寝袋・シュラフを選ぶときに、話の中心が軽さや保温力や材質といった寝袋本体になります。
もちろん本体が主役なので、そこはとても慎重に検討するとよいと思います。
今回はそんな寝袋の名わき役の収納袋に注目したいと思います。
実は、種類やメーカーや用途などで寝袋の収納袋の作りが大きく違います。(ホントかなり違います!)
◆寝袋の種類(封筒型、マミー型)による収納袋の違い
一般的に、封筒型は全体的に収納袋の作りがゆったり(収納しやすい)で、マミー型の収納袋は小さく圧縮率が高い(収納しにくい)です。
封筒型は、用途的に車移動のキャンプなどの積載量に余裕のある使い方を想定しています。
収納サイズがかなり大きく、初心者の方でも簡単に収納できるようになっています。
寝袋収納時にかかる圧力も小さいため、袋自体の作りが簡素です。
ジッパーを使っているものが多いです。
マミー型の寝袋の収納袋は一般的に封筒型の収納袋より圧倒的に小さく、入れにくいです。
マミー型の寝袋は、小さく軽いことが求められる用途で使われるものなので、必然的に収納袋が小さくなります。
もともと軽量コンパクトなマミー型の寝袋を高い圧縮率で収納することになります。
寝袋収納時にかかる圧力も大きいため、袋自体の作りが耐圧性を持たせています。(技術が入っている)
封筒型の収納袋については特に書くことが無いので、以下マミー型の収納袋について書きたいと思います。
◆メーカーや用途の違いによるマミー型の収納袋の違い
封筒型と違い、マミー型の収納袋でジッパーを使っているものは皆無です。
材料として、ほとんどのものが強度のあるナイロン生地にひもやベルトが使われています。
メーカーによってかなり作りが違うので、一概には言えないのですが基本的に
- 低価格なダウンシュラフや化繊・・・収納が大変(例えるなら、登山中級者以上ならがんばれば入れられる。初心者には難しく5分以上の格闘が必要なレベル)
- 軽量コンパクトをうたった高性能、高級シュラフ・・・収納が非常に大変(例えるなら、登山中上級者でもある程度時間がかかり苦戦するレベル、初心者の人だと「これ本当に袋に入るのか?」と疑ってしまうか放棄したくなるレベル)
です。
軽量コンパクトをうたった高性能、高級シュラフは圧縮率が非常に高いため、収納袋にもそれに耐えうる強度が求められます。
作りの悪い収納袋は、何度か使用すると収納した寝袋が膨らもうとする圧力に耐え切れずに縫い糸が切れて縫い目が裂けたり、袋の口を絞る紐を引っ張る力に耐え切れずに裂けたりします。(実際に昔買った海外メーカーの化繊シュラフの収納袋は数回使用しただけで、縫い目が裂けてボロボロになり、めでたく廃棄処分となってしまいました。)
私が見てきた&使ってきた中で、もっとも作りの良いマミー型シュラフの収納袋を使っているメーカーは・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
モンベル
・・・
・・・
・・・
・・・
です。
収納時に非常にストレスのかかる収納袋の口部分のナイロン生地の裏側に紐を縫い付けてあり、高い強度が担保されています。
逆にこれはヒドイな~と思うメーカーもあります。。。
アウトドアショップで寝袋・シュラフをみる機会があれば、ぜひ収納袋に注目してみてください。