最近はamazon等でもネットブランド品の寝袋が多数販売されていますが、安価な寝袋の低評価レビューの中に”臭い”、”匂いが気になる”等のレビューが散見されることに気が付きました。そこで、この匂いについて少し調べてみましたので、記事にして纏めてみたいと思います。
隠れた製品性能”匂い”
安価な寝袋の中には、製品から匂いが強いものもあるようです。具体的な製品名は伏せますが、いくつかの安価な寝袋のレビューを調べたところ
- 『使い初めは少し油のような匂いがします』
- 『変な匂いがします。他の商品もそうなのかは知りませんが、オイル臭いです。』
等の書き込みがありました。
私自身もはるか昔に1000円程度の安価な寝袋購入したことあります(数年前に処分して今は手元に無い)が、何度も洗濯しても独特の繊維臭?のような匂いが残っていたことを思い出しました。
匂いの原因は”低品質なミシン油”や”安い染料”か?
この件について少し調べてみましたが、コスト削減に伴う”低品質なミシン油”や”安い染料”が使われていることが原因かもしれません。
参考ブログ)【安い服が石油臭い理由はコレ!】体への害は!?臭いを消す方法
ミシン油は洗濯で取れても、色染めの染料は何度洗っても匂いが残るようです。
寝袋は何時間も体を包む用途ですので、弱い匂いでも長時間吸い続けると気分が悪くなってしまう方がいるかもしれません。ネットブランド品等の安価な製品のレビューの中には匂いに関する口コミが見られます。気になる方は、amazonや楽天のレビュー内検索で、”匂い”、”臭い”等のキーワードで調べていてください。結構出てくることもあります。(経験上、コールマン等のメーカー製寝袋は限りなく無臭に近いです。確認でコールマン製のいくつかの寝袋のレビューを調べてみましたが、匂いに関する内容は見つかりませんでした。)
また、キャンプ予定日までの日数が余裕がない方は、返品リスクのある製品よりも安心して使えるメーカー製の寝袋を強く推奨します。
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆