実はこの寝袋サイトを開設したのが、2009年の11月です。
それ以来、多くの方々がサイトに訪問するようになりました。
そして、実はこのサイトには毎日1000弱のアクセスがあります。
寝袋っていう非常にニッチな話なのに、それだけ閲覧していただけることに、とても感謝しています!
そして、今日、初めてメールにて質問を頂きました!
ある意味、記念すべき日ですね(^^)
誠意をもって回答させていただきたいと思います。
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Q)寝袋で調べてたらホームページにたどり着きました。
すごく面白いです。
私は前々からキャンプをしたいと思いつつ、結婚し娘もできてしまいました。
今その娘が8歳となり、キャンプしたい、と言うこともあり、私のキャンプへの気持ちが再燃しています。
寝袋や登山に関する写真、記事などはとても新鮮で面白いです。
テント内の様子、寝る格好、など具体的でわかりやすいです。
いきなりで申し訳ないのですが、一つ質問してよろしいでしょうか?
来年の5-6月ぐらいからキャンプをしようと思っています。
昔、ホームセンターで購入した夏用の封筒型シュラフ二つ(10年ぐらい未使用のままです)は持っています。
それから、震災や、北海道、登別での大規模停電のニュースを見ていると、避難施設で使えるような震災用にさっと持ち出せるリュックを準備しており、シュラフも準備したいと思っています。
貴殿のwebやいろいろ調べていると、モンベルのシュラフが軽くていいかな、と思っています。
私の住んでる地域は雪はそんなに降りませんが、真冬は-6度ぐらいまで下がり、朝の車の窓には氷が張ります。
既に数日前から氷が張っています。
私は非常に寒がりで、真冬は毛布1-2枚、羽毛布団2枚かけないと風邪をひいてしまいます。
妻は暑がりで、羽毛布団一つだけで十分です。
そこで真冬の体育館のような避難施設で寝るような場合、モンベルの#3-1ぐらいのどれにしようか迷っています。
#2か1かな、と思うのですがどうでしょうか?
店でシュラフを触ってみてもなかなかピンときません。
突然で申し訳ありませんがよろしくお願いします。
A)サイトのご感想ありがとうございます!
実はインターネットの繋がりだと、閲覧されている方がどのように見ているのか、運営者側として正直わからないところが多いです。
とても面白いと言っていただき、すごくうれしいです!
ご家族でキャンプを検討されているとは、素敵ですね!
ここ数年、6歳の姪っ子と北海道でキャンプしていますが、とても楽しそうに遊んでます。
きっと、質問者様の娘さんもキャンプを楽しんでくれると思いますよ!
子供はキャンプ好きが多いですから!
震災用として真冬の-6度でも避難施設で使える寝袋をお探しということですね。
そして、モンベルの#3-1ぐらいのどれがいいかということですよね?
私の回答は、ズバリ モンベルの寝袋で言えば#1か#0をおすすめします。
まず、私はモンベルの寝袋の#4、#2、#0を実際に使っています。
#2は、快適睡眠温度が-4℃以上ですし、-6℃では保温力不足でしょう。
あと、前提として避難施設で数日過ごすとした場合、うっすら寒いようなギリギリの保温力の寝袋は、体力を徐々に奪っていくため、おすすめしません。
よって、おすすめの保温力は、快適睡眠温度が-9℃の#1か-16℃の#0です。
そして、質問者さんがご自身で”非常に寒がり”と言われていることを考えると、十分に保温力がある#0をおすすめします。
#0にもいくつか種類があるのですが、結論を申し上げると、
mont-bell(モンベル) スーパースパイラルバロウバッグ#0
がおススメです!
■おすすめな理由
震災用として万が一の水濡れでも乾きが早く、洗濯ができる化学繊維であること。
値段がダウンに比べてだいぶ安いこと
スーパーなので、伸び幅が大きくゆったり寝れること
■デメリット
真冬以外だと保温力が高いだけに、暑いでしょう。でも春、秋はジッパーを解放して毛布みたいにかければ解決できます。
夏は、気温が高いので、そもそもどうにでもなります。
保管が大きい
化学繊維で、保温力が高い(中綿多い)ため、それだけ保管も嵩張ります。
いろいろと書きましたが、質問者さんの内容を見る限り、mont-bell(モンベル) スーパースパイラルバロウバッグ#0 がおすすめです!
著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆