寝袋・シュラフには、高級なダウンを使用して保温効果が高くて収納が小さくて軽いものから、化学繊維を使用して重くてがさばるものまで色々なあります。
アウトドアショップなどでただなんとなく商品を探していると、
「どれを選んだらいいかわからない・・・」
となってしまいます。
アウトドアを心置きなく楽しむために、自分にあった最適な道具を選びたいですよね!
寝袋において、選ぶときの最初の基準は、
—————————–
寝袋を何に使うのか?
—————————–
です。
私の経験上、多くの方の主な寝袋の用途は
・登山
・海外旅行(バックパッカーなど)
・自転車旅行
・キャンプ(バイク移動)
・春・秋・冬キャンプ(車移動)
・夏キャンプ(車移動)
・スキー、スノボーの車中泊(車の中で寝る)
・トラックでの仮眠用
・野外イベント(夏フェス)
・自宅用(自分で使う)
・自宅用(来客用)
・会社での仮眠
・災害対策用
です。
これから購入を検討されているかたの多くが、この用途にあてはまると思います。
あなたは、どの使い方ですか?
そして、寝袋・シュラフ選びの第一の基準は、
————————————————————–
長時間、寝袋を自分の力で運ぶかどうか
————————————————————–
です。
つまり、リュックやカバンに収納して、自分で持ち運ぶかどうかという事です。
それを聞いてどうするの? と思われるかもしれないですが、
これがとっても重要です。
この基準で何が決まるかというと、
————————————————————–
長時間、寝袋を自分の力で運ぶ
⇒ 軽くて小さい寝袋を選ぶことになる
————————————————————–
ということです。
例えば1泊以上の登山の場合、持ち物がかなり増えます。
リュック(ザック)の中に、食料やらテントやら着替えやら・・・ものすごい荷物が増えます。そして、背負う荷物の重量が大きくなり、登山の負担になっていきます。
登山を快適に楽しもうとすると、必要なものは用意しつつも、できるだけ荷物の容量を少なくして、軽くすることが大切になってきます。(ストイックな人は別ですが・・・)
軽いて小さく収納できる寝袋にする必要がでてくると、必然的にダウンのマミー型寝袋を選ぶことになるのです。
まとめると、
————————————————————–
長時間、寝袋を自分の力で運ぶ
⇒ 軽くて小さい寝袋を選ぶことになる
⇒ 中綿がダウンのマミー型寝袋を選ぶことになる
————————————————————–
ということです。
・登山
・海外旅行(バックパッカーなど)
・自転車旅行
といった用途の方は、ダウンのマミー型寝袋がオススメです。
逆に、自分の力であまり持ち運ばない用途の方は、化学繊維の寝袋が良いと思います。
化学繊維の寝袋は、ダウンに比べて値段が半分以下で、メンテナンスもとても楽です♪
用途が、
・キャンプ(バイク移動)
の場合、自分のバイクの積載量との相談になってきます。
多くのバイクでは、それほどたくさん荷物を載せられないので、コンパクトに収納できるマミー型の寝袋を購入されることをオススメします。
・春・秋・冬キャンプ(車移動)
・野外イベント(夏フェス)
・災害対策用
で使われる方は、持ち運びが便利で、構造的に保温能力が高いマミー型の寝袋がオススメです。
・夏キャンプ(車移動)
・トラックでの仮眠用
・自宅用(自分で使う)
・自宅用(来客用)
・会社での仮眠
で使われる方は、寝心地が快適で、使い勝手のよい封筒型の寝袋がオススメです。
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆