旅先での仮眠やスキー&スノーボードを楽しむ前の車中泊は欠かせません。
車中泊を快適に過ごすには、しっかりとした準備が必要です。
寝袋とマットがあれば、とっても車中泊を快適に過ごすことができます(^-^)
夏などの暖かい時期は毛布などで代用することができますが、春や秋や冬などの保温力が必要になってくる時期は寝袋とマットが大活躍します。
特に冬に毛布や布団で快適に寝ようとするとかなりの量の布団を車内に持ち込むことになり・・・
・車に毛布積み込むのもとてもかさばる
・隙間ができるので思いのほか寒い
・結局寒くて寝れない
ということになります。
昔、友人達とスノーボードに行った時の話です。
深夜に車で出発して、スキー場近くの駐車場で車中泊をしてからスノーボードを楽しむという計画でした。
意気揚々と出発して、数時間後にスキー場近くの駐車場で車中泊しました。
駐車場に着いて、エンジン切って、全身スノーボードのウェアを着た状態で毛布にくるまり、車の背もたれを倒して仮眠をとることに。
おそらく車の外の気温は氷点下10℃くらい。
最初は、車内が暖かかったものの、エンジンを切ったためにものすごい勢いで車内の気温が低下!
さっ寒い。。。
毛布にくるまったものの、どうしても隙間ができるためにぜんぜん体が温まらない。
あまりの寒さにまともに寝れない状態が数時間続きました。
そんな状態で数時間後に出発時間になり、頭がボーっとしてスノーボードで遊ぶ前に疲れてしまいました。
寒い時期の車中泊には毛布はおすすめできません。
その点、寝袋(シュラフ)であれば、非常にコンパクトに持ち運びできるだけでなく、体全身をくるんでくれるので非常に快適です。
★車中泊するときの寝袋・シュラフ選びの基本
エンジンを切ってからは、車内は外の気温に近づいていきます。
夏であれば暑くなり、冬であれば寒くなります。
車中泊するときの寝袋・シュラフ選びの基本は、
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予想される外気温に合わせた保温力の寝袋を用意する
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ことです。
夏であれば、車内が暑くなるので保温力をあまり必要としません。
春や秋、冬であれば外気温は寒いので、それに合わせた保温力の寝袋が必要になってきます。
寝袋の形による特徴
2種類の形(封筒型、マミー型)
封筒型
マミー型
けっこう形が違いますよね。封筒型は、一般的に自宅で使うふとんに近い長方形ですが、マミー型はその名のとおりミイラみたいな形をしています。
単純に形だけの違い?!と思いきや、実はかなり用途が違っています。
そこで、封筒型とマミー型の特徴を比較しながら見てみましょう。
封筒型の特徴
○良いところ
- 普段使用する布団に近い
- 寝ているときの圧迫感があまりない
- 価格が安いものが多い
- 家族単位で使うには便利
△いまいちなところ
- 重い
- 収納時に大きい
- 寒冷地には不向き(体との密着度が弱いため)
☆こんな人に封筒型がおすすめです。
- 夏など暖かい時期のみキャンプする
- 主な移動手段は車で、寝袋を自らの力で持ち運ぶ機会がすくない。
マミー型の特徴
○良いところ
- コンパクトに収納できる
- 重さが軽い
- 寒冷地に向いている(体との密着度が強いため)
△いまいちなところ
- 寝ているときの圧迫感が少しある
☆こんな人にはマミー型がおすすめです。
- 登山やバイクや自転車など、積載量が限られている。
- 3シーズンをキャンプする。
- 冬もキャンプする。
- 登山や縦走など、リュックに入れて持ち運ぶことが多い。
- 荷物を軽くしたい。
- 荷物を小さくしたい。
個人的には、車中泊ようの寝袋(シュラフ)は、
・夏は封筒型の化繊の寝袋
・春、秋、冬はマミー型の化繊の寝袋
がおすすめです。
大手のショッピングモールでは激安価格でたくさんの寝袋が販売されているので、要チェックです!
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車内のシートを倒してフラットにして寝袋で寝る場合はマットがある方が快適に寝れます。
フラットにした部分はさほどクッション性がないので、何も敷かないと体の骨があたったりして多少痛いです。
安価な銀マットでもよいので、何かしら敷くことをおすすめします。
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著者PROFILE
2009年末から寝袋と関連装備に特化したこのサイトを開設。いつの間にか運営10年を超える老舗サイトに。ファミリーキャンプから無積雪期登山、厳冬期登山、バイクのキャンプツーリングに自転車旅行、車中泊など、アウトドアを幅広く経験。寝袋の宿泊数は100泊以上~500泊未満。狭い業界ですが、まだまだ知らないこと沢山あり、日々勉強中です☆
谷川岳の雪洞で宿泊
今まで様々な状況下で寝てきましたが、100泊以上経験してわかったのが、『保温力に余裕のある寝袋を用意すること』です。
雪山テントは換気にも注意(テントが埋まると酸欠に)
雨風や断熱材で守られた家と違い、アウトドアフィールドでの宿泊は天候や外気温の変化を大きく受けます。事前の天気予報より、当日の気温が-5℃程度低かった、などは日常茶飯事です。また、多くのキャンプ場は、最寄りの市街地よりも標高が高い事が多く、天気予報で知ることのできる最寄りの市街地の最低気温よりも気温が低いことが多いです。
自然の中で睡眠をとる体験は素晴らしいですが、寝袋の保温力が足りないと真夜中に早朝に目が冷めます。これは外気温は日の出前の早朝4~5時あたりが最も気温が下がり、また体温も下がっているためです。一度このタイミングで目が冷めてしまうと、身体が芯から冷え切っているため、ここからなかなか眠ることができません。そして、寝不足の状態になります。
楽しいアウトドア体験するはずだったのが、思わぬ寝不足でボーーっとしてしまうのは、もったいないです(しかも連泊でこれが続くとかなりキツイです)。少し汗ばむくらいの保温力の寝袋を選んで、ぜひ素敵なアウトドア体験を満喫してください☆
寝袋と(キャンプ用の)マットは2つで1つです。
キャンプ用のマットの役割は主に『断熱』と『寝心地を快適にする』の2つです。
『断熱』について・・・アウトドア用の寝袋の中綿として、化繊やダウンが使われていますため、小さく圧縮して収納し持ち運ぶ事ができます。寝袋を収納袋から出して広げると、徐々に中綿が膨らみますが、人間が寝袋に入ったときに身体と地面に挟まれた中綿はぺちゃんこに潰れるため、断熱力がほとんどなくなります。大概の地面は冷たく、身体の重みで密着した部分から体温が逃げ(ヒートロス、熱損失)て、底冷えします。この現象は、体温と地熱の温度差が大きい春・秋・冬ほど熱損失量も増えます。
これを防ぐため、キャンプ用のマットを使います。キャンプ用のマット体重がかかっても断熱効果が得られるよう設計されています。
『寝心地を快適にする』について・・・最近、畳の上で寝たことはありますか?痛くて寝れなかったという方もいるのではないでしょうか。昨今の快適用品の普及により、強い刺激に敏感になっています。よほどふかふかの芝生以外、寝袋のみで寝ると地面の凸凹や石があたって痛くてまともに寝れません。その衝撃を吸収する役割としてキャンプ用マットが使われます。キャンプ用マットは大きくクローズドセルマット(銀マットなど)とエア注入式の2種類あり、寝心地はエア注入式の方が良いです。
テントの中で寝袋の下に敷くマットは、様々な用途に合わせて、多数の商品があります。皆さんの用途にあった、快適に寝れるマットが見つかりますように☆