり便利なので、おすすめです!(具体的なスタンドは最後に記載しますね。)

Amazon、楽天では大型イベントセール、タイムセール、値引きクーポン、ポイントアップキャンペーンで実質売価は変動します。

ユニフレーム ツインバーナーUS-1900の口コミ

amazon・楽天の口コミ

  • めちゃくちゃカッコいいです:ガスボンベが使えるコンロを探し、これを見つけ、見た目で即購入しました。
  • 実際には、ふた部分と風よけ部分が薄いアルミの板でできているので、ちょっと弱弱しいです。ですが、使用感は、言う事なしです!パワーも問題ないですし、火力もアナログ的に調整できるので、とても便利に使えました。普段はガソリンのツーバーナーを使っていますが、トラブル時のバックアップで持っていても、コンパクトなので邪魔にならないかと思います。ユニフレームさんの物が、いつの間にかどんどん増えてきているのは気のせいだろうか(笑)
  • 火力に注意:火力に気をつけないと料理が焦げますが見た目、掃除のしやすさ、とても良いです。
  • アウトドアにも災害時にも使える:CB缶ならどの家庭にも卓上コンロで持っていることが多いはず。我が家ではキャンプギアを基本的にCB缶をベースに揃えつつ、非常時には卓上コンロと併せて使えるようにしています。風除け板もありますので、時には庭でダッチオーブンを使ったり重宝してます。あくまでもアウトドア用品ですので机の上に置いての使用は高さが厳しいです。専用の入れ物はそれなりに値段しますが、購入することでCB缶を2本収納可能です。
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バーナースタンドについて

我が家ではその昔に購入した「ロゴス スタンド 2WAY FDスタンド(バッグ付)」を使っています。

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mt 【実録】ユニフレーム ツインバーナー US-1900の実力は?特徴&注意点を徹底解説!(動画付き)

ただ、これはもう生産終了しているのですが、類似スタンドが他ブランドからも販売されていますので、紹介しておきますね。

選ぶときのポイントは、4つ足でしっかりバーナーを支えられることです。 調理中にバーナーが倒れるとエライことなりますので、多少の風でも倒れないことが重要だと思います。

下記の写真みるとわかりますが、US-1900のスタンドも立てて、その幅にピッタリ合うように、持ち上げるスタンドの幅を調整して乗せています。そうすることで、スタンドからずれ落ちることが防げますのでご参考に☆

ユニフレーム ツインバーナー US-1900の実売価格
ユニフレーム ツインバーナー US-1900の実売価格

キャプテンスタッグ マック システムフリースタンド 

キャプテンスタッグ マック システムフリースタンド 

私の持っているロゴス スタンドとそっくりですね。「キャンプでユニフレームのツインバーナーをのせる為に購入。良い感じでツインバーナーをのせることができました。」とのレビューもあります。

Coleman(コールマン) ツーバーナースタンド

Coleman(コールマン) ツーバーナースタンド

「ツーバーナーを乗せる為に購入しました。半分程の金額で同じような物が売られていて正直悩みましたが、この上で茹でものや揚げ物をしますし、小さい子供もいますので少しでも安定感のありそうなこれにしました。
まだキャンプでは使用していませんが、家の中で実際にツーバーナーを乗せてみましたが良い感じでしたよ。
ちなみにツーバーナーはユニフレームのUS-1900です。」、「各社のツーバーナーに対応できるよう調節できるのでユニフレームでもSOTOでも使えました。」などUS-1900でも使えるレビューがamazonにありました。

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価格は少し高めですが高機能スタンドですね。

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